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朝のひだまりの中、君の隣で

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うっすらと差し込む朝の日差しが、少しだけ隙間のできた青いカーテンから差し込む。

その一筋の光が、まっすぐに僕の顔へと伸びている。

(どれくらい、眠ったのだろう)

まぶしくて、光を遮るように手をかざしながら、ゆっくりと明るくなってゆく部屋の中で僕はまどろむ。伸ばした腕の内側に赤く充血した痕を目にすると、思わず頬が緩む。

(次の日が休日なのをいいことに、昨日の夜はハメを外しすぎたな…)

居心地よいベッドの中で、引きずり込まれるように誘われる眠気と、まだはっきりとしない意識の中、僕は重い瞼を半分だけ開けて、ベッドの横にある、サイドテーブルに手を伸ばす。

カタカタと、手探りで探すスマホを掴むと、画面に表示された時計の時刻を確認した。

“7:15”

(まだ、7時すぎか…)

いつもの朝の習慣で、この時刻に目が覚めた僕は、何も纏わない体を、再度布団の中に潜り込ませる。

(もう少し…)

と、思う気持ちに逆らうように、だんだんと朝の日差しが明るさを増し、容赦なく僕の顔に降り注ぐ。

(…まぶしい…)

肌寒さを感じ、ギュッと体を小さく丸め、顔に布団を覆いかぶせると、

「…ぅう…ん…」

彼が小さく声を唸らせた。

思わず布団から、顔を出す。

僕の隣で、眠る彼。

まだ乾き切らなかったままのせいか、無造作な寝ぐせがついた髪が彼の頬にかかる。

無防備に横たわり、安らかな顔を僕の方に向けて、眠りこける彼。

すぅすぅと、リズムよく聞こえる寝息。

その愛おしいまでの寝顔は、いつまでも眺めていられる。



和やか冬の朝。

少し大きめなベッドに、体を並べ、僕の隣で、赤ちゃんのように眠る彼のほっぺに、僕はひとさし指を立て、グッと押し当ててみる。

何も変わらない状況に、

(あれ?)

もう一度、指を押し当てる。

「…んん…ん…」

まだ尚、起きない彼に、今度は唇を近づけてみる。

指を押し当てたその頬に、やさしく、やわらかな唇が、そっと触れる。

微動だにせず、寝息を立てる彼。

クスッ。

(よく眠ってるな…昨日の夜は…激しかったから…)

自分で思った言葉に勝手に顔を赤らめ、照れながら、僕は彼の頬にかかる髪を軽く耳にかけ、穏やかな寝顔を見つめる。

「…好きだよ…」

囁くようにつぶやき、顔を近づけ、今度は唇にキスをする。

ガバッ!!!

キスと同時に、彼の腕が伸びてきて、僕の首筋に巻き付いたかと思うと、グッと体を引き寄せられた。



激しくかわすキス、重なり合う彼と僕の唇。

僕の頬をしっかりと引き寄せ、強く、何度も、唇を離すまいと吸い付いてくる。

ぬるっと生暖かい舌が、僕の唇をこじ開けると、中に入り込み、舌と舌を絡ませる。

「…ん…ぁ…あ…」

呼吸するために開いた口も、容赦なく吸い付いてくる彼の唇。さらに激しく絡まり合い、交差する舌。

くちゅくちゅと、淫靡な音が、暖かな日差しが降りそそぐ部屋に響く。

ようやく、離れた彼の口元。

「昨日は、あれだけ可愛がってあげたのに、まだ足りない?」

彼は甘く囁き、ギラッと輝く鋭い眼差しを向けると、僕の手を取り、そこに唇を寄せ、キスをする。

「お…起きてたの?…いつから?…」

ふふん…

と、不敵な笑みを浮かべると、グイッと腕を引き、僕を組み敷く。

「…ま、待って…!」

体をよじらせ、逃げようとするも、彼は僕の両手をしっかりと掴み、

「もう遅いよ…」

「…ほんと…ま、待って…シャ…シャワーだけでも…」

モゾモゾを捻る僕の体を、彼は上から押さえるように乗りかかり、

「無理」

ピシャリと僕の要求を跳ねのけると、少し荒くなった彼の息が、僕の首筋にかかる。

彼は、耳の穴に舌を這わし、そして、耳たぶを舐めながら、甘噛みする。

ゾクっと体が反応する。

耳から首筋へと這わす彼の舌は、そのまま、僕の乳首へと。

彼の舌が、乳輪の周りをジワリと舐めまわしたか思うと、今度は舌の先で乳首の先端を弄る。

あまりの気持ちよさに、僕は抑えきれずに声を漏らす。

「…ん…あぁ…はっ…」

熱い吐息が漏れ、僕は体をくねらせる。彼は掴んでいた僕の両手を離すと、反対の乳首を指でこねくり回し始めた。

強弱をつけながら、指のはらで、クルクルと乳首を撫でながら、なおも吸い付いたり、舐めまわす彼の舌に、僕のペニスは、硬く大きくなり、我慢できずに、カウパーが溢れ出す。

「…ん…はぁぁ…ぁぁ…あっ…」

「感じてきた…?可愛いね」

彼は、上目遣いに僕の火照った顔を見つめると、おもむろに下半身に顔を埋めた。

「…や…ま…って…」

無言で、僕のペニスを口に含むと、上下に動かし始める。

「…ぁ…はっ…ぁあ…」

僕の体は、下半身から這い上がってくる快感にビクビクと悶え震えながらも、彼の口の動きは止まることなく、ペニスの筋に舌を這わしたり、カリを舐めまわし、激しくすするように吸い付く。

