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第一世界 1章 奈落編
12,虹魔の王
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ソレはひどく落胆していた。久しぶりの挑戦者が現れ自分が表に出なければならないほどに追い詰められた。こんなことはこれまでも数える程しかなくそれ故に挑戦者に対して期待もしていた。
しかし戦闘が長引くにつれ徐々に動きが悪くなり自傷行為までし始めた。そして挙句の果てには血を撒き散らし破裂してしまった。
落胆し元いた場所に戻りながら肉体を再構成しようと自身の中にある核に意識を集中し始めると突然後方からとてつもなく濃密な魔力の波動を感じた。
━━━━あの挑戦者は確かに破裂して死んだはず。その後にこの部屋には誰も入ってきてはいない。それなのに感じる濃密な死の気配。反射的に後ろを振り返るとそこにはナニカとしか形容のできない存在が立っていた。長い間この層を守護しているがこれまで1度も見た事もない存在であった。
直後本能が全力で警鐘を鳴らす、それにほぼ反射で従い横に飛ぶ━━━━そこには先程まで前にいたはずのナニカが腕らしき箇所を前に突きだした状態で静止していた。
そして違和感を感じ自身の体を見ると回避したはずが1部抉り取られていた。静止しているナニカと抉り取られていた箇所を重ねるとちょうど伸ばされた腕らしき箇所で重なる。
底知れない恐怖から恥も自尊心もかなぐり捨てて全力で魔法を行使する。戦闘を楽しむ余裕などもはやなく全力で殺さなければならないと感じた。
「━━━━━━━━━━ッ!!」
無数の風雷属性の魔法を発動、回避しようとする素振りを見せる前に全弾直撃したかのように見えた。しかし衝撃によって出来た土煙が晴れるとソレは手を前に向けた状態で直立していた。前に向けられた手のすぐ前には幾重にも六角形の連なった盾が構えられ下ろしている手には純白の魔力が渦をまいている。
そして盾を下ろし渦を上げるそしてそれを振り下ろし放たれるは白き惨禍、自身の魔法とは桁が違う威力に回避に集中しても避けきれず何度も被弾する。そして攻撃が終わると背から虹のごとき色をした巨大な翼が生え触れた地面や壁を消滅させる。
そしてその虹色の翼を背に浮かび先程魔法を放った腕をもう一度前方に構える、今度は翼と同じ虹色の光が収束し何かを形づくる。
収束が終わりそれ放たれる━━━━━それは回避不可能の絶対の一撃、虹の弩。
着弾するとそこには跡形もなく消し飛び魔石だけになったものが残っていた。
そして翼の魔力をを先程放ったように収束する。そしてそれは剣となる。
その剣を地面に刺すと役目を終えたとばかりにソレは霧散し後には挑戦者が気絶した状態で倒れ伏していた。
******
うっ、っ……はぁ。ここは・・・あぁ、グリフォンのいた部屋か、僕は狂霊化を発動したはず……ちゃんと戻れたのか?
