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第一世界 1章 奈落編
9,20層〜30層ボス戦前
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まずは特異種の時みたいに複数属性の魔法を構築しまずはようか。火に対抗するなら水と氷だろうからこの2属性を選択。
「流水槍、氷槍。同時展開、発動!」
あー、やっぱり蒸発するかー。それなら……
「水氷複合、氷河!!」
よしっ!そのまま凍りつけ!!
「グルゥアアア!!」
なっ!?纏っていた熱気を周囲に放出した!?くっ、複合魔法でもダメか……
ん?なんか溜めてる?……なんか嫌な予感がする……
「ガウァッ!!」
炎槍に炎弾!?さらに纏っていた熱を今度はこっちに飛ばしてきた!?その熱気指向性持たせられるのかよー!!
「ガゥ、グルルゥ」
はぁ、はぁ、影の王持ってなかったら死んでた。そして影に潜ると気配が消える効果が自分でも使えるのが今回は功を奏した。おかげであの蜥蜴野郎こっちがあの攻撃が直撃して死んだと思ってるからね。
さぁてここからどうしようか。
ミノタウロスと戦った時に余波で自分より前の地面を消滅させたあの魔法を当てれば勝てるだろうけどあれは片腕無くなるし溜めてる間の隙が割かし大きいから今回は無理。そして現状火属性に対する最大火力の水と氷の複合魔法じゃあの熱気は突破出来ない。
他に僕が使える手は何がある?
四元魔法は水氷複合魔法が効果なかったことで使えない、影魔法は無いとこちらの回避手段が削られるから攻撃には使わず回避だけに集中して使うしかない。武器系はそもそも熱気で溶解するからダメ。不壊特性のある魔剣も僕のは火属性だからそもそも相性が最悪。交換は残弾が限られてるから頻繁には使えないし使えても回避のみ、普通の相手なら奇襲に使えるけどあいつ相手に奇襲したらこっちが焼け死ぬ。飛行も使えれば機動力が上がるけど僕自身に飛ぶための器官が無いから飛行は使えない。
火属性系統はまずそもそも効果がない。雪生成は出したそばから溶けて消えるから使っても魔力の無駄。閃光魔法と暗黒魔法は良くて気を引く程度で最悪蒸発する可能性もある。
…………これ中々に詰んでる状況じゃないかな?取れる手段がことごとく相手に効果がないとかこれなんて無理ゲー?
逆に可能性があるのはミノタウロスから獲得した魔装とコボルトから獲得した脚力強化と気配探知、魔力武器化はあいつに通じるかどうか怪しいけど可能性が無いわけじゃない。
取れる手段が合計6つか、この6つの択を上手く使いこなせないと死ぬ、か。
そろそろ影から出ないとね。ずっとこもってても出来ることは無いし。
「グルァ!?」
死んだと思ったやつが突然現れて驚いているみたいだそれじゃあその隙に準備させてもらおうか。
まずは魔装からだね。ふぅー……体を流れる魔力の流れを加速しさらに流れる量を増やす。
「魔装、黒鬼!」
なんだ?体から魔力がごっそり引き抜かれる感覚が……
これが魔装?引き抜かれた魔力が闇と影の属性に変化して体を鎧のように覆っていく、浄魔のローブを上から覆って黒く染め更にその上から戦国武将のような鎧が構築されていく。
魔装が完成すると発動前と比べて身体能力が上がっている気がする。しかも魔装発動前と比べて魔力の回復速度が格段に早い。これは……今まで未知のものだからって使ってこなかったけど影魔精霊戦でも使っていればもう少し戦いやすかったのかな……
さらに闇に加えて影の魔力も使っているからかこの魔装状態だと影が無くても潜影が使えるみたい、それならこれも使ってよさそうだね。
「影纏!!」
相手の影も自分の影も地形によって生まれる影も全てまとめて僕の体を覆う鎧と化する。
魔装の上から影纏を発動すると魔装で引き上げられた身体能力がさらに引き上げられた。さらに文字通り影を纏っているため影武器生成で自分の体から武器を出すことも可能になってる。これは影魔法を回避にだけ使わずに攻撃としても使用してよさそうだ。
そして出来るか分からないけどやってみたいことがある。
闘気×魔力放出……よしっ、出来た。
闘気に魔力が馴染んだことでまた強化率が上がったな。
