【完結】彼女が18になった

チャフ

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可愛い彼女と俺の恋

★18

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「ふぇえ?」

 その褒めに、当然の事ながら夏実は気持ち良さそうな声をあげつつも疑問形の音声と首傾げも行う。

「俺にとっては『可愛い』が、最大の賛辞だから」
「可愛いがぁ? なんでぇ?」

 夏実はやはり甘やかな吐息と喘ぎを俺の方に吹きかけつつ俺に可愛く訊いてきた。

「夏実が小さい頃からずっと、俺は夏実を『可愛い』って思ってて、可愛い夏実にいつも『可愛い』って言ってきたから。だから最大級の賛辞で、俺にとっては一番の、夏実への褒め言葉」

 一旦呼吸を整えた上で真面目にそう答えても、やはり夏実は納得いってないような複雑な表情をしている。

「えぇ~? だってぇ……私、物心ついた時から湊人に言われてるよねぇ?」

 確認ともいえるその声に、俺は頷く。

「だって夏実は、生まれた時からずっと可愛いから」
「そりゃあ……赤ちゃんだもぉん。可愛いのは当たり前でしょぉ?」
「だと思うだろ? 夏実は、大きく成長してっても……可愛いが止まらなかったよ」

 会話出来るギリギリの心地良さを与えながら、俺と夏実は互いに言葉を交わしていく。

「可愛いって……止まらないの?」
「そう。夏実が赤ん坊の時より……2歳の時の方が可愛かったし……3歳になったら、もっと可愛くなった。
 小学生になったら……ずっと可愛くなったし、バスケ頑張る夏実も……一生懸命で本当に可愛いって思った」
「赤ちゃんが……一番じゃ、ないんだ?」
「うん、ずっと……毎日、毎年更新してる。俺の中で」
「じゃあ……今日の私が、一番可愛いの?」
「そうだよ。今の夏実は、最大級に可愛い」
「だから、『可愛い』がぁ、褒め言葉なの?」
「勿論、夏実限定だけどね」

 俺が言った「夏実限定」ってところに、彼女はクスクス笑う。

「じゃあ、私……ずっと湊人に褒められてたんだ♪」
「そうそう、ずっと褒めてたってこと」

 腹筋を震わせて笑う夏実の振動が俺にも伝わって、俺も自然と笑みがこぼれた。

 滉が折角黙っておくと言ってくれたのに、今の会話で俺の夏実への想いがバレたか? と少し思った。
 でも、目の前に存在している可愛い夏実が本当に……単純に純粋に好きだと俺は自信を持って伝える事が出来るから、多少バレてもいいか。なんて考えに今なっている。

「優しいエッチはもうおしまい」
「急に動いちゃやだよおぉ……♡」
「無理、もう止まんない」

 俺は夏実の気持ちいいところを、己の力で懸命に動いて擦り上げた。

「夏実可愛い、好き」
「ああぁ…………っ♡♡♡」

 快楽の渦に呑み込まれ無声になる夏実が可愛くて、好きだと思う。
 俺の愛の行為に悦び、快感を全身で表現する夏実が可愛くて、とても愛おしくて、やはり俺は彼女が大好きだと感じる。

 大好きな夏実の可愛いところは、1秒毎に、それよりももっと短い間隔で次々と更新されていく。
 もっともっと更新したくて、夏実の気持ちいいところだけを擦って、押したり、引いたりし続けていった。




 今夜は事後にやってくる男の冷静な脳には、きっとならない。

 だって今の俺はエアコンの冷気や男の性質くらいじゃめない程、心身共に熱くなっている筈だから。





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