おっと、そこにあるのはあのグリフォンの魔石……あとなんだ?とりあえず魔石の方は有難く融合に使わせてもらうか。
「『融合』」
さてと、これまでボスを4体倒してきたけどステータスはどうなってるかな。
name:九條 真緒
種族:人族
mainjob:魔剣使い
subjob:四元魔導師
種族Lv:74
体力 C
魔力 S
筋力 B
知力 A
スキル────────────────────
・ノーマルスキル
『上級剣術 Lv10』『肉体強化 Lv38』
『解析鑑定 Lv16』『閃光魔法 Lv21』
『魔力掌握 Lv18』『中級短剣術 Lv27』
『狂気耐性 Lv15』『痛覚耐性 Lv18』
『苦痛耐性 Lv18』 『恐怖耐性Lv11』
『暗黒魔法 Lv20』『上級斧術 Lv11』
『体術 Lv30』『闘気 Lv35』
『魔力活性 Lv30』『闇耐性 Lv4』『光耐性 Lv2』
『棍術 Lv10』『気配探知 Lv18』
『魔力武器化 Lv17』『物理耐性 Lv17』
『氷魔法 Lv14』『冷気耐性 Lv3』『雪生成 Lv10』 『堅牢 Lv18』『再生 Lv8』『燃焼鱗粉 Lv7』
『飛行 Lv15』『魔闘気 Lv14』
『精霊魔法・火 Lv12』『竜鱗 Lv16』『咆哮 Lv11』『精霊使役 Lv35』『竜魔法 Lv10』『水耐性 Lv8』『器官生成 Lv10』『自己再生 Lv12』
『虚無魔法Lv8』『精霊魔法・水 Lv8』
『水纏 Lv10』『流水の息吹 Lv6』『気配遮断 Lv1』『投岩 Lv3』『格闘術 Lv16』『身体強化 Lv14』
『爪撃 Lv6』『翼撃 Lv4』『精霊魔法・風雷 Lv6』『風耐性 Lv6』『雷耐性 Lv5』『雷撃魔法 Lv4』
『風雷纏 Lv6』
・マスタースキル
『四元魔法 Lv36』
・エクストラスキル
『魔剣召喚』『全言語理解EX』『融合』『交換』
『魔装:黒鬼』『影の王』『熱竜気』『水流干渉』『焔の王』『紫灰の焔』『天霊化』『落雷』
『天翔雷蹄』『虹魔の王』
───────────────────────
称号─────────────────────
『光の加護』『創造神の加護』『異世界人』
『魔剣の担い手』『精霊と絆を繋ぎし者』
『絶望に抗いし者』『槍嵐神の加護』『影使い』
『焔使い』『太陽神の加護』『狂気に抗う者』
『虹を宿す者』
───────────────────────
なんか・・・初期と比べてめちゃくちゃスキル増えたな。ステータスもなんか上がってるし。エクストラスキルと称号も新しいのが増えてるな。
次はあの魔石の横に刺さってる剣みたいなのを見てみようか。
アイテム
虹天剣カラドボルグ ★★★★★★★★
レア度:固有級
白銀色の柄に虹色の刀身を持つ剣。その刃はあらゆるものを穿ち切り裂く。基本7属性の魔力に対して極めて高い親和性を持ちその魔法の効果を高める触媒としての効果もある。しかしその原典ははっきりしておらず謎の多い剣でもある
カラドボルグ・・・ねぇ……原典ははっきりしてないって元々この世界の神が造ったものではないってことか?
まぁ優秀であることには変わりないしこれからはこの剣をメインウェポンにしよう。
さて、なんでかわからないけど疲れも取れてるし新しい層に向かうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
グリフォンとの戦いで新たな力を得た後次のボスはタイラントエルダーゴーレムだった。古代の叡智によって作られし機械兵、今は暴走しているがその力は未だ健在地形を操り鉱物を操る大地の王。その腕から繰り出される攻撃は圧倒的な破壊力を誇り地を砕く程だった。
それをグリフォン戦で手に入れた新たな力も使いなんとか突破した。そんな僕を次に待ち構えていたボスはドラゴンゾンビ、腐屍龍だった。ドラゴンゾンビの持つ圧倒的な耐性と再生力に苦戦したがそこでは最初期からお世話になっていた光魔法がとうとう第3段階の極光魔法に進化し圧倒的な浄化の力でドラゴンゾンビを突破。
そしてその後はエルダーリッチに地界龍というどちらも伝説級の化け物たちだったが何度か危ない場面はあったものの今またこうしてまた死にかけてるけど2つとも突破出来た。
そんな僕がいまちょうど何度目かわからないくらい死にかけてる理由だけど地界龍の後、つまり90層目のボスは本当にやばい。やばいとしか言えない。鑑定と解析の併用でも名前以外が見えないしそもそもボスの全容が見えない。それなのになんで死にかけてるのかって話だけど少しだけ扉を開けて中を偵察しようとしたらそこから中のボスの1部が出てきちゃってその1部に殺されかけたから。
今は宝物庫、雑に言うなら何故かモンスターが入れないダンジョン内の絶対安置に引きこもってるけどこうしてる間にも血は止まらないし臓器も喰われてるからこのままだと確実に死ぬ。再生系スキルとか回復スキルでどうにかならないのかと思うかもしれないけど試したところどっちもこの傷には作用しない。
今は宝物庫の中にこの状況を打破するアイテムがないか体を引きずって探してるところ。
金貨に魔導書に装備に雑貨・・・どれもこれも今は不要。傷が治ればさっき見つけたアイテムバッグに入れて全部持っていくけどね。
……エリクサーがあればよかったんだけどあれは数本しかなかったのを地界龍戦で使い切ったからな。普通の回復薬じゃ効果はないし・・・世界樹の果実とかあれば治るかな?
ん?あれあんな所に小瓶あったっけ?エリクサーみたいな入れ物に入ってるけど中身の色的に絶対エリクサーでは無いな。
とりあえず解析してみようか。もし使えそうなら躊躇なく使うつもりで。
アイテム
エリクサー・ブラッド ☆☆☆☆☆☆☆☆☆
レア度:神器級
それは神水エリクサーをも超える至高の宝薬。飲めば体内の血液全てをエリクサーと同質の効果を持つ新たな血へと書き換える。そして副次効果として不死性、超回復能力、肉体老化の遅延、完全耐性等の効果が現れる。しかしこれほどの効果を持つ宝薬が誰にでも使える訳もなくこれを使った場合適合に失敗すると即座に死に至る。
・・・・・・Why??いやまぁさっき言った通り使うつもりだけどさぁ。これ成功しても副次効果のところに書いてある等の中に地雷効果とか含まれてたりしないよね?
そして適合に失敗した場合死ぬってあるけどそれはまぁこのまま使わなくても死ぬし生き残る可能性があるなら躊躇はしないよ。
・・・・・・今のところ何も反動は来ない……か?ッ!?言ったそばからこれかよ…眼がめちゃくちゃ熱い、身体もなかなかに熱かったり寒かったり気持ち悪かったりで凄いことになってるけど狂霊化……今は天霊化か、それを最初に使った時よりは断然マシ。
ふぅ、落ち着いたな。やっぱり天霊化はちょっとおかしかったんだろうね。血液の書き換えがこんなに早く終わるんだから。とりあえずステータスに異常はないか確認してみようか。
name:九條 真緒
種族:吸血鬼(貴族級)
mainjob:魔剣使い
subjob:四元魔導師
種族Lv:113
体力 B
魔力 SS
筋力 A
知力 S
スキル────────────────────
・ノーマルスキル
『剣術・王 Lv29』『肉体超強化 Lv26』
『極光魔法 Lv28』『魔力支配 Lv24』
『短剣術・王 Lv32』『冥魔法 Lv24』
『魔力活性 Lv48』『万能探知 Lv31』
『魔力武器化 Lv58』『金剛 Lv42』『超再生 Lv38』
『飛翔 Lv23』『精霊魔法 Lv32』『龍鱗 Lv38』
『咆哮 Lv40』『精霊使役 Lv62』『龍魔法 Lv21』
『器官生成 Lv39』『虚無魔法 Lv38』『隠密Lv35』『投擲・王 Lv24』『身体超強化 Lv21』
『立体機動 Lv38』『空中機動 Lv36』
『無尽走破 Lv35』『地形操作 Lv42』
『錬金術 Lv23』『混沌魔法 Lv30』
『体力超速回復 Lv38』『魔力超速回復 Lv49』
『霧魔法 Lv36』『樹魔法 Lv30』『溶魔法 Lv31』
『結晶魔法 Lv33』『毒魔法 Lv32』『音魔法 Lv32』『重力魔法 Lv33』『召喚魔法 Lv21』
『調薬師 Lv23』
『血液魔法 Lv1』『血液武器化 Lv1』『霧化 Lv1』
『深影魔法 Lv1』『吸血 Lv1』『眷属化 Lv1』
『眷属召喚 Lv1』
・マスタースキル
『四元魔法 Lv72』『闘王 Lv48』『魔導 Lv50』
『武芸百般 Lv46』『死霊魔法 Lv29』『王乃瞳』
・エクストラスキル
『魔剣召喚』『全言語理解EX』『融合』『交換』
『魔装:黒鬼』『熱竜気』『水流干渉』『落雷』
『紫灰の焔』『天霊化』『天翔雷蹄』『虹魔の王』
『大地接続』『万纏』『並列思考』『高速演算』
『肉体変化:龍』『統影者』『不死者』
───────────────────────
