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『出会って3秒で「気持ちいいコトに興味ある?」って誘われた話』表紙画
色鉛筆着色
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前回までの内容を踏まえ、色鉛筆で着色していきます。
↑燿太の肌を着色
↑山百合の一部を着色
着色スタートしてから1時間経過でここまで塗れました。(着色作業をしたのが夜だったので、肌の色部分が照明で反射してます)
今回使用する色鉛筆は三菱No.880・カリスマカラー・ホルベインアーチストの油性色鉛筆で水彩色鉛筆は使いません。『彼女が』や『今日キミ』は背景に水彩色鉛筆を使用しましたが、敢えての油性オンリー。着色前から背景は廃盤色であるカリスマカラーの「トゥルーグリーン」一本で塗ろうと決めていました。結構前に販売終了になった色だったのですが、大事に大事に使っていたので3㎝分余っていたのです。
↑山百合の花びら斑点や、燿太の髪と瞳を着色
これらをやるだけでまた1時間使ってます。今回は燿太の瞳を美しく塗るのに最も神経を使いました。髪も瞳もまだ仕上がっていません。
『出会って3秒~』本編を読んで下さっている読者様は、男性主人公燿太の瞳の色がヘーゼルアイである事をご存知だと思うのですが、このヘーゼルアイって一言では言い表せないくらいの色味なんですよ。水色とも茶色とも緑褐色とも言えない絶妙なカラー。尚且つ女性主人公の馨は燿太の瞳の色を「クリソベリル・キャッツアイみたいだ」と表現しておりますので緑褐色強めに仕上げていく必要があります。これがまた難しい(⌒-⌒; )ですが楽しい作業でもありました。
↑着色スタートして3時間が経過。
髪と瞳を完成させ、瞳の光表現にポスカ極細の白を使用しています。
山百合の花びらは三菱No.880のしろをやわらかく入れてビカビカに反射しないようにしました(コッテリ塗るとポスカ白が際立たなくなるから)また、赤の斑点の上にカランダッシュのフルブレンダー(色鉛筆で着色したもののツヤだしに使われる絵画用ワックスです。クーピー並みに気軽な扱いができます)を乗せて斑点が滲む&ツヤが出るようにしました。
背景まで塗ったので、完成まであと少しって段階まできました。
完成するまであともう少し。
今までのアナログイラストって、だいたい3時間が着色平均時間な気がしますね。もっと長い時も例外的にありますし、わざと1時間ドローイングする時もありますが「3時間」って言うのが私の平均値で、ラフを描いてる時も「着色は3時間で終わらせよう(3時間で終わらせられるクオリティにしよう)」を念頭に置きながら作業していることが多いです。だって主婦だもん。そんなに時間を割けられないもん。
そして今回の着色テーマは「色数少なく」「全体的に明るく」「サムネ映えを狙わない(『今日キミ』はサムネ映えを意識したので逆ですね)」「タイトル詐欺してる事を少し強調」「『金色の少年』になぞらえた絵に仕上げたい」でした。
では、これらをもっと分かりやすく解説していきましょう。
実は今作『出会って3秒で「きもちいいコトに興味ある?」と誘われた話』は、チャフの過去作『花を愛でる犬に、僕はなりたい』の後日篇にあたる作品なのです。主人公が違うので番外編に近いんですが。
ですので表紙画は『花を愛でる犬に、僕はなりたい』の要素をふんだんに取り入れた「全体的に明るい表紙画」にしつつも主人公が違うお話なので「『花愛で』とは違い色数を落とした」ものにしたかったのです。色数が少ないと全体的に白っぽい表紙画になりますので、必然的にサムネ映えは狙えなくなります。
そもそも『花愛で』はチャフ過去作の中でもねっとりとしたドロドロ要素を含む作品なので(粘着質なキャラクラーが多数登場する)その作品の後日篇となると、また明るいストーリーにならないことが決定していました。けれどチャフ本人は「『花愛で』ほど粘着感は出したくないなぁ」といった考えがあったのでPOPなタイトルを選んで『出会って3秒』にしたんです。でもやっぱり内容がないようなので初見の読者様は「なんやこれタイトル詐欺やん!」とツッコミを入れたくなったのではないでしょうか。私が読者ならそう思いますしツッコミ入れます。そこで「絵画的な、何かしらの作品的なイラストを目指そう」と作者なりに気合を入れて作業したのです。
私は、自分の作品を「読者様に自由に読んでもらいたい」と思っています。ですので、後日篇や番外編と銘打っていようが前作(この場合でいうところの『花愛で』)を読んでもらえてなくても楽しんでもらいたいんですよ。ぶっちゃけ。
ですので『出会って3秒』では珍しく登場人物紹介の章を作成して事前に『花愛で』の世界観に一歩踏み入れてもらった上で読めるように工夫しています。(『雨上がりは、珈琲の香り』番外編の『この花言葉を、君に』では『雨上がり』を読んでいただく前提で作成したお話でしたので登場人物紹介の章を作っておりません)
先ほども明言しましたように『花愛で』はねっとりしてる作品で作者の私ですら読むのに体力が必要なので、「いやいや『出会って3秒』を読む前に『花愛で』読了は必須じゃないっすよ」という思いがありますし、逆に「あの『花愛で』を読んで下さった読者様が得するような工夫もしたいな」という思いもあります。どちらにしろ「チャフの小説作品をいつも読んでくださりありがとうございます」の感謝は常に持っているんですけどね。
Q;では、『出会って3秒』では登場人物の章を設けてハードルを低くし間口を広げつつも、過去作から読んで下さっている方々まで掬い上げるにはどうすれば良いでしょうか?
A;表紙画で暗に含ませたらいいやん!!(チャフ解)
……てなわけで、あのようなラフ案&着色案にしたのでした。
『花愛で』の要素が入るけれども主人公が太地や花じゃないから、花と人物のイラストにした明るいものでありながも色数少ない表紙画なのです。
また、『花愛で』を読んでくださった方だけが得するよう、チャフの作品ではないWeb小説作品『金色の少年』になぞらえたイラストにし『出会って3秒』を読むだけでは『金色の少年』に辿り着きにくい細工をしました。(辿り着かないわけではないですし、『金色の少年』の作者がチャフではないだけで一応私が書いた作品です)
よって、『出会って3秒』だけを読んで下さっている読者様→「絵画的で暗喩を含んだ表紙画だなぁ」と印象を受け……
『花愛で』も読んで下さった読者様→「なるほどなるほど『金色の少年』のアレね。確かに太地はコウの見た目が金色の少年みたいって言ってたもんね」とニヤつく……っていう。着色作業3時間まで終えた段階で読者様どなたも掬い上げる仕上げ方にしたのでした。
↑燿太の肌を着色
↑山百合の一部を着色
着色スタートしてから1時間経過でここまで塗れました。(着色作業をしたのが夜だったので、肌の色部分が照明で反射してます)
今回使用する色鉛筆は三菱No.880・カリスマカラー・ホルベインアーチストの油性色鉛筆で水彩色鉛筆は使いません。『彼女が』や『今日キミ』は背景に水彩色鉛筆を使用しましたが、敢えての油性オンリー。着色前から背景は廃盤色であるカリスマカラーの「トゥルーグリーン」一本で塗ろうと決めていました。結構前に販売終了になった色だったのですが、大事に大事に使っていたので3㎝分余っていたのです。
↑山百合の花びら斑点や、燿太の髪と瞳を着色
これらをやるだけでまた1時間使ってます。今回は燿太の瞳を美しく塗るのに最も神経を使いました。髪も瞳もまだ仕上がっていません。
『出会って3秒~』本編を読んで下さっている読者様は、男性主人公燿太の瞳の色がヘーゼルアイである事をご存知だと思うのですが、このヘーゼルアイって一言では言い表せないくらいの色味なんですよ。水色とも茶色とも緑褐色とも言えない絶妙なカラー。尚且つ女性主人公の馨は燿太の瞳の色を「クリソベリル・キャッツアイみたいだ」と表現しておりますので緑褐色強めに仕上げていく必要があります。これがまた難しい(⌒-⌒; )ですが楽しい作業でもありました。
↑着色スタートして3時間が経過。
髪と瞳を完成させ、瞳の光表現にポスカ極細の白を使用しています。
山百合の花びらは三菱No.880のしろをやわらかく入れてビカビカに反射しないようにしました(コッテリ塗るとポスカ白が際立たなくなるから)また、赤の斑点の上にカランダッシュのフルブレンダー(色鉛筆で着色したもののツヤだしに使われる絵画用ワックスです。クーピー並みに気軽な扱いができます)を乗せて斑点が滲む&ツヤが出るようにしました。
背景まで塗ったので、完成まであと少しって段階まできました。
完成するまであともう少し。
今までのアナログイラストって、だいたい3時間が着色平均時間な気がしますね。もっと長い時も例外的にありますし、わざと1時間ドローイングする時もありますが「3時間」って言うのが私の平均値で、ラフを描いてる時も「着色は3時間で終わらせよう(3時間で終わらせられるクオリティにしよう)」を念頭に置きながら作業していることが多いです。だって主婦だもん。そんなに時間を割けられないもん。
そして今回の着色テーマは「色数少なく」「全体的に明るく」「サムネ映えを狙わない(『今日キミ』はサムネ映えを意識したので逆ですね)」「タイトル詐欺してる事を少し強調」「『金色の少年』になぞらえた絵に仕上げたい」でした。
