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10限目「初めての邂逅と奇妙な依頼」
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「はふ、これからどこに……ごくん。行くの?」
「まずは……ごくん。近くの街道に出てとにかく人のいる所を目指したいな、ぱくっ」
今日の夕飯は昨日準備しておいた『焼きおにぎり』だ。俺のいた世界でも『ヤマト』滞在時によく食べていた。両手で軽く押さえて成形したライスに『しょうゆ』や『みそ』と呼ばれる調味料を塗って焼いたり、焼いた後に塗ったりして食べる。好みの具を中に入れる場合もある。
もうじき冬がやってくる。すでに朝晩が冷え込んでいるこの時期。温かい食事は何よりのご馳走だ。焚火で炙りなおして食すと、香ばしさが際立ち食欲がそそられる。次の村もしくは町でライスが購入できるようならもう少し作り置きしておくか。シェステも喜ぶことだろう。
今回旅に出るにあたって、屋敷を出る際に今までの経緯と今後のことに関して書置きを残しておいた。万が一親が屋敷に戻った際にはそれで事情が分かってもらえるはずである。
あとマジックボックス(親との通信手段用と物資の保存用)を2個拝借してきた。ある程度の料理の作り置きをしてボックスへ入れて保存しているが、できれば現地調達したい。シェステにとってもその方が経験になると思う。
食事を終えると、周囲の気配を探りつつも焚火にあたりながら2人で今後についての話を続けていく。
「一応屋敷に地図はあった。ただ残っていたのは世界地図ばかりで地域ごとの地図が見当たらなかった。両親が持ち出したのかもしれないな。というわけで今後のことを考える上で情報が足りない。まずは地理情報、地域地図が入手できるような場所まで移動しよう。さっきも言ったように街道に出てとにかく道に沿って進めば集落に行きつくだろう」
「今いるここはどこの辺りなのか分かる?」その質問は普通俺がするものなんだがな。
「シェステは周囲の風景は窓から見て知ってるが、具体的な情報は知らないんだったな」
「うん」そう、シェステはここが今まで自分の暮らしてきたこの場所に関する情報を知らないのだ。親が徹底して屋敷の場所を隠していたらしく、生まれて以来一度も親以外の人物との面識はおろか見かけたこともないそうだ。別にずっと屋敷の中というわけではなく、親と外出して遊んでもらったりしたこともあるのだが、人気のない場所ばかりだったと教えてもらった。
「一番知りたいのはまず『ここがどこか』ってことなんだがな……。まぁ分からないのは仕方ない。誰かに会えばすぐに解決することだ。よし。では明日から本格的に旅を始めることにするか」
「うん!楽しみだね!」用意してきたテントを張る準備をしながらシェステが応える。
――移動を始めて3日目。途中何事もなく(危険もないが人に会うこともなかった)、時折魔法の実践授業をしつつ我々は街道を一路北へ移動していた。
昼前に森の中の街道に入り、夕方のもうすぐ日が落ちようかという頃。ようやく念願の❝人との邂逅❞を果たした…わけだが。
「お、おい!貴様ら金持ってるだろう!悪いようにはしないから金をこっちに、わ、渡せ!」唐突に物陰から現れた3人組。そしてフォーメーションを取ると、中央にいた男の子が仲間?従者?の小柄と大柄2人を従えて口上を述べてきた。ああ、何かベタな感じの遭遇になっちまった。
「若、それだと悪いように聞こえちまいますぜ」緊張してるのか、どことなく残念な感じになってしまった口上に、小柄の従者らしき男が横からそっとアドバイスをする。これは気苦労が絶えないタイプだな。大変だが頑張ってくれ給え。
少しだけ考えたが、もう夜になってしまうのでここは助っ人にご登場頂こう。
「アルス、頼む」俺がそういうとシェステの左手中指にはめられた指輪の宝石からアルスが現れる。この指輪はアルスを格納できるように俺がシェステに渡したものだ。
アルスは一声鳴くと3人組の周囲に緑色に輝く魔力フィールドを発生させた。3人組は突然現れた緑の壁にあたふたしつつも剣で切りつけたり、体当たりをしている。だが、びくともしないために疲れた様子でその場にへたり込んでしまった。
「それは結界魔法だ。お前たちでは破ることはできないから、効果が切れるまでおとなしくそこで待ってろ」そう言って、その場から立ち去ろうとする俺だったが、アルスを肩に乗せたシェステが心配そうに声をかける。
「ねぇグレン、あの人たち大丈夫かな。お腹空いてたりしないかな。一緒にご飯食べながらお話聴いてみたいな……」
「あのなシェステ。ああいう物言いをしてくる人達に簡単に同情してはいけないんだぞ?」と言いつつ、思わず笑顔になってしまった。3人組の方を見ると、正座へと座り直して神妙な面持ちでこちらを見ている。
