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【番外編】教えて茉莉ちゃん!!(side茉莉)
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「確かに滉とはそういう電話した事がないよ。そもそもそんな暇ないし、毎日顔を合わせてるからその必要もないっていうか」
『それじゃあ、きっと私の思い違いで』
「でもさぁなつこの彼氏は30じゃん! 完全なおっさんで中年じゃん!! 付き合って2年間、大人な関係してこなくって、この前ようやく全部解禁になったばかりなんじゃん!!
そんなおっさん彼氏ならそういう系の会話や電話は慣れてるんだろうし、物理的に距離が離れててもなつことイチャコラしたくてたまんなくて野獣脳になっててもおかしくはないでしょ!!」
私はなつこの言葉をぶった切ってペラペラと捲したてる。
するとなつこは感心したように「ほぁあ」と声を出しながら
『そっかぁ…………そうだよねぇ……湊人はなんだかんだいって、私よりもそれなりに経験してるんだもんねぇ』
と、恋愛赤ちゃんさながらの感想を述べていた。
(まったくもう……こういう電話してくるなつこもなつこだけど、こういう電話をさせちゃう彼氏も彼氏なんじゃないの? 会った事がないからどんな人かはまだよく知らないけど、大人なんだから、なつこの性格を理解してちゃんと分かりやすいイチャコラしなさいよ!!)
私は今、なつこの12歳上だという中年男性のイメージ画をなんとなくで思い浮かべながらムカムカしている。
なつこと付き合う・エッチするまでの流れは一通り聞いてはいるけれど、よく言えば「誠実な大人」悪く言えば「こっちからアクション取らないと何もしてこないクズ野郎」で、なつこの恋を応援している身としてはあんまり印象が良くない……というか、私は絶対に好きにならないタイプだ。
そんな誠実クズ野郎がなつこのアクション無しにテレエッチなどという変態行為をしたというのだから喜ぶべきかイラつくべきなのか難しいところで……
「で? おっさん彼氏との電話がそうかもしれないって可能性が出た今、なつこはどうしたいわけよ?」
結局大事なのはなつこの気持ちなんじゃないかって思考に至った。
『えっと……それは………』
そこからなつこはゴニョゴニョと言葉を濁らせていて、私は大きく長い溜め息をつく。
「それは? ……なぁに?」
恋愛赤ちゃんの親友の為に、私はなるべく優しい声で問い掛ける。
多分、なつこは今回の事に関して戸惑っているだけでイヤではないんだろう。寧ろ「そういう事してくれて嬉しい♡」って思っているはずだ。
『あのね、次にまたテレエッチのチャンスがあったら……私も積極的にやり取りしたいなぁって思うの』
ほらね。なつこは嫌がっていない。
だけどここまでゴニョゴニョしてしまうという事は、今から私がなつこに何をレクチャーすれば良いかって事に繋がるわけで……。
っていうか、眠いんだけどね! 今!!
エッチな気分になるどころか睡魔が襲ってきてるし滉の事を考えるスペースすらまったくもって残されてないんですけどね!!
『だからね茉莉ちゃん、やり方を……教えてほしいなぁって』
「やり方……ねぇ」
『茉莉ちゃんは分かる? やり方』
「まぁ……大体は」
でも仕方がない。親友の悩みを解消するのが私の役目でもあるんだから。
『じゃあお願い! …………教えて茉莉ちゃん!!』
まして、なつこは滉と私との仲を取り持ったキューピッドな存在なんだし。
「仕方ないなぁ……」
なつこの為に、ここは一肌も二肌も脱いでやらなきゃいけないってヤツでしょっ!!!!
『それじゃあ、きっと私の思い違いで』
「でもさぁなつこの彼氏は30じゃん! 完全なおっさんで中年じゃん!! 付き合って2年間、大人な関係してこなくって、この前ようやく全部解禁になったばかりなんじゃん!!
そんなおっさん彼氏ならそういう系の会話や電話は慣れてるんだろうし、物理的に距離が離れててもなつことイチャコラしたくてたまんなくて野獣脳になっててもおかしくはないでしょ!!」
私はなつこの言葉をぶった切ってペラペラと捲したてる。
するとなつこは感心したように「ほぁあ」と声を出しながら
『そっかぁ…………そうだよねぇ……湊人はなんだかんだいって、私よりもそれなりに経験してるんだもんねぇ』
と、恋愛赤ちゃんさながらの感想を述べていた。
(まったくもう……こういう電話してくるなつこもなつこだけど、こういう電話をさせちゃう彼氏も彼氏なんじゃないの? 会った事がないからどんな人かはまだよく知らないけど、大人なんだから、なつこの性格を理解してちゃんと分かりやすいイチャコラしなさいよ!!)
私は今、なつこの12歳上だという中年男性のイメージ画をなんとなくで思い浮かべながらムカムカしている。
なつこと付き合う・エッチするまでの流れは一通り聞いてはいるけれど、よく言えば「誠実な大人」悪く言えば「こっちからアクション取らないと何もしてこないクズ野郎」で、なつこの恋を応援している身としてはあんまり印象が良くない……というか、私は絶対に好きにならないタイプだ。
そんな誠実クズ野郎がなつこのアクション無しにテレエッチなどという変態行為をしたというのだから喜ぶべきかイラつくべきなのか難しいところで……
「で? おっさん彼氏との電話がそうかもしれないって可能性が出た今、なつこはどうしたいわけよ?」
結局大事なのはなつこの気持ちなんじゃないかって思考に至った。
『えっと……それは………』
そこからなつこはゴニョゴニョと言葉を濁らせていて、私は大きく長い溜め息をつく。
「それは? ……なぁに?」
恋愛赤ちゃんの親友の為に、私はなるべく優しい声で問い掛ける。
多分、なつこは今回の事に関して戸惑っているだけでイヤではないんだろう。寧ろ「そういう事してくれて嬉しい♡」って思っているはずだ。
『あのね、次にまたテレエッチのチャンスがあったら……私も積極的にやり取りしたいなぁって思うの』
ほらね。なつこは嫌がっていない。
だけどここまでゴニョゴニョしてしまうという事は、今から私がなつこに何をレクチャーすれば良いかって事に繋がるわけで……。
っていうか、眠いんだけどね! 今!!
エッチな気分になるどころか睡魔が襲ってきてるし滉の事を考えるスペースすらまったくもって残されてないんですけどね!!
『だからね茉莉ちゃん、やり方を……教えてほしいなぁって』
「やり方……ねぇ」
『茉莉ちゃんは分かる? やり方』
「まぁ……大体は」
でも仕方がない。親友の悩みを解消するのが私の役目でもあるんだから。
『じゃあお願い! …………教えて茉莉ちゃん!!』
まして、なつこは滉と私との仲を取り持ったキューピッドな存在なんだし。
「仕方ないなぁ……」
なつこの為に、ここは一肌も二肌も脱いでやらなきゃいけないってヤツでしょっ!!!!
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