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Chapter12:クリスマスの夜に
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ラブラブイチャイチャなクリスマスイブを過ごした次の日は、一日中あおくんと一緒♡
「綺麗だね」
「うんっ! どの方向を向いてもキラキラしてて迫力が凄いよ~!!」
今日は昼過ぎまでのんびり過ごして夕方電車に乗り、有名なイルミネーションを観に行った。
「はな、はしゃいでるね♪」
テンション上がっている私を眺めながら、あおくんはニコニコしてくれている。
「だって生まれて初めてなんだもん! 大規模なイルミネーションを観るのが!!」
私がここまでテンション上がっている理由は「あおくんとのクリスマスデートだから」だけにとどまらない。
「えっ?! はな、生まれて初めてなの??」
私の一番の理由である「生まれて初めて」に、ニコニコで細めていたあおくんの目が急に大きく見開きかなり驚いているようだった。
「うん、そうだよ」
私にとって都内在住は2年目。去年季節を一巡したからといってもまだまだ「初めて」はある。
(そんなに驚かれるような事なのかなぁ……)
だからあおくんのその反応に私の方がビックリしてしまった。
「去年はお友達と観なかったの? イルミネーション」
「友達って、沙羅ちゃんと音羽ちゃん?」
「そうそう、だってイルミネーションってカップルだけのものじゃないからね」
(なるほど……)
イルミネーションはカップルだけのものじゃない……確かにあおくんの言う通りだと思う。
(だけどやっぱり、私にとってイルミネーションって「デートスポット」のイメージが強いんだよねぇ)
もしかしたら私とあおくんではイルミネーションの価値が違うのかもしれない。なんとなく、あおくんの表情からは「イルミネーションは毎年観た方が得だよ」と言いたそうに感じられて……
「ああ、えっと……去年はバイトしてたから! イブもクリスマス当日も!!」
だから、あおくんが必ず納得する事実をきちんと伝えてみたんだ。
「えっ? コンビニって忙しいのイブだけじゃないんだ?」
「うん、予約ケーキの受け渡しは24日が一番忙しいんだけど、クリスマス当日の25日もそれなりに忙しいんだよ。家族で過ごす人が多いからかな?25日受け渡しも結構あるよ」
「そっかぁ~……25日もまだクリスマスなんだもんね」
私の予想通り、この説明にはあおくんも納得してくれたようで
「うんうんっ、だから去年の私は24日も25日もチャコ叔母さんとコンビニ勤務を頑張ったんだよ」
「そっかそっか、はなは本当に頑張り屋さんだね」
私の頭を優しく撫でる。
「えへへ♡ 今年は昨日休みを取ったみどりちゃんがね、『イブは楽しませてもらったから25日は華ちゃん先輩が楽しむ番です』って言ってくれてね。それで休み取れたようなもんなんだよ」
「そういう事だったのかぁ」
「うん、休みの譲り合いで今日休めたんだよ。実は」
私の頭を愛おしく撫でるあおくんの耳には、昨夜プレゼントしたイヤーカフがキラリと光っていて、撫でられている私まで愛おしさが伝播して私までニマニマしちゃって
「じゃあ尚更今日のイルミネーションは大切な思い出にしておかなくちゃね♪」
「うんうんっ!!」
あおくんの言葉に私はコクコクと首を上下に振って頷く。
「頷き方が可愛いなぁ、はなは♡」
私の反応がまた嬉しかったのか、あおくんはまたニコニコと微笑み……それから……
キョロキョロと左右を確認して、周囲に誰も居ないのが分かった直後に
「手のひらチュ、しよ♡」
そう言って私の手のひらにチュッとキスをしたのとほぼ同時に彼の大きな手が私の唇を覆う。
「っ♡」
その仕草にビックリしたものの、この「手のひらチュ」はハロウィンパレードで経験済みだったからそこまで緊張する事なく、コッソリとチュが出来て……
「えへへ♡」
イルミネーションのトンネルに入る直前に私達は恋人繋ぎをして
「えへへ♡ キス、し合ってるね♡ 私とあおくん♡」
「うん♡ そうだよ♡」
私達だけの秘密の行為が出来ている事を幸せに感じて……
(あおくんとの大事な思い出、また一つ出来ちゃったぁ♡)
