【完結】雨上がりは、珈琲の香り②

チャフ

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【番外編】ネコの彼女

★4

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「さて、そろそろお風呂行こうっか。あーちゃん♡」

 そんなりょーくんが今、私の左隣に立っていて、エッチで意味深な目配せを送っている。

「うん。行こうっかりょーくん」
「うん♡」

 ニコニコ顔の彼の目付きはセクシーさも纏っていて、私のハートは余計に彼の方へグッと引き寄せられる。

(うぅっ……今日のりょーくん、いつもに増してかっこいいよぅ♡♡♡)

 イケメンさんがよりイケメンな表情をしてセクシーオーラを出しちゃうと、フツーの女の子な私は身も心も逃げ場が無くなってしまう。

(今からりょーくんと仲良くほのぼのお風呂に入って……ってわけにはいかなくなるよね。
 なんたって土曜日の夜だし、先週末は私だけ成人式しに広島帰っちゃってイチャイチャ出来なかったんだもん)

 私は頭の中を「エッチに体を洗い合い、そのままお風呂の中で一回戦始めちゃう」的な妄想でいっぱいにしながら、彼の手を取り一緒にバスルームへと歩を進めた。


 私もりょーくんも全裸になりバスルームの扉を開けると、華やかな香りが一気に私の肌を撫でてほわほわとした気分になる。

「バブルバスにしてくれたんだね」

 私が、白く泡立ったふわふわのバスタブを指差しながら彼に訊くと

「さっきあーちゃんがふわふわミルクたっぷりのカプチーノ風コーヒー作ってくれたから、俺もふわふわな泡を作りたくなったんだよ」

 りょーくんは照れ臭そうに笑い、私をバックハグした。

「やぁん♡」

 全裸でバックハグは正直ドキドキする。

「あーちゃんいきなりエッチな声♡」
「だってぇ……りょーくんのがコツンって当たってるんだもん」

 私の腰に当たるりょーくんの硬いモノの存在を感じながら言葉でそれを伝えるのは余計にドキドキして

「当たってるって、何が?」
「何がって……ワザと当ててる癖にぃ」
「ふふっ♪ ゆったりお風呂に浸かるのも久しぶりだから、俺も興奮してるんだよ♪」
「もうっ……」

 私もやっぱり、興奮していた。


 ドキドキ興奮しながら、私達は全身を洗い合いっこして、一緒にあわあわのバスタブの中へ足を差し込む。

「はあぁ……気持ちいいぃ」
「ね♡」
「うん♡ バブルバスってこのふわふわのあわあわが癒されるよね」

 微笑み合いながら、全身を泡の中に沈め、2人で小さくパチパチと泡が破裂する音に耳を傾けた。
 バブルバスって、15分もしたら泡がパチパチ消えていってしまうんだけど、肌がキメ細かい泡に包まれる感じがとても気持ちが良い。

「あーちゃんが喜んでいて良かった♡」

 りょーくんが私の顔を見つめながらイケメンの微笑みを向け、私の頬にふわふわの泡をくっつける。

「りょーくんも喜んでそうに見えるけど?」

 私もりょーくんの真似をして同じようにバブルバスの泡を彼の頬にくっつけて言い返したら

「そりゃそうだよ。大好きなあーちゃんとくっついてお風呂入るのめちゃくちゃ大好きなんだから♡」

 りょーくんは本当に嬉しそうに笑い、私をまたバックハグしてプチュッと私の泡付きの頬に唇を押し当てる。

「あぁん♡ 私もめちゃくちゃ大好きだよぅ♡」

 ただでさえドキドキして興奮してるのに、ほっぺキスまでされたらキュンキュンしちゃって心臓も脳も忙しくなる。

「泡のふわふわもいいけどこっちのふわふわも楽しみたいなぁ♡」

 りょーくんもきっと私と同じくらいドキドキキュンキュンしてる筈なのに、まだ余裕があるのかエッチに甘えてきて私のお胸を優しくモミモミした。 

「ああん♡」
「こっちのふわふわ、気持ちいいなぁ♡ あーちゃんも気持ちいい?」
「あはぁぁん♡」

 彼の大きな手がブラみたいに私のおっぱいを下から持ち上げ、やわやわと優しく揉む。
 敏感な頂点を避け、胸全体を持ち上げやわやわ揉んでいるっていうのに、私はもう甘い声で返事をしてしまっていた。

