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【番外編】私とコーヒー
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しおりを挟む初めて飲んだ「グアテマラ」は、世界を凝縮したようなバランスの取れたマイルドな味わい。
この世は混沌としているけれど、皆を芯の部分まで削ぎ落として火と水で抽出したらきっとこのような味になるんじゃないかと、今も私は思う。
「グルメな贅沢品よね……コーヒーって」
今日もまた私はそのような独り言をつぶやき、部屋の天井を見上げ
「今日も一日、美味しいコーヒーの事だけを想いながら仕事しよう」
現在の自分の意義や使命みたいなものを再認識し、出勤の準備をいそいそと再開させた。
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