称号─────────────────────
『光の加護』『創造神の加護』『異世界人』
『魔剣の担い手』『精霊と絆を繋ぎし者』
『絶望に抗いし者』『槍嵐神の加護』
『太陽神の加護』『狂気に抗う者』
『虹を宿す者』『武の極致』『魔導の深淵』
『到達者』『貴族級吸血鬼』
『夜の王』『影を統べる者』『不死者』
───────────────────────
・・・・・・吸血鬼……まぁ予想できなくはなかったけど。種族が吸血鬼に変化したことでスキルも増えたみたいだな。影魔法が深影魔法になってるし。
だけど種族が吸血鬼になって不死性を獲得したとはいえあれにはまだ勝てないだろうな……
この層は最低位の雑魚ですらグリフォン以上の強者だからレベルを上げるのに向いてるだろうしここでレベル上げしようか。もちろんできる限りあの部屋には近づかないようにしてね。
まずは金貨と装備と魔導書をアイテムバッグに詰めて・・・準備完了。それじゃあ行こうか。
しかし戦闘が長引くにつれ徐々に動きが悪くなり自傷行為までし始めた。そして挙句の果てには血を撒き散らし破裂してしまった。
落胆し元いた場所に戻りながら肉体を再構成しようと自身の中にある核に意識を集中し始めると突然後方からとてつもなく濃密な魔力の波動を感じた。
━━━━あの挑戦者は確かに破裂して死んだはず。その後にこの部屋には誰も入ってきてはいない。それなのに感じる濃密な死の気配。反射的に後ろを振り返るとそこにはナニカとしか形容のできない存在が立っていた。長い間この層を守護しているがこれまで1度も見た事もない存在であった。
直後本能が全力で警鐘を鳴らす、それにほぼ反射で従い横に飛ぶ━━━━そこには先程まで前にいたはずのナニカが腕らしき箇所を前に突きだした状態で静止していた。
そして違和感を感じ自身の体を見ると回避したはずが1部抉り取られていた。静止しているナニカと抉り取られていた箇所を重ねるとちょうど伸ばされた腕らしき箇所で重なる。
底知れない恐怖から恥も自尊心もかなぐり捨てて全力で魔法を行使する。戦闘を楽しむ余裕などもはやなく全力で殺さなければならないと感じた。
「━━━━━━━━━━ッ!!」
無数の風雷属性の魔法を発動、回避しようとする素振りを見せる前に全弾直撃したかのように見えた。しかし衝撃によって出来た土煙が晴れるとソレは手を前に向けた状態で直立していた。前に向けられた手のすぐ前には幾重にも六角形の連なった盾が構えられ下ろしている手には純白の魔力が渦をまいている。
そして盾を下ろし渦を上げるそしてそれを振り下ろし放たれるは白き惨禍、自身の魔法とは桁が違う威力に回避に集中しても避けきれず何度も被弾する。そして攻撃が終わると背から虹のごとき色をした巨大な翼が生え触れた地面や壁を消滅させる。
そしてその虹色の翼を背に浮かび先程魔法を放った腕をもう一度前方に構える、今度は翼と同じ虹色の光が収束し何かを形づくる。
収束が終わりそれ放たれる━━━━━それは回避不可能の絶対の一撃、虹の弩。
着弾するとそこには跡形もなく消し飛び魔石だけになったものが残っていた。
そして翼の魔力をを先程放ったように収束する。そしてそれは剣となる。
その剣を地面に刺すと役目を終えたとばかりにソレは霧散し後には挑戦者が気絶した状態で倒れ伏していた。
******
うっ、っ……はぁ。ここは・・・あぁ、グリフォンのいた部屋か、僕は狂霊化を発動したはず……ちゃんと戻れたのか?
