やっぱりアナログが好きな私が頑張って描いてみた

チャフ

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『橋を下から見つめる』

表紙画解説

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 ここからが解説です。



 ↑物語の舞台そっくり……にはしておりません。
 一応橋は実際に山口県の壇ノ浦PAと福岡県のめかりPAを訪れてスマホ撮影したものを参考にはしていますが、そっくりそのままを模写しておりません。

 物語では地域名や名物料理をガッツリ出してはいるのですが、作品の表紙イラストはあくまで「物語の内容を反映させるイメージ画像である」と私は考えていまして、写真画像を表紙にする以外の方法ではなるべくにしたいのです。
 特に私は色鉛筆画を主にやっていましてふんわりとした風合いになりますので、その点を特に重要視しています。


 イラストそのものの解説に移ります。

 先程の説明により、海・山・橋は実物の橋そのままには描きませんでしたが「姉には土着的な土地から離れて新しい人生を歩んでほしいと願う主人公の想い」を込めた配色や配置にしています。

 空は明るいブルーですが山は暗めのダークグリーン、そして海は明るいとも暗いとも言えない青にしています。
 空は明日への未来・山は昨日までの過去・海は気持ちがうつろう現在を表していて、白い蝶がそれらをなんとか飛び越えているイラストにしました。




 ↑そして白い蝶と白い橋、光沢しているのがお分かりでしょうか?
 これ、白の色鉛筆を濃く塗り重ねてスマホ撮影時に光沢が出るように照明を強く当てて光沢を表現しているんです。

 色鉛筆と照明を使った光沢表現は私がよくやる手法で、今後のイラスト画像紹介でもよく出てくると思います。
 
 白い蝶は主人公の比喩ではありますが、主人公にとっての「姉」は(特に恋に気付いて以降は)「光」で白のワンピースをプレゼントしたのもその理由付けになります。
 物語の季節は夏ですので、強い日差しに映える白を蝶の光沢感として表現しました。
 また、白い橋全体が光沢しているのではなく部分的に光沢しているのは「蝶が通過した後の余韻」と捉えて下されば私の意図が掴みやすいかなぁなんて思います。

 この短編では悲観的なラストではなく、姉と弟の関係が今後変わっていくんじゃないかみたいな希望あるラストにしました。読者の皆様はどのように感じられたでしょうか?


 以上、解説でした! ここまで読んで下さり誠にありがとうございます。



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