I.B.(そこそこリアルな冒険者の性春事情!)

リカトラン

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1st season 第四章

068 エマ

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私は騎士の家に生まれた。
二人の兄と妹が一人。
カイン様と同じ騎士爵でも、父が仕えていた男爵様は、姓を継承する事を許してくれなかった。
だから私はただのとして、普通の一生を送るはずだった。

七歳で授かったギフトはだった。
近所では美人さんで通っていた私は、男の子たちになかなかモテた。
裁縫の才というのもポイントが高い。

私が好きになったのは一つ歳下のトルネ。
商家の次男で、家は継げない。
将来は行商人としてやっていくつもりで、キャラバン隊で修行する生活だ。
13歳のお祭りの日、帰り道で初めてキスされた。
頭がぽーっとして、とっても嬉しかった。

トルネが成人したら、結婚して私も一緒に旅に出る約束をした。
トルネが王都を離れている間、私はトルネのために服を縫って過ごした。
会える時間は少なかったけど、私達には幸せな将来が待っている・・・はずだった。。

15歳で成人した私に、ある日、父が告げた。
子爵様が私を騎士として迎えると下知されたそうだ。
意味がわからなかった。
剣なんて持ったこともない。
成人の儀で一瞬見ただけの子爵様がなぜ?わたしを騎士に?
でも子爵様の下知、お断りする事など出来ない。

騎士になっても、来年トルネが成人したら辞める事は出来るのだろうか?
それとも騎士のまま結婚?
父に聞いても何も答えてくれない。
トルネに相談したくても今も旅に出ている。
私は不安と疑問でいっぱいのまま、リッチモンド子爵の騎士となった。

子爵様のお屋敷に上がったその日、私は生まれて初めてお風呂に入った。
大きな館にお風呂まで・・・少しだけ不安が解れた。
しかも私には個室まで与えられた。
一人だけの部屋なんて初めてだ。
お屋敷の生活に慣れたら訓練が始まるそうだけど、少しだけワクワクしてきた。
その期待に膨らむ胸を・・・その夜あの男に引き裂かれた。

「夜着を脱いでそこに立ちなさい」

夕食後しばらく経って、私の部屋を訪れた子爵はそう言った。
どういう意味かわからなかった。
混乱して棒立ちになった私に近づくと、夜着のボタンを外そうとする。

「いやっ・・・おやめ下さい」

「お前は主人に逆らうのか?」

「夫以外に肌を晒してはならぬと母より教えられています。そして私には婚約者もいるのです。何卒お許しください。ならぬと言われるのであれば、どうかお暇を下さいませ」

「・・・それは残念な事をした。婚約者が居るのなら一緒に連れてくればもっと楽しめただろう・・・まぁ、良い」

「では、今すぐ暇を」

「ん?勘違いするな。お前は既に我が家の使用人、勝手に帰ればお前だけでは無い、貧乏騎士の一家ごと叩き潰す事になるぞ?」

「そんな・・・どうか、どうか御慈悲を・・・私には婚約者が・・・トルネが居るのです・・・」

「ほぅ、トルネと言うのか。どこかで会う機会があったら宜しく伝えてやろう」

そう言いながらあいつは私の夜着を剥ぎ取った。

「いやぁぁぁぁ 誰かぁ~ トルネ~っ!」

泣き叫ぶ私をニヤニヤと見下ろしながら、あいつが入ってくる。
痛くて、気持ち悪くて、絶望しか無かった。

「エマ、タクティカルベストの装甲板だけど、重なり方を変えようと思うんだ」

「どうしたいのかな?」

「今はほら、普通のスケイルメイル鱗鎧と同じで、板の下側に次の板が潜り込む並びになってるだろ?これを逆にしたいなと思って」

「なんでかな?」

「うん。何も考えずにそうしてたけど、考えてみたらこの重なり方だと、突き上げとかの下からの攻撃に無防備だろ?プレートの隙間に入り込んで来ちゃうだろ?」

「でも、そうしたら斜め上から降ってくる弓矢に弱くならない?」

「あー、そっか・・・特に伏せてたら思いっきり刺さるかぁー、うーん」

その夜から、あの男は毎晩私を犯し続けた。
最初は抵抗を試みたけど、何をしても無駄なのだ、5日もすると私は諦めた。
言われれば服を脱ぎ、ベッドに横たわって股を開く。
下手に抵抗するよりも、そうしてじっと耐えていたほうが、拷問は早く終る。
だが、あの男はそれすら許さなかった・・・。

「重ね方じゃなく、プレートそのものを変えてみたらどうかな?」

「えーと、どう?」

「プレートの端を半分の厚みにして、互い違いに組み合わせるの。プレート自体も少し厚くして・・・うーん、1cmくらい?で、上と下は1/4くらいずつを5mmの厚さにするのよ。そうすれば隙間が無くなって、上下どちらからの刺突にも強くなるんじゃないかな?」

「エマ・・・天才っ!ちょっと、プレート作ってくる!」

人形になってやり過ごす私に、あいつはより確実な避妊薬だと言って薬を飲ませた。

トクンッ

何もかもが初めての世界だった。
痛いはずのあなからダラダラと涎が溢れ、腰を抱かれただけで、触れられたところがゾクゾク痺れる。
嫌悪しかないはずのあいつのキスで頭がぽーっとなって、口の中を這いずり回る舌が気持ちいい。
目の前の気持ち悪い男に、触ってほしくて胸を押し付ける。
あいつの胸板に押し返されて、乳首が勃起してるのがわかる。

