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俺と彼女と営みの巣
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照れ臭さが邪魔してうまく言えず、頭をガシガシ掻きながら少しずつ口に出した。
「俺の年齢だとか格好に合わせて、夏実まで背伸びした服装しなくていいって……言いたくて。
一回りの年齢差はあっても俺達は彼氏と彼女だし、夏実は夏実らしく背伸びしない感じでいて欲しいんだ。今まで俺に気を遣った服装も似合っていたけど、この前の……夜デートした時の服も……可愛かったし、いつもよりいいなって……思ったっていうか」
(正直な意見を述べているつもりなのにめちゃくちゃ恥ずかしい! 直接話してない所為か? 電話だからこんなに恥ずかしいのか?)
夏実は小さく息を吸い込む音を出すだけで、俺の言葉に対してどう反応してくれるのかを読み取る事がまだ出来ていない。
「どうしても夏実が年齢差気になるならさ、俺ももうちょっと……服装気を付けるから。スーツで会うのやめるとか、服の路線変えるとか……するし」
(あー! ヤバい! 恥ずかしい! 恥ずかしすぎる!……っていうか夏実も何か言ってほしい! なんでほぼ無言なんだ?)
『大人っぽく……ならなくて、いいの?』
無言状態がしばらく続いた後、夏実から出た言葉がそれだった。
「似合っているよ。でも、俺に気を遣わなくていい」
でも同時に夏実が「大人っぽさ」を意識していたんだという事を再確認した。
やっぱり今まで俺の隣でしてた格好は夏実本人が望んだものではなく、俺に対しての気遣いだったのだと。
『だって湊人、お姉さん系とか清楚系の服装が好みでしょ?昔からドラマとか映画とかで目に行く女優さんのファッション、いつもそんな感じだし』
(バレてたか。確かに清楚系の女優は好みだけど!!)
「それは……あくまで女優であって、夏実じゃないから」
俺が好きなのは夏実そのものだ。通学でしかやらない団子頭とか、カジュアルだけどラフすぎないワイドパンツ姿とか……ああいうのもいいなってこの前のデートで思ったから。
『そう、なんだ……』
「まぁ、夏実が着たいのであればもっとラフなヤツでもギャルっぽいのでも俺は構わないし」
『ギャルっぽいのは元々好きじゃないから着ないよぅ。ラフなのは本当にデートっぽくないから着たくないだけで』
夏実はしばらくクスクス笑い、その後深呼吸を一回挟んで「わかった」と言った。
「うん」
その了承が嬉しい。また一歩良い関係に前進出来た気になる。
『湊人ありがとう。確かに、湊人と付き合い出してから普段着てるような服で湊人の隣歩くの避けてたんだ。
湊人に悪いなぁって気持ちと、湊人好みの女の人になりたいなって。
でも湊人の言う事も理解出来るよ! これからずーっと湊人と一緒に過ごすんだから、頑張りすぎたらどっかで疲れちゃうもんね。そうなるのは嫌だなぁ』
「そうだな、歳は離れてるけどあまり気にしないでいいよ。ヒール高いのとか、厚底も履かなくていいし』
納得した夏実の声質に恥ずかしさと緊張はすぐに消え去り、代わりに30男の胸が年甲斐もなくキュンとする。
『湊人と外でも手を繋ぎたいからヒール高いのは履き続ける! もう慣れちゃったし、靴はそれ系ばっかり集めちゃってるから今更ぺたんこのなんて揃えらんないよ』
(服装は頑張らないって決めた癖にそこは頑張るんだな。可愛い)
「ふふっ。そっか」
『そうだよ! 大人のキスとかHも興味あるし、もっともっとしていきたいって思ってるんだけと、手を繋ぐのも私にとっては重要なんだよ。私が生まれた時からずーっと湊人としてる唯一のスキンシップだもん!』
「うん……そうだな」
夏実の可愛さにまた胸がキュンとしてしまったい、胸の鼓動が激しくなる。
0時を回ったのに、夏実がものすごく恋しくなり、なんで俺は直接会って話すんじゃなく電話なんか選んだんだと本気で後悔した。
夏実とこの夏の間に、どこか新居見つけて週末同棲を始めるから、和明さん晴美さんに少しでも俺の真剣さや誠実さを見せなきゃって思って……夏実が隣家で一人で寝てても我慢して、ふしだらな行動は取るまいと……そう思っていたのに。
(ああああっ!! なんで風呂とか入る前に夏実の部屋へ行かなかったんだ俺は!! 馬鹿か!
真夜中過ぎて後悔するくらいならさっさと行動起こせばよかった!)
「俺の年齢だとか格好に合わせて、夏実まで背伸びした服装しなくていいって……言いたくて。
一回りの年齢差はあっても俺達は彼氏と彼女だし、夏実は夏実らしく背伸びしない感じでいて欲しいんだ。今まで俺に気を遣った服装も似合っていたけど、この前の……夜デートした時の服も……可愛かったし、いつもよりいいなって……思ったっていうか」
(正直な意見を述べているつもりなのにめちゃくちゃ恥ずかしい! 直接話してない所為か? 電話だからこんなに恥ずかしいのか?)
夏実は小さく息を吸い込む音を出すだけで、俺の言葉に対してどう反応してくれるのかを読み取る事がまだ出来ていない。
「どうしても夏実が年齢差気になるならさ、俺ももうちょっと……服装気を付けるから。スーツで会うのやめるとか、服の路線変えるとか……するし」
(あー! ヤバい! 恥ずかしい! 恥ずかしすぎる!……っていうか夏実も何か言ってほしい! なんでほぼ無言なんだ?)
『大人っぽく……ならなくて、いいの?』
無言状態がしばらく続いた後、夏実から出た言葉がそれだった。
「似合っているよ。でも、俺に気を遣わなくていい」
でも同時に夏実が「大人っぽさ」を意識していたんだという事を再確認した。
やっぱり今まで俺の隣でしてた格好は夏実本人が望んだものではなく、俺に対しての気遣いだったのだと。
『だって湊人、お姉さん系とか清楚系の服装が好みでしょ?昔からドラマとか映画とかで目に行く女優さんのファッション、いつもそんな感じだし』
(バレてたか。確かに清楚系の女優は好みだけど!!)
「それは……あくまで女優であって、夏実じゃないから」
俺が好きなのは夏実そのものだ。通学でしかやらない団子頭とか、カジュアルだけどラフすぎないワイドパンツ姿とか……ああいうのもいいなってこの前のデートで思ったから。
『そう、なんだ……』
「まぁ、夏実が着たいのであればもっとラフなヤツでもギャルっぽいのでも俺は構わないし」
『ギャルっぽいのは元々好きじゃないから着ないよぅ。ラフなのは本当にデートっぽくないから着たくないだけで』
夏実はしばらくクスクス笑い、その後深呼吸を一回挟んで「わかった」と言った。
「うん」
その了承が嬉しい。また一歩良い関係に前進出来た気になる。
『湊人ありがとう。確かに、湊人と付き合い出してから普段着てるような服で湊人の隣歩くの避けてたんだ。
湊人に悪いなぁって気持ちと、湊人好みの女の人になりたいなって。
でも湊人の言う事も理解出来るよ! これからずーっと湊人と一緒に過ごすんだから、頑張りすぎたらどっかで疲れちゃうもんね。そうなるのは嫌だなぁ』
「そうだな、歳は離れてるけどあまり気にしないでいいよ。ヒール高いのとか、厚底も履かなくていいし』
納得した夏実の声質に恥ずかしさと緊張はすぐに消え去り、代わりに30男の胸が年甲斐もなくキュンとする。
『湊人と外でも手を繋ぎたいからヒール高いのは履き続ける! もう慣れちゃったし、靴はそれ系ばっかり集めちゃってるから今更ぺたんこのなんて揃えらんないよ』
(服装は頑張らないって決めた癖にそこは頑張るんだな。可愛い)
「ふふっ。そっか」
『そうだよ! 大人のキスとかHも興味あるし、もっともっとしていきたいって思ってるんだけと、手を繋ぐのも私にとっては重要なんだよ。私が生まれた時からずーっと湊人としてる唯一のスキンシップだもん!』
「うん……そうだな」
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(ああああっ!! なんで風呂とか入る前に夏実の部屋へ行かなかったんだ俺は!! 馬鹿か!
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