おっと、そこにあるのはあのグリフォンの魔石……あとなんだ?とりあえず魔石の方は有難く融合に使わせてもらうか。
「『融合』」
さてと、これまでボスを4体倒してきたけどステータスはどうなってるかな。
name:九條 真緒
種族:人族
mainjob:魔剣使い
subjob:四元魔導師
種族Lv:74
体力 C
魔力 S
筋力 B
知力 A
スキル────────────────────
・ノーマルスキル
『上級剣術 Lv10』『肉体強化 Lv38』
『解析鑑定 Lv16』『閃光魔法 Lv21』
『魔力掌握 Lv18』『中級短剣術 Lv27』
『狂気耐性 Lv15』『痛覚耐性 Lv18』
『苦痛耐性 Lv18』 『恐怖耐性Lv11』
『暗黒魔法 Lv20』『上級斧術 Lv11』
『体術 Lv30』『闘気 Lv35』
『魔力活性 Lv30』『闇耐性 Lv4』『光耐性 Lv2』
『棍術 Lv10』『気配探知 Lv18』
『魔力武器化 Lv17』『物理耐性 Lv17』
『氷魔法 Lv14』『冷気耐性 Lv3』『雪生成 Lv10』 『堅牢 Lv18』『再生 Lv8』『燃焼鱗粉 Lv7』
『飛行 Lv15』『魔闘気 Lv14』
『精霊魔法・火 Lv12』『竜鱗 Lv16』『咆哮 Lv11』『精霊使役 Lv35』『竜魔法 Lv10』『水耐性 Lv8』『器官生成 Lv10』『自己再生 Lv12』
『虚無魔法Lv8』『精霊魔法・水 Lv8』
『水纏 Lv10』『流水の息吹 Lv6』『気配遮断 Lv1』『投岩 Lv3』『格闘術 Lv16』『身体強化 Lv14』
『爪撃 Lv6』『翼撃 Lv4』『精霊魔法・風雷 Lv6』『風耐性 Lv6』『雷耐性 Lv5』『雷撃魔法 Lv4』
『風雷纏 Lv6』
・マスタースキル
『四元魔法 Lv36』
・エクストラスキル
『魔剣召喚』『全言語理解EX』『融合』『交換』
『魔装:黒鬼』『影の王』『熱竜気』『水流干渉』『焔の王』『紫灰の焔』『天霊化』『落雷』
『天翔雷蹄』『虹魔の王』
───────────────────────
称号─────────────────────
『光の加護』『創造神の加護』『異世界人』
『魔剣の担い手』『精霊と絆を繋ぎし者』
『絶望に抗いし者』『槍嵐神の加護』『影使い』
『焔使い』『太陽神の加護』『狂気に抗う者』
『虹を宿す者』
───────────────────────
なんか・・・初期と比べてめちゃくちゃスキル増えたな。ステータスもなんか上がってるし。エクストラスキルと称号も新しいのが増えてるな。
次はあの魔石の横に刺さってる剣みたいなのを見てみようか。
アイテム
虹天剣カラドボルグ ★★★★★★★★
レア度:固有級
白銀色の柄に虹色の刀身を持つ剣。その刃はあらゆるものを穿ち切り裂く。基本7属性の魔力に対して極めて高い親和性を持ちその魔法の効果を高める触媒としての効果もある。しかしその原典ははっきりしておらず謎の多い剣でもある
カラドボルグ・・・ねぇ……原典ははっきりしてないって元々この世界の神が造ったものではないってことか?