魔力武器化、これどういうことが出来るんだ?コボルト達は短剣サイズの武器しか使ってこなかったししかも黒轟で受けたら壊れる程度の硬さしか無かったし。
「魔力武器化!」
なるほど、これ魔力量と自分の持つ属性依存のスキルか、コボルトはそこまで魔力を持たないしその多くない魔力ですら脚力強化に使っていたから武器化させる分の魔力がなかったんだな。そして通常クラスのハイコボルトは魔力があっても使える属性魔法が無いから透明な武器だったと。
このスキルかなり相性いいな。魔装といい魔力武器化といい実際の効果は優秀なのにそれを知らないからって使ってこなかったのはかなり損してたな。
僕の魔力はSランク、この世界でもトップクラスの能力値だから武器の硬度は問題ない、しかも今魔装の効果で魔力回復速度が上昇してるから回復するそばから投入出来るし。属性の方も無と雷以外の基本属性は全て使える。
それじゃあ属性を選ぼうか、と言ってもまず決まってるけどね。最大火力の出せる水と氷1択でしょ。
「水・氷複合、武器化!」
水と氷の複合によって生み出されたのは刀型の武器だった。
その見た目は海のように深い青の刀身に水色と藍色で波紋の入ったまるで元から美術品として作られた刀であるのかように美しいものだった。
この刀は美しいだけでなく込めた魔力量以上の水と氷の魔力を絶えず刀身から放出していて地面がだんだんと凍結していっている。これならいける!
「グアァァッ!!」
やつもこの刀が自分にとって危険に値するものだと感じたのか氷河を使った時に返された攻撃をもう一度放ってきた。しかし今の僕は前と違い身体能力が全て数段上のため炎槍と炎弾を躱すのは容易い。
今回はあの熱気にだけ対応すればいい。先程生み出した刀、銘を群青刀と名付けたそれを上段から熱気の中心に向けて振るう。
深い青の剣閃と膨大な熱量を誇る熱波が激突する。拮抗したのはほんの一瞬、熱波を切り裂きその中に含まれる膨大な熱量を瞬時に凍てつかせる。
その進行は熱波の源である火精蜥蜴、サラマンダードレイクにも到達しその体が纏う熱気ごとその肉体を凍てつかせた。
「はぁ、はぁ、やった。これで20層も突破だ。」
それにしてもこの刀、黒轟を溶解させるレベルの熱気をその中に含まれる熱量ごと凍らせてなお止まらず火精蜥蜴にまで到達しその身が纏う熱ごと凍らせるなんてね。とんでもない能力だな。
さてと、それじゃあ恒例の融合といこうか。
「融合!」
ふぅ、今回のは前回よりさらに痛みが弱くなってるな。そろそろ痛みなく融合が使えるようになる時も近いか。
そしてステータスを見てみよう。
name:九條 真緒
種族:人族
mainjob:魔剣使い
subjob:四元魔導師
種族Lv:57
体力 C
魔力 S
筋力 C
知力 A
スキル────────────────────
・ノーマルスキル
『中級剣術 Lv20』『肉体強化 Lv20』
『解析鑑定 Lv5』『閃光魔法 Lv7』『魔力掌握 Lv3』『中級短剣術 Lv8』『狂気耐性 Lv7』
『痛覚耐性 Lv10』『苦痛耐性 Lv7』
『恐怖耐性Lv7』『暗黒魔法 Lv8』『狂戦士化 Lv3』『上級斧術 Lv6』『体術 Lv10』『闘気 Lv16』
『魔力活性 Lv10』『炎耐性 Lv9』『闇耐性 Lv4』『光耐性 Lv2』『棍術 Lv6』『気配探知 Lv5』
『魔力武器化 Lv5』『脚力強化 Lv8』
『物理耐性 Lv7』『氷魔法 Lv8』『冷気耐性 Lv3』『雪生成 Lv3』 『硬化 Lv7』『火の息吹 Lv3』
『再生力上昇 Lv6』『燃焼鱗粉 Lv3』『飛行 Lv3』『魔闘気 Lv2』『精霊魔法・火 Lv4』『竜鱗 Lv5』『咆哮 Lv3』『精霊使役 Lv20』『竜魔法 Lv4』
『炎纏 Lv5』
・マスタースキル
『四元魔法 Lv16』
・エクストラスキル
『魔剣召喚』『全言語理解EX』『融合』『交換』
『魔装:黒鬼』『影の王』『精霊化』『熱竜気』
───────────────────────
称号─────────────────────
『光の加護』『創造神の加護』『異世界人』
『魔剣の担い手』『精霊と絆を繋ぎし者』
