杖
賭けには負けてしまった。金は1円もない。僕はあるばあさんの杖代わりになることで金を得ようとする。しかし、金は海の中なのだ。飛び込もうか、否か。まもなく追っ手がやってくる。人生は選択の連続だ。僕は決断を求められていた。
目次
感想
あなたにおすすめの小説
天使ごっこ
マツダシバコ
現代文学
「昨日、寝ていたら枕元に神様がきてね、私を天使にしてくれるって。そう言ったの」さゆりちゃんは言った。私はさゆりちゃんがうらやましくて、さゆりちゃんのお弟子さんにしてもらうことにした。女の子なら誰もがあこがれる天使の存在。少し天然な主人公の勘違いな魔法をめぐって、奇妙な物語に巻き込まれていく。幼少期、思春期、成熟期と少女の成長を追っての3部構成。
ペンダント
マツダシバコ
現代文学
彼には盗癖があったが、運命的に出会った彼女との平凡な幸せを夢見て、まじめに暮らそうと努力する。ある日、彼女は祖母の形見だというペンダントを彼にみせる。涙型をしたそれは不思議な色に輝き、見るものを魅了する。彼は彼女の宝物を絶対に盗むまいと心に決める。にも関わらず、ペンダントはどこかに消えてしまう。彼女は彼を責めることはなかったが、そこから破滅ははじまっていく、、。
ホルスタイン
マツダシバコ
現代文学
子供の頃、6本指の男の子がいて、私はその子に憧れていた。何か自分だけの特別なもの。私だけの大切なもの。私はずっとそれが欲しかった。ある日、健康診断で見つかった小さな肝のう胞。それは私を幸せにしてくれた。
きりん
マツダシバコ
現代文学
きりんは僕の通う店にいた。「首が長いからきりん。そう覚えてね」彼女は言った。彼女の願いは叶えられた。けれど、願いが叶い過ぎた彼女は不安を抱えている。彼女は心配のあまり深刻な不眠症だった。僕は間もなく死を迎えようとしている。築き上げた莫大な財産に意味がなくなるのだ。最後に僕らが望んだのは、ささやかなもの。
カンガルー
マツダシバコ
現代文学
結婚は難しい。僕は彼女にプロポーズをした。彼女は僕と結婚をしたくないわけじゃないらしい。でも、したいわけでもないらしい。女は未知の生物だ。かわいい顔をして何を考えているかわからない。結婚生活、それは未知の生物との限りない戦いだ。僕はその権利を勝ち取るため、カンガルーに会いにいった。
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
ことり箱
マツダシバコ
現代文学
街にはことり箱があった。ことり箱はピーチクパーチク騒がしい。だけど、街のみんなはことり箱を愛している。ことり箱があってのこの街だから、ことり箱あっての僕らだから。僕らは共に目覚め、共に出かけ、共に眠る。幸せは小鳥たちが運んできてくれる。大量の雨と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる