『奇-KISEKI-蹟』中篇小説

 一九九二年。十歳の金城浩樹は柏崎海岸でおぼれ死のうとしていた。プロテスタントの牧師である父親は浩樹をたすけようとしたことで溺死する。そのために浩樹は『神は存在しない』ことを科学的に証明せんと決意する。
 二〇〇一年。マンハッタンを散歩していたハンナは九一一同時多発テロを目撃する。
 無神論者であるハンナはテロのさなか熱心に神にいのった。
 すると神が熾天使ラファエルをつかわして奇蹟をおこしテロが『なかった』ことにしてくれた。
 二〇一一年。ハンナは東京の大聖堂で『九一一同時多発奇跡』にいたるまでの生涯を物語っていた。
 聴衆のひとりである金城は『ハンナはいんちきだ』という。
 そこでハンナは実際に奇蹟をおこすが東京の大地がゆれはじめる。
『三月一一日』のことであった。――。
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