「旦那、さっきは若の変な呼びかけで気分を害されたと思いやす。申し訳ございやせん。あっしらは訳あって金が入用なんで、こんな状況ではありやすが、どうか話だけでも聞いて頂きやせんでしょうか」小柄の男が正座のまま深々と頭を下げると、他の2人も同じように頭を下げる。
「まぁ、最初から敵意は感じなかったし、これも何かの縁かもしれないな。シェステも話をしたがってるし、ここは飯でも食いながら話に付き合ってやろう」笑顔で話しかけると、3人組もお互い顔を見合わせてほっとした様子で喜び合う。
場所を変え、皆で晩飯の準備をする。3人組もかなり手慣れた様子でてきぱきと作業をしている。なかなか無駄のない動きだな。残念な口上で気が抜けてはいたのだが、最初から警戒はしていなかった。本当の所は割と素直でいい奴らなのかもしれない。
晩飯の準備が終わり、焚火を囲んで食事を始める。
今日のメニューは『鳥肉と野菜のシチュー』と『パン』そして『芋のサラダ』だ。
シチューはホワイトクリームでしっかり煮込み、鳥肉の旨味と野菜の甘味が抜群に美味しい料理となっている。パンは少し硬めではあるが、焚火で少し炙ってカリカリになったところをシチューにくぐらせて食べると、香ばしさとシチューの旨味が合わさってこれもまた絶品である。サラダはふかした芋をすりつぶして、細かく切った燻製肉を合わせただけのシンプルなサラダだが、程よい塩味で酒に合う一品だ。
「今日もすごく美味しそうだね!早く食べよう!」シェステの言葉を合図に『いただきます』と言った後、皆で料理を口にする。3人組はその味にいたく感動している様子だった。
「改めまして自己紹介を。こちらがジャン。あっしらは『若』と呼んでおりやす。そしてあっしは若の身の回りの世話をさせてもらってるツェン。でこっちの無口なやつが同じく世話役のバレン。
頭(かしら)、いや若の父親であるルドルフさんから社会勉強して来いと言われ、目下旅の途中って次第でして」
「俺はグレン。そして❝姪っ子❞のシェステ。肩に留まってるのはシェステと契約したドールのアルスだ。旅に出たこいつの親の帰りが遅いんで心配になってな。山奥から久しぶりに外へ出たところだ」以前にシェステと打ち合わせた通り、遠い親戚同士で親探しの旅に出かけたという設定にしてある。特に不自然な様子はなさそうだ。ジャン達3人も普通に受け入れたようである。
にしても『頭』か……、どこか豪快な感じの響きだな。まぁ、まずは話を聞いてみることにするか。
「さて、ジャン。お前たちの金が入用というその『訳』を話してみてくれないか?」
「それについてはあっしが」ツェンが説明するようだ。その方がいいだろう。
「この街道を2日ほど上ったところに、爺さんが一人で住んでる小屋がありやす。その爺さんにとある❝依頼❞を受けて前金を受け取ったんですが…」
「まずは……ごくん。近くの街道に出てとにかく人のいる所を目指したいな、ぱくっ」
今日の夕飯は昨日準備しておいた『焼きおにぎり』だ。俺のいた世界でも『ヤマト』滞在時によく食べていた。両手で軽く押さえて成形したライスに『しょうゆ』や『みそ』と呼ばれる調味料を塗って焼いたり、焼いた後に塗ったりして食べる。好みの具を中に入れる場合もある。
もうじき冬がやってくる。すでに朝晩が冷え込んでいるこの時期。温かい食事は何よりのご馳走だ。焚火で炙りなおして食すと、香ばしさが際立ち食欲がそそられる。次の村もしくは町でライスが購入できるようならもう少し作り置きしておくか。シェステも喜ぶことだろう。
今回旅に出るにあたって、屋敷を出る際に今までの経緯と今後のことに関して書置きを残しておいた。万が一親が屋敷に戻った際にはそれで事情が分かってもらえるはずである。
あとマジックボックス(親との通信手段用と物資の保存用)を2個拝借してきた。ある程度の料理の作り置きをしてボックスへ入れて保存しているが、できれば現地調達したい。シェステにとってもその方が経験になると思う。
食事を終えると、周囲の気配を探りつつも焚火にあたりながら2人で今後についての話を続けていく。
「一応屋敷に地図はあった。ただ残っていたのは世界地図ばかりで地域ごとの地図が見当たらなかった。両親が持ち出したのかもしれないな。というわけで今後のことを考える上で情報が足りない。まずは地理情報、地域地図が入手できるような場所まで移動しよう。さっきも言ったように街道に出てとにかく道に沿って進めば集落に行きつくだろう」
「今いるここはどこの辺りなのか分かる?」その質問は普通俺がするものなんだがな。
「シェステは周囲の風景は窓から見て知ってるが、具体的な情報は知らないんだったな」
「うん」そう、シェステはここが今まで自分の暮らしてきたこの場所に関する情報を知らないのだ。親が徹底して屋敷の場所を隠していたらしく、生まれて以来一度も親以外の人物との面識はおろか見かけたこともないそうだ。別にずっと屋敷の中というわけではなく、親と外出して遊んでもらったりしたこともあるのだが、人気のない場所ばかりだったと教えてもらった。
