【完結】この花言葉を、君に

チャフ

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3文字が、私を壊す

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 11月2日


 目覚め前に見た黄緑色の雨は、いつもより明るく暖かく感じられた。


 ジュンの体温みたいだ、と思った。


 もっとジュンを感じたくて手のひらでその雨粒を受け止めてみたら




 雨は私の手のひらで黒い色に変わって……



 辺り一面、真っ暗闇に変化した。







「えっ!!!!????」

 ビックリして、私はベッドから跳ね起きた。


「何? 今の……」

 
 額には脂汗が浮かんでて、息もハァハァと荒くなる。


 ベッドの照明をつけて時計の針を見つめる。

「なんか……嫌な目覚めね」

 ちょうど起床時刻を指してして、鼓動はドクドクと大きくけたたましく背中はゾクッと寒く感じる。


「気のせいよね? どうせ……単なる、夢なんだし」

 すごくすごく不安でたまらなかったんだけど

「ねぇ、ジュン……」

 まさか昨日一昨日の出来事が夢に変化を与えたとは思いたくなくて

「ジュン……」

 朝の支度をしながら、私の口は恋人の名の3文字を呟き続けた。


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