●幸せになりたかった彼女は異世界にて幸せを掴み取る●

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★関係修復★

実演①

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コンコンコンッ


ガチャッ


ネージュとソージュの後に着いてきていたリリスが厨房を軽くノックし、2人が入れるように扉を開けた。


扉の先には、真っ先に礼をしているリアン料理長の姿があった。


「ソージュ様、ネージュ様。
お待ちしておりました。
こちらの調理台に材料や道具をご用意させていただいておりますので、どうぞ、ご自由にお使いいただければと思います。」


「ああ。リアン料理長か。
急に厨房を貸してくれだなどと無茶を言ってしまってすまなかったな。」


「いえ、とんでもございません。
何かございましたらお気軽におっしゃっていただいて構いません。」


「ありがとう。」


そんなソージュとリアン料理長のやりとりをうっすらと聞きながらも、ネージュは周囲をチラリと見渡した。
まだ昼食の片付けや夕飯の仕込みが残っているのだろう。
リアン料理長以外の者たちは皆厨房内をバタバタと忙しそうに走り回っていた。
また、ソージュとネージュの2人が一緒に厨房を訪ねてくるのが珍しいのかチラチラと視線を向けられているのを感じる。
ネージュは今でこそリアン料理長は大丈夫だが、それまではリュミエールとリリス以外にまともに接せられてことがなかったため、その視線に萎縮してしまっている。
そんなネージュの様子にソージュが何かを察したのか、スッとネージュの手を引きながら調理台の前まで連れてきてくれた。
そんな2人の様子にリアン料理長は周囲をチラリと見やり、他の者たちはその視線にハッとした様子で自分の作業に戻っていった。


「他の者たちが失礼を致しました。」


そう、頭を下げるリアン料理長。


「いいえ。ネージュもごめんなさい。
あんまりひとにみられるのになれていなくて・・・」


「気にすることはない。いずれ慣れてくるだろう。
それよりも試作の方にとりかかろう。
確か調理自体はリアン料理長とリリスがやってくれるんだったよな??」


「はい。ふたりにおねがいしてありますので、さっそくはじめていきましょう。
リリス、リアン料理長、よろしくね。」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


間が長く空いてしまい申し訳ありません。
私生活が落ち着いてきたので、もう1作も含め定期的に更新できればと思っているので、お付き合いいただければ幸いです。







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