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2nd season 第一章
101 聖都散策
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「ねぇ?キミたち?すっごい可愛いよね?俺と少しお話しないっ?」
うん、清々しい朝だ。
朝食は予想通り不味かった。
そして今日も俺は空気だった。
「あー、悪いな。信じられんと思うが俺の嫁達だ、遠慮してくれ」
「あーん?てめぇ、女の前だかっていいカッコしようとすっと怪我すんぞ?俺はこう見えてE級冒険者なんだかんよ?」
うん、気持ちはわかる。
だが青年よ?あまり俺を怒らせてはいけない。
何故なら俺は超絶技巧防御術をマスターしているのだからな?
「オラッ!とっとと女置いて消えろやっ!」
青年が俺の襟首に掴みかかる。
はい、ギルティー・・・あーんど・・・収納っ!
「あー、青年よ。悪いが俺は女が好きでな?裸で迫られても応じる気にはなれないな?」
「あんっ?何言って(ハッ!!!!」
「きゃーーーー、へんたいよーーーー(棒 by シリア」
「ちょっ、まっ、覚えてろよっ!」
うむ、清々しい朝だ。
「いやぁー、非暴力。実に平和的解決。俺もいよいよ宗教家としての自覚が出てきたようだ」
「アンタ・・・どさくさ紛れで革袋ごと収納したっしょ!」
「おっと、いかん・・・いやいや、お布施を頂いてしまったよ・・・感謝感謝」
「「「「「主様・・・・・」」」」」
「アリス知ってるよー、こういうの『つつもたせ』って言うんだよー」
「おー、アリスは賢いな~。でもそういう事はあんまり言っちゃダメな言葉だからな~?」
「アンタ、今日も機嫌いいわね?・・・まっ、いきなり殺すよりはマシね?」
「うむ。可愛い嫁たちを見せびらかすとお布施がもらえる。宗教家とは実にスバラシイ職業だ!」
「・・・なんでアンタに天罰がくだらないか不思議でならないわ」
その後も俺たちは、宗教活動を交えながら聖都観光を楽しんだ。
すっごいパンツ売ってた!すっごいの!
ちゃんとみんなにシリアが買ってくれたので、今日も神に感謝を捧げました。
あ、俺の人生の目標思い出したっ!
今度こそ忘れずに隷属の首輪買わなきゃ!
「いたぞっ!あそこだ!」
「気をつけろ!妙な魔法を使いやがる!」
何やら物騒な気配、まったく、これだから信仰心の無い者たちは!
「囲め囲め!」
「男は一人だ!女も逃がすなよっ!」
あれ、もしか俺?
結構いっぱいいるね?
「あーチミ達?もしか俺に用?」
「すっとぼけんじゃねっぞコラァ!」
「ウチのチーメンに舐めたマネしやがって!覚悟しろや!」
「てめぇボコって女はひーひー言わしてやっからよ!」
ん?
「テメェ今なんつった?」
「あーん?」
「あー、あんたら、コイツボコるのはいいけど、あたしらに手ぇだすとか言うのはやめたほうがいいわよっ?コイツ、女が絡むと容赦ないからねっ?」
「けっ、ビビってんのかよ?おめぇらは後でたっぷりかわいがってやっから大人しくまっとけや!」
うん、ギルティー。
「そうか、じゃ、死「ちょい待ちっ!」」
「ん?」
「アンタは見学っ!」
「えーっ?」
「あ、ユリアもね?自動発動で殺しちゃうから、見学してなさい?」
「あうっ・・・わかりました」
「こういうの、やってみたかったのよねっ!やるわよっ!みんなっ!」
「「「「「おうっ!」」」」」
ボコッ! ガスッ! ベキッ!
「いいわねっ!コレっ!凄くいいわっ!」
ガンッ! ドカッ! ドスンッ!
