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なんでいっつもいっつもこんなに混んでるんだ。先週たまたま一本だけ早いのに乗ったら座れるほどに空いていたのに、たった一本遅くなるだけで息をするのも苦しくなるほど混む。
だからってこれから一本早いのに乗ろうと思っても、その時間に起きられたことは先週以降一度もなかった。睡眠欲に負ける日々。
スマホゲームをする隙間もないからイヤホンで音楽を聴くだけの時間。もっと近場の大学に行けばよかったかなってそんなことを考え出すくらい、余計に長く感じる時間だった。
そんな時だ。ふと違和感を感じる。腰の辺り。誰の腕が当たってるんだろうって、自分の腰を眺めると黒いスーツの腕で、でも混み合いすぎてその腕の先が誰かはわからない。
当たっているというか、これって、触れられている気がする。腰の辺りの厚さを確かめるように撫でられる。
俺、特別筋肉質ってわけじゃないけど、高校時代は運動していたし、女のように柔らかい身体はしていない。隣にJKいるし、間違ってるのかな。
確かめるように少しずつ腕が上に上がってきて、平らな胸を撫でられる。気づいたか?ってそんなこと考える前にこの段階で拒否っておけばよかったんだ。
それなのに男の俺が痴漢だって騒ぐのが恥ずかしいとか馬鹿みたいなプライドをたててるから後戻り出来なくなる。
さらりと撫でられて、ほとんどわからない胸の突起の部分だけ2往復して腕が離れる。はぁって息をついた瞬間だ。下に腕が伸びてシャツの中に入ってくる。
生肌に触れる。
「えっ……、」
「にげねーの?」
この一歩も身動きが取れない電車で逃げる場所なんてないだろって。言うよりも前に背後に立っている男が犯人だと気がついた。じゃあ最初から俺が男だって気づいてるだろう。声をかけてきた瞬間ぐっと腰を男の身体に密着させられて、自分より身長が高いことに気がつく。
180センチくらいだろうか。冷静に分析している場合ではない。
男の少しカサついた手に腰を撫でられて、少しずつ上に上がってくる。腹の上を通って、肋骨を通り抜けて、くるりくるりと円を描くように乳輪を撫でられる。
「っ……、な、んで、」
真後ろにいたって聞こえるか怪しい小さな声。そんな声に応対するように片腕が耳に触れてワイヤレスのイヤホンを外された。すっとポケットに外されたイヤホンを入れられて、耳元で声がなる。
「胸感じる?」
泣きそうな心持ちで首を振った。色っぽい声だ。とてもこんなことしそうにない。低くて甘ったるい声。こんなことをするのは気持ち悪いおっさんしかいないと思っていたからびっくりする。
胸なんて感じたことも、そう言った目的で触ったこともない。それなのに。触れるような触れないような曖昧な触れ方で弱く弱く刺激してきて、とんと先端を押し込む。
ぴくり。小さく身体が跳ねる。
「んっ……、」
こりこりって、押し込んだ上から刺激を与えられる。痴漢をされてるのは俺で、俺にはなんの非もなくて、バレたら助けて貰えるはずなのに。こんな姿がバレたらどうしようって、そう、考えてしまう。
そう考えると余計に意識が胸に向いてしまって、カリって弱く先端を引っかかれた瞬間。
「っぁ……♡」
意識がぱちっと一瞬飛んだ。その1秒後ぐらいに自分の声を認知して、抵抗するために使わなければいけない手を自分の口元に寄せた。嘘だろ。何、今の声。俺の声?周りは?聞かれてない?でも、周りは俺のようにイヤホンをしている奴ばかりで、電車の走行音も相まって、小さい音なんてものは聞こえない様子だった。
「キミ、結構敏感なほうだと思うよ。家でも触ってごらん?ここだけでイケるようになると思う。」
痴漢のくせに。なんで偉そうなんだって思う。イクって。こんなもどかしい感覚で?まだ気持ちいいとも言えないような、こんな感覚で。その間にもカリカリって先端を弱く刺激されて。もどかしいその感覚が物足りないような切ないような気分になる。
「さっきまで少しも目立ってなかったのに、ほら、」
白いシャツを着たって目立ったこともない俺の乳首がツンと勃っていた。摘まめるほどの高さも到底なかったのに、男の指と指の間に挟まれる。
「っ……んぁ……、」
くにくにって刺激を断続的に送られて、そのたびに何か感じてはいけないものが蓄積されているような気分になる。きゅっと摘ままれた胸の先を指の腹で撫でられて。びくんと跳ねた体を何とか深呼吸で収めた。
ホントに、やめてほしい、なんか、こんなの続けられたら、ダメだ。ヤバい。ホントに。そう思うのに、口を手で押さえているから言えない。それなのに、背後に密着されているから、俺が反応している刺激を相手はちゃんと理解していて。何度も優しく優しく指の腹で先端をなでられる。
「ぁっ……ンン♡」
ずっとそんな弱い刺激を降りる駅まで続けられた。俺と言えば電車を降りる頃には膝が笑ってた。快感だけじゃない。恐怖もちゃんとあったみたいで、ベンチで10分くらいしゃがみこんでた。
でも、それから数日たって、なんとなくムラっとした夜。適当にオナって風呂に入ったときだ。ふっと、自分の胸に目が行った。相変わらずあんまり目立たない。特段特徴もなければ、あんなことがなければ意識もしなかった場所。
自分で撫でてみても、あんまり、どころか全然ぴんと来なくて。あの時シャツの上からでも存在が分かるように目立っていた場所には到底思えなかった。自分で触れてみても何も感じなくて。
ーーーーキミ、結構敏感なほうだと思うよ。家でも触ってごらん?ここだけでイケるようになると思う。
脳内に残ったその言葉が、嘘じゃんって、思ったんだ。でも、男でも感じるもんなのかなって気になってググってしまった。それがマジでダメだったんだと思う。セックスするとき、気持ちいいけどさ、喘いだりしないじゃん。あんまり。男って。俺もそんなに経験豊富じゃないけど、一人でするときも彼女とするときも声出るほど気持ちいいってなったことなくて。
でも、俺よりガタイもいい男が乳首弄りながら女みたく喘いでんだよ。すげー情けない声で。めちゃくちゃ気持ちよさそうに。その姿が頭から離れなくて。いろいろ調べてしまったんだ。簡単に調べられなきゃ、こんなの一瞬で諦めるのに、今の時代ちょっと調べたら何でも出てくるから。
夜寝る前、寝っ転がりながら、乳首の開発の仕方を調べるようになってしまって。時間がかかるらしいからさ、そんな敏感になるわけないよなって、高を括ってたんだと思う。バカだから。最初は時々オナるとき触れるようになって、ちょっと気持ちいいかなって思うよになってからは時間があると触るようになってさ。
「っ……ぁっん♡はぁっ……、」
でもなんか乳首で情けなく喘いでるってのが、イケないことをしているような、妙な恥ずかしさがあって余計に興奮するわけで、普段はすげー目立つわけじゃないけど、明らかに前よりツンと目立つようになってて。誰にも見せるわけじゃないんだけど、それがたまらなくエロく感じた。
その日もズボンも脱がずに乳首弄りながらびくびくしてたんだけど、きゅって刺激しなくても摘まめるようになった乳首を摘まんで、思いだしたように、指の腹で先端を撫でると、記憶がよみがえった。
こんなことをするようになってしまったきっかけ。男に痴漢されたあの日。痴漢のくせに低くて妙に色っぽいあの声。思いだした途端、身体がすげー熱くなって。いつもならある程度乳首触ったらさっさと下半身弄ってイっちゃうんだけど、ゆっくり、優しく、あの日の手つきを思い出して触った。
「んっ……♡ぁっ……♡」
最初は全然乳首触ってくれなくて、乳輪のあたりばっかり撫でてきて、あの時はそれも怖くて仕方なかったのに、すげー今はもどかしく感じる。俺の温まってしまった身体では再現できないけれど、少し冷たい指先が、くいって俺の殆ど凹凸のなかった先端を押しつぶすんだ。
「ンンッ……♡やばい、気持ちいい……♡」
それで、やっと俺の乳首は摘まめるようになって、男はくにくに刺激をくれる。もう今の俺の身体はそのたびにびくびく反応する。でも一番ヤバかったのは、こう摘ままれて指の腹で撫でられるやつ。全然強くない刺激。もどかしくてもどかしくて。どうにかなりそうなやつ。
「ぁっ♡もっと……♡」
でも、乳首だけでイったことなんてないし、続けてれば乳首イキも夢じゃないとかネットには書いてあるけど、上手くできなくて、結局ちんこに頼るわけで、その日もなんか物足りないままに寝た。そしてそんな妄想をしてから、頻繁にその3か月前のことを思い出すようになった。頭であの男の色っぽい声が繰り返されるある日。
いつも通りの、あの窮屈な電車。鼻についたのは香水の匂いだった。あれ。この香り。
触れられたのは尻だった。びくり。腰に腕が上がってきて、シャツの上からさらりと胸の上を通り過ぎるように撫でられる。あの人だ。あの日の恐怖はもう俺の中には残っていなかった。ただ。もう一度。触れてほしくて。
「逃げねーの?」
低い色っぽい甘い声。気づいたら静かにうなずいていた。
「ははっ……、何、忘れられなかったの?」
隣に女子高生にこの会話が聞かれていたらどうしようって思う。そもそも痴漢されて、それが忘れられなかったなんてどんな変態だと自分でも思う。でも、その事実以上に、この数か月のもんもんとした気持ちが耐えがたい日々で。毎日。毎日。同じ入口から乗っておんなじ場所に立って、この男を待っていた俺からすれば、この男がここにいてくれることがうれしかった。また触れてくれるなら、素直にならざるを得なかった。また頷くと。今日は古着の柄シャツを少しだけジーンズの中に入れていたんだけれど、男は簡単にズボンからシャツを出して手を中に滑り込ませた。
すり。男の冷たい指が、すでに体温が上がりまくってる俺の乳輪をなぞって、指の腹で先端を優しくなでる。
「ぁッ……!♡」
何となくで口を抑えていた手に力を込めた。
「開発しすぎじゃない?ホントにここでイケるようになっちゃったの?」
少し触られるだけでびくびくする俺にびっくりしたような声で話しかけてくるけれど、俺はそれに返答する余裕なんかなくて、でも、全部あんたのせいなんだよって思うわけで、必死に首を横に振って、少しだけ口を押える手を緩めた。
「ふっ……ぁ♡ここだけじゃ、イケなくってっ……♡だから、」
「あぁ、俺にイカせてほしいって。」
コクリ。頷くと、ちゃんと声抑えとけよって低い声が、身体の奥に響いた。どうなるんだろう俺ってホント期待で頭おかしくなりそうだった。
今の形を確かめるように指全体を優しくなでられると前回より目立つようになってしまったそこがバレてしまうんじゃないかと気が気じゃなかった。
「あんなに小っちゃくて目立たなくてどんな服でも着れるいい乳首だったのに、もう擦れて目立って白シャツなんか着れないでしょ。」
図星すぎて顔がかっと熱くなる。その間にも優しくなでる指のせいで胸の先はどんどん硬くなっていた。すりすりって形も崩されず優しくなでられる時間がもどかしくって、普段結構強めに刺激することも多かったから、物足りなくって、でもいつもより感じてるような気もして足元が震える。
「っ……んっ、」
優しくなでるその指に押しつぶされたくて、少しだけ身体の重心を前に寄せた。くっと乳首の先端が中に押し込まれる。
「変態。」
「っぁ……♡ぁっ♡」
途端、少し激しく、ぐっぐって押し込まれるように指が動いた。マジでヤバい。単調な動きだ。きっと今の状況と他人から触れられてるってのが相乗効果になってるだけ。分かってる、頭じゃ何もかも。でも、バカみたいに感じてしまうのだ。
「ッ……んっ♡ふっ……♡」
張っている乳首は抑え込んでおかないと激しく主張するわけで、男が少し手を離すとまたぴんと勃って主張する。
「あの時キミが一番感じたのはなんだか覚えてる?」
きゅっと摘ままれると、ちゃんと答えるようにビクンと腰が跳ねる。そんな事を言うと、俺が自分の手じゃ到底抑えられないことを事前に察知していたのか、どうなのか、片方の手がぐっと俺の口元を抑えた。それと同時に。指の腹が先端を優しくなでる。一人じゃうまく再現できなかった、この男の指の感覚。
「ンッ♡ンンッ……♡ん゛っ♡」
無理♡マジでッ、それっ、だめだって、身体も口も押えられていて言えない。ただ。この無情に続く快感が早く終わるのを待ってるしかない。びくっびくっ全身を支配する快感に悶えながら初めて勃起したちんこに意識が行く。なんか、なんかやばい、なにこれ。
「別に前回より特別すごいことなんかしないよ。」
分かってる、分かってるのに。びくっびくって、腰が跳ねて。自分で抜いていくのとは違う、なんか違うところから出てくるみたいな。やだ、やだって、暴れそうになってぐって身体を抑えられた。
「このままイキたいんだろ?暴れんなって、ちゃんと受け止めろよ。お前が望んだんだろ。」
くにくにって二本の指で激しくこねくり回されるのに、一番敏感な先端は優しく優しくなでられて、耳元では男の色っぽい声が響いてくる。そう。俺が望んだんだ。この人に触ってほしくて、この人にイカせてもらいたかった。その妄想が今現実でおきてて。マジ、ホント気持ち良すぎて、怖いくらい気持ちよくて、飛びそう。
「ッ~~~~♡ぁっ♡ンン゛ッ♡」
いく、マジ、いっちゃう、だめって、感じたのは最後のほんの一瞬だった。頭の中がぱちぱちして、感じたこともない快感が永遠とも感じられるくらい長く続く。触れていないのにズボンの中で自分のちんこが果てたことにやっと気が付くけれど、男の刺激は終わらないから、ずっとずっと身体が痙攣し続ける。