「一番知りたいのはまず『ここがどこか』ってことなんだがな……。まぁ分からないのは仕方ない。誰かに会えばすぐに解決することだ。よし。では明日から本格的に旅を始めることにするか」
「うん!楽しみだね!」用意してきたテントを張る準備をしながらシェステが応える。
――移動を始めて3日目。途中何事もなく(危険もないが人に会うこともなかった)、時折魔法の実践授業をしつつ我々は街道を一路北へ移動していた。
昼前に森の中の街道に入り、夕方のもうすぐ日が落ちようかという頃。ようやく念願の❝人との邂逅❞を果たした…わけだが。
「お、おい!貴様ら金持ってるだろう!悪いようにはしないから金をこっちに、わ、渡せ!」唐突に物陰から現れた3人組。そしてフォーメーションを取ると、中央にいた男の子が仲間?従者?の小柄と大柄2人を従えて口上を述べてきた。ああ、何かベタな感じの遭遇になっちまった。
「若、それだと悪いように聞こえちまいますぜ」緊張してるのか、どことなく残念な感じになってしまった口上に、小柄の従者らしき男が横からそっとアドバイスをする。これは気苦労が絶えないタイプだな。大変だが頑張ってくれ給え。
少しだけ考えたが、もう夜になってしまうのでここは助っ人にご登場頂こう。
「アルス、頼む」俺がそういうとシェステの左手中指にはめられた指輪の宝石からアルスが現れる。この指輪はアルスを格納できるように俺がシェステに渡したものだ。
アルスは一声鳴くと3人組の周囲に緑色に輝く魔力フィールドを発生させた。3人組は突然現れた緑の壁にあたふたしつつも剣で切りつけたり、体当たりをしている。だが、びくともしないために疲れた様子でその場にへたり込んでしまった。
「それは結界魔法だ。お前たちでは破ることはできないから、効果が切れるまでおとなしくそこで待ってろ」そう言って、その場から立ち去ろうとする俺だったが、アルスを肩に乗せたシェステが心配そうに声をかける。
「ねぇグレン、あの人たち大丈夫かな。お腹空いてたりしないかな。一緒にご飯食べながらお話聴いてみたいな……」
「あのなシェステ。ああいう物言いをしてくる人達に簡単に同情してはいけないんだぞ?」と言いつつ、思わず笑顔になってしまった。3人組の方を見ると、正座へと座り直して神妙な面持ちでこちらを見ている。
「旦那、さっきは若の変な呼びかけで気分を害されたと思いやす。申し訳ございやせん。あっしらは訳あって金が入用なんで、こんな状況ではありやすが、どうか話だけでも聞いて頂きやせんでしょうか」小柄の男が正座のまま深々と頭を下げると、他の2人も同じように頭を下げる。
「まぁ、最初から敵意は感じなかったし、これも何かの縁かもしれないな。シェステも話をしたがってるし、ここは飯でも食いながら話に付き合ってやろう」笑顔で話しかけると、3人組もお互い顔を見合わせてほっとした様子で喜び合う。
場所を変え、皆で晩飯の準備をする。3人組もかなり手慣れた様子でてきぱきと作業をしている。なかなか無駄のない動きだな。残念な口上で気が抜けてはいたのだが、最初から警戒はしていなかった。本当の所は割と素直でいい奴らなのかもしれない。
晩飯の準備が終わり、焚火を囲んで食事を始める。
今日のメニューは『鳥肉と野菜のシチュー』と『パン』そして『芋のサラダ』だ。
シチューはホワイトクリームでしっかり煮込み、鳥肉の旨味と野菜の甘味が抜群に美味しい料理となっている。パンは少し硬めではあるが、焚火で少し炙ってカリカリになったところをシチューにくぐらせて食べると、香ばしさとシチューの旨味が合わさってこれもまた絶品である。サラダはふかした芋をすりつぶして、細かく切った燻製肉を合わせただけのシンプルなサラダだが、程よい塩味で酒に合う一品だ。
「今日もすごく美味しそうだね!早く食べよう!」シェステの言葉を合図に『いただきます』と言った後、皆で料理を口にする。3人組はその味にいたく感動している様子だった。
「改めまして自己紹介を。こちらがジャン。あっしらは『若』と呼んでおりやす。そしてあっしは若の身の回りの世話をさせてもらってるツェン。でこっちの無口なやつが同じく世話役のバレン。
頭(かしら)、いや若の父親であるルドルフさんから社会勉強して来いと言われ、目下旅の途中って次第でして」
「俺はグレン。そして❝姪っ子❞のシェステ。肩に留まってるのはシェステと契約したドールのアルスだ。旅に出たこいつの親の帰りが遅いんで心配になってな。山奥から久しぶりに外へ出たところだ」以前にシェステと打ち合わせた通り、遠い親戚同士で親探しの旅に出かけたという設定にしてある。特に不自然な様子はなさそうだ。ジャン達3人も普通に受け入れたようである。
にしても『頭』か……、どこか豪快な感じの響きだな。まぁ、まずは話を聞いてみることにするか。
「さて、ジャン。お前たちの金が入用というその『訳』を話してみてくれないか?」
「それについてはあっしが」ツェンが説明するようだ。その方がいいだろう。
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