「あんっ」

オシリを掴まれると、気持ちよくて声が出てしまった。
欲しくてしょうがない。
どうすればもっと気持ちよくなれるのか、本能が知っている。
なのに・・・いつも無理やり入ってくるあいつが、アソコに触ってもくれない。
私は恥ずかしいのを我慢して、あいつの股間に自分のアソコを押し付けた。

「んんっ」

きもちいい・・・でも足りない・・・外側じゃなく内側に欲しい・・・。
目の前に居るのが、私から全てを奪ったあの男だという事すらどうでも良くなって、私は懇願した。

「おねがい・・・します・・・お情けを・・・ください」

「ふむ。薬が効いて随分素直になったようだね。でも、折角だから少しお仕置きしておこうか」

そういうとあいつは私を後ろ手に縛った。
アソコが切なくて仕方ないのに、こっそり触ることもできない。

「エマはずっと悪い子だったからね。反省してちゃんとご奉仕出来たら触ってあげよう」

ベッドの背に寄りかかり、膝枕するように私を抱えたあいつがそう言った。

「ご奉仕します・・・なんでもします・・・もうムズムズして・・・我慢できない」
「ほら、まずはご主人様のペニスをしっかり舐めて大きくするんだ。愛情をこめてしっかり舐めるんだよ」

男のももに首を預け、顔の上に乗ったペニスをペロペロ舐めた。

「いい子だ。舐めるだけじゃなく、口全体を使ってコスっていくんだ」
「んあっ」

子爵が少しだけクリトリスを摘んでくれる。
私はもっとイジって欲しくて、夢中でペニスにすり寄った。
やり方は知らないけれど、私がクリトリスにして欲しい事を子爵のペニスに与えていく。

「うっ・・・んんん、エマは賢いね。ご褒美にもっと気持ちよくしてあげよう」

私のあなから溢れている粘液をすくうと、クリトリスに塗りつけてしごきはじめる。

ぬりゅっ ぬりゅっ ぬりゅぬりゅっ

「んふぅ んふぅ」
「ちゃんと言葉に出して言ってごらん」
「きもちいい きもちいです んんんっ」

きもちいい・・・言葉に出すと輪唱みたいに気持ちよさが増えていく。
バカみたいに脚を開いて、あいつの指にクリトリスを押し付ける。
ペニスを夢中でしゃぶりながら私は言い続けた。

「きもちいい きもちいい 子爵様 きもちいいです」
「うん、エマ、かわいいよ。ちゃんと素直に出来たからご褒美だ・・・イクときはちゃんとご主人様に報告するんだよ?」
「いく?とは?」
「そうか、エマはまだイッた事が無いか。じゃあ今からイカせてやろう。お前を初めてイカせてくれる男をしっかり見つめているんだぞ」

ぬりゅっ ぬりゅっ シコシコ シコシコ シコシコ シコシコ

「あっ あっ あっ あっ いやっ あっ な あっ あっ あ あーーーーーーーーーーー」

味わったことの無い強烈な快感がクリトリスを突き抜け、下半身がガクガクと震えた。
初めて知る絶頂は、嫌悪も憐憫も全てを吹き飛ばした。

「今のがイク事だ。次からはちゃんとイキますって報告するんだぞ?」
「はい・・・凄かった・・・です」
「いい子だ。ではもっと凄いのを教えてやろう」

憎い男が覆いかぶさってくる。
なのに、私は快感への期待でいっぱいだった。

ぬぷっ ぬぷぬぷっ

「んぁぁぁっ」

ぬちょ ぬちょ ぬちょ ぬちょ

快感に歪む私の顔を、あいつはニヤニヤと見下ろし続けた。

「ほら、気持ちいいか?」
「きもちいい きもちいです」

ぱんっ ぱんっ ぱんっ ぱんっ ぱんぱんっぱんぱんっぱんぱんっぱんぱんっ

「んあっ イク イキそうです イキます イっ・・・く・・・・・あああああああああああああああああああああああああああ」

びゅるるるるるるるるる びゅる びゅるぅぅぅ

二十日も経つ頃には、薬が無くてもあの男に媚びる女になっていた。
そしてありとあらゆる快楽を教え込まれ、トルネの事など忘れた淫売に成り下がった。

そんな生活は意外に短く、16歳になる頃にはあいつはすっかり私に飽きて、新しい達を集め始めた。
飽きられた私は、外出も自由になったけど、トルネに会いには行かなかった。
だって、会えるわけないじゃない?
貴方の婚約者は貴族のオモチャにされて薬漬けの穴だらけです・・・なんて・・・絶対言えない。
連絡の取れなくなった私を待ち続けていたとしても、そんな事を知らされるよりずっとだもの。

「エマっ!出来たっ!これ、縫い込んでみて!」
「『お姉ちゃんお願いっ!』って言えたらすぐに縫ってあげるかな?」
「くっ・・・お姉ちゃんお願いっ!」

子爵がリッチモンド家の女騎士を戦場に出すようになり、私はつまみ食いを覚えた。
ガチガチになった新兵君を誘っては「トルネとの初めてはこんな感じになったかな?」とか、ちょっと自虐入った演技をするのが癖になる。
でもそのあとは・・・ついついやり過ぎて泣かせちゃう。
お尻の穴に指を入れると、男の子でもアンアン言って泣いちゃうんだよ?

四歳歳下のカイン様に、恋をしているかと言われれば、たぶんしていない。
でも、好きかと言われれば好きだと思うし、結構愛してると思う。
指を入れて泣かせるのが趣味の変態女に愛されても困ると思うけど、カイン様は私を受け入れてくれる。
泣きながら出しちゃうところとか、たまらなくゾクゾクする。

うん、やっぱり好きかも。
お姉ちゃんはカイン君のこと、ちゃんと大好きですよー!
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