立てないって崩れ落ちそうになって、口を押えていた手が俺の身体を支えた。
「……っと、大丈夫か?」
なんとかコクリと頷いてそのままの態勢で呼吸を整える。でもその間も待ってはくれなくて、ベルトを少し緩められて、ズボンの中に手が入ってきた。
「ッ!?」
「そのままお前は口抑えとけよ。」
まってやだって暴れる気力のない俺をわかってるみたいにその手は進んでいく。下着の上からでもぐちゃぐちゃなのが分かるはずなのに、遠慮もなしにその中に入ってきて、直接ちんこに触れられて、またびくっとはねる。
「イったのに萎えないなんて、さすが若いね。」
「ゃっ……めて、」
「え。やめんの?」
コクリコクリ。必死にうなずくと。
「もっと気持ちいいこと知りたくないの?まだまだあるよ。」
多分俺の脳はこの男に全部お見通しで、俺がそう言われたら、もう逃げられないくらい、この男の快楽に落ちていることを完全に把握されていたんだと思う。俺の果てた精液を指に付着させた男はそこから少しずつ後ろへ戻っていて、見つけたように精液を塗りたくった。
「こっちは触ってないの?」
知らないわけじゃない。乳首を開発する過程でいろいろ出てきたに決まってる。でも全然レベルが違うじゃないか。そこに、指を入れる勇気なんて俺には。ふるふると情けなく首を振ると。
「比じゃないよ。射精しないでイケるようになる。また練習しておいで。今日はちょっとだけね。」
ちょっとだけってなに。ホントに。
「ッ……、」
指一本、全然気持ちよくなかった。変な感じだった。何ならちょっと痛くて、こんなの気持ちよくなるのって思う。怖い怖いって思いながら身構えてたら、左手がするする身体の上を上がってきて優しく胸を撫でた。
「ほら力抜けって、」
「ひぁっ……♡」
気を抜いていた。ちょっと甲高い声。ばっと下を向く。周りが見ているか確かめるのも怖かった。心臓がバクバクして。またぎゅっと口元を抑えると、くにくにと刺激を繰り返された。
「……んっ♡……ンッ、」
意識が乳首に行く間にぐっと指が奥に入り込んでくる。変だ。変だ。変な感じ。何なら嫌なほうの変な感じで、身体がこわばってくる。
「すげー処女って感じだわ。」
男に処女なんてない!!って叫びたい気分だった。早く終われって。だんだん乳首のせいで勃起がひどくなるちんこは苦しくて仕方ない。
「最初どこ触っていいかわかんないだろ?」
別に、そんなの知りたくないって。想いながら、尻の中で動き回る指に一喜一憂する。んーって耳元でうなりながら、コイツ自分が痴漢だって意識あんのかよって、想いつつ、もう同意してる時点で俺も犯罪者なのかなって、変なことを考えた。
でもそんな考える余裕は一瞬でなくなる。何か。どこか。今の俺にはわからない何かに触れた瞬間だ。びくって身体が跳ねた。
「へぁッ……!?」
「あ、みっけた。」
何。なにこれ。え?今どこ触った?これって気持ちいってことなの?分かんない。びっくりした。
「これ、お前の気持ちいいところココな?」
でももう一度、乳首なんかとは違って、乱暴に強く押しつぶされると、身体は否応なしにも反応した。びくびくって快感かも理解できないまま痙攣して、ちんこが余計に苦しくなる。
「わ、わかんない、」
「わかんなくねーよ。ほれ。」
「っぁ♡ンン゛……♡ぁっ♡」
ぱたぱた。下着の中が決壊した。意味不明だった。力が抜けてまた支えられると。
「ちゃんと気持ちいいってことまで覚えてくるんだよ。分かった?」
到底。頷ける約束ではなかった。意味が分からないままに、でもその日は電車を降りるまでの最後の10分ほどその男曰く俺の気持ちいいところをこねくり回されて、俺はイキまくった。立てないと思っても大学に行くか帰るかはしなければいけないので、近場のコンビニで下着を買って、トイレの個室で15分くらいまた座り込んでいた。
なんであの男はいつも俺の身体にいらない刺激を残していくんだろうって思う。お気に入りの下着はトイレの個室に捨てた。なんかもう、ホント、手洗いもする気が起きないくらいびちゃびちゃだったから。ビニールに入れても一日バックに入れておきたくなかった。
三日くらいは、もんもんとダメだダメだと自分を自制した。多分、ホントに後戻りできなくなるやつだって。分かってるのに。あの男に触れられた時点で、とっくに後戻りできないところにいたんだと、結局そういう事だった。
でも尻に指を入れるのまでには随分勇気と時間を要した。乳首が「ぁっ♡んっ……♡」って感じだったら尻で喘ぐ男は「あ゛ぁあっ♡イくっ♡いっぢゃう♡あぁあ゛あ゛っ」ってこんな感じで、尻でイキすぎると女とセックスができなくなると書いてあって、マジで、その点で勇気が出なかったのだ。
現在彼女がいるわけじゃない。でも、将来欲しくないわけじゃない。エロい事だけして人生終えるわけじゃないじゃん。普通に友達がいて、友達とAV見て俺だけ、最近なんか微妙に反応しないんだ。
エロいこと調べていくうちに、気持ちよさそうに喘いでる男見て、うわ、いいなって、思ってる時点で多分俺は末期だ。マジでヤバイ。嫌だ。ダメだ。でも、俺はあの人に、また触ってもらいたいんだ。あの時、あの瞬間は、もう二度とって思うのに。
時間がたつと、あの日が忘れられない。あの日以来一人で乳首使ってイケるようになったけど、でも、あの興奮には到底届かない。ちゃんとこっちで気持ちよくなれるようにならないと、あの人は触ってくれないだろう。
そう思うと、気づいたら調べてて、気持ちよさそうにしてる画面の向こうの人たちを見て、身体の奥がぐっと熱くなった。あの人は平気そうな顔して指突っ込んでたけど、勇気のない俺はローション片手にコンドームに手突っ込んで自分の尻に指を入れた。
そもそもアナニーなんて、乳首の時みたく片手間ではできないし、変な感じ変な感じって想いながら最初の頃は弄ってた。多分この前あの人が俺のいいところといった場所は前立腺というところで、比じゃなく気持ちいというのはドライオーガニズムのこと。言葉だけはググったらいくらでも出てくるんですよね……。
サイト見たり動画見たり、エログッズ買ったり。エネマグラにアナルプラグ。なにやってんだろって思いながらも、買うだけ買った動画も見た。気持ちよく、なれる、はずだ。
「……っ、なんか、ここら辺だったと思うんだけど、」
指突っ込んで動かして、まだ到底二本なんて無理だけど、あの時男が触れていた場所を思い出して指を動かす。変な感じ変な感じって。上手く前立腺を見つけられないまま、指だけ突っ込む日々が続き。二本目がだいぶうまく動かせるようになったころ、指でうまく開発できる気がしなくなって、一応買った到底最初は入る気がしなかったいわゆるおもちゃを眺めた。
電動で動くエネマグラってやつ。前立腺開発。俺はそこまでしてメスイキしたいのか。そんな空しさを感じたときは、電車でのことを思い出してオナってる。思いだすと、少し体の奥がじんと熱くなるのだ。あの人の低い甘ったるい声が、俺のまだあんまり気持ちよくないオナニーのやる気の原動力である。
気持ちよくなればね、無我夢中でオナニーしまくれるんだろうけどね。
ぬめりの強いローション片手に指で広げながらエネマグラを挿入する。ちょっと苦しいなって、考えながらも、これが結構いいアイテムだった。多分俺に技術がないせいなのだが、触ってたところはちゃんとだいたい前立腺のあたりで合っていて、このエネマグラってやつはソコを的確に開発してくれる。
「っ……、ふっぁ……、」
そこからは長期戦で頑張った。大学から帰ってきたら、とりあえずエネマグラ中に入れて、電動のスイッチ入れる。最初の頃は、反応しなさ過ぎてスマホ弄る余裕とかあったんだけど、だんだん、余裕なくなってきて。
「ぁっ……♡それ、まっ♡」
ベッドで悶えてる時間が増えた。それでもイケるまでには程遠く。開発時間を延ばすため、アナルプラグをハメて大学に行った。バレる心配とかはあんま考えてなかったけど、時々いいところ当たってびくってなるのが、ちゃんと感度上がってる感じがして、うれしかった。
「はっ……ぅぁっ♡も、ちょっと、太いの、イケるかな♡」
大学のトイレでマジ何やってんだろって思いながらも、少しでも感度良くなりたいし、時間は大事だよなって考え直して、ちょっとずつ太めのやつを入れる。
「ッ~~~!?♡これ、やばっぃ……♡」
今自分の中に入れられるギリギリの大きさが中をみっちり支配して、前立腺も力入れなくても押されっぱなしになる。すげー感じる。ヤバい♡我慢できなくなって、乳首触ろうとして、ニップレスを張ってたのを思い出した。代わりのなんて持ってきてないし、今日の服張ってないと乳首勃ってるの絶対バレるよな。夏が近づいて、嫌でも乳首の凹凸が目立つ服が多い。擦れるのも防げるしでニップレスをつけていたんだけど。
直接触りたいって、想いながらも、ニップレスの生地の上から少し強めにひっかく。
「っあ♡ぅっん……♡」
中がぎゅって締まって強く前立腺が押されるとめちゃくちゃ感じる。上手くイケないのに、気持ち良すぎて何回も無駄に繰り返してしまう。最近ちんこより乳首とか前立腺のほうが気持ちいんだけど、今日は、しかたないしなって雑に抜いた。
日々の開発のかいもあり、エログッズサイトのランキングで気持ち良すぎると話題のエネマグラが今なら入るんじゃないかと思い購入した。メスイキ間違いなしらしい。気持ち良すぎるか。ホントかなって。エロ可愛い見た目のピンクのやつを眺める。
学校の間つけてるやつを外して、それより太めのやつだから指を入れて、少し慣らす。前はどこだか場所もわからなかった前立腺も指を入れれば一瞬で分かるくらいぷっくりと主張するように腫れぼったくなった。少し撫でるだけで中が締まる。でも、あの人なら、指だけでイカせてくれるんだろうな。そう思いながら勃起した。
ゆっくりエネマグラを中に入れて、中がみちっとなる感じをなじませて、びくびくするのが落ち着いたら、スイッチを入れる。
「っぁ♡んぁッ~~~♡なにっぁ♡すごっ♡あっん♡」
ぴたっと前立腺のとこに包み込むみたいに密着して、振動する。その振動が重く粘着質で結構いい感じ。感度上がりそう。でもこれ長い時間はきついかもって思いながらも、それから割と常連になった。でもメスイキには至らず、もどかしい日々が続いた。
そんな感じで、学校の授業も全然真面目に聞かなくなってた、暑い、夏の日。
電車の中はクーラーが効いてても微妙に暑くて、それでも満員は相変わらずだから、嫌気がさすような陽気で、ぱたぱたと首元のシャツを叩いて冷気をシャツの中に入れていた時だ。
「それ、擦れるからつけてんの?それとも目立たないように?」
びくっ、知らない声かと思ったけれど、それは待ち望んだ声だった。低い甘ったるい声に、高そうな香水の香り。俺の返事も待たずにシャツの間から手のひらが入り込んできて。ニップレスを剥がそうと爪を立てた。
「っぁ……♡だ、め、それ剥がすと、めだつから、」
「あーそうなの?じゃあ、触んなくていい?」
「っ……、」
うってなる。せっかくこの人に触れてもらえる機会。降りたら、絆創膏張ればいい。この人に触ってもらうために、弄ってたんだろ。俺って。思い直した。
「や、やだ、」
「まぁ、いいか、お前つけたままでイケそうだもんな。」
「ッ!?」
カリカリって、爪で強めの刺激が下に響いてくる。
「っ……んッ♡」
周りの乳輪をなでながら、もう片方の腕がサルエルパンツの中に入り込んできた。そこではっとなる。中に入れたアナルプラグのことだ。
「ちょっ、と、まって……、」
無意識に慌てて距離を取ろうとして、無理やりに身体を引き戻された。下着の上から、少し触れられて、多分バレたと。こんな至近距離で誰かに触れられることなどまずないから、今日まで油断したこともなかった俺は、マジで顔が熱すぎて、逃げ場のない電車で初めて逃げたくなった。
「なにこれ。」
「っ……いや、あの、」
「うん。ちゃんと説明して、」
全部あんたのせいだと。考えながらも、下着の中に入り込んできた手が俺の身体から強めの力でアナルプラグを引き抜いていく。
「ぁっ……♡っふぁ♡」
「随分ずっぷり咥えこんで、誰のせいでこんなえっちになっちゃったの?」
「ッ……あ、あんたの、」
「俺のせいなの?」
コクリ。抜いたアナルプラグを自分のポケットに抵抗もなく入れると、一つの迷いもなさそうな動きで、俺の口の中に指を入れてくる。
「慣らさなくてもいいかもしれないけど、一応礼儀だからな。ほら舐めて。」
言われるまま舐めようとすると、口の中も二本の指が暴れまわってうまく舐められない。舌を撫でられて、歯をなぞられて。何も感じるようなことでもないのに、あの男にされてると思うと、心臓の鼓動が速くなってくる。
濡れた指が下着の中に入ってきて、緩くなった入口に触れる。
「すげーひくひくしてるね。入れてほしい?」
「っ……、い、いれて、」
「ホント素直でかわいいよね。お前。」
ゆっくり、でも、前よりずっと大胆に入ってくる指が、擦れるだけで気持ちよくって、前みたいに探さなくても主張してる前立腺に届くと身体がびくんと跳ねた。
「ぁっ♡ンン゛っ……♡」
「こっちではイったの?」
イケてないって横に首を振ると。
「多分お前暗示みたいなのがかかってんだよ。こんだけ開発されててイケないわけないかんな?」
「え、あ……そ、なの?」
