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第一話 グリムズロックの護符事件
第九章 森の鐘 1
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タビー特製の焼き立てビスケットは大層美味しかった。
きつね色に焼けた表面はサクサクのカリカリで、真っ白な内側はふんわりとした湿気を帯びている。バターを挟むと金色に蕩け、気泡のなかにしみ込んでいく。その上からさらに黄金色の蜂蜜を垂らしながら、エレンは深い満足のため息をついた。
「最高ね」
「でしょ?」と、シシーが得意そうに応じる。「ねえエレン、これからどうするつもり?」
「とりあえず、あなたの教えてくれたことをみなタメシスの警部補に報せるわ」
「あの花の見張りは? 私が続けていい?」
「いえ、それは必要ない。――この村のどこかに隠れ魔術師が潜んでいるとして、あの花を採取するなら、自分では赴いていないと思うから。『怠惰な恋の花』は上古の繊細な植物だから人間には採取できないの」
「なら、使い魔に摘ませているってこと?」
「あるいは契約魔にね。わたくしの予想では空気精霊か風乙女だと思う」
「どうして?」
「さっきも話した通り、あの森は極めて土と水の息吹が濃いの。傍のあの小湖水が水妖の小世界に通じていることはサラが言うには間違いないみたいだし、森自体にも、地上に残ったまま眠っている地侏儒か泉乙女がいるのは確実だと思う。そういった領域で、同じ性の魔をうごかすのは難しいの。だから動けるのは焔か風――でも、焔の性の魔だと、花を摘むのはちょっと難しいでしょ? だから消去法で風ってわけ」
「へえー―」と、シシーが感心する。「じゃ、そっちの見張りはエレンが?」
「ええ。どうにか何か考えます」
「私は何をすれば?」
「しばらくじっとしていて」
「了解。リネンに刺繍でもしています。ところでサラって誰?」
「ああ、折角だから紹介するわ」
エレンは掌を広げて呼んだ。
「サラ、出てきて頂戴。新しい友達ができたの」
途端、淡い金色の光が立ち上り、赤々と輝く小さな火蜥蜴が現れた。
「うわあ」
シシーが目を瞠る。「綺麗―-」
「お若い貴婦人よ、お褒めに預かって光栄の至り」
「え、しゃべるの!?」
「然様。実はしゃべるのじゃ」と、紳士的な火蜥蜴は不本意そうに応じた。
火蜥蜴も含めての話し合いの結果、花の見張りのために空気精霊を一体つねに張り付けておくというエレンの案は――主に火蜥蜴によって――却下され、シシーの提案で、真上のオークの枝に古いカウベルをぶら下げておくことに決まった。
「さっきエレンが操っていたのが空気精霊なんでしょ? あれだけの風が渦巻くなら、すぐ上にベルを吊るしておけば、相当やかましく鳴り響くと思うの。風乙女のほうはどうか知らないけれどーー」
「や、そこは風乙女も同じじゃ」と、火蜥蜴が請け合う。「連中は所詮虚ろなる風――地上の物質を運ぼうと思ったらつむじ風に巻き込む以外術はなかろうからな。エレンよ、こちらの若い御婦人は実に聡明じゃな。発想に柔軟性がある」
「すみませんねえ頭が固くて」と、エレンは皮肉っぽく答えた。「でも、本当に良い考えね。カウベルを貸してもらえる?」
「勿論喜んで。他に何か必要なものは?」
「そうね――」
エレンはしばらく考えてから、右手の指を折りながら数え上げた。
「まず、外にシーツを干すときに使うようなロープが一束欲しい。蝋燭と鋏と木に文字が書ける白墨。玄関の前にあった柊の小枝を四本。それからミルクピッチャー」
「え、ミルクピッチャー?」
「いえ、蓋付ならティーポットでもなんでもいいのだけれど、できれば金属製で、蓋がきちんとしまるものがいいの」
「大きさは?」
「サラが入るくらい。ありそう?」
「それは、捜せばあるとは思うけど――」と、シシーが眉をよせる。「エレン、ひとつ訊いていい?」
「どうぞ?」
「あなた、何をするつもりなの?」
「もちろん、容疑者の使役魔の捕獲よ?」
「それって、要するにミルクピッチャーのなかに敵の空気精霊を閉じ込めるってこと?」
「その通り。閉じ込めたら蝋で封をしておく」
「ジンを閉じ込めた魔法のランプね。何か餌でも入れておくの? 新鮮なミルクとか?」
シシーが興味津々の顔で訊くと、エレンの肩にのった火蜥蜴がふーっと淡い煙を吐いた。
