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僕は長い廊下を走りたい気持ちを抑えながら早歩きで歩いているがいかんせん団員の中では僕は小柄でコンパスも短いので小走りになってしまうのだが、それはご愛敬ということでかんべんしてもらうとしてだ。
その一室には王族で王弟であり騎士団長を務めている、それはそれは尊いお方が鎮座しているのだが……
僕の心は小走りになりながらも行きたくないと叫んでいた。
僕の生まれ育った町はド田舎の山奥にあり、魔物がそれなりに出るので有名な場所なのだけど数年に一度のスタンビートが起こり騎士団を要請したとき来てくれたのが騎士団長指揮いる尖鋭部隊だったんだ。
その時の騎士団長にあこがれて剣術の練習と体力をつけるために野山をかけ待っていたけど……僕はどんなに運動しても痩せない体質で本当に転がったほうがいいんじゃないかと言われているぐらい丸いんだ。
でもあの時の団長の姿が忘れられなくて両親に内緒で騎士入団試験の書類を書いて送ってしまったんだけど、家を出るとき両親ともめにもめて家出同然に王都に来たんだけど……何千人という数の入団者の中から数名しか受からないそれほど難しいのだけど……なんと今年の入団者に僕も選ばれた時は田舎を出てきてよかったと心底思ったよ。
就任早々新人が任されるのが団長を起こしに行くことと団長の使ったシーツや洋服を洗濯をすることなんだけど、僕は家族が多かったから家事は分担してやっていたのでそれなりになんでもこなせるけど、後の二人は貴族なので全く出来ず毎回僕が洗って干したり畳んだりしている。
騎士団は基本自分たちのことは自分たちでするのが当たり前で、洗濯も当番制になっているのだが団長のシーツは新人の仕事になっている。
僕は愚痴りながらも団長の部屋の前までくるとノックをし中に入った。
中に入ると咽返るオスの匂いに一瞬たじろいだが副団長が待っているので僕はそこまでいくと頭を下げた。
「遅くなり申し訳ございません」
「大丈夫だ、またおっぱじめたから当分かかる」
僕と副団長はその後団長が満足するまでその場を動くことなく見続けた。
僕は何を見せられているんだろうか?
目の前で気持ちよさそうに喘いでいる先輩騎士を見ながら思った。
大抵この役目になった騎士は騎士団長に掘られるのが洗礼で、僕は未だに掘られていないのは騎士なのにデブだからだ。団長は僕のことを視野には入れていないのでいつも指示は副団長からもらっている。
就任してから練習をサボることなく出ていようが、他の隊員の倍ははっきり言ってやっているのだが誰か等も認めてもらっていないのが現状だ。
そんな中与えられた任務が騎士団長を起こすことと、部屋の掃除とベッドメイキングだ。
はっきり言ってメイドの仕事なのになぜと思うだろ、騎士団長は寝起きが悪いのだ!!!!!
そんな中メイドに頼んで寝込みを襲われ子供でも出来たら大変だと言うことで騎士団の新人の仕事になった。今回の新人騎士は俺と後二人だが……そいつらは今団長の下で喘いでいるのと寝ている。
この二人はみごと団長のお気に入りになり毎日お誘いがあるのでほぼこの仕事は俺一人でこなしている。家にいた時も毎日掃除や洗濯はしていたので苦にはならないが、毎回見せつけるように俺の前で抱くのは辞めてもらいたい。
ようやく気が済んだのかシャワーを浴びにいった隙に他の隊員がベッドの中でグロッキーになっている人たちを回収してくれるので、その後シーツを替えたりする。
掃除は団長が出かけた後に副団長の監修の元掃除する。
どうも僕は信用がないということらしく何をやっても監視がつくのだ。
疑われる事は慣れてるし、言い訳したところで何も変わらないのは経験済みなので今更だ。
僕は黙々と作業を進め、この後シーツを洗うために洗濯場に行くとそこには団員のシーツも山積みになっているのを見てうんざりした。
副団長は当番制になっているのと今週の当番を知っていて何も言わないので、この山も俺が洗わなければならないのは必然だ。もちろんこれも終わらなければ練習には参加できない。
練習メニューは毎日決まっているのでメニューも終わらなければ夕食にはありつけないのだ。
夕食にありつけなければ自腹で近くの食堂に食べに行かなければならないのでできればそれは避けたいのだ。
僕は井戸から水を汲みシーツを一枚一枚洗濯していったのだ。魔法が使えればあっという間に洗濯から乾燥まで出来るのだが、僕には魔力がないのでこうやって手洗いしなければならない。
終わったのはお昼を少し回ったころだった。
僕は昼食を取り朝の練習メニューをこなしていると、洗濯が早いと疑われてしまったのだ。
本当に真面目にやっているのにだ。
疑いについては副団長が監視していたので疑いは晴れたが、毎回そうだと良いのにと思わずにはいられなかった。
その後団員が集められ、副団長が怖い顔で団員を睨むと、
「朝からこいつを監視しているが、団長のシーツだけでなく団員全員のシーツを洗っていたのはどういうことだ。
その後も朝の練習メニューは完璧にこなしているし、こいつが手癖が悪いと言っていたがそんな気配感じなかったんだがどういうことだ?」
手癖が悪い?