「俺にされるまでイケないって、自分の心のどっかで思ってんだよ。」
「ッ♡ァっ……♡ンン゛♡んっ♡」
イっちゃいけないって、思ってたわけじゃない。でも、この人に触れられてイキたいと思っていたのは嘘じゃない。この人にぐちゃぐちゃに乱されてイキたい。この人の手で気持ちよくしてほしくって今日までこんなことしてたんだ。そう思うと、触れられてる喜びに、ぎゅうってお腹の奥が熱くなった。
「媚びるのも上手になっちゃって、こうやって潰されんのが好き?」
ぐっぐって押しつぶされると、気持ちよさの波がそのたびに全身を支配してどうにかなりそうになる。死ぬほど気持ちいって頷くと指を増やして激しくされる。だめ、そんなはげしくしたら、まじで声。頑張って抑えてんのに勝手に漏れる。
「ぁっ♡ん゛んっ♡……ッ♡ぁんっ♡」
「あれ、剥がしてないのに勝手に剥がれてきた。」
両方はだめだって、言う余裕がなくて、でも、あんまり張りつめすぎた乳首を抑えきれなかったニップレスがはがれてしまって、男の指が乳首の先をなでる。
「っぁ~~~~♡ンン゛!♡」
ホントにだめ、蒸れて柔らかくなってる皮膚が、外気に触れてすごく敏感になってて、男の冷たい指が触れるだけでものすごく感じる。最近服に擦れるだけで辛くって、それだけでイキそうになるから、貼ってるのに、やっと触ってもらえたっていう想いも相まって、感度がやばかった。
「また感度上がっちゃってるんだね。結構おっぱいおっきくなったんじゃない?」
「はぁっ……♡んっ……♡ンっぁ♡」
「これ摘まむたびに中締まる。」
中が締まるとそこを無理やりに暴かれて押しつぶされる。硬くなったソコを無理やり押されるのがたまらなく気持ちよくって、足が震えてくる。それが何回も繰り返されて、びくっびくって身体の痙攣も激しくなってくる。
「ッ♡ぁあっ♡ンン゛ぁ♡あぁっ♡」
やばい、なんか来る、これなに、って快感が過ぎて頭の中混乱してたら、片方の腕が乳首から離れて、あの時みたいにぐっと俺の口元を抑えて、身体を支えた。途端。中の指の動きが一気に激しくなる。乱暴に服の外まで音聞こえてるんじゃないかってぐらいぬちゃぬちゃ♡って抜き差しされて。快感で意識が飛びそうになって。あっ、これなんかだめ、イきたい、いきたいよ、なんで、あれ、なんでイケないの。そう思ったときだ。溜息とともに耳に元に声が響く。
「……ほら、イっていいよ。」
「ッん♡んっ♡ぁっ♡んんぁ♡ンン゛~~~~~!♡っ~~~♡」
やっとイっていいって。脳が気持ちよくってちかちかってなる。びくっびくっって痙攣が止まらない身体を押さえつけて、ガシガシ前立腺押しつぶされ続けた。ちんこからたらたらってなんか情けなく垂れていったのはイったのかな。でも全然勃起おさまってない。
どのくらいの時間がたったのか分からないでいたけれど、息も全く休まらないままに、自分の降りる駅で、とても一人じゃ歩けない状態で男に支えられたまま降りた。つか、ズボンまでびちゃびちゃだったぽくて、男が上に着てた服を隠すために着せられた。
「す、すいません、迷惑かけて、」
「……まぁ、いいよ別に。」
駅の待合室みたいなところに座らせられて、水を渡される。男はぱっと見は、25,6ぐらいに見える感じで、とても痴漢なんかしそうにない感じだった。
「あの、出勤途中なら遅刻しちゃうんじゃ、」
「いや、どちらかというと帰り道だから時間は気にしなくていいけど。」
「そ、なんっすか、」
確かにスーツと言っても社会人が着る感じのやつではなかった。真っ黒い、なんか高そうなやつで、香水の匂いも、どちらかと言えば夜職って感じで。
「客のアフター帰りにホントにたまたまタクシー捕まんなかったときに乗るみたいな、そんな感じ、」
「へー……、なんか、すごいですね。」
「全然すごくないけど、キミは大学生?」
「そうです、×××大です、」
「え。頭いいんだね。」
「いや、全然、マジ最近はダメです、」
「それは何、エロいこと考えすぎてってこと?」
図星だけど、なんかこっぱずかしてく返事をせずに頷いた。
「まぁ、1か月ちょっとでそんなにエロくなんのは相当だわな。」
「ッ……でも、それは、」
「俺のせいだって?」
コクリ。
「なんで、ち、痴漢なんてしたんですか、」
しかもその感じだと多分ホストとか、そういう系の仕事なわけで、身に着けているものからして、売れっ子っぽくて、その上顔面そんなかっこよくて、痴漢する必要性なんて絶対ないわけで、つまり。
「か、からかったんですか、俺のこと。」
俺こんな、だいぶ取り返しがつかないことになってるのに。なんかそう考えたら泣きそうな気持になってきて、がちがちだったちんこも萎えてきた。下着の中はぐっしょぐしょだけど。上まで大洪水になりそう。
「いや、顔がエロくてたまらなくかわいいなぁ~……と酔った頭で最初は触ったんだけど、なんか、だんだんマジでエロくなってきて、」
「え、」
「これはワンチャンヤレるのではと今日は一緒に電車降りてきたんだけど。」
「ッ……、や、ヤるって、」
「キミのそのえっちなお尻に俺のちんこを入れるんだよ。」
一瞬で頭の中にその情景が思い浮かぶ。そして、ばっと顔が熱くなる。
「いや、考えたことなかったの?」
「こっちで、イケるようにならないと、もう、触ってもらえないかもって、思って、」
「それで、一生懸命自分の身体開発してたの?」
コクリ。
小さくうなずくと、めちゃくちゃ通勤ラッシュの時間だからさ、たくさん人がいるし、俺の大学の近くだから見たことある奴もめちゃくちゃいるってのに、キスされた。多分この人は同業の人なんてこの駅にはいないだろうから気になんてならなかったんだと思う。
でもそれが、俺には、もう、めちゃくちゃうれしくって。何もかもどうでもよくって、キスに夢中になった。舌、絡むの気持ちいい。タバコっぽい味がするのもなんかかっこいい。
「ホントかわいいね。お前。」
何とか落ち着いて、言われるがままの道を歩き。タクシーに乗せられた。後に聞いた話、タクシーとさっきまで乗っていた電車以外はさっぱり道が分からないらしい。
「家とホテルどっちがいい?」
ここで迷わず家って言う女って嫌われそうだよな。と。考えつつ。でも、気になるんだよなと、ぼそっと家って言った。
「……まぁ、金かかんないから俺はいいけど、縛られて閉じ込められたりもする可能性もあるから、知らないおっさん誘うときは、ホテルとかにしとけよ。」
そしてなぜが痴漢に注意された。知らないおっさんとなんかヤらない。
「お兄さんは、」
「蓮(れん)って呼んで。ヤるとき名前で呼ばれたい。」
「俺は、あの、悠っていいます。一路悠(いちろゆう)です、」
「名前もかわいいね。」
「ど、どうも、……蓮さんも、かっこいいと思います、」
「で、何聞きたかったの?」
「あ、蓮さんはホストなんですか?言いたくなかったら大丈夫です。」
「え?あぁ、まぁ、うーん……今度店連れてってやるよ。そん時のお愉しみな。」
今度って単語に、マジで、興奮した。にやけて、ごまかされたのも気にならなかった。そして静かな住宅街で降ろされた。高い高いマンション。え。ここに住んでるのって普通に引いた。厳重そうなロックが解除されて、ついていくと、32階で降りるよって言われた。
ぴっぴってボタン押して玄関が開いて、中に入る。めちゃくちゃに綺麗ってわけでもないけど、そこそこに片付いてる男の一人暮らしって感じの部屋だった。連れ込みまくりなのかと思いきやあんまりそんな風はなかった。ゴミ袋とか食べっぱなしのUber Eats、洗濯途中のシャツ、おっきいパソコンにゲームのコントローラー。俺の家と広さ以外大体一緒だった。
「あんま片付いてないからみんなよ。」
「あ、……エペやるんですか?」
「やるやる。でも最近はVAL〇RANTかな、」
「俺も、友達とよくやります、そのマウス同じだから、やるのかなっておも……んっ♡ぁっ、」
話してる途中なのにキスされて。
「うん。その話後な。明日休みだからヤった後いっぱい話せるから。」
「す、すいません。」
「いや、お前は電車でイってるからちょっと余裕あるかもしんねーけど、俺は結構限界だからさ。ごめんな。」
どろどろで気持ち悪いだろって、服さっさと脱がされて、ベッドに押し倒される。下着の上からちんこ触られるとぐちょって嫌な音が鳴った。
「んっ……♡」
べたべたの下着を脱がされる。
「すげーエロくね?見てみ。」
精液でぐちょぐちょになった下着が糸引いてる。普通に恥ずかしくて、顔が熱くなる。
「ははっ、顔真っ赤、かわいいなぁ。キスしよ。」
顔の脇に腕が下りてきて、蓮さんの整った顔が降ってくる。酒とたばこの味。舌が絡んで、唇を舐められる。すっごい気持ちいい。身体がとろとろって蕩けていく感じ。キスってこんなきもちいのか。
「んっ……♡んぁ♡」
「顔ふにゃふにゃだね。気持ちいい?」
「めっちゃ……きもちいい、まじやばい♡」
じゃあいっぱいしよって、舌しびれるくらいまでいっぱい、ちゅーした。頭酸欠でふわふわする。触れられるとこ全部気持ちよくて。頭じりじりする。
「悠、首に抱き着いて、」
ゆっくり腕伸ばして首に抱き着くと、押し倒された状態から身体起こされて、向かい合う体勢になる。
「乳首舐めてあげよっか。」
「ッ……、やっ、だ、」
「なんで?」
「声、抑えらんない、」
「部屋だから、いっぱい出しな。」
あ、そうだ。もう抑えなくていいんだ。
「いっぱい悠のかわいい声聞かせて。」
「ん……、うん、」
ねっとりとした熱い舌が近づいてくる。それだけで心臓がばくばく早くなって、期待がでかすぎて、目をつぶった。あったかい、濡れた、柔らかい感覚。でも、絶妙に器用で、蓮さんの舌はエロいことするために作られたと言っても過言ではないほど器用に動いた。
「っぁ……♡だめっ、それ、あっん♡やっ♡」
唇で乳首を咥えこんで、先端だけ舌で刺激される。舌の先を硬くして押し込まれるとまた違う刺激がやってきて、一瞬の間になれない刺激が押し寄せてくる。
「あんっ♡ひぁっ……♡あっ、それ♡きもちぃ♡ひぁっ♡」
授乳のように吸われたと思うと、甘噛みされた。
「ッ……!♡あっ、ひっ♡それ、やば、ぃ♡あぁっ♡」
「ん、これ?」
さっきよりちょっと強めに噛まれて、甘やかすように舐められて、また噛まれて、噛む強さが毎回違って、それがたまらなく気持ちよくって。舌。ヤバい。指より全然やばい。
「っあ♡イっちゃ……いっちゃう、だめ♡も、いっちゃう♡」
「え、もうイクの?早くない?」
「ごめっ♡なさっ……♡あっ♡ひぁっ♡んっ~~~~♡」
恥ずかしい、でももうだめだ、ホントにイっちゃった。乳首、ホントに弱いんだ。マジでダメなんだ。触ってないちんこがびくびく痙攣して、またうまく射精できないでイってしまう。
「乳首よわよわだね。」
「っ……、」
顔見られるのがあまりにも恥ずかしくて首のところにぎゅって抱き着いて顔を隠す。
「でもほんとおっきくなったねおっぱい。」
なんで乳首からあえて俗っぽい嫌な言い方するんだ。
「気にしてるから、言わないで、ください。」
「エロくていいじゃん。嫌なの?」
「服着るだけでマジやばいし、ニップレスとか絆創膏とかないと服擦れるだけでイキそうで、脱ぐのちょっと最近恥ずかしい、」
「まぁ、脱いだからバレるわな。俺らの界隈じゃ特に。一生えっちなまんまだよ。」
「っ……、マジで?」
「うん。感度って上げんの大変だけど、一回成長したら、もうエロくなるばっかり。」
後悔しても遅いのだが、ちょっと後悔する。これ以上、感じるようになったら、俺どうなるんだ。マジ。
「てかこっちはどうやって開発したの?」
手のひらで少しあっためたローションがくにくにと尻を揉んで、入口を見つけると、少しだけ指が入り込んで、抜けたり入ったりする。だめ。それだけで気持ちいい。
「んっ……♡毎日、家帰ったら自動のエネマグラ入れて、普段アナルプラグいれっぱにしたり、あととにかくめっちゃ、調べた。なんか感度上がるとか言うドリンクとか飲んだけど、それはあんまし微妙だった。」
「ふっ、ははっ……ネットのやつはただの栄養ドリンクだろうな、」
「やっぱそうなの?すげー高かったのに、」
ゆっくり入ってきた一本の指が中のしこりをゆっくりなでて撫でて。
「俺に触られるの期待して、こんなにえっちになっちゃったんだもんね。」
「っぁ♡んっ……♡そ、う、ずっと、触ってほしくて♡」
「もう十分なかとろとろだからなぁ、セックスはしたいって考えなかったの?」
動画とかの中では、気持ちよさそうにしてるなっては思った。でも、蓮さんに挿れて貰える想像までにはいたってなくて、だって、顔も知んない、声しか知らないこの人に、イカされる妄想だけで、毎日オナニーしてた俺からしたら、想像もできない夢だったわけで。
セックスで、俺は、挿れられる側になるんだって今さっき実感したんだ。
蓮さんの、ちんこが、俺の中に。考えた瞬間ぼわって身体が熱くなる。指が舌が声が見た目が、何もかもこんなにエロい、蓮さんと、セックス、してもらえるのか俺。抵抗感なんて何もなかった。もう、期待と幸福感で、いっぱいすぎて。頭の中がふわふわする。そもそも俺は、蓮さんに、ぐちゃぐちゃに、犯されたくて、ちゃんと蓮さんが犯したくなるように、必死に自分の身体を開発してたんだ。
蓮さんに何されても気持ちよくなりたくて。触れられるところ全部気持ちよくなりたくて。