では、これらをもっと分かりやすく解説していきましょう。
実は今作『出会って3秒で「きもちいいコトに興味ある?」と誘われた話』は、チャフの過去作『花を愛でる犬に、僕はなりたい』の後日篇にあたる作品なのです。主人公が違うので番外編に近いんですが。
ですので表紙画は『花を愛でる犬に、僕はなりたい』の要素をふんだんに取り入れた「全体的に明るい表紙画」にしつつも主人公が違うお話なので「『花愛で』とは違い色数を落とした」ものにしたかったのです。色数が少ないと全体的に白っぽい表紙画になりますので、必然的にサムネ映えは狙えなくなります。
そもそも『花愛で』はチャフ過去作の中でもねっとりとしたドロドロ要素を含む作品なので(粘着質なキャラクラーが多数登場する)その作品の後日篇となると、また明るいストーリーにならないことが決定していました。けれどチャフ本人は「『花愛で』ほど粘着感は出したくないなぁ」といった考えがあったのでPOPなタイトルを選んで『出会って3秒』にしたんです。でもやっぱり内容がないようなので初見の読者様は「なんやこれタイトル詐欺やん!」とツッコミを入れたくなったのではないでしょうか。私が読者ならそう思いますしツッコミ入れます。そこで「絵画的な、何かしらの作品的なイラストを目指そう」と作者なりに気合を入れて作業したのです。
私は、自分の作品を「読者様に自由に読んでもらいたい」と思っています。ですので、後日篇や番外編と銘打っていようが前作(この場合でいうところの『花愛で』)を読んでもらえてなくても楽しんでもらいたいんですよ。ぶっちゃけ。
ですので『出会って3秒』では珍しく登場人物紹介の章を作成して事前に『花愛で』の世界観に一歩踏み入れてもらった上で読めるように工夫しています。(『雨上がりは、珈琲の香り』番外編の『この花言葉を、君に』では『雨上がり』を読んでいただく前提で作成したお話でしたので登場人物紹介の章を作っておりません)
先ほども明言しましたように『花愛で』はねっとりしてる作品で作者の私ですら読むのに体力が必要なので、「いやいや『出会って3秒』を読む前に『花愛で』読了は必須じゃないっすよ」という思いがありますし、逆に「あの『花愛で』を読んで下さった読者様が得するような工夫もしたいな」という思いもあります。どちらにしろ「チャフの小説作品をいつも読んでくださりありがとうございます」の感謝は常に持っているんですけどね。
Q;では、『出会って3秒』では登場人物の章を設けてハードルを低くし間口を広げつつも、過去作から読んで下さっている方々まで掬い上げるにはどうすれば良いでしょうか?
A;表紙画で暗に含ませたらいいやん!!(チャフ解)
……てなわけで、あのようなラフ案&着色案にしたのでした。
『花愛で』の要素が入るけれども主人公が太地や花じゃないから、花と人物のイラストにした明るいものでありながも色数少ない表紙画なのです。
また、『花愛で』を読んでくださった方だけが得するよう、チャフの作品ではないWeb小説作品『金色の少年』になぞらえたイラストにし『出会って3秒』を読むだけでは『金色の少年』に辿り着きにくい細工をしました。(辿り着かないわけではないですし、『金色の少年』の作者がチャフではないだけで一応私が書いた作品です)
よって、『出会って3秒』だけを読んで下さっている読者様→「絵画的で暗喩を含んだ表紙画だなぁ」と印象を受け……
『花愛で』も読んで下さった読者様→「なるほどなるほど『金色の少年』のアレね。確かに太地はコウの見た目が金色の少年みたいって言ってたもんね」とニヤつく……っていう。着色作業3時間まで終えた段階で読者様どなたも掬い上げる仕上げ方にしたのでした。
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