「…あ…ぁ…ぁ、ぃ…イキ…そっ…」

とどめなく押し寄せる快楽と、抑えきれない興奮に悶える僕。

彼は、さらに激しくペニスに吸い付くと、僕は我慢できず吐息と声が漏れる。

「…あ…あ…ぁぁあ…っ…」

押し寄せる熱い快楽に、大きくビクっと体が震えると同時に、

ビュルッ

と、僕は、彼の口の中で果てた。

ゴクッ

と、飲み込む音が聞こえたかと思うと、彼はクタっとなって横たわる僕の顔に近づくと、口づけをする。

「…んん…ぅうう…」

思わず、うなる僕に、彼は、

「まだ…俺がまだだよ」

そう告げると、彼は僕の片足を掴み、淡く桃色に染まるアナルの窪みに指で這わす。

「…あっ…!」

思わず、体が仰け反る僕。

「ふっ…まだやわらかいね…昨日感じたばっかだから…」

ぐちゅっと指で弄りだす。

「…まって、ま…って…イッた…ば…っかなのにぃ…」

容赦なく、指をこねくり回す彼。

「ねぇ…気持ちイイ?…可愛いね…ナカ…ピクピクしてるよ」

やさしく囁く彼の口調は、甘く、愛おしい眼差しを僕に向ける。

「…あ…もうダメだ…我慢できない」

そう言うと、彼は、ベッドの脇のテーブルの引き出しから、ゴムを1つ取り出すと、手慣れた手つきで、封を開けた。

硬くそそり立つ自分のペニスを握りしめる彼の姿を、荒く熱い吐息を漏らしながら僕は仰向けになり見つめると、彼は、すっと僕の目の前にゴムを差し出した。

「ねえ、つけて」

甘えん坊のようにねだる彼。

彼は、立膝をつき、ペニスを差し出すと、僕は指で丁寧にゴムを被せる。

すると、僕の顎をクイっと手で掴み、彼は親指で唇をなぞると、

「ちがうよ、口でつけて」

僕は、まるで魔法がかかったみたいに、彼の言葉が頭の中でこだまする。

そして、無意識のうちに、顔を彼の股間に近づけると、カリに被さるゴムを唇で咥え、はさむようにずりおろした。

「…そう…上手…」

そう言ったかと思うと、トンと彼に肩を押され、パフっと布団に倒れ込む。

彼は、僕の両足を高々と上に上げると、大きく反り立つペニスを、アナルに近づけ、グリグリと押し付けてきた。

「…ぅう…」

思わず、僕は声を漏らす。

彼は何も言わず、無言でさらに、窪みにカリを押し付ける。僕はたまらず、

「…ね…ねぇ…な…に…」

「……」

「な…なん…で?なんで?射れない…の?」

「ほしい?」

意地悪っぽく、微笑む彼は、なおも焦らしながら、

「ねえ、ほしい?ほしいなら、『愛してる』って言って」

「…えっ?」

「『好き』じゃなくて、『愛してる』って」

頬を紅潮させながら、ギチっと血管が浮き出るほど大きく硬いペニスと荒くなった息使いに、限界を感じさせながらも、まだ僕の中に入ろうとしない彼。

「そんなの、言葉にしなくても、知ってるくせに…」

「ダメ、言って」

愛を懇願するかのように、『愛してる』の言葉をせがむ彼の想いに、僕は、目頭が熱くなり、ジワッと涙がにじみ出る。

「愛してる…誰よりも…君を愛して…る…ぅ」

そう言い終わると同時に、彼の熱いペニスが僕のアナルを貫く。そして、激しいピストンが僕のナカを刺激する。

「…あっ…あっ…ぁあ…はっ…」

「好きだ…愛してる…愛してる…」

彼のその甘い言葉とは裏腹に、激しさは一層増し、僕の体を攻めまくる。

僕の片足を持ち上げ、突き上げてくる彼の腰の動きに、僕は何も考えられなくなり、とろけそうな快楽におぼれ、意識が遠のきそうになる。

「…ぁ…あ…ダァ…メェ…そ…こ…ぉ…」

喘ぐ僕に容赦なく、

「ここ?ここ、いいの?」

彼は、ゆるく突いたかと思うと、次は激しく突き上げ、緩急をつけて僕を攻める。

「…んん…はっ…ぁ…あ…ああ…!!!」

パンパンパンと響く体と体のはじける音。ゾクゾクっと全身が震える。

「…イ…イキ…そぅ…」

「…一緒にイクよ…」

彼が、僕の体を仰向けに向け、ガチッと腰を両手で掴むと、グッとさらに僕の奥深くまで入り込む。

ズブッズブッと激しい動きに、体の奥から湧き上がる快感が一気に上り詰め、

「…イ…イ…クッ…ィク…!!!」

「…ぅぅ…」

彼の体がビクっと力んだかと思うと、ブルっとイッた彼のペニスの感触を僕は体の中で感じると、僕も同時に、ビュルッと精液が飛び散った。

はぁはぁと、お互いの呼吸する音だけが聞こえる。

汗ばむ体を横たえ、僕は、彼の肩に顔を近づける。

すっかり日が昇ったのか、カーテンの隙間からより一層の日差しが差し込み、部屋を明るく照らす。

「おはよう」

「え?」

彼の言葉を聞き返す僕。

「まだ、言ってなかったから」

僕の隣で佇む彼は、先程の荒々しい雄の表情は消え、穏やかに微笑んでいる。

「愛してるよ…」

そう言って、僕のおでこにキスをする。

その言葉を胸に刻み付け、僕は頬を赤らめながら、答える。

「僕も…愛してる…」

彼は、引き寄せた僕の体をギュッと強く抱きしめ、頭を撫でた。



ある朝の、ひだまりが降り注ぐ、彼のベッドの中で、僕は幸せを噛みしめた。







The End.



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