とっても良いクリスマスイルミネーションデートが出来てるなぁって、ただ単にテンション上がってるだけじゃなくホワホワとした温かな気持ちにもなれた。
ラブラブイチャイチャなクリスマスイブを過ごした次の日は、一日中あおくんと一緒♡
「綺麗だね」
「うんっ! どの方向を向いてもキラキラしてて迫力が凄いよ~!!」
今日は昼過ぎまでのんびり過ごして夕方電車に乗り、有名なイルミネーションを観に行った。
「はな、はしゃいでるね♪」
テンション上がっている私を眺めながら、あおくんはニコニコしてくれている。
「だって生まれて初めてなんだもん! 大規模なイルミネーションを観るのが!!」
私がここまでテンション上がっている理由は「あおくんとのクリスマスデートだから」だけにとどまらない。
「えっ?! はな、生まれて初めてなの??」
私の一番の理由である「生まれて初めて」に、ニコニコで細めていたあおくんの目が急に大きく見開きかなり驚いているようだった。
「うん、そうだよ」
私にとって都内在住は2年目。去年季節を一巡したからといってもまだまだ「初めて」はある。
(そんなに驚かれるような事なのかなぁ……)
だからあおくんのその反応に私の方がビックリしてしまった。
「去年はお友達と観なかったの? イルミネーション」
「友達って、沙羅ちゃんと音羽ちゃん?」
「そうそう、だってイルミネーションってカップルだけのものじゃないからね」
(なるほど……)
イルミネーションはカップルだけのものじゃない……確かにあおくんの言う通りだと思う。
(だけどやっぱり、私にとってイルミネーションって「デートスポット」のイメージが強いんだよねぇ)
もしかしたら私とあおくんではイルミネーションの価値が違うのかもしれない。なんとなく、あおくんの表情からは「イルミネーションは毎年観た方が得だよ」と言いたそうに感じられて……
「ああ、えっと……去年はバイトしてたから! イブもクリスマス当日も!!」
だから、あおくんが必ず納得する事実をきちんと伝えてみたんだ。
「えっ? コンビニって忙しいのイブだけじゃないんだ?」
「うん、予約ケーキの受け渡しは24日が一番忙しいんだけど、クリスマス当日の25日もそれなりに忙しいんだよ。家族で過ごす人が多いからかな?25日受け渡しも結構あるよ」
「そっかぁ~……25日もまだクリスマスなんだもんね」
私の予想通り、この説明にはあおくんも納得してくれたようで
「うんうんっ、だから去年の私は24日も25日もチャコ叔母さんとコンビニ勤務を頑張ったんだよ」
「そっかそっか、はなは本当に頑張り屋さんだね」
私の頭を優しく撫でる。
「えへへ♡ 今年は昨日休みを取ったみどりちゃんがね、『イブは楽しませてもらったから25日は華ちゃん先輩が楽しむ番です』って言ってくれてね。それで休み取れたようなもんなんだよ」
「そういう事だったのかぁ」
「うん、休みの譲り合いで今日休めたんだよ。実は」
私の頭を愛おしく撫でるあおくんの耳には、昨夜プレゼントしたイヤーカフがキラリと光っていて、撫でられている私まで愛おしさが伝播して私までニマニマしちゃって
「じゃあ尚更今日のイルミネーションは大切な思い出にしておかなくちゃね♪」
「うんうんっ!!」
あおくんの言葉に私はコクコクと首を上下に振って頷く。
「頷き方が可愛いなぁ、はなは♡」
私の反応がまた嬉しかったのか、あおくんはまたニコニコと微笑み……それから……
キョロキョロと左右を確認して、周囲に誰も居ないのが分かった直後に
「手のひらチュ、しよ♡」
そう言って私の手のひらにチュッとキスをしたのとほぼ同時に彼の大きな手が私の唇を覆う。
「っ♡」
その仕草にビックリしたものの、この「手のひらチュ」はハロウィンパレードで経験済みだったからそこまで緊張する事なく、コッソリとチュが出来て……
「えへへ♡」
イルミネーションのトンネルに入る直前に私達は恋人繋ぎをして
「えへへ♡ キス、し合ってるね♡ 私とあおくん♡」
「うん♡ そうだよ♡」
私達だけの秘密の行為が出来ている事を幸せに感じて……
(あおくんとの大事な思い出、また一つ出来ちゃったぁ♡)
とっても良いクリスマスイルミネーションデートが出来てるなぁって、ただ単にテンション上がってるだけじゃなくホワホワとした温かな気持ちにもなれた。
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