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【番外編】彼氏が30歳になった(side夏実)
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彼は私の呼び掛けに少し違和感を感じたみたいだけど
「ごめんごめん。今日、誕生日だもんな」
と、またかっこよく笑って私にチュッと唇を重ねてきた。
「んっ♡」
髪を優しく梳いていた彼の大きな手が私の後頭部をクッと支えてグイッと自分の方へ引き寄せる、なんとも力強いキス。
(漫画よりオラついてて、逆にキュンキュンきちゃうよぅ♡)
「そうだよぉ。私、18歳になったんだから湊人はもう何もガマンしなくていいんだよ?」
唇が離れたら、私がそう言って、またキスをして
「そうだったな。誕生日おめでとう夏実」
チュッ
「湊人もでしょ? ……30歳の誕生日おめでとう♡」
チュッ
会話と会話の間にキスを挟んでいたらもう、私は我慢が出来なくなっちゃって
「んっ」
「んっ……ふぅん♡」
茉莉ちゃんが教えてくれた、ちょっと大人のキスのやり方を実践してみた。
言葉だけの説明じゃ、やっぱり難しくって……。
「ふぅん……んふぅん♡」
でもその代わり、彼が……湊人が私を抱き締めリードしてくれるのが嬉しくて、人生で1番幸せなキスだと感じた。
「夏実はエッチな子だね」
初めてした濃厚キスは予想以上にドキドキバクバクキュンキュンキュンキュンで、唇を離しても心臓の音が落ち着かない。
「だって湊人が大好きなんだもん♡」
素直な気持ちをそのまま言葉にすると、湊人は王子様の微笑みを浮かべて
「じゃあ夏実の望む通りもっともっとエッチにしてやろう。俺も夏実が大好きだから」
と、私にとって1番嬉しい返事をしてくれた。
「あん♡」
そこからはもう、湊人に押し倒されて、鎖骨や胸のペロペロクリクリが始まっちゃって……
「やあぁん♡」
初めて受ける湊人の舌先や指先の感触は、私の全身をビクビクさせて、恥ずかしい声をついつい出してしまう。
(朝からエッチな事されて恥ずかしいけど、すっごくすっごく嬉しいよぅ♡)
この2年続けていた、ほんわかとした「健全なるお付き合い」も勿論楽しくて毎日が幸せだったけど、彼に片想いしてお嫁さんになりたいと願ったからにはやっぱりこういうエッチな触れ合いもしてみたかったし、こうして鎖骨をペロペロされたり胸の敏感な部分をクリクリされてると、「女として求められてる」って分からされちゃう……そういうのが、すっごく嬉しくてすっごくすっごく幸せな気分に浸れた。
だから…………
「うわあああ!!!!」
それが、湊人が寝ぼけてしていた行動と分かったらちょっと残念な気持ちになって、部屋に黙って入った事も叱られたら「ですよねー」と、現実に引き戻された。
「むぅ」
「ちゃんと制服に着替えて支度するんだぞ。いつもの時間になったらちゃんと門扉で『おはよう』してやるから」
……でも、私が「湊人」って呼び捨てにした事は特に何も言われなくてホッとする。
叱られはしたけど、私がこれから「湊人」って呼んでいいんだと認められたのは嬉しかった。
「おばちゃん、やっぱり叱られちゃったぁ」
湊人より先に階段を降りて、居間で朝の情報番組を観始めたおばちゃんにそう話すと
「えー! 叱るのはないでしょ。ごめんねぇ、不甲斐ない息子でっ!」
「なっちゃんの18歳の誕生日に叱るとはけしからん男だ。なっちゃんの気持ちを考えられないのか? アイツは」
新聞を読んでいたおじちゃんと一緒にプンスカ怒っているようだった。
「ううん、叱られるのはいつもの事だもん。あんまり気にしてないんだ」
私は2人に対してニッコリと笑いかけ、ハムエッグを焼くのに取り掛かる。
「よしっ! 出来た! どうかなぁ? 湊人、喜んでくれそうかなぁ?」
出来上がりをおばちゃんに確認してもらい、私は勝手口で靴を履き始める。
「せっかくだからなっちゃんもここで朝ご飯食べたら良いのに」
背中の方からおじちゃんの温かいお誘いを受けたんだけど。
「『湊人』から制服着て朝の支度をしなさいって言われてるから、ちゃんとしないとダメなんだ。朝ご飯は今度食べようね!」
私は振り返って元気にそう言い、おじちゃんおばちゃんからちょっぴりのビックリ顔をもらって広瀬家を出た。
(湊人の言う事を聞かないと嫌われちゃうからっていうのもあるけど………)
和風家屋の裏側をぐるっと回って、おじちゃんおばちゃん自慢のお庭を駆け抜けながら、朝ご飯のお誘いを断った事を少し後悔する。
(だけど、胸と鎖骨の感触が残っているのにおじちゃんおばちゃんとご飯食べるのは流石に恥ずかしいからなぁ……)