「あっ♡……したい♡蓮さんと、いっぱいするっ♡ぁっ……♡そのために、ふっぁ♡俺っ、頑張って、えっちになったの♡んぁ♡蓮さんと、セックスしたくてっ♡乳首も、アナニ―もっ♡いっぱいした♡……ァっ♡毎日そのことばっかで、もう俺ばかになっちゃった♡セックスのことしか、もっ、考えらんない♡」
蓮さんの片手が少し離れて、自分の口を覆った。少し肩が震えて。
「……いや、なんか、マジくるな。いちいち、本当にタイプなんだよなお前。」
ぎらついた視線と瞳が重なった。食われるって感じがして。それがたまらなく腰に来る。俺と変わらないくらいに熱くなった唇にキスされる。粗っぽく舌を追いかけられて、必死に絡むと、飲み込めなかった唾液が唇からこぼれてく。
「んっ……♡ンン゛っ♡んっんぁ♡」
「はぁ……、キス好き?」
唐突に聞かれたその問いが、脳を支配する。今日で出会って三回目。電車での時間が20分ちょっと。顔を合わせたのはさっきで、でも。
「すき……♡大好き♡」
「なんかニヤけるわ、かわいくて。悠、俺のズボン脱がして。」
ふらふらしながら蓮さんの膝の上から降りて、心臓バクバクして上手に動かせない手でズボンに手を掛ける。そしたら頭をぐしゃぐしゃってされて、すりって手に頬を寄せると、またかわいいねって言われた。ベルト外して、チャックおろして、下着が見える。窮屈そうに勃起してて、少しだけ染みができてる。濡れてるそこに無意識に手がいって触れる。
「っ……♡」
俺のこと見て、興奮してくれてる。うれしくて、うれしくて、ヤバイ。少し膝を立てた蓮さんは自分でズボンを下げてくれて。俺が下着に手を掛けると、ちょっと子供を見るみたいに笑った。
「男なんだから全部造りは一緒だよ。」
「ん……でも、」
下着から少しだけ糸が引く。蓮さんの香水じゃない、少し甘い肌の匂いがして、使い込まれている感じがする、おもちゃの数倍グロテスクなのが目に入って釘付けになる。
「真昼間からするセックスほどたまんないもんはないよな。」
押し倒されて、足を広げられる。こんな格好初めてする。女の子ってこんな恥ずかしい体勢毎回してるのかって、顔がかっと熱くなった。顔を手のひらで隠すと。
「ほら、挿れるよ?」
「っぁ♡」
入口に触れて、びくっと身体が跳ねる。
「ン……い、いれて、」
少しこわばった身体に、耳元に唇が寄る。
「大丈夫。気持ちいいことしかないから。前立腺の奥にはもっと気持ちいいところがある。」
「え?……ッ~~~~!?♡ぁっ、はいってっ♡」
体温があるって、意思があるって全然違う。ゆっくり自分じゃ分からない速度で、一番太いところが中に入ってくる。
「んっ……♡ふぁっ♡ぁっ♡」
「俺の形になるの上手だね。ぴったりくっついて離さない。」
言葉の通り俺の中は蓮さんの形の通り隙間なく密着して、擦れるだけで感じてしまう。断続的にびくりびくりと痙攣する俺のに蓮さんのも反応して脈を打つから、またそれに感じて、逃げ場がない。
「あ、そろそろ悠のいいところじゃない?」
そう言って、ぐんってしこりを一気に突かれた。目の前にぱちぱちって星が飛んで、上手く息が吸えなくなる。
「っぁ゛!?♡あっ~~~~♡っんんぁ♡ぁっひ♡」
理解はちゃんとしてるんだ。そこがあの腫れた前立腺で。俺の感じるところで。でも理解と現実は全然比例しなくて。おもちゃや指では再現しようない、重くて熱くてねっとりした人間の性器は、セックスするためにこの形なんだって。思い知らされる。
突かれるたびに意識がとびそうになって、恥ずかしいとかそんなことを考える余裕はどこにもなかった。
「ひぁあっ♡だめっ♡んぁっ♡やらっ……♡あ゛っ♡つかないでっ♡」
「ダメじゃないだろ。こんな必死に中媚びてきてんのに。」
「あっ♡ぁっひ♡だめっ~~~♡ひぁあっ♡」
なにがなんだかわかんない。気持ち良すぎて。ホントに、こんなのおかしくなる、気持ちい気持ちいい。死んじゃう。考えられない頭の中がそんな言葉でいっぱいだった。さらさらと蓮さんの指が俺の腰や肌をなぞって伸びてきて、胸の先をひっかく。
「っぁ゛~~~!?♡あ゛ッ♡だめっ♡イっちゃ♡ぁっ♡」
「っ……♡あー、やっぱ、すげー締まる、やべーもってかれそ。」
腰の動きはだんだんに動きやすくなるたびに激しくなって、胸の先をきゅっと摘まんで、中の筋肉がこわばった瞬間に、腰を突いてきて。強制的に暴かれる。
「んぁっ♡ンン゛♡っひぁ♡やらっ♡だめっ、ほんとに♡おかしくなっちゃ♡」
いっちゃう、そう頭に単語が浮かんだ時。声にする直前。急に動きが止まって、蓮さんが思いだしたように言った。
「あ、ゴム、」
そして、抜こうとするからびっくりした。でも抜く感覚にすらびくびく感じてしまって。中から蓮さんのがなくなって、ぼやけた景色がはっきりする。上手く声も出せないほど乱れた呼吸を整えているうちに蓮さん足早にゴムを取りに行こうとしてた。でも、力なんてもうどこにも入らないのに、無意識に手が勝手に蓮さんのシャツを掴んでて。
「や、やだ……、」
「え?」
「ご、ゴムやだ、」
首を横に振ると。
「……孕んじゃうかもよ。」
「っ……♡」
男が孕むわけなんかない。そんなわけない、のに、蓮さんが言うと孕んでしまうんじゃないかって、頭の中がぐちゃぐちゃってなる。
「さっき悠やだやだって喘いだよね。」
「ちがっ……ホントに嫌なわけじゃなくて、」
「気持ち良すぎて怖くなっちゃったんだよね。」
そう、ホントにその通りで、感じたこともないありえないほどの快感に意識が飛びそうで怖くって。
「でも、せっかく俺が悠の子宮に新しい命を宿してあげようとしてるのに、拒否られたら傷つく。」
全然傷ついてなんかいないあまったるい試すみたいな笑顔で言うんだ。優しく腹の上をなでられて。首筋に跡をつけるように吸い付かれた。
「ちゃんと気持ちいいのも怖いのも逃げないって約束する?」
「っぁ♡……はい、」
「悠は俺の赤ちゃん孕みたいんだもんね。」
「は、孕みたい……♡」
「中出しは責任持てる奴だけがしていい行為だからさ。ちゃんと着床できるまでがんばろうね。」
「っぁ♡……ん♡が、がんばるっ♡」
だから立たないでベッド戻って来てって、腕を引っ張ると、甘いキスが振ってくる。キス。好き。すごくすごく好き。ただただ気持ちよくて。頭の中がわけわかんない幸せでいっぱいになる麻薬みたい。ゆっくり離れて。
「俺の上に乗ってごらん。」
「ぇっ、ぁっ、」
「自分で腰上げて挿れるの。」
腰を手で持ち上げられて、自分の指でひくひくと挿入を待ち望む入口をなぞる。蓮さんの先端に口づけて、少しずつ腰を落としていく。自分でスピードをコントロールできる分、気がおかしくなってしまいそうなほどの快楽への恐怖が、身体全身を支配する。恐る恐るゆっくり。決してその間蓮さんは動かなくて、時々びくりと脈を打つだけ。
「んっ……♡ぁっ……♡っふぁ♡」
いっそさっきのように無理やり突いて欲しいのに、自分で進む以外には道がなくて、ゆっくりゆっくり腰が落ちていく。前立腺がぎゅっと潰されて、ぱちぱちってまた意識が遠のく。
「ぁ゛ッ~~~~!?♡っ♡はぁっ……ふっぁ♡」
「悠。」
「んっ……?♡」
「気持ちいい?」
「はぁっ♡ぁっん♡……きもち、ぃ♡きもちよすぎて、ぁっん♡しんじゃう♡」
言葉にすると余計に気持ちよくて、ぎゅうって蓮さんの頭に抱き着いた。
「ほんと、素直でかわいい。」
いっぱいいっぱいキスをして。頭を撫でられる。
「あのね。悠。まだ俺の半分くらいしか悠の中に入ってないんだよ。」
「んっ……♡」
「あと少しだけ奥に入って、全部咥えこんで、出さないと、上手に孕めない。」
「そ、れは……やだ、」
「ね。俺も嫌だな。だから、ほら、ゆっくり、腰を落として。」
そう言って、少しずつ抱かれた腰を力を入れて落とされる。
「あ゛っ……、ン゛ぁっ♡それっ♡あぁ゛っ♡」
だめっていっちゃだめだ。気持ちいいのを全部受け止めないと。でも、多分そこは入っちゃいけないところだ。閉ざされている中に無理やりに入り込んできて。ついに、お互いの腰が触れ合った。状況的には落ち着かないが、体勢的には落ち着いて、快楽に上手く話せなくなった俺に、蓮さんがキスをする。
「ンン゛♡ンぁ♡ッん~~~♡ぁん♡」
「っ……♡はぁ……全部挿った。ここで出したら絶対指じゃ掻きだせないね。全部ここで受け止めてくれる?」
うまく言葉が理解できない。でも、この一番奥に出してほしい。
「マジすげー気持ちいい♡」
その言葉が、脳に響いて、飛びかけてた意識を覚醒させた。途端。理解できないほどの快感が全身を襲う。
「あ゛♡ひっ♡ぁっ♡あっぁひ♡いっちゃぅ♡きもち、ぃ♡いっちゃぅ♡」
「ははっもうイってるでしょ♡」
え、もう、俺イってるの?全部気持ち良すぎて、わかんない。生々しい水音が部屋中に響いて、何度も挿入を繰り返される。前立腺と奥を貫かれるたびに、身体が弧を描くように飛び跳ねる。
「っ……ぁ♡悠、俺もイキそう。」
「ひぁっ……♡ぁっ♡んひぁ♡」
「どこに出してほしいんだっけ?」
そんなの決まってる。俺は、蓮さんの赤ちゃんを孕まなきゃいけないから。
「ぁ゛っ♡おくっぁ♡いちばん♡ッぁ♡おくの、あかちゃん♡はらむところぉ♡……ひぁっ♡ぜんぶ♡だして♡あったかくして♡」
「ッ……はぁ♡マジ、ほんと、あー……了解♡」
返事のあとどちゅっと一番最奥にハマってきつく抱きしめられてキスされる。舌がめちゃくちゃに絡むと、それがたまらない幸福感になって、俺の腹の奥で、熱いのがどろどろと注がれた。次々に流れ込んできてお腹の中を熱くする。
イキそうな感覚ともまた違う、幸福感。幸せで、幸せで。うれしくて。泣きそうになった。
蓮さんが果てるとやっとだんだん動きがゆっくりになって、一番奥にハマったまんま、止まって、抱きしめられる。ぐでっとベッドに倒れ込むように押し倒されると、またキスされて。でもそれは激しくなくて、すごく、長く続いた。
目を開くと夕方で、蓮さんの腕の中にいた。使ったこともない筋肉を使ったせいで全身どこもかしこも痛くって悶えてしまう。どこで意識飛んだかわからないけれど、あの後も何回もヤって、それで、多分俺がどっかで気失ったんだろうと思う。
身体は綺麗だった。でも、お腹の中はじんとした重さがあって、自分の腹を少しだけ撫でる。
「ん……何時?」
抱きしめられたまま眠そうな声が頭の上で響く。スマホの場所なんてどこだか全然わからなくて、部屋を見渡したところにあった時計の時間を答えた。
「17時です。」
「あぁ、マジセックスして1日終わった。」
「嫌でしたか?」
「こんだけヤリたおして、どこに後悔があると。」
「ふはっ、ははっ、」
「悠は?」
「うれしかったし、きもちよかったし、何より幸せでした。もう、なんか、幸せ過ぎて、ふわふわした。」
「それはよかった。」
ベッドの中で蓮さんの足が俺の足に絡んできて、また柔らかいキスをされる。気持ちよくって甘ったるくて。夢中になってしまう。ぎゅーって抱き着くと。
「かわい。」
って言われて、抱きしめ返された。何この幸せな時間。
「そういえば、ゲームの話するって言ったんだっけ。」
「え、あ、したいです、」
「結構好きだよ。FPS全般、休みの日はそればっか。」
「ッ、俺も、1年の頃ヤリサーに入ってたんですけど、今はゲームサークルに入ってます。大会とかも結構出てて、蓮さんに会うまで、性欲よりゲームだった。」
「ふっは、何お前、ヤリサー入ってたの。ウケんだけど、」
「なんか彼女に、私よりゲームなの!?っていわれて、あ、俺、セックスよりゲームだわってなって。最近まで。エペしてるとオナんのも忘れてた。」
うんうんって話聞いてくれて。その間ずっと髪の毛撫でられてた。
「でも、蓮さんにあって、初めてプレデター落としちゃって、」
「それは落ち込むわ。」
「だけど、マジで、今日は幸せで、死んでもいいってくらい最高だった。」
「ははっ、だからつまり男の欲はゲームとセックスだってことだろ?」
何かよくわかんない結論を、意外と蓮さんは理解してくれた。
「俺もそう思う。すげーわかる。女にはわかんねーよな。なんでゲームってあんな楽しいんだろーな。」
そんな俺の意味不明な話をかわいいねって蓮さんは聞き流した。でも帰った後、ラインでエペとVAL〇RANTのユーザーIDが送られてきて、一緒に電話しながらゲームした。めちゃくちゃ楽しくて、飲みに行こうなって、そんな話になった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続くかもしれないし。続かないかもしれないし。そんな二人の設定。
悠
175㎝くらい。19歳。
高校時代は彼女取っ替え引っ替えしてたけど、APEX(FPSゲーム)にどハマりして、女遊びやめたマジでどこにでもいる大学生。彼女に私とゲームどっちが大事なの!?って言われてゲームをとっちゃった。バイトはしてなくてゲームの大会の賞金と奨学金でやりくりできちゃうくらいゲーム全般が上手。大学1年4月と5月だけヤリサーに入ってたけど、ゲームサークルに移転した。先月までコンカフェで出会った女の子と付き合ってた。
蓮
180㎝くらい。25歳。
高校卒業してからやる気のないホストをしている。顔はいいから人気はあるけどやる気がないからいつも2番。VALORANT(FPSゲーム)のゲーム実況を顔出しでしていて、フォロワーが2万人くらいいる。女関係が雑で直ぐ修羅場になる。女の名前を間違えがち。リスナーに手出して2回くらい炎上しているし、匂わせ女のせいで二か所くらい店の出禁を食らってる。最近、店のナンバー1に引っこ抜かれてホストクラブの経営側に立ち始めた。