「お若い貴婦人よ、どうか聞いてくれるな」
「秘密なの?」
「あのね」と、エレンは小声で打ち明けた。「風に属する魔は大抵焔の精粋が好きなものなの」
「え、じゃあ、ピッチャーに入るのは」
「――エレンよ」と、シシーの言葉をさえぎって火蜥蜴が重々しく告げる。「この先待ち受ける大仕事のためにも、儂はもう眠っていいかの?」
「ええもちろん。ごゆっくり」と、エレンは気まずい笑顔で答えた。捕獲のためにミルクピッチャーに入れる餌は、もちろん火蜥蜴だ。
証拠品としてピッチャーをどこかへ――おそらくは月室庁裁判所へ――提出するまで、サラは捕獲された使役魔と一緒に閉じ込められていることになるが、そこは我慢してもらうしかない。
シシーはだいぶ疑わしそうな顔をしながらも、頼んだものをすべてそろえ、裏口からこっそりと持ち出してくれた。
表玄関でタビーに恭しく見送られて牧師館を後にしたエレンは、牧師館とマイクロフト邸のあいだの小径を北へ戻り、牧師館の裏門でシシーと落ち合った。
白い小石を辿って森の奥へ進むと、ことなくくぼ地へと着いた。
オークの古木の根元に、相変わらず目に染みるほど鮮やかな深紅の三色スミレが咲いている。
エレンはまずカウベルを花の真上の枝に吊るしてから、くぼ地の縁に生えている比較的若い一対の樺の木のあいだにロープを張り渡すと、二つの結び目それぞれに柊の小枝を挿した。
「そのロープと小枝は何のためなの?」
作業を手伝いながらシシーが興味深そうに聞く。
「これは門」
「門?」
「そう。――魔術には似ていることが重要なの。木と木のあいだにロープを張るとちょうど入り口みたいになるでしょう?」
「まあなるわね。そうしたら入り口になるの?」
「そういうこと」
答えながら、エレンは一対の樺の幹に白墨で「門」を意味するルーン文字を書いた。
「さて出来た。これで、わたくしはベルが鳴ったらいつでもここに来ることがでるはず。――ピッチャーはどこに置きましょうかね? 抱えてクルーニー邸に戻ったらやっぱり変に思われるかしら?」
「それは思われるでしょうねえ」と、シシーが肩を竦める。「ここに置いておけないの?」
「そうね。それしかないみたい」
ミルクピッチャーはオークの根元にそのまま置かれることになった。
連れ立って丸木橋まで戻るころにはもう陽が傾ごうとしていた。エレンはシシーと別れると大急ぎでクルーニー邸へ戻った。
その日は誰も客がないから夕食は簡単なものだった。エレンは食後しばらく玄関広間でマライアの話し相手をすることになった。
「ミス・ディグビー、今日の午後は牧師館を訪問していたのですって?」と、マライアは刺繍をしながらさりげない口調で――しかし、明らかに津々たる興味を隠し切れない様子で――訊ねてきた。「エヴァンス牧師は良い方でしょう? とても教養があるのよ」
「ええ。そのようですね」と、エレンは慎重に応えた。「今日の午後は巡回説教に出ていらしてお留守でしたけれど」
「あら、じゃ、あなた何しに行ったの?」と、マライアが本音を漏らす。
エレンはわずかに躊躇ってから答えた。「ミス・シシーのお見舞いに」
途端にマライアの表情が曇った。
「――あの娘はどうでした? 少しは元気になっていた?」
「ええ。エリザベスお嬢様のことを気になさっていましたよ」
「そう――」
マライアがうつむいてしまう。
エレンは申し訳なくなった。「あの、奥様――」
「なあに?」
つい呼んでしまったがとくに新たな話題はない。
エレンは仕方なくもう一人の紳士のことを持ち出すことにした。
「ドクター・マイクロフトは、この村に住んで長いのですか?」
「ええ、もうずっと住んでいますよ」
気まずい話題が変わったことによほど安堵したのか、マライアが目を輝かせて応じる。「ドクターももちろん良い方よ。お気の毒に、三年前の火事で顔の半分に火傷を負ってしまってからはしばらく塞ぎこんでいたのだけれど、今の家に移ってからは、前よりずっと人づきあいがよくなっているの――」
マライアが刺繍針をうごかしながら熱心に説明する。
エレンは疑問に思った。
「三年前の火事というのは、どこか別の家で起こったのですか?」
「ええ。ドクターは三年前まで村はずれの一軒家にぽつんと住んでいたの。それが火事で燃えてしまったから、今の家に引っ越してきたのよ」
「では、それまでは、そんなに親しくお付き合いをしていたわけでは?」
「そうねぇーー今ほどではなかったかもしれませんねぇ?」
マライアは小首をかしげて心許なそうに言った。
きつね色に焼けた表面はサクサクのカリカリで、真っ白な内側はふんわりとした湿気を帯びている。バターを挟むと金色に蕩け、気泡のなかにしみ込んでいく。その上からさらに黄金色の蜂蜜を垂らしながら、エレンは深い満足のため息をついた。
「最高ね」
「でしょ?」と、シシーが得意そうに応じる。「ねえエレン、これからどうするつもり?」
「とりあえず、あなたの教えてくれたことをみなタメシスの警部補に報せるわ」
「あの花の見張りは? 私が続けていい?」
「いえ、それは必要ない。――この村のどこかに隠れ魔術師が潜んでいるとして、あの花を採取するなら、自分では赴いていないと思うから。『怠惰な恋の花』は上古の繊細な植物だから人間には採取できないの」
「なら、使い魔に摘ませているってこと?」
「あるいは契約魔にね。わたくしの予想では空気精霊か風乙女だと思う」
「どうして?」
「さっきも話した通り、あの森は極めて土と水の息吹が濃いの。傍のあの小湖水が水妖の小世界に通じていることはサラが言うには間違いないみたいだし、森自体にも、地上に残ったまま眠っている地侏儒か泉乙女がいるのは確実だと思う。そういった領域で、同じ性の魔をうごかすのは難しいの。だから動けるのは焔か風――でも、焔の性の魔だと、花を摘むのはちょっと難しいでしょ? だから消去法で風ってわけ」
「へえー―」と、シシーが感心する。「じゃ、そっちの見張りはエレンが?」
「ええ。どうにか何か考えます」
「私は何をすれば?」
「しばらくじっとしていて」
「了解。リネンに刺繍でもしています。ところでサラって誰?」
「ああ、折角だから紹介するわ」
エレンは掌を広げて呼んだ。
「サラ、出てきて頂戴。新しい友達ができたの」
途端、淡い金色の光が立ち上り、赤々と輝く小さな火蜥蜴が現れた。
「うわあ」
シシーが目を瞠る。「綺麗―-」
「お若い貴婦人よ、お褒めに預かって光栄の至り」
「え、しゃべるの!?」
「然様。実はしゃべるのじゃ」と、紳士的な火蜥蜴は不本意そうに応じた。
火蜥蜴も含めての話し合いの結果、花の見張りのために空気精霊を一体つねに張り付けておくというエレンの案は――主に火蜥蜴によって――却下され、シシーの提案で、真上のオークの枝に古いカウベルをぶら下げておくことに決まった。
「さっきエレンが操っていたのが空気精霊なんでしょ? あれだけの風が渦巻くなら、すぐ上にベルを吊るしておけば、相当やかましく鳴り響くと思うの。風乙女のほうはどうか知らないけれどーー」
「や、そこは風乙女も同じじゃ」と、火蜥蜴が請け合う。「連中は所詮虚ろなる風――地上の物質を運ぼうと思ったらつむじ風に巻き込む以外術はなかろうからな。エレンよ、こちらの若い御婦人は実に聡明じゃな。発想に柔軟性がある」
「すみませんねえ頭が固くて」と、エレンは皮肉っぽく答えた。「でも、本当に良い考えね。カウベルを貸してもらえる?」
「勿論喜んで。他に何か必要なものは?」
「そうね――」
エレンはしばらく考えてから、右手の指を折りながら数え上げた。
「まず、外にシーツを干すときに使うようなロープが一束欲しい。蝋燭と鋏と木に文字が書ける白墨。玄関の前にあった柊の小枝を四本。それからミルクピッチャー」
「え、ミルクピッチャー?」
「いえ、蓋付ならティーポットでもなんでもいいのだけれど、できれば金属製で、蓋がきちんとしまるものがいいの」
「大きさは?」
「サラが入るくらい。ありそう?」
「それは、捜せばあるとは思うけど――」と、シシーが眉をよせる。「エレン、ひとつ訊いていい?」
「どうぞ?」
「あなた、何をするつもりなの?」
「もちろん、容疑者の使役魔の捕獲よ?」
「それって、要するにミルクピッチャーのなかに敵の空気精霊を閉じ込めるってこと?」
「その通り。閉じ込めたら蝋で封をしておく」
「ジンを閉じ込めた魔法のランプね。何か餌でも入れておくの? 新鮮なミルクとか?」
シシーが興味津々の顔で訊くと、エレンの肩にのった火蜥蜴がふーっと淡い煙を吐いた。
「お若い貴婦人よ、どうか聞いてくれるな」
「秘密なの?」
「あのね」と、エレンは小声で打ち明けた。「風に属する魔は大抵焔の精粋が好きなものなの」
「え、じゃあ、ピッチャーに入るのは」