私は湊人にペロペロクリクリされた部分を手で押さえ、「エッチな気分が残ってるなら1人で食パン焼いて食べた方が落ち着く」という考えに至った。
「ごめんごめん。今日、誕生日だもんな」
と、またかっこよく笑って私にチュッと唇を重ねてきた。
「んっ♡」
髪を優しく梳いていた彼の大きな手が私の後頭部をクッと支えてグイッと自分の方へ引き寄せる、なんとも力強いキス。
(漫画よりオラついてて、逆にキュンキュンきちゃうよぅ♡)
「そうだよぉ。私、18歳になったんだから湊人はもう何もガマンしなくていいんだよ?」
唇が離れたら、私がそう言って、またキスをして
「そうだったな。誕生日おめでとう夏実」
チュッ
「湊人もでしょ? ……30歳の誕生日おめでとう♡」
チュッ
会話と会話の間にキスを挟んでいたらもう、私は我慢が出来なくなっちゃって
「んっ」
「んっ……ふぅん♡」
茉莉ちゃんが教えてくれた、ちょっと大人のキスのやり方を実践してみた。
言葉だけの説明じゃ、やっぱり難しくって……。
「ふぅん……んふぅん♡」
でもその代わり、彼が……湊人が私を抱き締めリードしてくれるのが嬉しくて、人生で1番幸せなキスだと感じた。
「夏実はエッチな子だね」
初めてした濃厚キスは予想以上にドキドキバクバクキュンキュンキュンキュンで、唇を離しても心臓の音が落ち着かない。
「だって湊人が大好きなんだもん♡」
素直な気持ちをそのまま言葉にすると、湊人は王子様の微笑みを浮かべて
「じゃあ夏実の望む通りもっともっとエッチにしてやろう。俺も夏実が大好きだから」
と、私にとって1番嬉しい返事をしてくれた。
「あん♡」
そこからはもう、湊人に押し倒されて、鎖骨や胸のペロペロクリクリが始まっちゃって……
「やあぁん♡」
初めて受ける湊人の舌先や指先の感触は、私の全身をビクビクさせて、恥ずかしい声をついつい出してしまう。
(朝からエッチな事されて恥ずかしいけど、すっごくすっごく嬉しいよぅ♡)
この2年続けていた、ほんわかとした「健全なるお付き合い」も勿論楽しくて毎日が幸せだったけど、彼に片想いしてお嫁さんになりたいと願ったからにはやっぱりこういうエッチな触れ合いもしてみたかったし、こうして鎖骨をペロペロされたり胸の敏感な部分をクリクリされてると、「女として求められてる」って分からされちゃう……そういうのが、すっごく嬉しくてすっごくすっごく幸せな気分に浸れた。
だから…………
「うわあああ!!!!」
それが、湊人が寝ぼけてしていた行動と分かったらちょっと残念な気持ちになって、部屋に黙って入った事も叱られたら「ですよねー」と、現実に引き戻された。
「むぅ」
「ちゃんと制服に着替えて支度するんだぞ。いつもの時間になったらちゃんと門扉で『おはよう』してやるから」
……でも、私が「湊人」って呼び捨てにした事は特に何も言われなくてホッとする。
叱られはしたけど、私がこれから「湊人」って呼んでいいんだと認められたのは嬉しかった。
「おばちゃん、やっぱり叱られちゃったぁ」
湊人より先に階段を降りて、居間で朝の情報番組を観始めたおばちゃんにそう話すと
「えー! 叱るのはないでしょ。ごめんねぇ、不甲斐ない息子でっ!」
「なっちゃんの18歳の誕生日に叱るとはけしからん男だ。なっちゃんの気持ちを考えられないのか? アイツは」
新聞を読んでいたおじちゃんと一緒にプンスカ怒っているようだった。
「ううん、叱られるのはいつもの事だもん。あんまり気にしてないんだ」
私は2人に対してニッコリと笑いかけ、ハムエッグを焼くのに取り掛かる。
「よしっ! 出来た! どうかなぁ? 湊人、喜んでくれそうかなぁ?」
出来上がりをおばちゃんに確認してもらい、私は勝手口で靴を履き始める。
「せっかくだからなっちゃんもここで朝ご飯食べたら良いのに」
背中の方からおじちゃんの温かいお誘いを受けたんだけど。
「『湊人』から制服着て朝の支度をしなさいって言われてるから、ちゃんとしないとダメなんだ。朝ご飯は今度食べようね!」
私は振り返って元気にそう言い、おじちゃんおばちゃんからちょっぴりのビックリ顔をもらって広瀬家を出た。
(湊人の言う事を聞かないと嫌われちゃうからっていうのもあるけど………)
和風家屋の裏側をぐるっと回って、おじちゃんおばちゃん自慢のお庭を駆け抜けながら、朝ご飯のお誘いを断った事を少し後悔する。
(だけど、胸と鎖骨の感触が残っているのにおじちゃんおばちゃんとご飯食べるのは流石に恥ずかしいからなぁ……)
私は湊人にペロペロクリクリされた部分を手で押さえ、「エッチな気分が残ってるなら1人で食パン焼いて食べた方が落ち着く」という考えに至った。
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