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解けない魔法
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「ねぇあーちゃん、俺が『浮気してるかも』って勘違いしてる時ってさ、もしかして嫉妬してた?」
「えっ?」
「もしそうならちょっと嬉しいかな……なんて」
りょーくんの問い方がちょっと可愛い。
(私のこの感情は嫉妬だったのかな?嫉妬の経験が無いからそういうのよく分かってないんだけど……)
「嫉妬……してたんだと思う。すっごくイライラしたし不安に押し潰されそうになったし、何より『りょーくんを振り向かせたい』って気持ちになって女性らしい格好を望むようになったから」
私なりの素直な気持ちや考えをそのまま彼に伝えたら、抱きしめられていた力が一層強くなった。
「そっかぁ……あーちゃん嫉妬してたんだ。可愛い♡」
「やん♡」
私を可愛いと言ってくれるりょーくんの言葉がくすぐったい。
それと同時に私はある事を思い出した。
「そういえば藤井くんがりょーくんが嫉妬してたって言ってた気がするんだけど」
「あー……思い出しちゃったか、それ」
私の問いにりょーくんは気弱な声を出し、その綺麗な顔を私の巻き髪にグリグリと押し付ける。
「りょーくん?」
「……実は俺も嫉妬してた。例のドラマの俳優にあーちゃんの目線が向いてたから」
「えっ? なんで? テレビだよ? ドラマだよ?? ドラマ観てるなら自然とテレビの方に目線向けちゃうし」
嫉妬される意味が分からず抱き締められていた腕を解こうをした。
でもりょーくんの力の方が強くてまた元に戻されてしまう。
「恥ずかしいからこのままの体勢で聞いて。そりゃ俺だって分かってるよ。イケメン俳優だし、ドラマも面白くて観た次の日は矢野と内容を楽しく話すのも当然の流れだと思ってる。
……あの時のあーちゃんの呟きだって、俺への当て付けじゃないって理解したかった。だけどやっぱりあの、俺とは真逆なヘアスタイルの俳優を見つめながら『好みのタイプかも』なんて呟きを隣で聞いたらさ……凹んだんだ」
「私の呟きがりょーくんにとってはショックだったんだね……」
そう言われてみれば、今のりょーくんのヘアスタイルはドラマの俳優さんの髪型そっくりだ。
「あーちゃんはちっちゃくて可愛らしいから、俺みたいな図体デカいのじゃなくてあの俳優みたいにちょっと小柄で中性的な感じなのが好みのタイプなんだろうなってずっと思ってて……誕生日会の飾り付けを藤井に半分くらい任せて美容院行ってきたんだ」
「まさか、テレビ雑誌持って? 同じ髪型にしてくださいって?」
「まさかそんなわけないよね?」と思いつつ、半ば冗談で言ってみたら
顔のグリグリをして長い沈黙がしばらくあった後で、本当に「うん」とりょーくんは答えたものだから、キュンキュンきてしまった。
「りょーくん可愛い♡」
「もー、男に可愛いって言うなよー」
「『言うなよ』って言いながら拗ねるところも可愛い♡
テレビの人だし。ドラマの役にキャーキャー言うなんて普通の事なのに嫉妬しちゃうのも可愛くて好き♡」
「俺の事、本当に好き?」
「うんっ♪大好き♡」
「それなら俺に可愛いって言った事許す♡」
しばらくイチャイチャな会話のキャッチボールをした後、りょーくんは大きくため息をついてゆっくり頭を持ち上げてハグの腕も解くと、ゆっくり私の前に赤面した顔を向けて……
「それなら無理に今日、あーちゃんの王子様になる必要なかったってことかぁ」
なんて、めちゃくちゃ可愛い発言を私に言ってくる。
「王子様?」
確かに今のりょーくんのヘアスタイルは王子様イケメンって感じだ。凄く似合っているし、めちゃくちゃかっこいいって思ってる。
「今日の、あーちゃんの変身させるのってさ……俺が矢野にお願いしたんだよ矢野が泊まりに来た日に。
いつものあーちゃんもいいけど、20歳の誕生日だからより特別な感じで、お姫様みたいに変身させてあげたくて」
「お姫様に変身って、あれ藤井くんの冗談じゃなくて本当にプリンセスのコンセプトだったって事?」
彼の言葉に私は全身が熱くなる。
「服とか美容室の予約とかは矢野に任せて、その間に準備してたあーちゃん用の飾り付けを藤井と一緒に飾ったり藤井に食事調達してもらったりしてたんだ。俺の髪はいつも行ってる店で無理言って開店時間前からやってもらって」
「それでりょーくんは今朝から出かけてたんだね!」
今朝彼の姿が部屋に無かった理由も明かされようやく納得出来た。
「俺の誕生日のお祝い、本当に嬉しくて人生で1番幸せな20歳のお祝いしてもらったから、あーちゃんにお礼というか……喜んでもらいたくて」
「そんな……私がりょーくんにしてあげた事なんて凄くチープなものだったのに」
あの誕生日会を喜んでくれたのは嬉しいんだけど、ここまで大掛かりなお返ししてもらえるなんて思ってもみなかった。
「将来の事もさ、本当はずっと前から悩んでたんだ。
この大学って色んな資格講座があって、不動産関連の資格も取れるからこの大学選んだんだけど……考えれば考えるほど、店長の家に頼ってしまってばかりになっちゃうから。
だから、1人の人間として独り立ちしようと思って……それで矢野や藤井と一緒に就職に有利な資格をまとめて取っておこうって相談してたんだ。
資格講座は夜に授業するし3年からはゼミが始まってもっと忙しくなってバイトなんてしていられなくなるだろうから。元々店長が年末でコンビニ手放すタイミングと重なったから、コンビニバイトは辞めることにしたんだよ」
「そうだったんだ……」
ゼミに関しては確かに私も考えていた。勉強している事をより深める為に私もゼミに入ろうかと考えたこともあったけど、これ以上大学にいる時間が増えて自分の将来の仕事ができなくなるのも嫌だった。
「確かに私はゼミに入るつもりも資格講座を受けるつもりもないから」
「うん。敢えて2人でその話はしなかったけど、なんとなくわかってたよ。ゼミとか資格とか……そういうのしなくても卒業は出来るからね。だからあーちゃんはしないで今の仕事の量を増やして頑張るんだろうなって思ってた。でもそうなっていったら、矢野とか俺とか大学で一緒に居る時間が少なくなって、あーちゃんが除け者みたいに感じちゃうんじゃないかって……矢野はとにかくそこを気にしてて。それで必ず俺から話してほしいって言われてたんだ。なのにちゃんと伝えなくて本当にごめんなさい」
「いいよそんな……逆に私は何も考えずにただ入りやすくて経済にちょっとだけ興味あるってだけで入学したから恥ずかしいよ」
「そんなことないよ。あーちゃんは高校卒業後に珈琲の仕事しても良かったのにそれをしなかったってことは、お姉さんの条件もあったとはいえあーちゃん自身にも視野を広げて知識を深めたい気持ちがあったんだろうし。これからの進路は人それぞれだから恥ずかしいなんて思ってはいけないよ」
「うん」
黒髪のりょーくんが私の手を握って、優しく微笑む。
ヘアスタイルは大胆に変化したけど、私はこのりょーくんの表情がとても好きなんだと改めて感じた。
「えっ?」
「もしそうならちょっと嬉しいかな……なんて」
りょーくんの問い方がちょっと可愛い。
(私のこの感情は嫉妬だったのかな?嫉妬の経験が無いからそういうのよく分かってないんだけど……)
「嫉妬……してたんだと思う。すっごくイライラしたし不安に押し潰されそうになったし、何より『りょーくんを振り向かせたい』って気持ちになって女性らしい格好を望むようになったから」
私なりの素直な気持ちや考えをそのまま彼に伝えたら、抱きしめられていた力が一層強くなった。
「そっかぁ……あーちゃん嫉妬してたんだ。可愛い♡」
「やん♡」
私を可愛いと言ってくれるりょーくんの言葉がくすぐったい。
それと同時に私はある事を思い出した。
「そういえば藤井くんがりょーくんが嫉妬してたって言ってた気がするんだけど」
「あー……思い出しちゃったか、それ」
私の問いにりょーくんは気弱な声を出し、その綺麗な顔を私の巻き髪にグリグリと押し付ける。
「りょーくん?」
「……実は俺も嫉妬してた。例のドラマの俳優にあーちゃんの目線が向いてたから」
「えっ? なんで? テレビだよ? ドラマだよ?? ドラマ観てるなら自然とテレビの方に目線向けちゃうし」
嫉妬される意味が分からず抱き締められていた腕を解こうをした。
でもりょーくんの力の方が強くてまた元に戻されてしまう。
「恥ずかしいからこのままの体勢で聞いて。そりゃ俺だって分かってるよ。イケメン俳優だし、ドラマも面白くて観た次の日は矢野と内容を楽しく話すのも当然の流れだと思ってる。
……あの時のあーちゃんの呟きだって、俺への当て付けじゃないって理解したかった。だけどやっぱりあの、俺とは真逆なヘアスタイルの俳優を見つめながら『好みのタイプかも』なんて呟きを隣で聞いたらさ……凹んだんだ」
「私の呟きがりょーくんにとってはショックだったんだね……」
そう言われてみれば、今のりょーくんのヘアスタイルはドラマの俳優さんの髪型そっくりだ。
「あーちゃんはちっちゃくて可愛らしいから、俺みたいな図体デカいのじゃなくてあの俳優みたいにちょっと小柄で中性的な感じなのが好みのタイプなんだろうなってずっと思ってて……誕生日会の飾り付けを藤井に半分くらい任せて美容院行ってきたんだ」
「まさか、テレビ雑誌持って? 同じ髪型にしてくださいって?」
「まさかそんなわけないよね?」と思いつつ、半ば冗談で言ってみたら
顔のグリグリをして長い沈黙がしばらくあった後で、本当に「うん」とりょーくんは答えたものだから、キュンキュンきてしまった。
「りょーくん可愛い♡」
「もー、男に可愛いって言うなよー」
「『言うなよ』って言いながら拗ねるところも可愛い♡
テレビの人だし。ドラマの役にキャーキャー言うなんて普通の事なのに嫉妬しちゃうのも可愛くて好き♡」
「俺の事、本当に好き?」
「うんっ♪大好き♡」
「それなら俺に可愛いって言った事許す♡」
しばらくイチャイチャな会話のキャッチボールをした後、りょーくんは大きくため息をついてゆっくり頭を持ち上げてハグの腕も解くと、ゆっくり私の前に赤面した顔を向けて……
「それなら無理に今日、あーちゃんの王子様になる必要なかったってことかぁ」
なんて、めちゃくちゃ可愛い発言を私に言ってくる。
「王子様?」
確かに今のりょーくんのヘアスタイルは王子様イケメンって感じだ。凄く似合っているし、めちゃくちゃかっこいいって思ってる。
「今日の、あーちゃんの変身させるのってさ……俺が矢野にお願いしたんだよ矢野が泊まりに来た日に。
いつものあーちゃんもいいけど、20歳の誕生日だからより特別な感じで、お姫様みたいに変身させてあげたくて」
「お姫様に変身って、あれ藤井くんの冗談じゃなくて本当にプリンセスのコンセプトだったって事?」
彼の言葉に私は全身が熱くなる。
「服とか美容室の予約とかは矢野に任せて、その間に準備してたあーちゃん用の飾り付けを藤井と一緒に飾ったり藤井に食事調達してもらったりしてたんだ。俺の髪はいつも行ってる店で無理言って開店時間前からやってもらって」
「それでりょーくんは今朝から出かけてたんだね!」
今朝彼の姿が部屋に無かった理由も明かされようやく納得出来た。
「俺の誕生日のお祝い、本当に嬉しくて人生で1番幸せな20歳のお祝いしてもらったから、あーちゃんにお礼というか……喜んでもらいたくて」
「そんな……私がりょーくんにしてあげた事なんて凄くチープなものだったのに」
あの誕生日会を喜んでくれたのは嬉しいんだけど、ここまで大掛かりなお返ししてもらえるなんて思ってもみなかった。
「将来の事もさ、本当はずっと前から悩んでたんだ。
この大学って色んな資格講座があって、不動産関連の資格も取れるからこの大学選んだんだけど……考えれば考えるほど、店長の家に頼ってしまってばかりになっちゃうから。
だから、1人の人間として独り立ちしようと思って……それで矢野や藤井と一緒に就職に有利な資格をまとめて取っておこうって相談してたんだ。
資格講座は夜に授業するし3年からはゼミが始まってもっと忙しくなってバイトなんてしていられなくなるだろうから。元々店長が年末でコンビニ手放すタイミングと重なったから、コンビニバイトは辞めることにしたんだよ」
「そうだったんだ……」
ゼミに関しては確かに私も考えていた。勉強している事をより深める為に私もゼミに入ろうかと考えたこともあったけど、これ以上大学にいる時間が増えて自分の将来の仕事ができなくなるのも嫌だった。
「確かに私はゼミに入るつもりも資格講座を受けるつもりもないから」
「うん。敢えて2人でその話はしなかったけど、なんとなくわかってたよ。ゼミとか資格とか……そういうのしなくても卒業は出来るからね。だからあーちゃんはしないで今の仕事の量を増やして頑張るんだろうなって思ってた。でもそうなっていったら、矢野とか俺とか大学で一緒に居る時間が少なくなって、あーちゃんが除け者みたいに感じちゃうんじゃないかって……矢野はとにかくそこを気にしてて。それで必ず俺から話してほしいって言われてたんだ。なのにちゃんと伝えなくて本当にごめんなさい」
「いいよそんな……逆に私は何も考えずにただ入りやすくて経済にちょっとだけ興味あるってだけで入学したから恥ずかしいよ」
「そんなことないよ。あーちゃんは高校卒業後に珈琲の仕事しても良かったのにそれをしなかったってことは、お姉さんの条件もあったとはいえあーちゃん自身にも視野を広げて知識を深めたい気持ちがあったんだろうし。これからの進路は人それぞれだから恥ずかしいなんて思ってはいけないよ」
「うん」
黒髪のりょーくんが私の手を握って、優しく微笑む。
ヘアスタイルは大胆に変化したけど、私はこのりょーくんの表情がとても好きなんだと改めて感じた。
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