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俺と彼女の甘い露
★13
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照明スイッチをOFFにした次は、掻いた寝汗を洗い流したいところなのだが……いくらなんでもそれは焦らしすぎだろうか? 長い焦らしは大人の男にとっては餌みたいなもんだが、少女には「萎え」に映るかもしれない。
「みなとどこいくのぉ?」
(ほらみろ、洗面台に向かう俺に向かってまた蕩けた声を出しているじゃないか)
「歯を磨くだけ。いくらなんでも息が臭いのは夏実も嫌だろ?」
「じゃあ私も磨くっ!」
俺の言葉に夏実は同意し、ベッドを降りる音やこちらへ近付く足音を立てる。
「夏とはいえ朝だし水場は冷えるからなんか羽織っておいで」
と俺は彼女に声をかけ、先に洗面台の前に立った。
「本当にヤバいカオしてるな、俺」
口の中を綺麗にしても鏡に映る俺の見た目は薄汚い醜い中年男のソレにしか見えない。
ジョリッとした顎に手を当てたりボサボサに乱れまくっている髪を掴んだりしていると、横から夏実の元気な声が
「だから整えちゃやだぁ!」
と、タックルみたいなハグと共に飛んできた。
「うっ!」
横腹の衝撃に耐えるうめき声を出す俺に
「やっぱり早く戻ってきて!」
と、部屋着を身に付けた夏実が上目遣いで見つめてくる。
「夏実、羽織るどころか完全に部屋着を着てんじゃん……」
昨夜の風呂上がりに身に付けていた部屋着姿になっている夏実の全身を見ながら「もしかして夏実の気分が萎えたのではないか」と肩を落とし軽い溜め息を吐いた。
「これはちょっとした作戦なのっ!」
だが、謎の言葉を夏実は言い、俺の腰をグイグイ引っ張ってさっきのベッドに戻ろうとした。
「作戦ってなんなんだよ、ガキの癖に」
今から俺が夏実をリードする気でいるのに……という思いをそのまま悪態として口に出したけれど、夏実はそれを無視してまだグイグイ引っ張っている。
「彼女に『ガキ』なんて言わないでっ! ムカつく!」
「わかったわかった。すぐ行くからベッドで待っといて」
俺は夏実の腕を解いて頭を撫でてから、泊まり用の自分の荷物に手を伸ばした。
俺の言った通りに夏実がベッドの上にちょこんと可愛らしく座るのを見届けてから、小学生でも読めそうな黄色い英字が印字されている黒い紙箱を荷物の中から取り出し可愛い子の待つ場所まで戻る。
「何? その箱」
箱の意味が分からないらしい夏実の呟きに俺はフッと笑い、それを夏実の座る位置より後方へと放り投げた。
少女の興味が放物線を描く紙箱へと向かう前に俺はしっかりと夏実の顎を指で掴んで
「後で使おうっかなぁって思ってるヤツ」
短いキスと台詞で少女にその意味を即座に教えてやる。
「……それって」
箱の意味に気付いた夏実の頰が、またピンク色に染まる。
本物の水蜜桃だと、俺は頭の中で想う。
「夏実ともっと仲良くなりたいから」
俺は舌を伸ばして夏実の口内の水分を吸い、赤みをさした頰の内側を、味も感触も含めて、全部味わった。
「わたしも♡」
口を離した後に、夏実が俺を求める。
「うん」
夏実も俺の口内に舌を伸ばしてくれたから、俺はたくさんの露を夏実に与えてあげた。
昨夜よりも多量に、俺と夏実の甘い露が混じって、互いの体内で融合するのをイメージする。
「湊人ぉ、私を、見てぇ♡」
夏実は着ていた部屋着を自分で脱いで、可愛らしい色の下着姿になった。
「……」
「私、エッチ……かな?」
それは少女の考え得る、最もセクシーなデザインだったんだろう。
「うん、可愛い」
俺はハーフカップのブラジャーを視界いっぱいにさせながら微笑んで、夏実の肌と布地の境目を指でつついた。
「ええ~?エッチじゃくて『可愛い』なのぉ?」
俺の返答が不服だったのか、夏実は不満げな声を出して口を尖らせている。
「ふふっ」
どうやらコレが彼女の言う「作戦」だったらしく、笑いばかりが込み上げてくる。
「笑っちゃ嫌だよぉ」
「いや、バカにはしてないんだけどさ。なんか……めちゃくちゃ可愛いなって思ってしまった」
左胸をつついたら可愛らしいピンク色の乳首や乳輪と、俺が痕を付けたキスマークまで飛び出してきて視覚的には十二分にエッチなのだけれど対象が夏実だという事実から、それすらも可愛いと感じてしまう。
「ね、触って。そしたら『可愛い』だけじゃなくなるかもよ?」
