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1限目「その前に説明をだな」
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「ゴン!」
「(ゴン?)」痛みはないが、はぁと短く溜息をひとつ吐く。
「(頭をぶつけたのか…にしても暗いな。何も見えん)」参ったなと思いつつ右手を後頭部にやろうとすると。
「ドン!」手が何かに遮られて首より上に届かない。
自分の身に何が起きているのか。その一端を実は早々に理解していた。最初にゴンという音を聞くのと同時に、両足が地面から離れている浮遊感。そう、どうやら先程まで自室で執務中だった俺は、何らかの理由で何かに頭をめり込ませて宙吊りになっているようだ。
「(ふ、❝俺❞か。使うのは久しぶりだな)」そう思い今の状況に少しだけ自嘲すると、下から微かに聞こえる声に気づいた。
「…めん…い、…めん…い」心底慌てているのか、声が涙交じりの顔を思わせる。
いつまでもこのままというわけにはいかない。家主には悪いが少し❝天井❞を破らせてもらおう。もちろん後でちゃんと元に戻すと約束しようではないか。《魔王》の名に懸けて!
両手を天井に添えて、みしみし、ばりばりと音を立てながらゆっくりと頭を天井から引き抜く。灯るランプの明かりが徐々に視界に入ると、《浮遊(フロート)》の魔法を自分の周囲にかけ、身体と天井の破片を床にばら撒かないようにゆっくりと下降する。うん、ド派手な穴を開けずに済んだのは俺の絶妙な力加減のおかげだな。
下降しつつ周囲を見渡す。本だらけ、というかなんやかんやと散乱している少し広めの部屋。書庫特有の乾いた空気と匂い。下でさっき聞こえた声の主だろう。不安気な心配気な今にも泣き出しそうな一人の子供が手を握り締めながら見上げている。そして俺のいる場所を中心に、と言ってもいいだろう。直下に広がる魔法陣?がぼんやりと光を発していた。いや待て、光が消えかかっている。これはまずい!
「時よ凍れ。《時間凍結(フリーズ)》」俺は咄嗟に呪文を唱え魔法陣?の描かれた部分の❝床のみ❞の時間を止め、魔法陣?の消失を回避した。うむ、子供には影響なかったようだ。
石造りの床へ静かに着地すると俺は指をパチンと鳴らし共に降りてきた天井の破片を焼却する。さっきまで泣きそうだった子供の顔は、弾ける火花を目の前で咲く花を見るかのように驚きと好奇心であふれていた。
「魔法を見るのは初めてなのか?」俺は目前の黒髪ショートヘアの子供に声をかける。俺の問いに、うんと一言答えると我に帰ったのか再び泣きそうな声で謝りまくるのであった。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」ひたすら謝り続ける子供を見て、俺もいたたまれなくなってきた。
「分かった、分かったから。いやそうじゃない。謝られても理由が分からないんだ。謝るその前に説明をだな?してほしいんだよ」俺は落ち着いた声でそういうとひざを曲げてしゃがむと子供の目を見て反応を待った。
「……」もじもじとしつつ、時折目を落としたり視線を斜め上に向けたり、なかなか話したがらなかったのだが、やがてその子は驚愕の一言を発した。
「あのね……。その…絵を描いたら君が出てきたの」指をさすのは先程凍結した魔法陣の❝ような❞もの。
「ははは……」引き攣りそうな顔を必死で堪えながらあまりの言葉に笑うしかなかった。
いや、馬鹿を言ってはいけません。こんな、それこそ子供の落書きのようなものが召喚魔法陣だなんて、どの面下げて可愛い冗談を言いやがりますかねこの子供は!などと思いながらも、周囲には誰もいない。というか魔力の気配がない、残滓すらないのだ。魔法陣と思しきものから感じられる魔力は消えかかってはいたが子供の持つそれと同じものだった。
だが、にわかに信じられない点が一つ。召喚を行ったのがこの子だとして、果たして俺を召喚できるほどの力を持っているのかどうかということだ。
まずはパワー、つまり魔力である。俺はあっち(元)の世界では《魔王》をしている。保有する魔力の多寡に個人差はあるとはいえ、《魔王》と呼ばれるからには魔族の中でもかなりの保有量だ。召喚するにはかなりの魔力が必要となる。
そしてスキル、召喚技術だ。問題というのはこれが、この❝落書き❞が魔法陣と呼べるかなのだ。完成された魔法陣は陣自体に強大な力を秘めている。逆に言えば極端な話、魔力に乏しくても誰にでも陣を発動できる。だがこの陣は線が微妙に曲がり途中で切れていたりもする。図形や文字も全く意味がない、適当感満載のまさに❝落書き❞レベルなのだ。❝コレ❞で呼び出された俺としては尊厳が音を立てて崩れかねない。
ということは結論は一つ。魔法陣というのはトリガー、つまりきっかけなだけでそれ自体に意味をほとんど持たず、この子が持つ❝魔力❞のみで召喚を成したということになる。それが意味するのは、この子は魔力その1点において魔王である俺と同等もしくはそれ以上の魔力を以て、❝力技❞で俺を召喚したということだ。
今はまだ想像の域を出ないが、今考え得る可能性の中では一番高い筋だ。それが事実となると……。❝末恐ろしい❞という言葉を心底味わうことになるなと想いながら、改めて声をかける。
「そうか。あの絵はお前が……って、そういえば名前を聞いてなかったし、俺も名乗っていなかったな。改めて自己紹介だ。俺の名は、ラングレン=ゼスラント。こことは別の世界で魔族の王つまり《魔王》をしている」
「ぼくは、シェステ。シェステ=フランベル。ここでパパとママを待ってるんだ」
「(ゴン?)」痛みはないが、はぁと短く溜息をひとつ吐く。
「(頭をぶつけたのか…にしても暗いな。何も見えん)」参ったなと思いつつ右手を後頭部にやろうとすると。
「ドン!」手が何かに遮られて首より上に届かない。
自分の身に何が起きているのか。その一端を実は早々に理解していた。最初にゴンという音を聞くのと同時に、両足が地面から離れている浮遊感。そう、どうやら先程まで自室で執務中だった俺は、何らかの理由で何かに頭をめり込ませて宙吊りになっているようだ。
「(ふ、❝俺❞か。使うのは久しぶりだな)」そう思い今の状況に少しだけ自嘲すると、下から微かに聞こえる声に気づいた。
「…めん…い、…めん…い」心底慌てているのか、声が涙交じりの顔を思わせる。
いつまでもこのままというわけにはいかない。家主には悪いが少し❝天井❞を破らせてもらおう。もちろん後でちゃんと元に戻すと約束しようではないか。《魔王》の名に懸けて!