『絶望に抗いし者』『槍嵐神の加護』『影使い』
『精霊と同化せし者』
───────────────────────
うわぁー、かなり増えたなー。そしてやっぱりスキル欄がごちゃごちゃしてるな。てか今更ながらあいつが精霊化使う前に倒しきれてよかった。精霊化とか見るからに超強化形態に変化するスキルじゃん。まぁさすがに狂戦士化と同じで何かしらのデメリットはありそうだけど。
精霊魔法も習得できたし融合様様だね。
さてと、融合もステータス確認も終わったし次の層に行こうか。
この層からは前の層と打って変わって全体的に青っぽい感じ。魔物もハイゴブリンとハイコボルトはいつものようにいるけど水蜥蜴人とかアクアスライムとかさらにはバブルボマーなんて爆発する泡を飛ばしてくる奴もいる。これは11層から20層までと同じタイプなら30層のボスは水系統かな?雷魔法はまだ習得できてないからなぁ……29層までに雷魔法持ちがいればいいんだけど。
道中宝箱を見つけて開けようとしたらミミックだったりしたけどミミックから無属性魔法を獲得したから収支はプラス。さてもう少し進めばボス部屋かな。ボス前に対策として使えそうな雷魔法は手に入れたいけど手に入るかな?
ミミックじゃない宝箱も見つけたけど中身は回復薬や魔道具、貴金属なんかが主で特に変わったものは入ってなかった。
その後は道中で出会った魔物を狩りながら進み30層に到達した。ちなみに29層までに雷魔法は獲得できなかった。
さて次は30層のボス戦。これまでの道中と10層ボスから予想するなら水系統のボスだろう、そうなると群青刀は水・氷の複合だからあんまり役に立たなそうだ。
影魔精霊と火精蜥蜴がいた部屋とおなじ巨大な扉の前まで来た。ここのボス部屋の中はどうなってるかな?これまで通りステータス確認を済ませてから扉の先に進もうか。
name:九條 真緒
種族:人族
mainjob:魔剣使い
subjob:四元魔導師
種族Lv:63
体力 C
魔力 S
筋力 C
知力 A
スキル────────────────────
・ノーマルスキル
『上級剣術 Lv2』『肉体強化 Lv25』
『解析鑑定 Lv8』『閃光魔法 Lv13』
『魔力掌握 Lv5』『中級短剣術 Lv12』
『狂気耐性 Lv7』『痛覚耐性 Lv10』
『苦痛耐性 Lv8』 『恐怖耐性Lv7』
『暗黒魔法 Lv10』『狂戦士化 Lv3』
『上級斧術 Lv9』『体術 Lv17』『闘気 Lv23』
『魔力活性 Lv16』『炎耐性 Lv9』『闇耐性 Lv4』『光耐性 Lv2』『棍術 Lv8』『気配探知 Lv10』
『魔力武器化 Lv12』『脚力強化 Lv14』
『物理耐性 Lv9』『氷魔法 Lv10』『冷気耐性 Lv3』『雪生成 Lv5』 『堅牢 Lv1』『火の息吹 Lv5』
『再生力上昇 Lv9』『燃焼鱗粉 Lv5』『飛行 Lv5』『魔闘気 Lv5』『精霊魔法・火 Lv5』『竜鱗 Lv7』『咆哮 Lv5』『精霊使役 Lv23』『竜魔法 Lv6』
『炎纏 Lv6』
『水耐性 Lv5』『器官生成 Lv3』『水の息吹 Lv3』
『自己再生 Lv4』『無魔法 Lv6』
・マスタースキル
『四元魔法 Lv20』
・エクストラスキル
『魔剣召喚』『全言語理解EX』『融合』『交換』
『魔装:黒鬼』『影の王』『精霊化』『熱竜気』
───────────────────────
称号─────────────────────
『光の加護』『創造神の加護』『異世界人』
『魔剣の担い手』『精霊と絆を繋ぎし者』
『絶望に抗いし者』『槍嵐神の加護』『影使い』
『精霊と同化せし者』
───────────────────────
やっぱり肉体強化や魔力掌握、気配探知なんかの常時発動するようなスキルはレベルがよく上がるな。スライムから獲得した器官複製でようやく自力で飛行できるようになった。自力でって言ってもまだまだ不格好だけど。
扉を開けるとそこは火精蜥蜴がいた部屋よりさらに広く浮島と海のような水域が広がる空間だった。
ボス部屋って中にいるボスに合わせて広さ変わってる?火精蜥蜴の部屋でもかなり広かったのにそれより広いってここ一体何がいるんだ?