「うーん、楽しかったけど・・・ちょっと悪いことした気がしちゃうわね?」
「まっ、結構ショックだろうな?俺なら一ヶ月は落ち込める」
そりゃまぁそうだよな。
E級で自慢しちゃうようなお仲間じゃ、みんなの相手にはとてもなれない。
「あっ、ニェリーザさんだ、こんちわー!」
「・・・冒険者が暴れてると通報があって来てみれば・・・なんだこの状況は?」
「えーと、宗教的見解の相違?」
喧嘩両成敗、全員ギルドに連行された。
事情聴取なう。
「はぁ~、お前らな?このぬひょーっとしたのはコレでもB級だ。しかもお貴族様で、ハーレムの女にちょっかい出そうとした冒険者をギルドの中でイキナリぶっ殺してる危険人物だぞ?頭おかしいだろ?よく殺されなかったな?」
いや、言ってることは全部あってるが・・・俺ってそんな感じ?
「はいっ!ニェリーザさんっ!コイツ、またぶっ殺そうとしてましたっ!あたしらが止めましたっ!」
「・・・また嫁に売られた・・・シニタイ」
「ぶふぉっ・・・・オホンッ・・・うむ、シリア、よく止めてくれた」
「でもコイツラ、女を男の付属品扱いしててムカつくんですよ?ボコって正解ですよねっ?ねっ?」
「うむ・・・そうか、それはいかんな?女を舐めてるとどうなるかは、しっかり教育する必要があるな?」
「でしょでしょ?」
いや、もう教育されちゃったから!むしろ去勢されちゃったから!
「よし、お前たちは明日から10日間、訓練所で強化訓練だっ!逃げるなよ?」
うっわー、辛そうー、南無三南無三。
「で、シリア達。ギルド員のバカどもが迷惑をかけた。確かに大勢で1パーティーを襲ったとあれば返り討ちで殺されても文句は言えん。だが・・・カイン猊下っ!もうちょっとこう、なんとかできんのか?」
「いやいやいやいや、最初は平和的解決をはかってたんですよ?ちゃんと?宗教家としての自覚?みたいな?」
じとーっ
「ただ、嫁たちに対する害意を明確にしたものは、今後も容赦しません。今回はあからさまに弱かったのでシリア達に任せましたが、少しでも危険があるときは、躊躇せずに殺します。誰であろうと、何百人いようと、全て即座に殺します」
ニェリーザさんと俺の視線が交錯する・・・譲る気は無い。
「ふっ・・・わかった。おい、お前ら聞いたな?周りの連中にもよく言っとけ。王国から来たばかりで知られてないが、この女狂いはホントに殺るやつだ。そしてホントに殺れる奴だ。死にたくないならちょっかいかけるな」
コクコクコクコク
「はぁ・・・まさか着いて翌日にやらかすとはなぁ・・・」
「あっ、ちょうどいい。ニェリーザさんっ!おいしいご飯屋さん教えてっ!」
~~~~~
久しぶりに一人、工房に籠もる。
みんなは何故かニェリーザさんと風呂だ。
ニェリーザさん行きつけの食堂でメシを食い終わったら、そういう話になっていた。
場所?ギルド裏の訓練場だ。
さすが聖都、ギルドが三階建なだけじゃなく、訓練場もでかい。
俺もみんなと入りたかったが、ニェリーザさんが居るので涙を飲んで辞退した。
ほんとだよ?追い出されたんじゃないよ?
そして俺が描いているのは、大量殺戮兵器の設計図だ。
うん、この図を見て、殺戮兵器だと考えるものは平成の世にもいないだろう。
ニェリーザさんが言うように、俺は本当にイカれてるのかもしれない。
~~~~~
「うむ、素晴らしいな。大昔に一度入ったことがあったが、星空を眺めて入る風呂というのは初めてだ」
「これもアイツが考えたんですよ」
「そうか・・・いつもは一緒に入っているのだろ?なんだか申し訳ないな?私であれば構わんのだが・・・ふむ、そういう所が、シリア達を惹きつけるのか・・・」
「あー、そうかもー。節操ないように見えて、主様、私達以外に見向きもしないよね?」
「そうだな。決して良いことでは無いのだが、主殿の、我らが絡むと躊躇なく人を殺める所・・・女心が震えてしまう」
「それにしても、シリア達はほんとうに仲が良いのだな?ハーレムの女達というのは、もっとこうギスギスしているものだ。ヴァルダークが『一見ハーレムに見えて逆だから』と書いていた意味がなんとなくわかった」
「それはラティアさんが始まりね。崖っぷちだったあたしに、ラティアさんがアイツをわけてくれたの。そしてアイツはみんなで分け合っても、足りなくなったりしないくらい、大きな男だった」
「なんか今の、心にストンと落ちたかも・・・」
「だね?」
「フツメンだけどね?」
「ぶふぉっ!」
うん、清々しい朝だ。
朝食は予想通り不味かった。
そして今日も俺は空気だった。
「あー、悪いな。信じられんと思うが俺の嫁達だ、遠慮してくれ」
「あーん?てめぇ、女の前だかっていいカッコしようとすっと怪我すんぞ?俺はこう見えてE級冒険者なんだかんよ?」
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はい、ギルティー・・・あーんど・・・収納っ!