「――エレンよ」と、シシーの言葉をさえぎって火蜥蜴が重々しく告げる。「この先待ち受ける大仕事のためにも、儂はもう眠っていいかの?」
「ええもちろん。ごゆっくり」と、エレンは気まずい笑顔で答えた。捕獲のためにミルクピッチャーに入れる餌は、もちろん火蜥蜴だ。
証拠品としてピッチャーをどこかへ――おそらくは月室庁裁判所へ――提出するまで、サラは捕獲された使役魔と一緒に閉じ込められていることになるが、そこは我慢してもらうしかない。
シシーはだいぶ疑わしそうな顔をしながらも、頼んだものをすべてそろえ、裏口からこっそりと持ち出してくれた。
表玄関でタビーに恭しく見送られて牧師館を後にしたエレンは、牧師館とマイクロフト邸のあいだの小径を北へ戻り、牧師館の裏門でシシーと落ち合った。
白い小石を辿って森の奥へ進むと、ことなくくぼ地へと着いた。
オークの古木の根元に、相変わらず目に染みるほど鮮やかな深紅の三色スミレが咲いている。
エレンはまずカウベルを花の真上の枝に吊るしてから、くぼ地の縁に生えている比較的若い一対の樺の木のあいだにロープを張り渡すと、二つの結び目それぞれに柊の小枝を挿した。
「そのロープと小枝は何のためなの?」
作業を手伝いながらシシーが興味深そうに聞く。
「これは門」
「門?」
「そう。――魔術には似ていることが重要なの。木と木のあいだにロープを張るとちょうど入り口みたいになるでしょう?」
「まあなるわね。そうしたら入り口になるの?」
「そういうこと」
答えながら、エレンは一対の樺の幹に白墨で「門」を意味するルーン文字を書いた。
「さて出来た。これで、わたくしはベルが鳴ったらいつでもここに来ることがでるはず。――ピッチャーはどこに置きましょうかね? 抱えてクルーニー邸に戻ったらやっぱり変に思われるかしら?」
「それは思われるでしょうねえ」と、シシーが肩を竦める。「ここに置いておけないの?」
「そうね。それしかないみたい」
ミルクピッチャーはオークの根元にそのまま置かれることになった。
連れ立って丸木橋まで戻るころにはもう陽が傾ごうとしていた。エレンはシシーと別れると大急ぎでクルーニー邸へ戻った。
その日は誰も客がないから夕食は簡単なものだった。エレンは食後しばらく玄関広間でマライアの話し相手をすることになった。
「ミス・ディグビー、今日の午後は牧師館を訪問していたのですって?」と、マライアは刺繍をしながらさりげない口調で――しかし、明らかに津々たる興味を隠し切れない様子で――訊ねてきた。「エヴァンス牧師は良い方でしょう? とても教養があるのよ」
「ええ。そのようですね」と、エレンは慎重に応えた。「今日の午後は巡回説教に出ていらしてお留守でしたけれど」
「あら、じゃ、あなた何しに行ったの?」と、マライアが本音を漏らす。
エレンはわずかに躊躇ってから答えた。「ミス・シシーのお見舞いに」
途端にマライアの表情が曇った。
「――あの娘はどうでした? 少しは元気になっていた?」
「ええ。エリザベスお嬢様のことを気になさっていましたよ」
「そう――」
マライアがうつむいてしまう。
エレンは申し訳なくなった。「あの、奥様――」
「なあに?」
つい呼んでしまったがとくに新たな話題はない。
エレンは仕方なくもう一人の紳士のことを持ち出すことにした。
「ドクター・マイクロフトは、この村に住んで長いのですか?」
「ええ、もうずっと住んでいますよ」
気まずい話題が変わったことによほど安堵したのか、マライアが目を輝かせて応じる。「ドクターももちろん良い方よ。お気の毒に、三年前の火事で顔の半分に火傷を負ってしまってからはしばらく塞ぎこんでいたのだけれど、今の家に移ってからは、前よりずっと人づきあいがよくなっているの――」
マライアが刺繍針をうごかしながら熱心に説明する。
エレンは疑問に思った。
「三年前の火事というのは、どこか別の家で起こったのですか?」
「ええ。ドクターは三年前まで村はずれの一軒家にぽつんと住んでいたの。それが火事で燃えてしまったから、今の家に引っ越してきたのよ」
「では、それまでは、そんなに親しくお付き合いをしていたわけでは?」
「そうねぇーー今ほどではなかったかもしれませんねぇ?」
マライアは小首をかしげて心許なそうに言った。
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