131 / 251
彼の仮面
6
しおりを挟む
「りゅーさんはね、本当に珈琲が大好きなの。仕事は営業職に就いたけど、『独学でも良いから珈琲についてこれからも学んでいきたい』って意識を高く持っているの。
豆の扱いも丁寧で、焙煎前にやるピッキング作業なんて私よりもスピードが速くて正確だった。夕紀さんだってりゅーさんの事をすっごくすっごく褒めていて、私もその中に入って凄く楽しい時間を過ごせたんだよ」
「……」
「夕紀さんと3人で居たし、焙煎作業をしていただけなのに……それなのにりょーくんはジェラシーを剥き出しにしてしまうの?」
りょーくんの事が段々と好きでなくなっていく中……それでも私はりょーくんに対して「大人らしい気持ちを持ってほしい」と願っていた。
「夕紀さんと珈琲友達で、連絡先も交換しあっているりゅーさんと……私は連絡を取りあっちゃいけない?」
「……」
それから、焙煎室で議論した「私はりょーくんとお付き合いしているからりゅーさんと連絡先を交換してはいけないのか?」の内容に迫った。
りゅーさんは「彼氏が悲しむから連絡先交換はしない方がいいんじゃないかな?」という意見で、夕紀さんは「同じ珈琲が大好きな仲間として会話する分にはやり取りしてもいいはずだ」という意見だった。
「りょーくんだって、前に井上さんっていう中学の同級生と連絡先交換していて、私に隠れてハロウィンイベントのお手伝いしていたのに」
りょーくんが嫉妬深いジェラ男だからりゅーさんと今以上に仲良くなりたいと望んでいても連絡先交換までは我慢しないといけないって思っていた……それが、彼とお付き合いしていて同棲までしている彼女の義務だと思っていたから
「井上と村山とは違うだろ」
「違わないよ! 寧ろりゅーさんの方が健全だもんっ!! りょーくんに内緒にしなきゃいけないような行動にはならないもんっ!!」
私はしばらく、周囲の人達の迷惑にならないように声のトーンを落として喋っていたんだけど、怒りがフツフツしてきて声のボリュームを我慢出来なくなっていて
「そんなに村山と連絡先交換したいのかよ」
この期に及んでまだ「友達と連絡先交換する」というごく単純な行為を許さないという睨みを私に向ける彼の態度に愕然とした。
「りゅーさんは友達だもん。したくないわけないでしょ。
どうしてそれも許してくれないの?私は友達を増やしちゃいけないの? 私はそれをどうしてりょーくんに制限されなきゃいけないの?」
りょーくんの睨みや低い声に、私は涙を流す。
「真澄や藤井くんとは違う……同じ趣味を共有できる友達が出来るかもって……そう、思っていたのに」
私がそこまで言うと、りょーくんは目線をアスファルトへと落として
「じゃあ……勝手にしろよ」
そう言って私の顔を一切見る事のないままマンションのエントランスをスルーしてどんどん通り過ぎていく。
「ちょっと……りょーくん!」
「これ以上あーちゃんと一緒に居たら俺がどうにかなりそうだから!
……だからしばらく藤井の家で世話になってくる!」
りょーくんはそのままツカツカと駅の方向へと歩いて行き……私をこの場に置き去りにしてしまった。
「嘘でしょ……信じられない……」
りょーくんの行動の何もかもがあり得ないと私は思った。
そして更にあり得ないと思ったのが、私達の家に鍵を開けて入った直後の事だ。
「ご飯……何も準備されてない」
ダイニングテーブルには何も置かれておらず、キッチンも冷蔵庫の中身も私がランチにオムライスを作った後とまるで変わってない。
「私……それなりに疲れているのに。なのに夕食を私に作らせようとするんだもんなぁりょーくんは」
同棲生活がスタートして7ヶ月。
確かに食事作りの担当は私だし、なるべく手料理を作る事を心がけてはいたんだけど、今日のコレに私は深い溜め息をつく。
(今までならこんな感情抱かなかったんだよなぁ……りょーくんの事が大好きだったから)
今までの私なら、こんなキッチンや冷蔵庫やテーブルの状況を確認しても笑顔で夕食を2人分作れちゃっていた。
冷蔵庫の食材を確認して「買い足し無しで何品作れるかな~?」ってちょっとワクワクしちゃったりして、ゲーム感覚で調理を開始出来ちゃったんだと思う。
(りょーくんもきっと私がそうなると思って何もしなかったんだろうなぁ)
もしかしたら「今夜は外食しよう」と私を誘う気で敢えて何もしなかったのかもしれない……けど付き合ってきて1年、外食なんて片手で数えるくらいしかまだしていないからきっとその「もしかしたら」の可能性は限りなく低い。
「ムカつくなぁ」
今から1人分の食事を作るのが面倒だったから、ピザのデリバリーか何かを頼んでしまおうか……という考えが一瞬浮かんだんだけど