だからってこれから一本早いのに乗ろうと思っても、その時間に起きられたことは先週以降一度もなかった。睡眠欲に負ける日々。
スマホゲームをする隙間もないからイヤホンで音楽を聴くだけの時間。もっと近場の大学に行けばよかったかなってそんなことを考え出すくらい、余計に長く感じる時間だった。
そんな時だ。ふと違和感を感じる。腰の辺り。誰の腕が当たってるんだろうって、自分の腰を眺めると黒いスーツの腕で、でも混み合いすぎてその腕の先が誰かはわからない。
当たっているというか、これって、触れられている気がする。腰の辺りの厚さを確かめるように撫でられる。
俺、特別筋肉質ってわけじゃないけど、高校時代は運動していたし、女のように柔らかい身体はしていない。隣にJKいるし、間違ってるのかな。
確かめるように少しずつ腕が上に上がってきて、平らな胸を撫でられる。気づいたか?ってそんなこと考える前にこの段階で拒否っておけばよかったんだ。
それなのに男の俺が痴漢だって騒ぐのが恥ずかしいとか馬鹿みたいなプライドをたててるから後戻り出来なくなる。
さらりと撫でられて、ほとんどわからない胸の突起の部分だけ2往復して腕が離れる。はぁって息をついた瞬間だ。下に腕が伸びてシャツの中に入ってくる。
生肌に触れる。
「えっ……、」
「にげねーの?」
この一歩も身動きが取れない電車で逃げる場所なんてないだろって。言うよりも前に背後に立っている男が犯人だと気がついた。じゃあ最初から俺が男だって気づいてるだろう。声をかけてきた瞬間ぐっと腰を男の身体に密着させられて、自分より身長が高いことに気がつく。
180センチくらいだろうか。冷静に分析している場合ではない。
男の少しカサついた手に腰を撫でられて、少しずつ上に上がってくる。腹の上を通って、肋骨を通り抜けて、くるりくるりと円を描くように乳輪を撫でられる。
「っ……、な、んで、」
真後ろにいたって聞こえるか怪しい小さな声。そんな声に応対するように片腕が耳に触れてワイヤレスのイヤホンを外された。すっとポケットに外されたイヤホンを入れられて、耳元で声がなる。
「胸感じる?」
泣きそうな心持ちで首を振った。色っぽい声だ。とてもこんなことしそうにない。低くて甘ったるい声。こんなことをするのは気持ち悪いおっさんしかいないと思っていたからびっくりする。
胸なんて感じたことも、そう言った目的で触ったこともない。それなのに。触れるような触れないような曖昧な触れ方で弱く弱く刺激してきて、とんと先端を押し込む。
ぴくり。小さく身体が跳ねる。
「んっ……、」
こりこりって、押し込んだ上から刺激を与えられる。痴漢をされてるのは俺で、俺にはなんの非もなくて、バレたら助けて貰えるはずなのに。こんな姿がバレたらどうしようって、そう、考えてしまう。
そう考えると余計に意識が胸に向いてしまって、カリって弱く先端を引っかかれた瞬間。
「っぁ……♡」
意識がぱちっと一瞬飛んだ。その1秒後ぐらいに自分の声を認知して、抵抗するために使わなければいけない手を自分の口元に寄せた。嘘だろ。何、今の声。俺の声?周りは?聞かれてない?でも、周りは俺のようにイヤホンをしている奴ばかりで、電車の走行音も相まって、小さい音なんてものは聞こえない様子だった。
「キミ、結構敏感なほうだと思うよ。家でも触ってごらん?ここだけでイケるようになると思う。」
痴漢のくせに。なんで偉そうなんだって思う。イクって。こんなもどかしい感覚で?まだ気持ちいいとも言えないような、こんな感覚で。その間にもカリカリって先端を弱く刺激されて。もどかしいその感覚が物足りないような切ないような気分になる。
「さっきまで少しも目立ってなかったのに、ほら、」
白いシャツを着たって目立ったこともない俺の乳首がツンと勃っていた。摘まめるほどの高さも到底なかったのに、男の指と指の間に挟まれる。
「っ……んぁ……、」
くにくにって刺激を断続的に送られて、そのたびに何か感じてはいけないものが蓄積されているような気分になる。きゅっと摘ままれた胸の先を指の腹で撫でられて。びくんと跳ねた体を何とか深呼吸で収めた。
ホントに、やめてほしい、なんか、こんなの続けられたら、ダメだ。ヤバい。ホントに。そう思うのに、口を手で押さえているから言えない。それなのに、背後に密着されているから、俺が反応している刺激を相手はちゃんと理解していて。何度も優しく優しく指の腹で先端をなでられる。
「ぁっ……ンン♡」
ずっとそんな弱い刺激を降りる駅まで続けられた。俺と言えば電車を降りる頃には膝が笑ってた。快感だけじゃない。恐怖もちゃんとあったみたいで、ベンチで10分くらいしゃがみこんでた。
でも、それから数日たって、なんとなくムラっとした夜。適当にオナって風呂に入ったときだ。ふっと、自分の胸に目が行った。相変わらずあんまり目立たない。特段特徴もなければ、あんなことがなければ意識もしなかった場所。
自分で撫でてみても、あんまり、どころか全然ぴんと来なくて。あの時シャツの上からでも存在が分かるように目立っていた場所には到底思えなかった。自分で触れてみても何も感じなくて。
ーーーーキミ、結構敏感なほうだと思うよ。家でも触ってごらん?ここだけでイケるようになると思う。
脳内に残ったその言葉が、嘘じゃんって、思ったんだ。でも、男でも感じるもんなのかなって気になってググってしまった。それがマジでダメだったんだと思う。セックスするとき、気持ちいいけどさ、喘いだりしないじゃん。あんまり。男って。俺もそんなに経験豊富じゃないけど、一人でするときも彼女とするときも声出るほど気持ちいいってなったことなくて。
でも、俺よりガタイもいい男が乳首弄りながら女みたく喘いでんだよ。すげー情けない声で。めちゃくちゃ気持ちよさそうに。その姿が頭から離れなくて。いろいろ調べてしまったんだ。簡単に調べられなきゃ、こんなの一瞬で諦めるのに、今の時代ちょっと調べたら何でも出てくるから。
夜寝る前、寝っ転がりながら、乳首の開発の仕方を調べるようになってしまって。時間がかかるらしいからさ、そんな敏感になるわけないよなって、高を括ってたんだと思う。バカだから。最初は時々オナるとき触れるようになって、ちょっと気持ちいいかなって思うよになってからは時間があると触るようになってさ。
「っ……ぁっん♡はぁっ……、」
でもなんか乳首で情けなく喘いでるってのが、イケないことをしているような、妙な恥ずかしさがあって余計に興奮するわけで、普段はすげー目立つわけじゃないけど、明らかに前よりツンと目立つようになってて。誰にも見せるわけじゃないんだけど、それがたまらなくエロく感じた。
その日もズボンも脱がずに乳首弄りながらびくびくしてたんだけど、きゅって刺激しなくても摘まめるようになった乳首を摘まんで、思いだしたように、指の腹で先端を撫でると、記憶がよみがえった。
こんなことをするようになってしまったきっかけ。男に痴漢されたあの日。痴漢のくせに低くて妙に色っぽいあの声。思いだした途端、身体がすげー熱くなって。いつもならある程度乳首触ったらさっさと下半身弄ってイっちゃうんだけど、ゆっくり、優しく、あの日の手つきを思い出して触った。
「んっ……♡ぁっ……♡」
最初は全然乳首触ってくれなくて、乳輪のあたりばっかり撫でてきて、あの時はそれも怖くて仕方なかったのに、すげー今はもどかしく感じる。俺の温まってしまった身体では再現できないけれど、少し冷たい指先が、くいって俺の殆ど凹凸のなかった先端を押しつぶすんだ。
「ンンッ……♡やばい、気持ちいい……♡」
それで、やっと俺の乳首は摘まめるようになって、男はくにくに刺激をくれる。もう今の俺の身体はそのたびにびくびく反応する。でも一番ヤバかったのは、こう摘ままれて指の腹で撫でられるやつ。全然強くない刺激。もどかしくてもどかしくて。どうにかなりそうなやつ。
「ぁっ♡もっと……♡」
でも、乳首だけでイったことなんてないし、続けてれば乳首イキも夢じゃないとかネットには書いてあるけど、上手くできなくて、結局ちんこに頼るわけで、その日もなんか物足りないままに寝た。そしてそんな妄想をしてから、頻繁にその3か月前のことを思い出すようになった。頭であの男の色っぽい声が繰り返されるある日。
いつも通りの、あの窮屈な電車。鼻についたのは香水の匂いだった。あれ。この香り。
触れられたのは尻だった。びくり。腰に腕が上がってきて、シャツの上からさらりと胸の上を通り過ぎるように撫でられる。あの人だ。あの日の恐怖はもう俺の中には残っていなかった。ただ。もう一度。触れてほしくて。
「逃げねーの?」
低い色っぽい甘い声。気づいたら静かにうなずいていた。
「ははっ……、何、忘れられなかったの?」
隣に女子高生にこの会話が聞かれていたらどうしようって思う。そもそも痴漢されて、それが忘れられなかったなんてどんな変態だと自分でも思う。でも、その事実以上に、この数か月のもんもんとした気持ちが耐えがたい日々で。毎日。毎日。同じ入口から乗っておんなじ場所に立って、この男を待っていた俺からすれば、この男がここにいてくれることがうれしかった。また触れてくれるなら、素直にならざるを得なかった。また頷くと。今日は古着の柄シャツを少しだけジーンズの中に入れていたんだけれど、男は簡単にズボンからシャツを出して手を中に滑り込ませた。
すり。男の冷たい指が、すでに体温が上がりまくってる俺の乳輪をなぞって、指の腹で先端を優しくなでる。
「ぁッ……!♡」
何となくで口を抑えていた手に力を込めた。
「開発しすぎじゃない?ホントにここでイケるようになっちゃったの?」
少し触られるだけでびくびくする俺にびっくりしたような声で話しかけてくるけれど、俺はそれに返答する余裕なんかなくて、でも、全部あんたのせいなんだよって思うわけで、必死に首を横に振って、少しだけ口を押える手を緩めた。
「ふっ……ぁ♡ここだけじゃ、イケなくってっ……♡だから、」
「あぁ、俺にイカせてほしいって。」
コクリ。頷くと、ちゃんと声抑えとけよって低い声が、身体の奥に響いた。どうなるんだろう俺ってホント期待で頭おかしくなりそうだった。
今の形を確かめるように指全体を優しくなでられると前回より目立つようになってしまったそこがバレてしまうんじゃないかと気が気じゃなかった。
「あんなに小っちゃくて目立たなくてどんな服でも着れるいい乳首だったのに、もう擦れて目立って白シャツなんか着れないでしょ。」
図星すぎて顔がかっと熱くなる。その間にも優しくなでる指のせいで胸の先はどんどん硬くなっていた。すりすりって形も崩されず優しくなでられる時間がもどかしくって、普段結構強めに刺激することも多かったから、物足りなくって、でもいつもより感じてるような気もして足元が震える。
「っ……んっ、」
優しくなでるその指に押しつぶされたくて、少しだけ身体の重心を前に寄せた。くっと乳首の先端が中に押し込まれる。
「変態。」
「っぁ……♡ぁっ♡」
途端、少し激しく、ぐっぐって押し込まれるように指が動いた。マジでヤバい。単調な動きだ。きっと今の状況と他人から触れられてるってのが相乗効果になってるだけ。分かってる、頭じゃ何もかも。でも、バカみたいに感じてしまうのだ。
「ッ……んっ♡ふっ……♡」
張っている乳首は抑え込んでおかないと激しく主張するわけで、男が少し手を離すとまたぴんと勃って主張する。
「あの時キミが一番感じたのはなんだか覚えてる?」
きゅっと摘ままれると、ちゃんと答えるようにビクンと腰が跳ねる。そんな事を言うと、俺が自分の手じゃ到底抑えられないことを事前に察知していたのか、どうなのか、片方の手がぐっと俺の口元を抑えた。それと同時に。指の腹が先端を優しくなでる。一人じゃうまく再現できなかった、この男の指の感覚。
「ンッ♡ンンッ……♡ん゛っ♡」
無理♡マジでッ、それっ、だめだって、身体も口も押えられていて言えない。ただ。この無情に続く快感が早く終わるのを待ってるしかない。びくっびくっ全身を支配する快感に悶えながら初めて勃起したちんこに意識が行く。なんか、なんかやばい、なにこれ。
「別に前回より特別すごいことなんかしないよ。」
分かってる、分かってるのに。びくっびくって、腰が跳ねて。自分で抜いていくのとは違う、なんか違うところから出てくるみたいな。やだ、やだって、暴れそうになってぐって身体を抑えられた。
「このままイキたいんだろ?暴れんなって、ちゃんと受け止めろよ。お前が望んだんだろ。」
くにくにって二本の指で激しくこねくり回されるのに、一番敏感な先端は優しく優しくなでられて、耳元では男の色っぽい声が響いてくる。そう。俺が望んだんだ。この人に触ってほしくて、この人にイカせてもらいたかった。その妄想が今現実でおきてて。マジ、ホント気持ち良すぎて、怖いくらい気持ちよくて、飛びそう。
「ッ~~~~♡ぁっ♡ンン゛ッ♡」
いく、マジ、いっちゃう、だめって、感じたのは最後のほんの一瞬だった。頭の中がぱちぱちして、感じたこともない快感が永遠とも感じられるくらい長く続く。触れていないのにズボンの中で自分のちんこが果てたことにやっと気が付くけれど、男の刺激は終わらないから、ずっとずっと身体が痙攣し続ける。
立てないって崩れ落ちそうになって、口を押えていた手が俺の身体を支えた。
「……っと、大丈夫か?」