「あー、青年よ。悪いが俺は女が好きでな?裸で迫られても応じる気にはなれないな?」
「あんっ?何言って(ハッ!!!!」
「きゃーーーー、へんたいよーーーー(棒 by シリア」
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うむ、清々しい朝だ。
「いやぁー、非暴力。実に平和的解決。俺もいよいよ宗教家としての自覚が出てきたようだ」
「アンタ・・・どさくさ紛れで革袋ごと収納したっしょ!」
「おっと、いかん・・・いやいや、お布施を頂いてしまったよ・・・感謝感謝」
「「「「「主様・・・・・」」」」」
「アリス知ってるよー、こういうの『つつもたせ』って言うんだよー」
「おー、アリスは賢いな~。でもそういう事はあんまり言っちゃダメな言葉だからな~?」
「アンタ、今日も機嫌いいわね?・・・まっ、いきなり殺すよりはマシね?」
「うむ。可愛い嫁たちを見せびらかすとお布施がもらえる。宗教家とは実にスバラシイ職業だ!」
「・・・なんでアンタに天罰がくだらないか不思議でならないわ」
その後も俺たちは、宗教活動を交えながら聖都観光を楽しんだ。
すっごいパンツ売ってた!すっごいの!
ちゃんとみんなにシリアが買ってくれたので、今日も神に感謝を捧げました。
あ、俺の人生の目標思い出したっ!
今度こそ忘れずに隷属の首輪買わなきゃ!
「いたぞっ!あそこだ!」
「気をつけろ!妙な魔法を使いやがる!」
何やら物騒な気配、まったく、これだから信仰心の無い者たちは!
「囲め囲め!」
「男は一人だ!女も逃がすなよっ!」
あれ、もしか俺?
結構いっぱいいるね?
「あーチミ達?もしか俺に用?」
「すっとぼけんじゃねっぞコラァ!」
「ウチのチーメンに舐めたマネしやがって!覚悟しろや!」
「てめぇボコって女はひーひー言わしてやっからよ!」
ん?
「テメェ今なんつった?」
「あーん?」
「あー、あんたら、コイツボコるのはいいけど、あたしらに手ぇだすとか言うのはやめたほうがいいわよっ?コイツ、女が絡むと容赦ないからねっ?」
「けっ、ビビってんのかよ?おめぇらは後でたっぷりかわいがってやっから大人しくまっとけや!」
うん、ギルティー。
「そうか、じゃ、死「ちょい待ちっ!」」
「ん?」
「アンタは見学っ!」
「えーっ?」
「あ、ユリアもね?自動発動で殺しちゃうから、見学してなさい?」
「あうっ・・・わかりました」
「こういうの、やってみたかったのよねっ!やるわよっ!みんなっ!」
「「「「「おうっ!」」」」」
ボコッ! ガスッ! ベキッ!
「いいわねっ!コレっ!凄くいいわっ!」
ガンッ! ドカッ! ドスンッ!
「うーん、楽しかったけど・・・ちょっと悪いことした気がしちゃうわね?」
「まっ、結構ショックだろうな?俺なら一ヶ月は落ち込める」
そりゃまぁそうだよな。
E級で自慢しちゃうようなお仲間じゃ、みんなの相手にはとてもなれない。
「あっ、ニェリーザさんだ、こんちわー!」
「・・・冒険者が暴れてると通報があって来てみれば・・・なんだこの状況は?」
「えーと、宗教的見解の相違?」
喧嘩両成敗、全員ギルドに連行された。
事情聴取なう。
「はぁ~、お前らな?このぬひょーっとしたのはコレでもB級だ。しかもお貴族様で、ハーレムの女にちょっかい出そうとした冒険者をギルドの中でイキナリぶっ殺してる危険人物だぞ?頭おかしいだろ?よく殺されなかったな?」
いや、言ってることは全部あってるが・・・俺ってそんな感じ?