「スナック菓子をお腹いっぱい食べたい気分になってきちゃった」
むしゃくしゃした気持ちをサクサクとした食感で解消したいという欲求が高まり、急いで買いに行こうと外に出る。
「初めてストロング系のチューハイを買っちゃった……」
駅前のスーパーでポテトチップや激辛系スナック菓子、ストロング系のレモンチューハイなどなどいっぱい買い込んで帰宅すると
「あーーーーー!!!! りょーくんと一緒に過ごしてたリビングに居たくない! ベッドルームで寝たくないっ!!!!」
ザーッとシャワーを浴びてネコ彼女シリーズのルームウェアでもオシャレパジャマでもなく、大学1年の時に愛用していたパーカーを引っ張りだすなり袖に通した。
そしてそのまま私の部屋の扉をバタンと閉めるとシングルベッドにドスンと腰掛け、ストロング系チューハイをグビッと飲んだ。
「ぷはーーーー……気持ちいい」
大学1年の頃の田舎臭い自分にタイムスリップした気分に陥り、なんだかそれが心地良く感じる。
「ここんとこ、オシャレに気を遣い過ぎていたし、ダイエットしようって思ってスナック菓子も控えてきていたけど……こういうのもやっぱりいいなぁ」
あの頃は1人でアルコール摂取なんかしておらず、チューハイを飲む部分だけ大人になれた事を実感する。
「あーーーたのしーーー!!」
頭がホワホワとして、色んなものから解放され、楽し過ぎてたまらない。
勿論りょーくんと一緒ならどれも出来ない事ばかりだ。
「そうだー、りゅーさんの名刺をもう一回確認しよっ!」
頭の中が楽しくなり過ぎた私は、片手でスナック菓子の袋に手を突っ込みながらもう片方の手でドレッサーの引き出しを開け、りゅーさんから貰った名刺を取り出す。
「んふふー♡」
頭がホワホワしている私は無敵だ。
私は名刺をクルッと裏返しをして微笑み……
「スマホスマホっと……」
迷わず自分のスマホに名刺に書かれている番号を打ち込んだ。
豆の扱いも丁寧で、焙煎前にやるピッキング作業なんて私よりもスピードが速くて正確だった。夕紀さんだってりゅーさんの事をすっごくすっごく褒めていて、私もその中に入って凄く楽しい時間を過ごせたんだよ」
「……」
「夕紀さんと3人で居たし、焙煎作業をしていただけなのに……それなのにりょーくんはジェラシーを剥き出しにしてしまうの?」
りょーくんの事が段々と好きでなくなっていく中……それでも私はりょーくんに対して「大人らしい気持ちを持ってほしい」と願っていた。
「夕紀さんと珈琲友達で、連絡先も交換しあっているりゅーさんと……私は連絡を取りあっちゃいけない?」
「……」
それから、焙煎室で議論した「私はりょーくんとお付き合いしているからりゅーさんと連絡先を交換してはいけないのか?」の内容に迫った。
りゅーさんは「彼氏が悲しむから連絡先交換はしない方がいいんじゃないかな?」という意見で、夕紀さんは「同じ珈琲が大好きな仲間として会話する分にはやり取りしてもいいはずだ」という意見だった。
「りょーくんだって、前に井上さんっていう中学の同級生と連絡先交換していて、私に隠れてハロウィンイベントのお手伝いしていたのに」
りょーくんが嫉妬深いジェラ男だからりゅーさんと今以上に仲良くなりたいと望んでいても連絡先交換までは我慢しないといけないって思っていた……それが、彼とお付き合いしていて同棲までしている彼女の義務だと思っていたから
「井上と村山とは違うだろ」
「違わないよ! 寧ろりゅーさんの方が健全だもんっ!! りょーくんに内緒にしなきゃいけないような行動にはならないもんっ!!」
私はしばらく、周囲の人達の迷惑にならないように声のトーンを落として喋っていたんだけど、怒りがフツフツしてきて声のボリュームを我慢出来なくなっていて
「そんなに村山と連絡先交換したいのかよ」
この期に及んでまだ「友達と連絡先交換する」というごく単純な行為を許さないという睨みを私に向ける彼の態度に愕然とした。
「りゅーさんは友達だもん。したくないわけないでしょ。
どうしてそれも許してくれないの?私は友達を増やしちゃいけないの? 私はそれをどうしてりょーくんに制限されなきゃいけないの?」
りょーくんの睨みや低い声に、私は涙を流す。
「真澄や藤井くんとは違う……同じ趣味を共有できる友達が出来るかもって……そう、思っていたのに」
私がそこまで言うと、りょーくんは目線をアスファルトへと落として
「じゃあ……勝手にしろよ」
そう言って私の顔を一切見る事のないままマンションのエントランスをスルーしてどんどん通り過ぎていく。
「ちょっと……りょーくん!」
「これ以上あーちゃんと一緒に居たら俺がどうにかなりそうだから!
