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俺と彼女と営みの巣
★10
しおりを挟む「んはぁああん♡ ……もうっ、しちゃう……のぉ?」
「うん、穴も解れてきたから」
俺の舌や指の戯れによって蜜を零し、尚も泉のようにそれを涌き出でさせる女陰に薄膜を張った亀頭を当てた。
10日振りの行為でも夏実の呼吸器はどのように動かせば良いのか覚えていて、俺の胸元に俺と同じものを食し嚥下したタンパク質の香りをゆったりとかける。
夏実が焼いた朝ごはんの香りだと、俺の嗅覚は即反応をして頰を再び緩ませ……
獣の顔は、夏実の好む王子みたいな仮面で蓋をして……
ゆっくりと、彼女の表情をうっとりとさせるような可愛らしい抽送を始めた。
「あぁあ、んん……♡」
白桃の頰は、美味たる色へと染まっていく。
「奥まで入れるけど、痛くはしないよ。夏実の奥をジワジワとゆっくり押して……少しずつ気持ちいい場所にしてあげる」
さっきまで獣的な男の声で「襲う」と宣言し、中年の色香でねっとりと女体を味わおうとした俺の態度が急変した所為で、夏実は「え?」と不思議そうな声をあげた。
「昨夜は遅くまで俺とイチャイチャしたのに、ちゃんと早起きして朝ごはん作ってくれたから、そのご褒美だよ」
言ってる俺まで全身がくすぐったくなるような返答を夏実にしてやると
「やぁん♡」
夏実まで照れ臭そうに顔を緩ませる。
「あとは……夏実の可愛い声を、独り占めしたいなぁって思ったのと」
俺は腰をゆっくり前後させながら夏実の中を少しずつ探索して……。
「早くココを攻略して、一緒に奥で気持ちよくなりたいなぁっていう……そういう作戦」
「作戦?」
「そう、作戦」
俺は彼女を安心させる意味で優しく微笑みつつ、棒の先端を彼女の奥ににコツンと軽く当てた。
「やっ!」
10日前に突いた行為が余程怖かったのか、回していた彼女の手が猫の爪のような痛覚を俺の背中に与える。
「痛い?」
「ちょっとビックリして……私の方こそ爪、ごめん」
「平気だよ、夏実が痛がってないなら良かったってホッとしてるくらいだ」
「ん……」
「じっくりほぐしてあげるつもりだから、ビックリしないで……一緒にゆっくり息をしようか」
俺は彼女を落ち着かせようと、腰や棒の動きを止めたまま、ゆっくりゆったりとした呼吸音を立てる事にした。
「ゆっくり……息?」
「そうだよ、俺の真似してみて」
「うん」
俺がゆっくり息を吸うと、それに続いて夏実も息を吸ってくれる。
細く長く息を吐くと、夏実の唇はキスするみたいな形になって同じように息を吐いてくれる。
「うん、上手」
夏実の頭を撫でて、艶やかな黒髪を温めながら、彼女に微笑み顔を見せて優しく褒めてあげた。
目線を俺の顔に集中させる夏実は、唇の形をぷっくりと膨らませ……可愛らしくも扇情的な女の顔へと変えていく。
それを「良い頃合いだ」と察した俺は、静まらせていた棒の活動を再開し、夏実の未熟な部分にゆっくりと確実に圧をかけていった。
「んっ……ん」
息を吐くタイミングに合わせてゆっくり少しずつ圧をかけていても、その度に夏実の鼻から短く強めの息が漏れる。
(未熟なココを柔らかくするにはどのくらいの期間をかければいいんだろう?)
30にもなってそんな事も知らない俺は、馬鹿みたいな言葉を思い浮かべては……
(まぁ、ゆっくりやればいいか)
なんて、また馬鹿みたいな解釈をして、己の棒を焦らし泣かせようとする。
王子の仮面の下は、言葉通り獣のような高速ピストンで夏実の中を往復してドクドクとゴム越しの体液をぶちまけてやりたい癖に 俺の夏実に恋する心はそれを許そうとはしない。
何故ならこの行為に勤しんでいる今の時間帯が朝だから。
10日振りに夏実を直接愛するのだから。
今朝のハムエッグもミニトマトも美味しかったのだから。
だから、30男だって可憐な彼女に可愛らしい抽送をしてやっても罰は当たらないだろう。
仮面の下に潜む獣の顔はまた別の機会にとっておく事にして、俺は夏実をとことん可愛がり……
「どう?これでもまだ痛い? ……怖くなったりする?」
時々夏実に様子を確認して
「へいき……」
安心した呼吸音を立てる夏実にほっこりと癒されたような気持ちになって
「愛してるよ」
と、分かりやすい愛の言葉をかけてやって
「私も愛してる」
その返答にまた嬉しくなる。
「ヤバイな……キスしたくなってきた」
また30男のしょうもない心がキュンとしてしまい、夏実に甘えた口を聞くと
「私もしたい♡ だから早く動いていいよ♡」
安心しきった彼女のぷっくりした唇が、俺にそう言葉をかけて
「ふふっ」
自然と笑い声が出てくる。
「じゃあ、奥の攻略はまた今度って事で」
俺は棒を半分空気に晒して夏実の現段階で快感を得られる箇所を突けるように体勢を変えると
「ああん! ……やあああん! ……はあああん」
「っ!」
「ああ! ……はああ! ……やああ! ……ああぁ!」
ぷっくり唇をまた薄くさせ、大きく口を開けながら喘ぐ夏実の声に合わせて抽送を段々と速めていき
「ああああああああああああああああああ……」
持続的に出す大声に己の身体を悦ばせながら、己の熱い体液をドクドクと解き放つ。
「っぷ……」
夏実から棒を完全に外し、片手で薄膜の処理をしながら急いで己の唇を夏実の唇へとくっつけて……
「ん♡」
もう片方の手で夏実の頭を気の済むまで撫でてやった。
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