両手を天井に添えて、みしみし、ばりばりと音を立てながらゆっくりと頭を天井から引き抜く。灯るランプの明かりが徐々に視界に入ると、《浮遊(フロート)》の魔法を自分の周囲にかけ、身体と天井の破片を床にばら撒かないようにゆっくりと下降する。うん、ド派手な穴を開けずに済んだのは俺の絶妙な力加減のおかげだな。
下降しつつ周囲を見渡す。本だらけ、というかなんやかんやと散乱している少し広めの部屋。書庫特有の乾いた空気と匂い。下でさっき聞こえた声の主だろう。不安気な心配気な今にも泣き出しそうな一人の子供が手を握り締めながら見上げている。そして俺のいる場所を中心に、と言ってもいいだろう。直下に広がる魔法陣?がぼんやりと光を発していた。いや待て、光が消えかかっている。これはまずい!
「時よ凍れ。《時間凍結(フリーズ)》」俺は咄嗟に呪文を唱え魔法陣?の描かれた部分の❝床のみ❞の時間を止め、魔法陣?の消失を回避した。うむ、子供には影響なかったようだ。
石造りの床へ静かに着地すると俺は指をパチンと鳴らし共に降りてきた天井の破片を焼却する。さっきまで泣きそうだった子供の顔は、弾ける火花を目の前で咲く花を見るかのように驚きと好奇心であふれていた。
「魔法を見るのは初めてなのか?」俺は目前の黒髪ショートヘアの子供に声をかける。俺の問いに、うんと一言答えると我に帰ったのか再び泣きそうな声で謝りまくるのであった。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」ひたすら謝り続ける子供を見て、俺もいたたまれなくなってきた。
「分かった、分かったから。いやそうじゃない。謝られても理由が分からないんだ。謝るその前に説明をだな?してほしいんだよ」俺は落ち着いた声でそういうとひざを曲げてしゃがむと子供の目を見て反応を待った。
「……」もじもじとしつつ、時折目を落としたり視線を斜め上に向けたり、なかなか話したがらなかったのだが、やがてその子は驚愕の一言を発した。
「あのね……。その…絵を描いたら君が出てきたの」指をさすのは先程凍結した魔法陣の❝ような❞もの。
「ははは……」引き攣りそうな顔を必死で堪えながらあまりの言葉に笑うしかなかった。
いや、馬鹿を言ってはいけません。こんな、それこそ子供の落書きのようなものが召喚魔法陣だなんて、どの面下げて可愛い冗談を言いやがりますかねこの子供は!などと思いながらも、周囲には誰もいない。というか魔力の気配がない、残滓すらないのだ。魔法陣と思しきものから感じられる魔力は消えかかってはいたが子供の持つそれと同じものだった。
だが、にわかに信じられない点が一つ。召喚を行ったのがこの子だとして、果たして俺を召喚できるほどの力を持っているのかどうかということだ。
まずはパワー、つまり魔力である。俺はあっち(元)の世界では《魔王》をしている。保有する魔力の多寡に個人差はあるとはいえ、《魔王》と呼ばれるからには魔族の中でもかなりの保有量だ。召喚するにはかなりの魔力が必要となる。
そしてスキル、召喚技術だ。問題というのはこれが、この❝落書き❞が魔法陣と呼べるかなのだ。完成された魔法陣は陣自体に強大な力を秘めている。逆に言えば極端な話、魔力に乏しくても誰にでも陣を発動できる。だがこの陣は線が微妙に曲がり途中で切れていたりもする。図形や文字も全く意味がない、適当感満載のまさに❝落書き❞レベルなのだ。❝コレ❞で呼び出された俺としては尊厳が音を立てて崩れかねない。
ということは結論は一つ。魔法陣というのはトリガー、つまりきっかけなだけでそれ自体に意味をほとんど持たず、この子が持つ❝魔力❞のみで召喚を成したということになる。それが意味するのは、この子は魔力その1点において魔王である俺と同等もしくはそれ以上の魔力を以て、❝力技❞で俺を召喚したということだ。
今はまだ想像の域を出ないが、今考え得る可能性の中では一番高い筋だ。それが事実となると……。❝末恐ろしい❞という言葉を心底味わうことになるなと想いながら、改めて声をかける。
「そうか。あの絵はお前が……って、そういえば名前を聞いてなかったし、俺も名乗っていなかったな。改めて自己紹介だ。俺の名は、ラングレン=ゼスラント。こことは別の世界で魔族の王つまり《魔王》をしている」
「ぼくは、シェステ。シェステ=フランベル。ここでパパとママを待ってるんだ」
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