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俺と彼女の甘い露
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しおりを挟む「イけっ……!」
手が夏実の蜜塗れになりながら更に指を高速で動かし、今まで聞いた事が無いような嬌声をあげ続ける彼女に俺は命令する。
「っあ……」
「ほら、イけっ」
絶頂が何なのかイくとは何かのかも分からない少女にこんな命令は酷だと頭の中では分かっているのに、俺の口はどうしてもそれを命令し続けていた。
「んっ」
「ほら早く……イきたいんだろ? 本当は気持ちよくて気持ちよくてたまらなくて、もう限界なんだろう?
我慢しなくていいからイくんだ。俺の声で、息で、指で感じて……集中して……」
夏実の嬌声の方が大きいから、俺の言葉なんてあまり聞こえてないかもしれない。
もしくは俺を感じる事に集中し過ぎて、逆にそればかりが耳に入っているかもしれない。
「なぁ、俺も……俺も早くイきたいから! だから早く……
………………イって……お願いだから」
俺自身、いつからそうしていたのか分からない。
俺は自分でかなり無理な体勢をとって蜜壺に指を突っ込んでいるのとは別のもう片方の手で己の股間を剥き出しにし、射精を促していた。
少女の身体を指一本で掻き回し、下卑た音を立てて少女を喘がせて……その後ろで俺は本能の顔を晒しながら欲望のまま自慰行為をする。
俺がそんな男だったなんて、自分でも知らなかった。
「俺もイきたいから……っていうかもう、イくからっ」
譫言を繰り返していると射精感が湧き上がってきて
「あっ!……やばっ、イくっ……イくイくイくイく…………」
己の絶頂の為に夏実から指を離し、蜜に塗れた手で下品な棒を掴んで、口から汚い言葉を吐きながら
「ああっ…………はあ……ああぁ」
純真無垢な少女の尻に汚くて臭い自分の露を振りかけてしまった。
「はあ……はあ……はあ……はあ」
鈴口から残りの液を全部搾り出した途端、とてつもない後悔が襲う。
「ごめん夏実」
自分の手が汚れていると分かっていながらも、俺は謝りながら彼女の頭を撫でた。
「はあああぁぁぁぁぁ……」
夏実は長く息を吐きながら身体をペタンとベッドの上に投げ出してうつ伏せ状態になり、それから規則的な呼吸を静かに行い始めた。
「夏実?」
「………」
眠ったのかもしれない。
気を失うように眠る、が正しい表現なのかもしれないけど。
「汚い事してごめんな、夏実」
眠る彼女のお尻に付着した汚い液体を拭き取り、自分のモノの後処理も行う。
夏実に申し訳ない事をしたと思っているのは間違いない。けれども自分の股間を拭きながら「夏実の体液と微量でも融合出来た」という事実が俺のココロを真に動かしていた。
「はあ……」
汗で濡れた衣服を全て脱いでベッドの下に落とし、うつ伏せの夏実の隣に並ぶように素っ裸の俺もうつ伏せになる。
(夏実にあんなことをしたのに、なんでこんなに幸せな気持ちになってしまうんだ?
申し訳ないけど、めちゃくちゃ幸せ……)
そう思う自分が恥ずかしくて、隣に並んだ癖に顔だけ夏実の居る側とは反対に向けて俺は眠った。
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