意地悪王子様の婚約者になりましたが婚約破棄を目指し頑張ります!

りまり

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 美味しく料理を食べていると王太子殿下が、何かを言っていたのだ。

 一瞬お皿を落としそうになるぐらいびっくりしてしまったぐらいだ。

 「絶対嫌がらせだ!!!!!!」

 突然の婚約宣言にその場が静まり返った。

 当然としか言いようがない、何を考えているのだ。

 いくら妹が婚約してしまったからと言って、この嫌がらせはあんまりだ。

 殿下と妹はとても仲がいいのだ。

 いつもの嫌味も妹にはなりをしそめるぐらいだ。

 その反動かは知らないが私や他の令嬢への当たりがかなり厳しいのだから嫌になる。

 王宮で働く侍女たちは、仕事でない限り殿下には不用意に近づかないと言っていたぐらい徹底している。

 私も同意見なのにどうして私を指名したんだ!!!!!

 あんたと婚約するぐらいならこのまま修道院にでも入ろうかと思っていると、行動を読まれていたらしくこのまま城に滞在するようにと言われてしまったのだ。

 あの日からあたくしの地獄が始まった。

 妹のことでグチグチと言われ針のむしろだ。

 勉強もマナーもやればやったで妹と比べられ最後にはそんなのも出来ないのかと言われる始末。

 どんなに頑張ったところで、最後は妹と比べられてしまう。

 最近は言い返すこともせずに黙々と勉強をこなす毎日だ。

 そんなに妹が結婚したのが気に入らないのかと思うぐらいだ。

 

 

 

 
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