浮島はそれぞれ大小差があるけど扉と地続きになってるこの浮島はそこそこ大きめだね。奥に見た感じ最大サイズの浮島があるからまずはそこに行こう。ボスらしき魔物もまだ姿を現さないしね。
ん?奥に向かって進んでると気配探知に反応があった。これかなり大きくない?中サイズくらいの浮島3つ分近いサイズとかどんな化け物だよ。
反応があった何かに注意しながら進んでいると突然周囲に黒い影が。
「やばっ!?」
「キュルアァ!」
っ!あっぶな、さっきまで乗ってた比較的小さな浮島砕け散ったぞ。
そしてその島があった場所から濃い青色の鱗を持つ蛇のような魔物が顔を出した。まずはいつも通り解析してみよう。
name:無し
種族:魔海蛇
種族Lv:68
体力 C
魔力 B
筋力 B
知力 E
スキル────────────────────
・ノーマルスキル
『流水魔法 Lv6』『精霊魔法・水 Lv5』
『竜鱗 Lv7』『咆哮 Lv3』『精霊使役 Lv18』
『水耐性 Lv6』『竜魔法 Lv6』『再生力上昇 Lv5』
『水纏 Lv7』『物理耐性 Lv4』『流水の息吹 Lv4』
・エクストラスキル
『精霊化』『水流干渉』
───────────────────────
称号─────────────────────
『精霊獣・水』『水精霊王の眷属獣』『流水使い』
『第30層フロアボス』『海竜の血脈』
───────────────────────
魔海蛇?シーサーペントみたいなものかな?それと全体的にサラマンダードレイクの水属性版みたいなスキル構成だな。そしてこいつも精霊化持ちか、精霊化される前に倒しきらないと。
「流水槍、氷槍。同時展開、発動!」
あー、やっぱり蒸発するかー。それなら……
「水氷複合、氷河!!」
よしっ!そのまま凍りつけ!!
「グルゥアアア!!」
なっ!?纏っていた熱気を周囲に放出した!?くっ、複合魔法でもダメか……
ん?なんか溜めてる?……なんか嫌な予感がする……
「ガウァッ!!」
炎槍に炎弾!?さらに纏っていた熱を今度はこっちに飛ばしてきた!?その熱気指向性持たせられるのかよー!!
「ガゥ、グルルゥ」
はぁ、はぁ、影の王持ってなかったら死んでた。そして影に潜ると気配が消える効果が自分でも使えるのが今回は功を奏した。おかげであの蜥蜴野郎こっちがあの攻撃が直撃して死んだと思ってるからね。
さぁてここからどうしようか。
ミノタウロスと戦った時に余波で自分より前の地面を消滅させたあの魔法を当てれば勝てるだろうけどあれは片腕無くなるし溜めてる間の隙が割かし大きいから今回は無理。そして現状火属性に対する最大火力の水と氷の複合魔法じゃあの熱気は突破出来ない。
他に僕が使える手は何がある?
四元魔法は水氷複合魔法が効果なかったことで使えない、影魔法は無いとこちらの回避手段が削られるから攻撃には使わず回避だけに集中して使うしかない。武器系はそもそも熱気で溶解するからダメ。不壊特性のある魔剣も僕のは火属性だからそもそも相性が最悪。交換は残弾が限られてるから頻繁には使えないし使えても回避のみ、普通の相手なら奇襲に使えるけどあいつ相手に奇襲したらこっちが焼け死ぬ。飛行も使えれば機動力が上がるけど僕自身に飛ぶための器官が無いから飛行は使えない。
火属性系統はまずそもそも効果がない。雪生成は出したそばから溶けて消えるから使っても魔力の無駄。閃光魔法と暗黒魔法は良くて気を引く程度で最悪蒸発する可能性もある。
…………これ中々に詰んでる状況じゃないかな?取れる手段がことごとく相手に効果がないとかこれなんて無理ゲー?