なんとかコクリと頷いてそのままの態勢で呼吸を整える。でもその間も待ってはくれなくて、ベルトを少し緩められて、ズボンの中に手が入ってきた。
「ッ!?」
「そのままお前は口抑えとけよ。」
まってやだって暴れる気力のない俺をわかってるみたいにその手は進んでいく。下着の上からでもぐちゃぐちゃなのが分かるはずなのに、遠慮もなしにその中に入ってきて、直接ちんこに触れられて、またびくっとはねる。
「イったのに萎えないなんて、さすが若いね。」
「ゃっ……めて、」
「え。やめんの?」
コクリコクリ。必死にうなずくと。
「もっと気持ちいいこと知りたくないの?まだまだあるよ。」
多分俺の脳はこの男に全部お見通しで、俺がそう言われたら、もう逃げられないくらい、この男の快楽に落ちていることを完全に把握されていたんだと思う。俺の果てた精液を指に付着させた男はそこから少しずつ後ろへ戻っていて、見つけたように精液を塗りたくった。
「こっちは触ってないの?」
知らないわけじゃない。乳首を開発する過程でいろいろ出てきたに決まってる。でも全然レベルが違うじゃないか。そこに、指を入れる勇気なんて俺には。ふるふると情けなく首を振ると。
「比じゃないよ。射精しないでイケるようになる。また練習しておいで。今日はちょっとだけね。」
ちょっとだけってなに。ホントに。
「ッ……、」
指一本、全然気持ちよくなかった。変な感じだった。何ならちょっと痛くて、こんなの気持ちよくなるのって思う。怖い怖いって思いながら身構えてたら、左手がするする身体の上を上がってきて優しく胸を撫でた。
「ほら力抜けって、」
「ひぁっ……♡」
気を抜いていた。ちょっと甲高い声。ばっと下を向く。周りが見ているか確かめるのも怖かった。心臓がバクバクして。またぎゅっと口元を抑えると、くにくにと刺激を繰り返された。
「……んっ♡……ンッ、」
意識が乳首に行く間にぐっと指が奥に入り込んでくる。変だ。変だ。変な感じ。何なら嫌なほうの変な感じで、身体がこわばってくる。
「すげー処女って感じだわ。」
男に処女なんてない!!って叫びたい気分だった。早く終われって。だんだん乳首のせいで勃起がひどくなるちんこは苦しくて仕方ない。
「最初どこ触っていいかわかんないだろ?」
別に、そんなの知りたくないって。想いながら、尻の中で動き回る指に一喜一憂する。んーって耳元でうなりながら、コイツ自分が痴漢だって意識あんのかよって、想いつつ、もう同意してる時点で俺も犯罪者なのかなって、変なことを考えた。
でもそんな考える余裕は一瞬でなくなる。何か。どこか。今の俺にはわからない何かに触れた瞬間だ。びくって身体が跳ねた。
「へぁッ……!?」
「あ、みっけた。」
何。なにこれ。え?今どこ触った?これって気持ちいってことなの?分かんない。びっくりした。
「これ、お前の気持ちいいところココな?」
でももう一度、乳首なんかとは違って、乱暴に強く押しつぶされると、身体は否応なしにも反応した。びくびくって快感かも理解できないまま痙攣して、ちんこが余計に苦しくなる。
「わ、わかんない、」
「わかんなくねーよ。ほれ。」
「っぁ♡ンン゛……♡ぁっ♡」
ぱたぱた。下着の中が決壊した。意味不明だった。力が抜けてまた支えられると。
「ちゃんと気持ちいいってことまで覚えてくるんだよ。分かった?」
到底。頷ける約束ではなかった。意味が分からないままに、でもその日は電車を降りるまでの最後の10分ほどその男曰く俺の気持ちいいところをこねくり回されて、俺はイキまくった。立てないと思っても大学に行くか帰るかはしなければいけないので、近場のコンビニで下着を買って、トイレの個室で15分くらいまた座り込んでいた。
なんであの男はいつも俺の身体にいらない刺激を残していくんだろうって思う。お気に入りの下着はトイレの個室に捨てた。なんかもう、ホント、手洗いもする気が起きないくらいびちゃびちゃだったから。ビニールに入れても一日バックに入れておきたくなかった。
三日くらいは、もんもんとダメだダメだと自分を自制した。多分、ホントに後戻りできなくなるやつだって。分かってるのに。あの男に触れられた時点で、とっくに後戻りできないところにいたんだと、結局そういう事だった。
でも尻に指を入れるのまでには随分勇気と時間を要した。乳首が「ぁっ♡んっ……♡」って感じだったら尻で喘ぐ男は「あ゛ぁあっ♡イくっ♡いっぢゃう♡あぁあ゛あ゛っ」ってこんな感じで、尻でイキすぎると女とセックスができなくなると書いてあって、マジで、その点で勇気が出なかったのだ。
現在彼女がいるわけじゃない。でも、将来欲しくないわけじゃない。エロい事だけして人生終えるわけじゃないじゃん。普通に友達がいて、友達とAV見て俺だけ、最近なんか微妙に反応しないんだ。
エロいこと調べていくうちに、気持ちよさそうに喘いでる男見て、うわ、いいなって、思ってる時点で多分俺は末期だ。マジでヤバイ。嫌だ。ダメだ。でも、俺はあの人に、また触ってもらいたいんだ。あの時、あの瞬間は、もう二度とって思うのに。
時間がたつと、あの日が忘れられない。あの日以来一人で乳首使ってイケるようになったけど、でも、あの興奮には到底届かない。ちゃんとこっちで気持ちよくなれるようにならないと、あの人は触ってくれないだろう。
そう思うと、気づいたら調べてて、気持ちよさそうにしてる画面の向こうの人たちを見て、身体の奥がぐっと熱くなった。あの人は平気そうな顔して指突っ込んでたけど、勇気のない俺はローション片手にコンドームに手突っ込んで自分の尻に指を入れた。
そもそもアナニーなんて、乳首の時みたく片手間ではできないし、変な感じ変な感じって想いながら最初の頃は弄ってた。多分この前あの人が俺のいいところといった場所は前立腺というところで、比じゃなく気持ちいというのはドライオーガニズムのこと。言葉だけはググったらいくらでも出てくるんですよね……。
サイト見たり動画見たり、エログッズ買ったり。エネマグラにアナルプラグ。なにやってんだろって思いながらも、買うだけ買った動画も見た。気持ちよく、なれる、はずだ。
「……っ、なんか、ここら辺だったと思うんだけど、」
指突っ込んで動かして、まだ到底二本なんて無理だけど、あの時男が触れていた場所を思い出して指を動かす。変な感じ変な感じって。上手く前立腺を見つけられないまま、指だけ突っ込む日々が続き。二本目がだいぶうまく動かせるようになったころ、指でうまく開発できる気がしなくなって、一応買った到底最初は入る気がしなかったいわゆるおもちゃを眺めた。
電動で動くエネマグラってやつ。前立腺開発。俺はそこまでしてメスイキしたいのか。そんな空しさを感じたときは、電車でのことを思い出してオナってる。思いだすと、少し体の奥がじんと熱くなるのだ。あの人の低い甘ったるい声が、俺のまだあんまり気持ちよくないオナニーのやる気の原動力である。
気持ちよくなればね、無我夢中でオナニーしまくれるんだろうけどね。
ぬめりの強いローション片手に指で広げながらエネマグラを挿入する。ちょっと苦しいなって、考えながらも、これが結構いいアイテムだった。多分俺に技術がないせいなのだが、触ってたところはちゃんとだいたい前立腺のあたりで合っていて、このエネマグラってやつはソコを的確に開発してくれる。
「っ……、ふっぁ……、」
そこからは長期戦で頑張った。大学から帰ってきたら、とりあえずエネマグラ中に入れて、電動のスイッチ入れる。最初の頃は、反応しなさ過ぎてスマホ弄る余裕とかあったんだけど、だんだん、余裕なくなってきて。
「ぁっ……♡それ、まっ♡」
ベッドで悶えてる時間が増えた。それでもイケるまでには程遠く。開発時間を延ばすため、アナルプラグをハメて大学に行った。バレる心配とかはあんま考えてなかったけど、時々いいところ当たってびくってなるのが、ちゃんと感度上がってる感じがして、うれしかった。
「はっ……ぅぁっ♡も、ちょっと、太いの、イケるかな♡」
大学のトイレでマジ何やってんだろって思いながらも、少しでも感度良くなりたいし、時間は大事だよなって考え直して、ちょっとずつ太めのやつを入れる。
「ッ~~~!?♡これ、やばっぃ……♡」
今自分の中に入れられるギリギリの大きさが中をみっちり支配して、前立腺も力入れなくても押されっぱなしになる。すげー感じる。ヤバい♡我慢できなくなって、乳首触ろうとして、ニップレスを張ってたのを思い出した。代わりのなんて持ってきてないし、今日の服張ってないと乳首勃ってるの絶対バレるよな。夏が近づいて、嫌でも乳首の凹凸が目立つ服が多い。擦れるのも防げるしでニップレスをつけていたんだけど。
直接触りたいって、想いながらも、ニップレスの生地の上から少し強めにひっかく。
「っあ♡ぅっん……♡」
中がぎゅって締まって強く前立腺が押されるとめちゃくちゃ感じる。上手くイケないのに、気持ち良すぎて何回も無駄に繰り返してしまう。最近ちんこより乳首とか前立腺のほうが気持ちいんだけど、今日は、しかたないしなって雑に抜いた。
日々の開発のかいもあり、エログッズサイトのランキングで気持ち良すぎると話題のエネマグラが今なら入るんじゃないかと思い購入した。メスイキ間違いなしらしい。気持ち良すぎるか。ホントかなって。エロ可愛い見た目のピンクのやつを眺める。
学校の間つけてるやつを外して、それより太めのやつだから指を入れて、少し慣らす。前はどこだか場所もわからなかった前立腺も指を入れれば一瞬で分かるくらいぷっくりと主張するように腫れぼったくなった。少し撫でるだけで中が締まる。でも、あの人なら、指だけでイカせてくれるんだろうな。そう思いながら勃起した。
ゆっくりエネマグラを中に入れて、中がみちっとなる感じをなじませて、びくびくするのが落ち着いたら、スイッチを入れる。
「っぁ♡んぁッ~~~♡なにっぁ♡すごっ♡あっん♡」
ぴたっと前立腺のとこに包み込むみたいに密着して、振動する。その振動が重く粘着質で結構いい感じ。感度上がりそう。でもこれ長い時間はきついかもって思いながらも、それから割と常連になった。でもメスイキには至らず、もどかしい日々が続いた。
そんな感じで、学校の授業も全然真面目に聞かなくなってた、暑い、夏の日。
電車の中はクーラーが効いてても微妙に暑くて、それでも満員は相変わらずだから、嫌気がさすような陽気で、ぱたぱたと首元のシャツを叩いて冷気をシャツの中に入れていた時だ。
「それ、擦れるからつけてんの?それとも目立たないように?」
びくっ、知らない声かと思ったけれど、それは待ち望んだ声だった。低い甘ったるい声に、高そうな香水の香り。俺の返事も待たずにシャツの間から手のひらが入り込んできて。ニップレスを剥がそうと爪を立てた。
「っぁ……♡だ、め、それ剥がすと、めだつから、」
「あーそうなの?じゃあ、触んなくていい?」
「っ……、」
うってなる。せっかくこの人に触れてもらえる機会。降りたら、絆創膏張ればいい。この人に触ってもらうために、弄ってたんだろ。俺って。思い直した。
「や、やだ、」
「まぁ、いいか、お前つけたままでイケそうだもんな。」
「ッ!?」
カリカリって、爪で強めの刺激が下に響いてくる。
「っ……んッ♡」
周りの乳輪をなでながら、もう片方の腕がサルエルパンツの中に入り込んできた。そこではっとなる。中に入れたアナルプラグのことだ。
「ちょっ、と、まって……、」
無意識に慌てて距離を取ろうとして、無理やりに身体を引き戻された。下着の上から、少し触れられて、多分バレたと。こんな至近距離で誰かに触れられることなどまずないから、今日まで油断したこともなかった俺は、マジで顔が熱すぎて、逃げ場のない電車で初めて逃げたくなった。
「なにこれ。」
「っ……いや、あの、」
「うん。ちゃんと説明して、」
全部あんたのせいだと。考えながらも、下着の中に入り込んできた手が俺の身体から強めの力でアナルプラグを引き抜いていく。
「ぁっ……♡っふぁ♡」
「随分ずっぷり咥えこんで、誰のせいでこんなえっちになっちゃったの?」
「ッ……あ、あんたの、」
「俺のせいなの?」
コクリ。抜いたアナルプラグを自分のポケットに抵抗もなく入れると、一つの迷いもなさそうな動きで、俺の口の中に指を入れてくる。
「慣らさなくてもいいかもしれないけど、一応礼儀だからな。ほら舐めて。」
言われるまま舐めようとすると、口の中も二本の指が暴れまわってうまく舐められない。舌を撫でられて、歯をなぞられて。何も感じるようなことでもないのに、あの男にされてると思うと、心臓の鼓動が速くなってくる。
濡れた指が下着の中に入ってきて、緩くなった入口に触れる。
「すげーひくひくしてるね。入れてほしい?」
「っ……、い、いれて、」
「ホント素直でかわいいよね。お前。」
ゆっくり、でも、前よりずっと大胆に入ってくる指が、擦れるだけで気持ちよくって、前みたいに探さなくても主張してる前立腺に届くと身体がびくんと跳ねた。
「ぁっ♡ンン゛っ……♡」
「こっちではイったの?」
イケてないって横に首を振ると。
「多分お前暗示みたいなのがかかってんだよ。こんだけ開発されててイケないわけないかんな?」
「え、あ……そ、なの?」
「俺にされるまでイケないって、自分の心のどっかで思ってんだよ。」
「ッ♡ァっ……♡ンン゛♡んっ♡」