「はいっ!ニェリーザさんっ!コイツ、またぶっ殺そうとしてましたっ!あたしらが止めましたっ!」
「・・・また嫁に売られた・・・シニタイ」
「ぶふぉっ・・・・オホンッ・・・うむ、シリア、よく止めてくれた」
「でもコイツラ、女を男の付属品扱いしててムカつくんですよ?ボコって正解ですよねっ?ねっ?」
「うむ・・・そうか、それはいかんな?女を舐めてるとどうなるかは、しっかり教育する必要があるな?」
「でしょでしょ?」
いや、もう教育されちゃったから!むしろ去勢されちゃったから!
「よし、お前たちは明日から10日間、訓練所で強化訓練だっ!逃げるなよ?」
うっわー、辛そうー、南無三南無三。
「で、シリア達。ギルド員のバカどもが迷惑をかけた。確かに大勢で1パーティーを襲ったとあれば返り討ちで殺されても文句は言えん。だが・・・カイン猊下っ!もうちょっとこう、なんとかできんのか?」
「いやいやいやいや、最初は平和的解決をはかってたんですよ?ちゃんと?宗教家としての自覚?みたいな?」
じとーっ
「ただ、嫁たちに対する害意を明確にしたものは、今後も容赦しません。今回はあからさまに弱かったのでシリア達に任せましたが、少しでも危険があるときは、躊躇せずに殺します。誰であろうと、何百人いようと、全て即座に殺します」
ニェリーザさんと俺の視線が交錯する・・・譲る気は無い。
「ふっ・・・わかった。おい、お前ら聞いたな?周りの連中にもよく言っとけ。王国から来たばかりで知られてないが、この女狂いはホントに殺るやつだ。そしてホントに殺れる奴だ。死にたくないならちょっかいかけるな」
コクコクコクコク
「はぁ・・・まさか着いて翌日にやらかすとはなぁ・・・」
「あっ、ちょうどいい。ニェリーザさんっ!おいしいご飯屋さん教えてっ!」
~~~~~
久しぶりに一人、工房に籠もる。
みんなは何故かニェリーザさんと風呂だ。
ニェリーザさん行きつけの食堂でメシを食い終わったら、そういう話になっていた。
場所?ギルド裏の訓練場だ。
さすが聖都、ギルドが三階建なだけじゃなく、訓練場もでかい。
俺もみんなと入りたかったが、ニェリーザさんが居るので涙を飲んで辞退した。
ほんとだよ?追い出されたんじゃないよ?
そして俺が描いているのは、大量殺戮兵器の設計図だ。
うん、この図を見て、殺戮兵器だと考えるものは平成の世にもいないだろう。
ニェリーザさんが言うように、俺は本当にイカれてるのかもしれない。
~~~~~
「うむ、素晴らしいな。大昔に一度入ったことがあったが、星空を眺めて入る風呂というのは初めてだ」
「これもアイツが考えたんですよ」
「そうか・・・いつもは一緒に入っているのだろ?なんだか申し訳ないな?私であれば構わんのだが・・・ふむ、そういう所が、シリア達を惹きつけるのか・・・」
「あー、そうかもー。節操ないように見えて、主様、私達以外に見向きもしないよね?」
「そうだな。決して良いことでは無いのだが、主殿の、我らが絡むと躊躇なく人を殺める所・・・女心が震えてしまう」
「それにしても、シリア達はほんとうに仲が良いのだな?ハーレムの女達というのは、もっとこうギスギスしているものだ。ヴァルダークが『一見ハーレムに見えて逆だから』と書いていた意味がなんとなくわかった」
「それはラティアさんが始まりね。崖っぷちだったあたしに、ラティアさんがアイツをわけてくれたの。そしてアイツはみんなで分け合っても、足りなくなったりしないくらい、大きな男だった」
「なんか今の、心にストンと落ちたかも・・・」
「だね?」
「フツメンだけどね?」
「ぶふぉっ!」
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