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第1章
そうだ、観光しよう!
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冒険者ギルドを出た二人は、受付嬢に教えてもらった『小鳥のお宿』という宿屋に向かう。
ここにしばらく滞在する予定なので、宿の場所を探しつつ、のんびりと観光することにした。
大通りに出ると、珍しい宝石を扱っている店もあれば、かわいらしい服を売っているお店など多くの店や屋台が並んでいた。
「ここって、なかなか繁盛してるんだな・・・」
昼が近いことも関係しているのだろうか。
人が多く、とても賑わっているように見える。
「ほれ、手」
あまりにも人が多いので、手を繋ぐことにした。
「・・・」
「・・・?」
差し出した手を掴むことなく、きょろきょろと辺りを見渡している。
「どした?」
「なんか、いい匂いがする・・・」
「匂い・・・あ、あの屋台か?」
左側に串焼きの屋台があるのが見えた。匂いのもとは多分ここだろう。
良い時間だし、ここでお昼を買うか。
「おっちゃん、串焼き二つ」
「あいよぉ、塩とタレ、どっちがいい?」
「折角だし、タレにしようかな」
「おっけー、二つで10グルだ」
串焼きのおっちゃんに、銅貨を数枚差し出す。
ついでに、すぐ隣の屋台で果実水を買い、そのまま串焼きと果実水を一つずつ子どもに手渡した。
ここにしばらく滞在する予定なので、宿の場所を探しつつ、のんびりと観光することにした。
大通りに出ると、珍しい宝石を扱っている店もあれば、かわいらしい服を売っているお店など多くの店や屋台が並んでいた。
「ここって、なかなか繁盛してるんだな・・・」
昼が近いことも関係しているのだろうか。
人が多く、とても賑わっているように見える。
「ほれ、手」
あまりにも人が多いので、手を繋ぐことにした。
「・・・」
「・・・?」
差し出した手を掴むことなく、きょろきょろと辺りを見渡している。
「どした?」
「なんか、いい匂いがする・・・」
「匂い・・・あ、あの屋台か?」
左側に串焼きの屋台があるのが見えた。匂いのもとは多分ここだろう。
良い時間だし、ここでお昼を買うか。
「おっちゃん、串焼き二つ」
「あいよぉ、塩とタレ、どっちがいい?」
「折角だし、タレにしようかな」
「おっけー、二つで10グルだ」
串焼きのおっちゃんに、銅貨を数枚差し出す。
ついでに、すぐ隣の屋台で果実水を買い、そのまま串焼きと果実水を一つずつ子どもに手渡した。
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