「そう?」
「っていうか、湊人にいっぱい触ってもらいたい♡」
俺は夏実を仰向けに寝かせて、下着の感触を楽しむ。
「触り心地良いね」
下着を褒めると、夏実の表情は大きな花が咲いたみたいに明るく華やかになった。
「みなとどこいくのぉ?」
(ほらみろ、洗面台に向かう俺に向かってまた蕩けた声を出しているじゃないか)
「歯を磨くだけ。いくらなんでも息が臭いのは夏実も嫌だろ?」
「じゃあ私も磨くっ!」
俺の言葉に夏実は同意し、ベッドを降りる音やこちらへ近付く足音を立てる。
「夏とはいえ朝だし水場は冷えるからなんか羽織っておいで」
と俺は彼女に声をかけ、先に洗面台の前に立った。
「本当にヤバいカオしてるな、俺」
口の中を綺麗にしても鏡に映る俺の見た目は薄汚い醜い中年男のソレにしか見えない。
ジョリッとした顎に手を当てたりボサボサに乱れまくっている髪を掴んだりしていると、横から夏実の元気な声が
「だから整えちゃやだぁ!」
と、タックルみたいなハグと共に飛んできた。
「うっ!」
横腹の衝撃に耐えるうめき声を出す俺に
「やっぱり早く戻ってきて!」
と、部屋着を身に付けた夏実が上目遣いで見つめてくる。
「夏実、羽織るどころか完全に部屋着を着てんじゃん……」
昨夜の風呂上がりに身に付けていた部屋着姿になっている夏実の全身を見ながら「もしかして夏実の気分が萎えたのではないか」と肩を落とし軽い溜め息を吐いた。
「これはちょっとした作戦なのっ!」
だが、謎の言葉を夏実は言い、俺の腰をグイグイ引っ張ってさっきのベッドに戻ろうとした。
「作戦ってなんなんだよ、ガキの癖に」
今から俺が夏実をリードする気でいるのに……という思いをそのまま悪態として口に出したけれど、夏実はそれを無視してまだグイグイ引っ張っている。
「彼女に『ガキ』なんて言わないでっ! ムカつく!」
「わかったわかった。すぐ行くからベッドで待っといて」
俺は夏実の腕を解いて頭を撫でてから、泊まり用の自分の荷物に手を伸ばした。
俺の言った通りに夏実がベッドの上にちょこんと可愛らしく座るのを見届けてから、小学生でも読めそうな黄色い英字が印字されている黒い紙箱を荷物の中から取り出し可愛い子の待つ場所まで戻る。
「何? その箱」
箱の意味が分からないらしい夏実の呟きに俺はフッと笑い、それを夏実の座る位置より後方へと放り投げた。
少女の興味が放物線を描く紙箱へと向かう前に俺はしっかりと夏実の顎を指で掴んで
「後で使おうっかなぁって思ってるヤツ」
短いキスと台詞で少女にその意味を即座に教えてやる。
「……それって」
箱の意味に気付いた夏実の頰が、またピンク色に染まる。
本物の水蜜桃だと、俺は頭の中で想う。
「夏実ともっと仲良くなりたいから」
俺は舌を伸ばして夏実の口内の水分を吸い、赤みをさした頰の内側を、味も感触も含めて、全部味わった。
「わたしも♡」
口を離した後に、夏実が俺を求める。
「うん」
夏実も俺の口内に舌を伸ばしてくれたから、俺はたくさんの露を夏実に与えてあげた。
昨夜よりも多量に、俺と夏実の甘い露が混じって、互いの体内で融合するのをイメージする。
「湊人ぉ、私を、見てぇ♡」
夏実は着ていた部屋着を自分で脱いで、可愛らしい色の下着姿になった。
「……」
「私、エッチ……かな?」
それは少女の考え得る、最もセクシーなデザインだったんだろう。
「うん、可愛い」
俺はハーフカップのブラジャーを視界いっぱいにさせながら微笑んで、夏実の肌と布地の境目を指でつついた。
「ええ~?エッチじゃくて『可愛い』なのぉ?」
俺の返答が不服だったのか、夏実は不満げな声を出して口を尖らせている。
「ふふっ」
どうやらコレが彼女の言う「作戦」だったらしく、笑いばかりが込み上げてくる。
「笑っちゃ嫌だよぉ」
「いや、バカにはしてないんだけどさ。なんか……めちゃくちゃ可愛いなって思ってしまった」
左胸をつついたら可愛らしいピンク色の乳首や乳輪と、俺が痕を付けたキスマークまで飛び出してきて視覚的には十二分にエッチなのだけれど対象が夏実だという事実から、それすらも可愛いと感じてしまう。
「ね、触って。そしたら『可愛い』だけじゃなくなるかもよ?」
「そう?」
「っていうか、湊人にいっぱい触ってもらいたい♡」
俺は夏実を仰向けに寝かせて、下着の感触を楽しむ。
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