まぁ優秀であることには変わりないしこれからはこの剣をメインウェポンにしよう。
さて、なんでかわからないけど疲れも取れてるし新しい層に向かうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
グリフォンとの戦いで新たな力を得た後次のボスはタイラントエルダーゴーレムだった。古代の叡智によって作られし機械兵、今は暴走しているがその力は未だ健在地形を操り鉱物を操る大地の王。その腕から繰り出される攻撃は圧倒的な破壊力を誇り地を砕く程だった。
それをグリフォン戦で手に入れた新たな力も使いなんとか突破した。そんな僕を次に待ち構えていたボスはドラゴンゾンビ、腐屍龍だった。ドラゴンゾンビの持つ圧倒的な耐性と再生力に苦戦したがそこでは最初期からお世話になっていた光魔法がとうとう第3段階の極光魔法に進化し圧倒的な浄化の力でドラゴンゾンビを突破。
そしてその後はエルダーリッチに地界龍というどちらも伝説級の化け物たちだったが何度か危ない場面はあったものの今またこうしてまた死にかけてるけど2つとも突破出来た。
そんな僕がいまちょうど何度目かわからないくらい死にかけてる理由だけど地界龍の後、つまり90層目のボスは本当にやばい。やばいとしか言えない。鑑定と解析の併用でも名前以外が見えないしそもそもボスの全容が見えない。それなのになんで死にかけてるのかって話だけど少しだけ扉を開けて中を偵察しようとしたらそこから中のボスの1部が出てきちゃってその1部に殺されかけたから。
今は宝物庫、雑に言うなら何故かモンスターが入れないダンジョン内の絶対安置に引きこもってるけどこうしてる間にも血は止まらないし臓器も喰われてるからこのままだと確実に死ぬ。再生系スキルとか回復スキルでどうにかならないのかと思うかもしれないけど試したところどっちもこの傷には作用しない。
今は宝物庫の中にこの状況を打破するアイテムがないか体を引きずって探してるところ。
金貨に魔導書に装備に雑貨・・・どれもこれも今は不要。傷が治ればさっき見つけたアイテムバッグに入れて全部持っていくけどね。
……エリクサーがあればよかったんだけどあれは数本しかなかったのを地界龍戦で使い切ったからな。普通の回復薬じゃ効果はないし・・・世界樹の果実とかあれば治るかな?
ん?あれあんな所に小瓶あったっけ?エリクサーみたいな入れ物に入ってるけど中身の色的に絶対エリクサーでは無いな。
とりあえず解析してみようか。もし使えそうなら躊躇なく使うつもりで。
アイテム
エリクサー・ブラッド ☆☆☆☆☆☆☆☆☆
レア度:神器級
それは神水エリクサーをも超える至高の宝薬。飲めば体内の血液全てをエリクサーと同質の効果を持つ新たな血へと書き換える。そして副次効果として不死性、超回復能力、肉体老化の遅延、完全耐性等の効果が現れる。しかしこれほどの効果を持つ宝薬が誰にでも使える訳もなくこれを使った場合適合に失敗すると即座に死に至る。
・・・・・・Why??いやまぁさっき言った通り使うつもりだけどさぁ。これ成功しても副次効果のところに書いてある等の中に地雷効果とか含まれてたりしないよね?