イっちゃいけないって、思ってたわけじゃない。でも、この人に触れられてイキたいと思っていたのは嘘じゃない。この人にぐちゃぐちゃに乱されてイキたい。この人の手で気持ちよくしてほしくって今日までこんなことしてたんだ。そう思うと、触れられてる喜びに、ぎゅうってお腹の奥が熱くなった。
「媚びるのも上手になっちゃって、こうやって潰されんのが好き?」
ぐっぐって押しつぶされると、気持ちよさの波がそのたびに全身を支配してどうにかなりそうになる。死ぬほど気持ちいって頷くと指を増やして激しくされる。だめ、そんなはげしくしたら、まじで声。頑張って抑えてんのに勝手に漏れる。
「ぁっ♡ん゛んっ♡……ッ♡ぁんっ♡」
「あれ、剥がしてないのに勝手に剥がれてきた。」
両方はだめだって、言う余裕がなくて、でも、あんまり張りつめすぎた乳首を抑えきれなかったニップレスがはがれてしまって、男の指が乳首の先をなでる。
「っぁ~~~~♡ンン゛!♡」
ホントにだめ、蒸れて柔らかくなってる皮膚が、外気に触れてすごく敏感になってて、男の冷たい指が触れるだけでものすごく感じる。最近服に擦れるだけで辛くって、それだけでイキそうになるから、貼ってるのに、やっと触ってもらえたっていう想いも相まって、感度がやばかった。
「また感度上がっちゃってるんだね。結構おっぱいおっきくなったんじゃない?」
「はぁっ……♡んっ……♡ンっぁ♡」
「これ摘まむたびに中締まる。」
中が締まるとそこを無理やりに暴かれて押しつぶされる。硬くなったソコを無理やり押されるのがたまらなく気持ちよくって、足が震えてくる。それが何回も繰り返されて、びくっびくって身体の痙攣も激しくなってくる。
「ッ♡ぁあっ♡ンン゛ぁ♡あぁっ♡」
やばい、なんか来る、これなに、って快感が過ぎて頭の中混乱してたら、片方の腕が乳首から離れて、あの時みたいにぐっと俺の口元を抑えて、身体を支えた。途端。中の指の動きが一気に激しくなる。乱暴に服の外まで音聞こえてるんじゃないかってぐらいぬちゃぬちゃ♡って抜き差しされて。快感で意識が飛びそうになって。あっ、これなんかだめ、イきたい、いきたいよ、なんで、あれ、なんでイケないの。そう思ったときだ。溜息とともに耳に元に声が響く。
「……ほら、イっていいよ。」
「ッん♡んっ♡ぁっ♡んんぁ♡ンン゛~~~~~!♡っ~~~♡」
やっとイっていいって。脳が気持ちよくってちかちかってなる。びくっびくっって痙攣が止まらない身体を押さえつけて、ガシガシ前立腺押しつぶされ続けた。ちんこからたらたらってなんか情けなく垂れていったのはイったのかな。でも全然勃起おさまってない。
どのくらいの時間がたったのか分からないでいたけれど、息も全く休まらないままに、自分の降りる駅で、とても一人じゃ歩けない状態で男に支えられたまま降りた。つか、ズボンまでびちゃびちゃだったぽくて、男が上に着てた服を隠すために着せられた。
「す、すいません、迷惑かけて、」
「……まぁ、いいよ別に。」
駅の待合室みたいなところに座らせられて、水を渡される。男はぱっと見は、25,6ぐらいに見える感じで、とても痴漢なんかしそうにない感じだった。
「あの、出勤途中なら遅刻しちゃうんじゃ、」
「いや、どちらかというと帰り道だから時間は気にしなくていいけど。」
「そ、なんっすか、」
確かにスーツと言っても社会人が着る感じのやつではなかった。真っ黒い、なんか高そうなやつで、香水の匂いも、どちらかと言えば夜職って感じで。
「客のアフター帰りにホントにたまたまタクシー捕まんなかったときに乗るみたいな、そんな感じ、」
「へー……、なんか、すごいですね。」
「全然すごくないけど、キミは大学生?」
「そうです、×××大です、」
「え。頭いいんだね。」
「いや、全然、マジ最近はダメです、」
「それは何、エロいこと考えすぎてってこと?」
図星だけど、なんかこっぱずかしてく返事をせずに頷いた。
「まぁ、1か月ちょっとでそんなにエロくなんのは相当だわな。」
「ッ……でも、それは、」
「俺のせいだって?」
コクリ。
「なんで、ち、痴漢なんてしたんですか、」
しかもその感じだと多分ホストとか、そういう系の仕事なわけで、身に着けているものからして、売れっ子っぽくて、その上顔面そんなかっこよくて、痴漢する必要性なんて絶対ないわけで、つまり。
「か、からかったんですか、俺のこと。」
俺こんな、だいぶ取り返しがつかないことになってるのに。なんかそう考えたら泣きそうな気持になってきて、がちがちだったちんこも萎えてきた。下着の中はぐっしょぐしょだけど。上まで大洪水になりそう。
「いや、顔がエロくてたまらなくかわいいなぁ~……と酔った頭で最初は触ったんだけど、なんか、だんだんマジでエロくなってきて、」
「え、」
「これはワンチャンヤレるのではと今日は一緒に電車降りてきたんだけど。」
「ッ……、や、ヤるって、」
「キミのそのえっちなお尻に俺のちんこを入れるんだよ。」
一瞬で頭の中にその情景が思い浮かぶ。そして、ばっと顔が熱くなる。
「いや、考えたことなかったの?」
「こっちで、イケるようにならないと、もう、触ってもらえないかもって、思って、」
「それで、一生懸命自分の身体開発してたの?」
コクリ。
小さくうなずくと、めちゃくちゃ通勤ラッシュの時間だからさ、たくさん人がいるし、俺の大学の近くだから見たことある奴もめちゃくちゃいるってのに、キスされた。多分この人は同業の人なんてこの駅にはいないだろうから気になんてならなかったんだと思う。
でもそれが、俺には、もう、めちゃくちゃうれしくって。何もかもどうでもよくって、キスに夢中になった。舌、絡むの気持ちいい。タバコっぽい味がするのもなんかかっこいい。
「ホントかわいいね。お前。」
何とか落ち着いて、言われるがままの道を歩き。タクシーに乗せられた。後に聞いた話、タクシーとさっきまで乗っていた電車以外はさっぱり道が分からないらしい。
「家とホテルどっちがいい?」
ここで迷わず家って言う女って嫌われそうだよな。と。考えつつ。でも、気になるんだよなと、ぼそっと家って言った。
「……まぁ、金かかんないから俺はいいけど、縛られて閉じ込められたりもする可能性もあるから、知らないおっさん誘うときは、ホテルとかにしとけよ。」
そしてなぜが痴漢に注意された。知らないおっさんとなんかヤらない。
「お兄さんは、」
「蓮(れん)って呼んで。ヤるとき名前で呼ばれたい。」
「俺は、あの、悠っていいます。一路悠(いちろゆう)です、」
「名前もかわいいね。」
「ど、どうも、……蓮さんも、かっこいいと思います、」
「で、何聞きたかったの?」
「あ、蓮さんはホストなんですか?言いたくなかったら大丈夫です。」
「え?あぁ、まぁ、うーん……今度店連れてってやるよ。そん時のお愉しみな。」
今度って単語に、マジで、興奮した。にやけて、ごまかされたのも気にならなかった。そして静かな住宅街で降ろされた。高い高いマンション。え。ここに住んでるのって普通に引いた。厳重そうなロックが解除されて、ついていくと、32階で降りるよって言われた。
ぴっぴってボタン押して玄関が開いて、中に入る。めちゃくちゃに綺麗ってわけでもないけど、そこそこに片付いてる男の一人暮らしって感じの部屋だった。連れ込みまくりなのかと思いきやあんまりそんな風はなかった。ゴミ袋とか食べっぱなしのUber Eats、洗濯途中のシャツ、おっきいパソコンにゲームのコントローラー。俺の家と広さ以外大体一緒だった。
「あんま片付いてないからみんなよ。」
「あ、……エペやるんですか?」
「やるやる。でも最近はVAL〇RANTかな、」
「俺も、友達とよくやります、そのマウス同じだから、やるのかなっておも……んっ♡ぁっ、」
話してる途中なのにキスされて。
「うん。その話後な。明日休みだからヤった後いっぱい話せるから。」
「す、すいません。」
「いや、お前は電車でイってるからちょっと余裕あるかもしんねーけど、俺は結構限界だからさ。ごめんな。」
どろどろで気持ち悪いだろって、服さっさと脱がされて、ベッドに押し倒される。下着の上からちんこ触られるとぐちょって嫌な音が鳴った。
「んっ……♡」
べたべたの下着を脱がされる。
「すげーエロくね?見てみ。」
精液でぐちょぐちょになった下着が糸引いてる。普通に恥ずかしくて、顔が熱くなる。
「ははっ、顔真っ赤、かわいいなぁ。キスしよ。」
顔の脇に腕が下りてきて、蓮さんの整った顔が降ってくる。酒とたばこの味。舌が絡んで、唇を舐められる。すっごい気持ちいい。身体がとろとろって蕩けていく感じ。キスってこんなきもちいのか。
「んっ……♡んぁ♡」
「顔ふにゃふにゃだね。気持ちいい?」
「めっちゃ……きもちいい、まじやばい♡」
じゃあいっぱいしよって、舌しびれるくらいまでいっぱい、ちゅーした。頭酸欠でふわふわする。触れられるとこ全部気持ちよくて。頭じりじりする。
「悠、首に抱き着いて、」
ゆっくり腕伸ばして首に抱き着くと、押し倒された状態から身体起こされて、向かい合う体勢になる。
「乳首舐めてあげよっか。」
「ッ……、やっ、だ、」
「なんで?」
「声、抑えらんない、」
「部屋だから、いっぱい出しな。」
あ、そうだ。もう抑えなくていいんだ。
「いっぱい悠のかわいい声聞かせて。」
「ん……、うん、」
ねっとりとした熱い舌が近づいてくる。それだけで心臓がばくばく早くなって、期待がでかすぎて、目をつぶった。あったかい、濡れた、柔らかい感覚。でも、絶妙に器用で、蓮さんの舌はエロいことするために作られたと言っても過言ではないほど器用に動いた。
「っぁ……♡だめっ、それ、あっん♡やっ♡」
唇で乳首を咥えこんで、先端だけ舌で刺激される。舌の先を硬くして押し込まれるとまた違う刺激がやってきて、一瞬の間になれない刺激が押し寄せてくる。
「あんっ♡ひぁっ……♡あっ、それ♡きもちぃ♡ひぁっ♡」
授乳のように吸われたと思うと、甘噛みされた。
「ッ……!♡あっ、ひっ♡それ、やば、ぃ♡あぁっ♡」
「ん、これ?」
さっきよりちょっと強めに噛まれて、甘やかすように舐められて、また噛まれて、噛む強さが毎回違って、それがたまらなく気持ちよくって。舌。ヤバい。指より全然やばい。
「っあ♡イっちゃ……いっちゃう、だめ♡も、いっちゃう♡」
「え、もうイクの?早くない?」
「ごめっ♡なさっ……♡あっ♡ひぁっ♡んっ~~~~♡」
恥ずかしい、でももうだめだ、ホントにイっちゃった。乳首、ホントに弱いんだ。マジでダメなんだ。触ってないちんこがびくびく痙攣して、またうまく射精できないでイってしまう。
「乳首よわよわだね。」
「っ……、」
顔見られるのがあまりにも恥ずかしくて首のところにぎゅって抱き着いて顔を隠す。
「でもほんとおっきくなったねおっぱい。」
なんで乳首からあえて俗っぽい嫌な言い方するんだ。
「気にしてるから、言わないで、ください。」
「エロくていいじゃん。嫌なの?」
「服着るだけでマジやばいし、ニップレスとか絆創膏とかないと服擦れるだけでイキそうで、脱ぐのちょっと最近恥ずかしい、」
「まぁ、脱いだからバレるわな。俺らの界隈じゃ特に。一生えっちなまんまだよ。」
「っ……、マジで?」
「うん。感度って上げんの大変だけど、一回成長したら、もうエロくなるばっかり。」
後悔しても遅いのだが、ちょっと後悔する。これ以上、感じるようになったら、俺どうなるんだ。マジ。
「てかこっちはどうやって開発したの?」
手のひらで少しあっためたローションがくにくにと尻を揉んで、入口を見つけると、少しだけ指が入り込んで、抜けたり入ったりする。だめ。それだけで気持ちいい。
「んっ……♡毎日、家帰ったら自動のエネマグラ入れて、普段アナルプラグいれっぱにしたり、あととにかくめっちゃ、調べた。なんか感度上がるとか言うドリンクとか飲んだけど、それはあんまし微妙だった。」
「ふっ、ははっ……ネットのやつはただの栄養ドリンクだろうな、」
「やっぱそうなの?すげー高かったのに、」
ゆっくり入ってきた一本の指が中のしこりをゆっくりなでて撫でて。
「俺に触られるの期待して、こんなにえっちになっちゃったんだもんね。」
「っぁ♡んっ……♡そ、う、ずっと、触ってほしくて♡」
「もう十分なかとろとろだからなぁ、セックスはしたいって考えなかったの?」
動画とかの中では、気持ちよさそうにしてるなっては思った。でも、蓮さんに挿れて貰える想像までにはいたってなくて、だって、顔も知んない、声しか知らないこの人に、イカされる妄想だけで、毎日オナニーしてた俺からしたら、想像もできない夢だったわけで。
セックスで、俺は、挿れられる側になるんだって今さっき実感したんだ。
蓮さんの、ちんこが、俺の中に。考えた瞬間ぼわって身体が熱くなる。指が舌が声が見た目が、何もかもこんなにエロい、蓮さんと、セックス、してもらえるのか俺。抵抗感なんて何もなかった。もう、期待と幸福感で、いっぱいすぎて。頭の中がふわふわする。そもそも俺は、蓮さんに、ぐちゃぐちゃに、犯されたくて、ちゃんと蓮さんが犯したくなるように、必死に自分の身体を開発してたんだ。
蓮さんに何されても気持ちよくなりたくて。触れられるところ全部気持ちよくなりたくて。
「あっ♡……したい♡蓮さんと、いっぱいするっ♡ぁっ……♡そのために、ふっぁ♡俺っ、頑張って、えっちになったの♡んぁ♡蓮さんと、セックスしたくてっ♡乳首も、アナニ―もっ♡いっぱいした♡……ァっ♡毎日そのことばっかで、もう俺ばかになっちゃった♡セックスのことしか、もっ、考えらんない♡」