「いっぱい揉んでほしい?」

 いつもより低めのセクシーボイスが私の耳に直接伝わって、それがまた気持ち良さが倍増させる。

「ああん……いっぱいもんでぇ♡」

 ずっとこの気持ち良さを感じていたくて、口からエッチな言葉がダダ漏れる私。

「揉むのはマシュマロみたいなお胸だけでいいの? ツンツンしてるココも刺激欲しくない?」

 優しいけど低くてセクシーなイケボが耳管を通って私の脳内を責め立て、冷静な判断が出来なくなった私は全身の力を彼の引き締まった上半身に委ねる。

「やあぁん♡」
「ほら、ちゃんと俺の質問に答えてよ。あーちゃん♡」

 理性が吹っ飛んじゃって、欲望的な判断しか出来なくなってしまっている。
「もっともっとエッチに感じたい」と、私の脳が求めている。

「やぁん……イジイジしてほしいぃ♡」
「あーちゃんはエッチだね。お尻も欲しくなっちゃってるんでしょ?」

 りょーくんもりょーくんで私の欲望的なセリフに嬉しくなっているらしく、胸を包んでいた手から人差し指が伸びて両側の頂点をピンと弾いただけでなく、更にお尻を触るだなんてエッチな誘いも重ねてきた。

「あぅっふうぅん! おしりなんてぇ……恥ずかしいよぅ♡」
「その『恥ずかしい』って返答はイエスなの? ノーなの?」
 
 りょーくんは意地悪にも胸の粒の周辺を人差し指でくるくると優しく撫で触れ、セクシーな唇を私の左耳にピッタリとくっつけて更に煽る。

「ほら、言わないと俺はどうして良いか分からないよ?
 あーちゃんばっかり気持ち良くなったら俺寂しいなぁ……お仕置きしちゃおうかなぁ♡」

 そしてその「お仕置き」の四文字が、更に私の体をビクビクと痙攣させて

「っはぁ……あああっ♡ おむねもぉ、おしりもぉ……全部ナデナデしてぇ♡ 私をエッチに可愛がってぇ愛してぇ♡」

 優しくも大人な刺激の数々に耐えられなくなって、私は「全部が欲しい」と彼に懇願した。

 バシャッ!!

 彼の返事の代わりに水の音がしたと思うと、彼の大きな左手が私の胸を揉み、右手が私のお尻をスリスリと撫で始める。

「きもちいいよぉ♡」

 快感が私の理性を完全にそぎ落とし、私はあわあわのお風呂の中で淫らに喘ぎ、体をよじった。
 そしてその捩りがバブルバスの泡が素早く消していき、あっという間に透明な湯に戻ってしまう。
 当然の事ながら泡で隠れていた恥ずかしい部分があらわになり、私の体は余計に熱くなった。

「あーちゃん気持ちいい?」

 りょーくんのセクシーイケボに

「きもちいい……」

 私は甘い声で素直に返事をしたのに

「じゃあ、続きはベッドの上でね♡」

 りょーくんは意地悪にも、パッと私の胸やお尻から手を離して

「きゃっ!」

 快感の所為で仰け反り持ち上がっていた私の体はドブンッと湯の中に落ちた。

(りょーくんひどいよいきなりぃ……)

 全身ドキドキキュンキュンさせながら、背後のりょーくんへと振り向くと

 ザバッ

 彼はその場に立ち上がり、私の視界は彼の猛々しい下半身でいっぱいになる。

「俺もう、理性保ってらんないかも。先にベッドで待ってるね♡」

 と言ってバスタブから出ようとした。

「えっ……りょ、りょーくん……」
「お風呂の中でイチャイチャするのも幸せで、ずーっとやっていたい気持ちになるんだけど、今夜のメインは可愛い白ネコあーちゃんを愛でる事だからさぁ」
「あっ……」

 そこで私も、お風呂上がったらいよいよ白ネコ姿になって彼を更に喜ばせるんだという目的を思い出す。

「だから、白ネコさんに似合うくらい、ちゃんと体をつるつるピカピカにしてね♪ あーちゃん♡」

 彼はそう言い残して浴室を出てしまって……

「つるつるって……ムダ毛処理って意味だよね……」

 彼に言われた言葉の意味を察して恥ずかしくなり、私は顔をお湯につけてブクブクと息を吐いた。



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