逆に可能性があるのはミノタウロスから獲得した魔装とコボルトから獲得した脚力強化と気配探知、魔力武器化はあいつに通じるかどうか怪しいけど可能性が無いわけじゃない。
取れる手段が合計6つか、この6つの択を上手く使いこなせないと死ぬ、か。
そろそろ影から出ないとね。ずっとこもってても出来ることは無いし。
「グルァ!?」
死んだと思ったやつが突然現れて驚いているみたいだそれじゃあその隙に準備させてもらおうか。
まずは魔装からだね。ふぅー……体を流れる魔力の流れを加速しさらに流れる量を増やす。
「魔装、黒鬼!」
なんだ?体から魔力がごっそり引き抜かれる感覚が……
これが魔装?引き抜かれた魔力が闇と影の属性に変化して体を鎧のように覆っていく、浄魔のローブを上から覆って黒く染め更にその上から戦国武将のような鎧が構築されていく。
魔装が完成すると発動前と比べて身体能力が上がっている気がする。しかも魔装発動前と比べて魔力の回復速度が格段に早い。これは……今まで未知のものだからって使ってこなかったけど影魔精霊戦でも使っていればもう少し戦いやすかったのかな……
さらに闇に加えて影の魔力も使っているからかこの魔装状態だと影が無くても潜影が使えるみたい、それならこれも使ってよさそうだね。
「影纏!!」
相手の影も自分の影も地形によって生まれる影も全てまとめて僕の体を覆う鎧と化する。
魔装の上から影纏を発動すると魔装で引き上げられた身体能力がさらに引き上げられた。さらに文字通り影を纏っているため影武器生成で自分の体から武器を出すことも可能になってる。これは影魔法を回避にだけ使わずに攻撃としても使用してよさそうだ。
そして出来るか分からないけどやってみたいことがある。
闘気×魔力放出……よしっ、出来た。
闘気に魔力が馴染んだことでまた強化率が上がったな。
魔力武器化、これどういうことが出来るんだ?コボルト達は短剣サイズの武器しか使ってこなかったししかも黒轟で受けたら壊れる程度の硬さしか無かったし。
「魔力武器化!」
なるほど、これ魔力量と自分の持つ属性依存のスキルか、コボルトはそこまで魔力を持たないしその多くない魔力ですら脚力強化に使っていたから武器化させる分の魔力がなかったんだな。そして通常クラスのハイコボルトは魔力があっても使える属性魔法が無いから透明な武器だったと。
このスキルかなり相性いいな。魔装といい魔力武器化といい実際の効果は優秀なのにそれを知らないからって使ってこなかったのはかなり損してたな。
僕の魔力はSランク、この世界でもトップクラスの能力値だから武器の硬度は問題ない、しかも今魔装の効果で魔力回復速度が上昇してるから回復するそばから投入出来るし。属性の方も無と雷以外の基本属性は全て使える。
それじゃあ属性を選ぼうか、と言ってもまず決まってるけどね。最大火力の出せる水と氷1択でしょ。
「水・氷複合、武器化!」
水と氷の複合によって生み出されたのは刀型の武器だった。
その見た目は海のように深い青の刀身に水色と藍色で波紋の入ったまるで元から美術品として作られた刀であるのかように美しいものだった。
この刀は美しいだけでなく込めた魔力量以上の水と氷の魔力を絶えず刀身から放出していて地面がだんだんと凍結していっている。これならいける!