蓮さんの片手が少し離れて、自分の口を覆った。少し肩が震えて。
「……いや、なんか、マジくるな。いちいち、本当にタイプなんだよなお前。」
ぎらついた視線と瞳が重なった。食われるって感じがして。それがたまらなく腰に来る。俺と変わらないくらいに熱くなった唇にキスされる。粗っぽく舌を追いかけられて、必死に絡むと、飲み込めなかった唾液が唇からこぼれてく。
「んっ……♡ンン゛っ♡んっんぁ♡」
「はぁ……、キス好き?」
唐突に聞かれたその問いが、脳を支配する。今日で出会って三回目。電車での時間が20分ちょっと。顔を合わせたのはさっきで、でも。
「すき……♡大好き♡」
「なんかニヤけるわ、かわいくて。悠、俺のズボン脱がして。」
ふらふらしながら蓮さんの膝の上から降りて、心臓バクバクして上手に動かせない手でズボンに手を掛ける。そしたら頭をぐしゃぐしゃってされて、すりって手に頬を寄せると、またかわいいねって言われた。ベルト外して、チャックおろして、下着が見える。窮屈そうに勃起してて、少しだけ染みができてる。濡れてるそこに無意識に手がいって触れる。
「っ……♡」
俺のこと見て、興奮してくれてる。うれしくて、うれしくて、ヤバイ。少し膝を立てた蓮さんは自分でズボンを下げてくれて。俺が下着に手を掛けると、ちょっと子供を見るみたいに笑った。
「男なんだから全部造りは一緒だよ。」
「ん……でも、」
下着から少しだけ糸が引く。蓮さんの香水じゃない、少し甘い肌の匂いがして、使い込まれている感じがする、おもちゃの数倍グロテスクなのが目に入って釘付けになる。
「真昼間からするセックスほどたまんないもんはないよな。」
押し倒されて、足を広げられる。こんな格好初めてする。女の子ってこんな恥ずかしい体勢毎回してるのかって、顔がかっと熱くなった。顔を手のひらで隠すと。
「ほら、挿れるよ?」
「っぁ♡」
入口に触れて、びくっと身体が跳ねる。
「ン……い、いれて、」
少しこわばった身体に、耳元に唇が寄る。
「大丈夫。気持ちいいことしかないから。前立腺の奥にはもっと気持ちいいところがある。」
「え?……ッ~~~~!?♡ぁっ、はいってっ♡」
体温があるって、意思があるって全然違う。ゆっくり自分じゃ分からない速度で、一番太いところが中に入ってくる。
「んっ……♡ふぁっ♡ぁっ♡」
「俺の形になるの上手だね。ぴったりくっついて離さない。」
言葉の通り俺の中は蓮さんの形の通り隙間なく密着して、擦れるだけで感じてしまう。断続的にびくりびくりと痙攣する俺のに蓮さんのも反応して脈を打つから、またそれに感じて、逃げ場がない。
「あ、そろそろ悠のいいところじゃない?」
そう言って、ぐんってしこりを一気に突かれた。目の前にぱちぱちって星が飛んで、上手く息が吸えなくなる。
「っぁ゛!?♡あっ~~~~♡っんんぁ♡ぁっひ♡」
理解はちゃんとしてるんだ。そこがあの腫れた前立腺で。俺の感じるところで。でも理解と現実は全然比例しなくて。おもちゃや指では再現しようない、重くて熱くてねっとりした人間の性器は、セックスするためにこの形なんだって。思い知らされる。
突かれるたびに意識がとびそうになって、恥ずかしいとかそんなことを考える余裕はどこにもなかった。
「ひぁあっ♡だめっ♡んぁっ♡やらっ……♡あ゛っ♡つかないでっ♡」
「ダメじゃないだろ。こんな必死に中媚びてきてんのに。」
「あっ♡ぁっひ♡だめっ~~~♡ひぁあっ♡」
なにがなんだかわかんない。気持ち良すぎて。ホントに、こんなのおかしくなる、気持ちい気持ちいい。死んじゃう。考えられない頭の中がそんな言葉でいっぱいだった。さらさらと蓮さんの指が俺の腰や肌をなぞって伸びてきて、胸の先をひっかく。
「っぁ゛~~~!?♡あ゛ッ♡だめっ♡イっちゃ♡ぁっ♡」
「っ……♡あー、やっぱ、すげー締まる、やべーもってかれそ。」
腰の動きはだんだんに動きやすくなるたびに激しくなって、胸の先をきゅっと摘まんで、中の筋肉がこわばった瞬間に、腰を突いてきて。強制的に暴かれる。
「んぁっ♡ンン゛♡っひぁ♡やらっ♡だめっ、ほんとに♡おかしくなっちゃ♡」
いっちゃう、そう頭に単語が浮かんだ時。声にする直前。急に動きが止まって、蓮さんが思いだしたように言った。
「あ、ゴム、」
そして、抜こうとするからびっくりした。でも抜く感覚にすらびくびく感じてしまって。中から蓮さんのがなくなって、ぼやけた景色がはっきりする。上手く声も出せないほど乱れた呼吸を整えているうちに蓮さん足早にゴムを取りに行こうとしてた。でも、力なんてもうどこにも入らないのに、無意識に手が勝手に蓮さんのシャツを掴んでて。
「や、やだ……、」
「え?」
「ご、ゴムやだ、」
首を横に振ると。
「……孕んじゃうかもよ。」
「っ……♡」
男が孕むわけなんかない。そんなわけない、のに、蓮さんが言うと孕んでしまうんじゃないかって、頭の中がぐちゃぐちゃってなる。
「さっき悠やだやだって喘いだよね。」
「ちがっ……ホントに嫌なわけじゃなくて、」
「気持ち良すぎて怖くなっちゃったんだよね。」
そう、ホントにその通りで、感じたこともないありえないほどの快感に意識が飛びそうで怖くって。
「でも、せっかく俺が悠の子宮に新しい命を宿してあげようとしてるのに、拒否られたら傷つく。」
全然傷ついてなんかいないあまったるい試すみたいな笑顔で言うんだ。優しく腹の上をなでられて。首筋に跡をつけるように吸い付かれた。
「ちゃんと気持ちいいのも怖いのも逃げないって約束する?」
「っぁ♡……はい、」
「悠は俺の赤ちゃん孕みたいんだもんね。」
「は、孕みたい……♡」
「中出しは責任持てる奴だけがしていい行為だからさ。ちゃんと着床できるまでがんばろうね。」
「っぁ♡……ん♡が、がんばるっ♡」
だから立たないでベッド戻って来てって、腕を引っ張ると、甘いキスが振ってくる。キス。好き。すごくすごく好き。ただただ気持ちよくて。頭の中がわけわかんない幸せでいっぱいになる麻薬みたい。ゆっくり離れて。
「俺の上に乗ってごらん。」
「ぇっ、ぁっ、」
「自分で腰上げて挿れるの。」
腰を手で持ち上げられて、自分の指でひくひくと挿入を待ち望む入口をなぞる。蓮さんの先端に口づけて、少しずつ腰を落としていく。自分でスピードをコントロールできる分、気がおかしくなってしまいそうなほどの快楽への恐怖が、身体全身を支配する。恐る恐るゆっくり。決してその間蓮さんは動かなくて、時々びくりと脈を打つだけ。
「んっ……♡ぁっ……♡っふぁ♡」
いっそさっきのように無理やり突いて欲しいのに、自分で進む以外には道がなくて、ゆっくりゆっくり腰が落ちていく。前立腺がぎゅっと潰されて、ぱちぱちってまた意識が遠のく。
「ぁ゛ッ~~~~!?♡っ♡はぁっ……ふっぁ♡」
「悠。」
「んっ……?♡」
「気持ちいい?」
「はぁっ♡ぁっん♡……きもち、ぃ♡きもちよすぎて、ぁっん♡しんじゃう♡」
言葉にすると余計に気持ちよくて、ぎゅうって蓮さんの頭に抱き着いた。
「ほんと、素直でかわいい。」
いっぱいいっぱいキスをして。頭を撫でられる。
「あのね。悠。まだ俺の半分くらいしか悠の中に入ってないんだよ。」
「んっ……♡」
「あと少しだけ奥に入って、全部咥えこんで、出さないと、上手に孕めない。」
「そ、れは……やだ、」
「ね。俺も嫌だな。だから、ほら、ゆっくり、腰を落として。」
そう言って、少しずつ抱かれた腰を力を入れて落とされる。
「あ゛っ……、ン゛ぁっ♡それっ♡あぁ゛っ♡」
だめっていっちゃだめだ。気持ちいいのを全部受け止めないと。でも、多分そこは入っちゃいけないところだ。閉ざされている中に無理やりに入り込んできて。ついに、お互いの腰が触れ合った。状況的には落ち着かないが、体勢的には落ち着いて、快楽に上手く話せなくなった俺に、蓮さんがキスをする。
「ンン゛♡ンぁ♡ッん~~~♡ぁん♡」
「っ……♡はぁ……全部挿った。ここで出したら絶対指じゃ掻きだせないね。全部ここで受け止めてくれる?」
うまく言葉が理解できない。でも、この一番奥に出してほしい。
「マジすげー気持ちいい♡」
その言葉が、脳に響いて、飛びかけてた意識を覚醒させた。途端。理解できないほどの快感が全身を襲う。
「あ゛♡ひっ♡ぁっ♡あっぁひ♡いっちゃぅ♡きもち、ぃ♡いっちゃぅ♡」
「ははっもうイってるでしょ♡」
え、もう、俺イってるの?全部気持ち良すぎて、わかんない。生々しい水音が部屋中に響いて、何度も挿入を繰り返される。前立腺と奥を貫かれるたびに、身体が弧を描くように飛び跳ねる。
「っ……ぁ♡悠、俺もイキそう。」
「ひぁっ……♡ぁっ♡んひぁ♡」
「どこに出してほしいんだっけ?」
そんなの決まってる。俺は、蓮さんの赤ちゃんを孕まなきゃいけないから。
「ぁ゛っ♡おくっぁ♡いちばん♡ッぁ♡おくの、あかちゃん♡はらむところぉ♡……ひぁっ♡ぜんぶ♡だして♡あったかくして♡」
「ッ……はぁ♡マジ、ほんと、あー……了解♡」
返事のあとどちゅっと一番最奥にハマってきつく抱きしめられてキスされる。舌がめちゃくちゃに絡むと、それがたまらない幸福感になって、俺の腹の奥で、熱いのがどろどろと注がれた。次々に流れ込んできてお腹の中を熱くする。
イキそうな感覚ともまた違う、幸福感。幸せで、幸せで。うれしくて。泣きそうになった。
蓮さんが果てるとやっとだんだん動きがゆっくりになって、一番奥にハマったまんま、止まって、抱きしめられる。ぐでっとベッドに倒れ込むように押し倒されると、またキスされて。でもそれは激しくなくて、すごく、長く続いた。
目を開くと夕方で、蓮さんの腕の中にいた。使ったこともない筋肉を使ったせいで全身どこもかしこも痛くって悶えてしまう。どこで意識飛んだかわからないけれど、あの後も何回もヤって、それで、多分俺がどっかで気失ったんだろうと思う。
身体は綺麗だった。でも、お腹の中はじんとした重さがあって、自分の腹を少しだけ撫でる。
「ん……何時?」
抱きしめられたまま眠そうな声が頭の上で響く。スマホの場所なんてどこだか全然わからなくて、部屋を見渡したところにあった時計の時間を答えた。
「17時です。」
「あぁ、マジセックスして1日終わった。」
「嫌でしたか?」
「こんだけヤリたおして、どこに後悔があると。」
「ふはっ、ははっ、」
「悠は?」
「うれしかったし、きもちよかったし、何より幸せでした。もう、なんか、幸せ過ぎて、ふわふわした。」
「それはよかった。」
ベッドの中で蓮さんの足が俺の足に絡んできて、また柔らかいキスをされる。気持ちよくって甘ったるくて。夢中になってしまう。ぎゅーって抱き着くと。
「かわい。」
って言われて、抱きしめ返された。何この幸せな時間。
「そういえば、ゲームの話するって言ったんだっけ。」
「え、あ、したいです、」
「結構好きだよ。FPS全般、休みの日はそればっか。」
「ッ、俺も、1年の頃ヤリサーに入ってたんですけど、今はゲームサークルに入ってます。大会とかも結構出てて、蓮さんに会うまで、性欲よりゲームだった。」
「ふっは、何お前、ヤリサー入ってたの。ウケんだけど、」
「なんか彼女に、私よりゲームなの!?っていわれて、あ、俺、セックスよりゲームだわってなって。最近まで。エペしてるとオナんのも忘れてた。」
うんうんって話聞いてくれて。その間ずっと髪の毛撫でられてた。
「でも、蓮さんにあって、初めてプレデター落としちゃって、」
「それは落ち込むわ。」
「だけど、マジで、今日は幸せで、死んでもいいってくらい最高だった。」
「ははっ、だからつまり男の欲はゲームとセックスだってことだろ?」
何かよくわかんない結論を、意外と蓮さんは理解してくれた。
「俺もそう思う。すげーわかる。女にはわかんねーよな。なんでゲームってあんな楽しいんだろーな。」
そんな俺の意味不明な話をかわいいねって蓮さんは聞き流した。でも帰った後、ラインでエペとVAL〇RANTのユーザーIDが送られてきて、一緒に電話しながらゲームした。めちゃくちゃ楽しくて、飲みに行こうなって、そんな話になった。
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続くかもしれないし。続かないかもしれないし。そんな二人の設定。
悠
175㎝くらい。19歳。
高校時代は彼女取っ替え引っ替えしてたけど、APEX(FPSゲーム)にどハマりして、女遊びやめたマジでどこにでもいる大学生。彼女に私とゲームどっちが大事なの!?って言われてゲームをとっちゃった。バイトはしてなくてゲームの大会の賞金と奨学金でやりくりできちゃうくらいゲーム全般が上手。大学1年4月と5月だけヤリサーに入ってたけど、ゲームサークルに移転した。先月までコンカフェで出会った女の子と付き合ってた。
蓮
180㎝くらい。25歳。
高校卒業してからやる気のないホストをしている。顔はいいから人気はあるけどやる気がないからいつも2番。VALORANT(FPSゲーム)のゲーム実況を顔出しでしていて、フォロワーが2万人くらいいる。女関係が雑で直ぐ修羅場になる。女の名前を間違えがち。リスナーに手出して2回くらい炎上しているし、匂わせ女のせいで二か所くらい店の出禁を食らってる。最近、店のナンバー1に引っこ抜かれてホストクラブの経営側に立ち始めた。
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