そして適合に失敗した場合死ぬってあるけどそれはまぁこのまま使わなくても死ぬし生き残る可能性があるなら躊躇はしないよ。
・・・・・・今のところ何も反動は来ない……か?ッ!?言ったそばからこれかよ…眼がめちゃくちゃ熱い、身体もなかなかに熱かったり寒かったり気持ち悪かったりで凄いことになってるけど狂霊化……今は天霊化か、それを最初に使った時よりは断然マシ。
ふぅ、落ち着いたな。やっぱり天霊化はちょっとおかしかったんだろうね。血液の書き換えがこんなに早く終わるんだから。とりあえずステータスに異常はないか確認してみようか。
name:九條 真緒
種族:吸血鬼(貴族級)
mainjob:魔剣使い
subjob:四元魔導師
種族Lv:113
体力 B
魔力 SS
筋力 A
知力 S
スキル────────────────────
・ノーマルスキル
『剣術・王 Lv29』『肉体超強化 Lv26』
『極光魔法 Lv28』『魔力支配 Lv24』
『短剣術・王 Lv32』『冥魔法 Lv24』
『魔力活性 Lv48』『万能探知 Lv31』
『魔力武器化 Lv58』『金剛 Lv42』『超再生 Lv38』
『飛翔 Lv23』『精霊魔法 Lv32』『龍鱗 Lv38』
『咆哮 Lv40』『精霊使役 Lv62』『龍魔法 Lv21』
『器官生成 Lv39』『虚無魔法 Lv38』『隠密Lv35』『投擲・王 Lv24』『身体超強化 Lv21』
『立体機動 Lv38』『空中機動 Lv36』
『無尽走破 Lv35』『地形操作 Lv42』
『錬金術 Lv23』『混沌魔法 Lv30』
『体力超速回復 Lv38』『魔力超速回復 Lv49』
『霧魔法 Lv36』『樹魔法 Lv30』『溶魔法 Lv31』
『結晶魔法 Lv33』『毒魔法 Lv32』『音魔法 Lv32』『重力魔法 Lv33』『召喚魔法 Lv21』
『調薬師 Lv23』
『血液魔法 Lv1』『血液武器化 Lv1』『霧化 Lv1』
『深影魔法 Lv1』『吸血 Lv1』『眷属化 Lv1』
『眷属召喚 Lv1』
・マスタースキル
『四元魔法 Lv72』『闘王 Lv48』『魔導 Lv50』
『武芸百般 Lv46』『死霊魔法 Lv29』『王乃瞳』
・エクストラスキル
『魔剣召喚』『全言語理解EX』『融合』『交換』
『魔装:黒鬼』『熱竜気』『水流干渉』『落雷』
『紫灰の焔』『天霊化』『天翔雷蹄』『虹魔の王』
『大地接続』『万纏』『並列思考』『高速演算』
『肉体変化:龍』『統影者』『不死者』
───────────────────────
称号─────────────────────
『光の加護』『創造神の加護』『異世界人』
『魔剣の担い手』『精霊と絆を繋ぎし者』
『絶望に抗いし者』『槍嵐神の加護』
『太陽神の加護』『狂気に抗う者』
『虹を宿す者』『武の極致』『魔導の深淵』
『到達者』『貴族級吸血鬼』
『夜の王』『影を統べる者』『不死者』
───────────────────────
・・・・・・吸血鬼……まぁ予想できなくはなかったけど。種族が吸血鬼に変化したことでスキルも増えたみたいだな。影魔法が深影魔法になってるし。
だけど種族が吸血鬼になって不死性を獲得したとはいえあれにはまだ勝てないだろうな……
この層は最低位の雑魚ですらグリフォン以上の強者だからレベルを上げるのに向いてるだろうしここでレベル上げしようか。もちろんできる限りあの部屋には近づかないようにしてね。
まずは金貨と装備と魔導書をアイテムバッグに詰めて・・・準備完了。それじゃあ行こうか。
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小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
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お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
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注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
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