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★異世界からの来訪者★
天宮雪音の過去②
しおりを挟むそんなこんなで雪音とユリは常に一緒に行動するようになった。
一時期は雪音のユリ以外とは誰とも喋らずに他と関わろうとしない態度や両親が一度も行事に顔を出したことがないことから、一部のクラスメイトからイジメを受けたこともあったが、全く気にしない雪音に対し、その都度怒ったユリがいじめっ子達に注意をしにいっていた。
どういう注意をしたのかは不明だが、ユリは皆に好かれていたため、その後イジメられることはなくなった。
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そのような小学校生活を送り、やがて、2人は中学校へ進学し、高校生となった。
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高校に神学した頃、もうすでに両親の仲は完全に冷え切っていた。
ある日の学校から帰ってきた日、机の上に手紙があった。
嫌な予感がしつつも手紙を開封してみた。
父と母からであった。
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父「母とは離婚する。
離婚後、かねてよりお付き合いしていた女性と再婚する。彼女には君と同い年の女の子がいるそうだ。
親権は私ということになったが、君の生活は今まで通り変わることはない。
大学卒業までは今の家に住んでいて構わないし、学費も生活費も大学卒業までは出してやる。
その後は自分で好きに生きなさい。」
母「父とは離婚することになったわ。私は一生懸命あの人に尽くしてきたのに…家に帰らない間ずっと他の女のところで不倫していたそうよ。あなたと同い年のの娘もいるそうよ。親権はあの人になったからそのつもりでいなさい。金銭面も今後もあの人に聞きなさい。私は娘はいなかったものと考えるわ。私の人生にこれ以上関わってこないでちょうだい。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この時、雪音は察した。
「ああ、自分は本当に捨てられたんだ。あの人たちにとっていらない子だったのだ。」と。
雪音の視界が真っ暗になった。
それから雪音は学校に行くことなく家に引きこもり、やがて半年が経った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ピンポーン
久しぶりに家のインターホンが鳴り響いた。
出る気力もなく布団にくるまっていると…
ガチャ
扉の開く音がした。どうやら物騒ながら戸締りをしていなかったようだ。
そして、現れたのは.…
「雪音ー!!ずっと連絡もつかないし学校にもきていないって言うし…大丈夫なの!?1人で抱え込まないで私にも相談してよ!!親友でしょ!?」
心配そうな顔をして泣きそうになりながら叫ぶユリだった。
「連絡できなかったのはごめん。けど、もう何もする気が起きないの。もう生きて意味が分からないの。」
「なんで…どうしてそんな悲しいこと言うの!!私は雪音のこと大好きだよ!いなくなったら悲しいよ…だから、雪音の本当の気持ちを教えて欲しい。雪音が何を背負ってるのか私にも教えて欲しいよ。」
思い悩む雪音だったがユリに家族のこと、両親の離婚のことを話すことにした。
全て聞き終えたユリは
「なにそれ!ひどい!子どものことを何だと思ってるの!!そんな酷い人たちのせいで、雪音が苦しんでるのが私悔しいよ!!そんな人たちのせいで雪音の楽しいことや嬉しいこと他にもいろんなことすべて台無しにされるなんて許せないよ!!…ねえ、雪音、今すぐじゃなくていい、ゆっくりでもいい、その人達のこと忘れて雪音が幸せになれる道を一緒に探していこう??私も手伝うから…」
雪音は戸惑いがちにユリに手を差し出した。
「うん…ありがとう…一緒に私の幸せを見つけてくれる??」
「もちろん!絶対今までの分まで幸せになろうね!!
とりあえず学校にちゃんと行くところからだね!!実はね雪音に紹介したい子がいるの!!」
「いきなりユリ以外と接するのは怖いけど…がんばるね」
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