……だからしばらく藤井の家で世話になってくる!」
りょーくんはそのままツカツカと駅の方向へと歩いて行き……私をこの場に置き去りにしてしまった。
「嘘でしょ……信じられない……」
りょーくんの行動の何もかもがあり得ないと私は思った。
そして更にあり得ないと思ったのが、私達の家に鍵を開けて入った直後の事だ。
「ご飯……何も準備されてない」
ダイニングテーブルには何も置かれておらず、キッチンも冷蔵庫の中身も私がランチにオムライスを作った後とまるで変わってない。
「私……それなりに疲れているのに。なのに夕食を私に作らせようとするんだもんなぁりょーくんは」
同棲生活がスタートして7ヶ月。
確かに食事作りの担当は私だし、なるべく手料理を作る事を心がけてはいたんだけど、今日のコレに私は深い溜め息をつく。
(今までならこんな感情抱かなかったんだよなぁ……りょーくんの事が大好きだったから)
今までの私なら、こんなキッチンや冷蔵庫やテーブルの状況を確認しても笑顔で夕食を2人分作れちゃっていた。
冷蔵庫の食材を確認して「買い足し無しで何品作れるかな~?」ってちょっとワクワクしちゃったりして、ゲーム感覚で調理を開始出来ちゃったんだと思う。
(りょーくんもきっと私がそうなると思って何もしなかったんだろうなぁ)
もしかしたら「今夜は外食しよう」と私を誘う気で敢えて何もしなかったのかもしれない……けど付き合ってきて1年、外食なんて片手で数えるくらいしかまだしていないからきっとその「もしかしたら」の可能性は限りなく低い。
「ムカつくなぁ」
今から1人分の食事を作るのが面倒だったから、ピザのデリバリーか何かを頼んでしまおうか……という考えが一瞬浮かんだんだけど
「スナック菓子をお腹いっぱい食べたい気分になってきちゃった」
むしゃくしゃした気持ちをサクサクとした食感で解消したいという欲求が高まり、急いで買いに行こうと外に出る。
「初めてストロング系のチューハイを買っちゃった……」
駅前のスーパーでポテトチップや激辛系スナック菓子、ストロング系のレモンチューハイなどなどいっぱい買い込んで帰宅すると
「あーーーーー!!!! りょーくんと一緒に過ごしてたリビングに居たくない! ベッドルームで寝たくないっ!!!!」
ザーッとシャワーを浴びてネコ彼女シリーズのルームウェアでもオシャレパジャマでもなく、大学1年の時に愛用していたパーカーを引っ張りだすなり袖に通した。
そしてそのまま私の部屋の扉をバタンと閉めるとシングルベッドにドスンと腰掛け、ストロング系チューハイをグビッと飲んだ。
「ぷはーーーー……気持ちいい」
大学1年の頃の田舎臭い自分にタイムスリップした気分に陥り、なんだかそれが心地良く感じる。
「ここんとこ、オシャレに気を遣い過ぎていたし、ダイエットしようって思ってスナック菓子も控えてきていたけど……こういうのもやっぱりいいなぁ」
あの頃は1人でアルコール摂取なんかしておらず、チューハイを飲む部分だけ大人になれた事を実感する。
「あーーーたのしーーー!!」
頭がホワホワとして、色んなものから解放され、楽し過ぎてたまらない。
勿論りょーくんと一緒ならどれも出来ない事ばかりだ。
「そうだー、りゅーさんの名刺をもう一回確認しよっ!」
頭の中が楽しくなり過ぎた私は、片手でスナック菓子の袋に手を突っ込みながらもう片方の手でドレッサーの引き出しを開け、りゅーさんから貰った名刺を取り出す。
「んふふー♡」
頭がホワホワしている私は無敵だ。
私は名刺をクルッと裏返しをして微笑み……
「スマホスマホっと……」
迷わず自分のスマホに名刺に書かれている番号を打ち込んだ。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説

手を伸ばした先にいるのは誰ですか~愛しくて切なくて…憎らしいほど愛してる~【完結】
まぁ
恋愛
ワイン、ホテルの企画業務など大人の仕事、そして大人に切り離せない恋愛と…
「Ninagawa Queen's Hotel」
若きホテル王 蜷川朱鷺
妹 蜷川美鳥
人気美容家 佐井友理奈
「オークワイナリー」
国内ワイナリー最大手創業者一族 柏木龍之介
血縁関係のない兄妹と、その周辺の何角関係…?
華やかな人々が繰り広げる、フィクションです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
アダルト漫画家とランジェリー娘
茜色
恋愛
21歳の音原珠里(おとはら・じゅり)は14歳年上のいとこでアダルト漫画家の音原誠也(おとはら・せいや)と二人暮らし。誠也は10年以上前、まだ子供だった珠里を引き取り養い続けてくれた「保護者」だ。
今や社会人となった珠里は、誠也への秘めた想いを胸に、いつまでこの平和な暮らしが許されるのか少し心配な日々を送っていて……。
☆全22話です。職業等の設定・描写は非常に大雑把で緩いです。ご了承くださいませ。
☆エピソードによって、ヒロイン視点とヒーロー視点が不定期に入れ替わります。
☆「ムーンライトノベルズ」様にも投稿しております。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる