【短編集】大好きなキミへ、この気持ちを伝えたい

チャフ

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主人公:彼氏 大好きな彼女へ贈るボイス

辛いキミを少しでも理解して和らげてあげたいから

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《シチュエーション:デート当日にお腹が痛くなり、彼氏の部屋に連れて行き彼女をベッドで寝かせて休ませる事に。申し訳なさそうにしている彼女に対し彼氏がホットミルクを用意して持って来るところからスタート》


あ、ごめんね。起こしちゃったかな? それとも寝付けない?


「お腹痛い時は睡眠とると落ち着く」って以前まえに言ってたでしょ。だからそのまま横になってていいんだよ。あ、でも起きるならこれ飲んでみる? キミが飲めるかな~って、ホットミルク作って持ってきてみたんだ。体温まるよ、きっと。


飲む? うん、いいよ。背中支えて起こしてあげるね。


ん……はい、マグカップ。熱いから気をつけてね。


腰を撫でた方がいい? 僕に出来ることがあるなら遠慮なく言ってね。


えっ? 「せっかくのデートを台無しにしてごめん」って?
そんな事考えなくていいし、そんな事言われたら僕の方が悲しくなっちゃうよ。
女の子は月に一回……えっと、1週間以上しんどくなるんでしょ? 大変だよね、男にはない苦労だから想像しか出来ないんだけど。
確かに僕達付き合って間もないし、デートもまだ2回目だけどさ、キミのお腹が痛くなるとか貧血で倒れてしまうとか、そういうのを早い段階で知れて良かったと思うんだ。だからね、「遊びに行けなくて残念」じゃないんだよ。「キミの事が一つ知れて良かった」なんだよ。

ホットミルク美味しい? キミの好みまだ分からなかったから自分の感覚で用意しちゃったんだけど、キミもホットミルク好きで良かった♪ 
……あ、これは「良かった」よりも「嬉しい」に近いかなぁ好きな飲み物が共通してるって分かったから。


そうだよ、もちろん僕の分もあるよ。一緒に飲もうね。


えっ? 「優しいね」って? 僕が? ……そうかなぁ? そんな事言われると照れるし恥ずかしいよ。「男だから痛みを理解出来ないし手助けになれないかも」って不安だったんだよこれでもさ。


ふふっ……優しいのは僕じゃなくてキミの方だよ。だってこんなに痛くてしんどいのに「遊ぶ予定が台無し」だなんて考え込んじゃうんだもん。今は何も考えず安静にしておけば良いんだよ。


……あ、ホットミルク飲み終わった? じゃあマグカップもらうね。
そうだ、体もまた横にしないとね。また支えてあげる。


毛布もかけようね……えっ? 僕の匂いする? それはめちゃくちゃ恥ずかしいなぁ……なんかごめん。


あ、嫌なニオイじゃないのなら良かった。「落ち着く」って? ふふっ、それはそれでなんか恥ずかしい……でも、落ち着いて眠れそうなら良いのかな?


うん、このまま寝ちゃおうね。目が覚めたらまたお話しようね。


うん……おやすみ。





《end》
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