「グアァァッ!!」
やつもこの刀が自分にとって危険に値するものだと感じたのか氷河を使った時に返された攻撃をもう一度放ってきた。しかし今の僕は前と違い身体能力が全て数段上のため炎槍と炎弾を躱すのは容易い。
今回はあの熱気にだけ対応すればいい。先程生み出した刀、銘を群青刀と名付けたそれを上段から熱気の中心に向けて振るう。
深い青の剣閃と膨大な熱量を誇る熱波が激突する。拮抗したのはほんの一瞬、熱波を切り裂きその中に含まれる膨大な熱量を瞬時に凍てつかせる。
その進行は熱波の源である火精蜥蜴、サラマンダードレイクにも到達しその体が纏う熱気ごとその肉体を凍てつかせた。
「はぁ、はぁ、やった。これで20層も突破だ。」
それにしてもこの刀、黒轟を溶解させるレベルの熱気をその中に含まれる熱量ごと凍らせてなお止まらず火精蜥蜴にまで到達しその身が纏う熱ごと凍らせるなんてね。とんでもない能力だな。
さてと、それじゃあ恒例の融合といこうか。
「融合!」
ふぅ、今回のは前回よりさらに痛みが弱くなってるな。そろそろ痛みなく融合が使えるようになる時も近いか。
そしてステータスを見てみよう。
name:九條 真緒
種族:人族
mainjob:魔剣使い
subjob:四元魔導師
種族Lv:57
体力 C
魔力 S
筋力 C
知力 A
スキル────────────────────
・ノーマルスキル
『中級剣術 Lv20』『肉体強化 Lv20』
『解析鑑定 Lv5』『閃光魔法 Lv7』『魔力掌握 Lv3』『中級短剣術 Lv8』『狂気耐性 Lv7』
『痛覚耐性 Lv10』『苦痛耐性 Lv7』
『恐怖耐性Lv7』『暗黒魔法 Lv8』『狂戦士化 Lv3』『上級斧術 Lv6』『体術 Lv10』『闘気 Lv16』
『魔力活性 Lv10』『炎耐性 Lv9』『闇耐性 Lv4』『光耐性 Lv2』『棍術 Lv6』『気配探知 Lv5』
『魔力武器化 Lv5』『脚力強化 Lv8』
『物理耐性 Lv7』『氷魔法 Lv8』『冷気耐性 Lv3』『雪生成 Lv3』 『硬化 Lv7』『火の息吹 Lv3』
『再生力上昇 Lv6』『燃焼鱗粉 Lv3』『飛行 Lv3』『魔闘気 Lv2』『精霊魔法・火 Lv4』『竜鱗 Lv5』『咆哮 Lv3』『精霊使役 Lv20』『竜魔法 Lv4』
『炎纏 Lv5』
・マスタースキル
『四元魔法 Lv16』
・エクストラスキル
『魔剣召喚』『全言語理解EX』『融合』『交換』
『魔装:黒鬼』『影の王』『精霊化』『熱竜気』
───────────────────────
称号─────────────────────
『光の加護』『創造神の加護』『異世界人』
『魔剣の担い手』『精霊と絆を繋ぎし者』
『絶望に抗いし者』『槍嵐神の加護』『影使い』
『精霊と同化せし者』
───────────────────────
うわぁー、かなり増えたなー。そしてやっぱりスキル欄がごちゃごちゃしてるな。てか今更ながらあいつが精霊化使う前に倒しきれてよかった。精霊化とか見るからに超強化形態に変化するスキルじゃん。まぁさすがに狂戦士化と同じで何かしらのデメリットはありそうだけど。
精霊魔法も習得できたし融合様様だね。
さてと、融合もステータス確認も終わったし次の層に行こうか。
この層からは前の層と打って変わって全体的に青っぽい感じ。魔物もハイゴブリンとハイコボルトはいつものようにいるけど水蜥蜴人とかアクアスライムとかさらにはバブルボマーなんて爆発する泡を飛ばしてくる奴もいる。これは11層から20層までと同じタイプなら30層のボスは水系統かな?雷魔法はまだ習得できてないからなぁ……29層までに雷魔法持ちがいればいいんだけど。
道中宝箱を見つけて開けようとしたらミミックだったりしたけどミミックから無属性魔法を獲得したから収支はプラス。さてもう少し進めばボス部屋かな。ボス前に対策として使えそうな雷魔法は手に入れたいけど手に入るかな?
ミミックじゃない宝箱も見つけたけど中身は回復薬や魔道具、貴金属なんかが主で特に変わったものは入ってなかった。
その後は道中で出会った魔物を狩りながら進み30層に到達した。ちなみに29層までに雷魔法は獲得できなかった。
さて次は30層のボス戦。これまでの道中と10層ボスから予想するなら水系統のボスだろう、そうなると群青刀は水・氷の複合だからあんまり役に立たなそうだ。
影魔精霊と火精蜥蜴がいた部屋とおなじ巨大な扉の前まで来た。ここのボス部屋の中はどうなってるかな?これまで通りステータス確認を済ませてから扉の先に進もうか。
name:九條 真緒
種族:人族
mainjob:魔剣使い
subjob:四元魔導師
種族Lv:63
体力 C
魔力 S
筋力 C
知力 A
スキル────────────────────
・ノーマルスキル
『上級剣術 Lv2』『肉体強化 Lv25』
『解析鑑定 Lv8』『閃光魔法 Lv13』
『魔力掌握 Lv5』『中級短剣術 Lv12』
『狂気耐性 Lv7』『痛覚耐性 Lv10』
『苦痛耐性 Lv8』 『恐怖耐性Lv7』
『暗黒魔法 Lv10』『狂戦士化 Lv3』
『上級斧術 Lv9』『体術 Lv17』『闘気 Lv23』
『魔力活性 Lv16』『炎耐性 Lv9』『闇耐性 Lv4』『光耐性 Lv2』『棍術 Lv8』『気配探知 Lv10』
『魔力武器化 Lv12』『脚力強化 Lv14』
『物理耐性 Lv9』『氷魔法 Lv10』『冷気耐性 Lv3』『雪生成 Lv5』 『堅牢 Lv1』『火の息吹 Lv5』
『再生力上昇 Lv9』『燃焼鱗粉 Lv5』『飛行 Lv5』『魔闘気 Lv5』『精霊魔法・火 Lv5』『竜鱗 Lv7』『咆哮 Lv5』『精霊使役 Lv23』『竜魔法 Lv6』
『炎纏 Lv6』
『水耐性 Lv5』『器官生成 Lv3』『水の息吹 Lv3』
『自己再生 Lv4』『無魔法 Lv6』
・マスタースキル
『四元魔法 Lv20』
・エクストラスキル
『魔剣召喚』『全言語理解EX』『融合』『交換』
『魔装:黒鬼』『影の王』『精霊化』『熱竜気』
───────────────────────
称号─────────────────────
『光の加護』『創造神の加護』『異世界人』
『魔剣の担い手』『精霊と絆を繋ぎし者』
『絶望に抗いし者』『槍嵐神の加護』『影使い』
『精霊と同化せし者』
───────────────────────
やっぱり肉体強化や魔力掌握、気配探知なんかの常時発動するようなスキルはレベルがよく上がるな。スライムから獲得した器官複製でようやく自力で飛行できるようになった。自力でって言ってもまだまだ不格好だけど。
扉を開けるとそこは火精蜥蜴がいた部屋よりさらに広く浮島と海のような水域が広がる空間だった。
ボス部屋って中にいるボスに合わせて広さ変わってる?火精蜥蜴の部屋でもかなり広かったのにそれより広いってここ一体何がいるんだ?
浮島はそれぞれ大小差があるけど扉と地続きになってるこの浮島はそこそこ大きめだね。奥に見た感じ最大サイズの浮島があるからまずはそこに行こう。ボスらしき魔物もまだ姿を現さないしね。
ん?奥に向かって進んでると気配探知に反応があった。これかなり大きくない?中サイズくらいの浮島3つ分近いサイズとかどんな化け物だよ。
反応があった何かに注意しながら進んでいると突然周囲に黒い影が。
「やばっ!?」
「キュルアァ!」
っ!あっぶな、さっきまで乗ってた比較的小さな浮島砕け散ったぞ。
そしてその島があった場所から濃い青色の鱗を持つ蛇のような魔物が顔を出した。まずはいつも通り解析してみよう。
name:無し
種族:魔海蛇
種族Lv:68
体力 C
魔力 B
筋力 B
知力 E
スキル────────────────────
・ノーマルスキル
『流水魔法 Lv6』『精霊魔法・水 Lv5』
『竜鱗 Lv7』『咆哮 Lv3』『精霊使役 Lv18』
『水耐性 Lv6』『竜魔法 Lv6』『再生力上昇 Lv5』
『水纏 Lv7』『物理耐性 Lv4』『流水の息吹 Lv4』
・エクストラスキル
『精霊化』『水流干渉』
───────────────────────
称号─────────────────────
『精霊獣・水』『水精霊王の眷属獣』『流水使い』
『第30層フロアボス』『海竜の血脈』
───────────────────────
魔海蛇?シーサーペントみたいなものかな?それと全体的にサラマンダードレイクの水属性版みたいなスキル構成だな。そしてこいつも精霊化持ちか、精霊化される前に倒しきらないと。
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お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
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