何でそんな話になっているんだ?
僕は?マークをつけながら仲の良い先輩を見たのだ。
「今日の当番は団長に抱かれていた二人です」
「なら他の奴がやればいいことだろ!
それにこいつの練習量はお前たちの二倍になっていてどうしてお前たちと同じ時間におわるんだ?」
「そんなのありえません」
「何かの間違いです」
口々に言い始めた他の団員に副団長は切れ明日から僕と同じメニューで練習することが決まったのだ。
僕のメニューは特別メニューで中の良い先輩に相談したところこのメニューを指示してもらった。
はっきり言って僕のダイエットメニューであるが、それでも痩せない僕って……
その一室には王族で王弟であり騎士団長を務めている、それはそれは尊いお方が鎮座しているのだが……
僕の心は小走りになりながらも行きたくないと叫んでいた。
僕の生まれ育った町はド田舎の山奥にあり、魔物がそれなりに出るので有名な場所なのだけど数年に一度のスタンビートが起こり騎士団を要請したとき来てくれたのが騎士団長指揮いる尖鋭部隊だったんだ。
その時の騎士団長にあこがれて剣術の練習と体力をつけるために野山をかけ待っていたけど……僕はどんなに運動しても痩せない体質で本当に転がったほうがいいんじゃないかと言われているぐらい丸いんだ。
でもあの時の団長の姿が忘れられなくて両親に内緒で騎士入団試験の書類を書いて送ってしまったんだけど、家を出るとき両親ともめにもめて家出同然に王都に来たんだけど……何千人という数の入団者の中から数名しか受からないそれほど難しいのだけど……なんと今年の入団者に僕も選ばれた時は田舎を出てきてよかったと心底思ったよ。
就任早々新人が任されるのが団長を起こしに行くことと団長の使ったシーツや洋服を洗濯をすることなんだけど、僕は家族が多かったから家事は分担してやっていたのでそれなりになんでもこなせるけど、後の二人は貴族なので全く出来ず毎回僕が洗って干したり畳んだりしている。
騎士団は基本自分たちのことは自分たちでするのが当たり前で、洗濯も当番制になっているのだが団長のシーツは新人の仕事になっている。
僕は愚痴りながらも団長の部屋の前までくるとノックをし中に入った。
中に入ると咽返るオスの匂いに一瞬たじろいだが副団長が待っているので僕はそこまでいくと頭を下げた。
「遅くなり申し訳ございません」
「大丈夫だ、またおっぱじめたから当分かかる」
僕と副団長はその後団長が満足するまでその場を動くことなく見続けた。
僕は何を見せられているんだろうか?
目の前で気持ちよさそうに喘いでいる先輩騎士を見ながら思った。
大抵この役目になった騎士は騎士団長に掘られるのが洗礼で、僕は未だに掘られていないのは騎士なのにデブだからだ。団長は僕のことを視野には入れていないのでいつも指示は副団長からもらっている。
就任してから練習をサボることなく出ていようが、他の隊員の倍ははっきり言ってやっているのだが誰か等も認めてもらっていないのが現状だ。
そんな中与えられた任務が騎士団長を起こすことと、部屋の掃除とベッドメイキングだ。
はっきり言ってメイドの仕事なのになぜと思うだろ、騎士団長は寝起きが悪いのだ!!!!!
そんな中メイドに頼んで寝込みを襲われ子供でも出来たら大変だと言うことで騎士団の新人の仕事になった。今回の新人騎士は俺と後二人だが……そいつらは今団長の下で喘いでいるのと寝ている。
この二人はみごと団長のお気に入りになり毎日お誘いがあるのでほぼこの仕事は俺一人でこなしている。家にいた時も毎日掃除や洗濯はしていたので苦にはならないが、毎回見せつけるように俺の前で抱くのは辞めてもらいたい。
ようやく気が済んだのかシャワーを浴びにいった隙に他の隊員がベッドの中でグロッキーになっている人たちを回収してくれるので、その後シーツを替えたりする。
掃除は団長が出かけた後に副団長の監修の元掃除する。
どうも僕は信用がないということらしく何をやっても監視がつくのだ。
疑われる事は慣れてるし、言い訳したところで何も変わらないのは経験済みなので今更だ。
僕は黙々と作業を進め、この後シーツを洗うために洗濯場に行くとそこには団員のシーツも山積みになっているのを見てうんざりした。
副団長は当番制になっているのと今週の当番を知っていて何も言わないので、この山も俺が洗わなければならないのは必然だ。もちろんこれも終わらなければ練習には参加できない。
練習メニューは毎日決まっているのでメニューも終わらなければ夕食にはありつけないのだ。
夕食にありつけなければ自腹で近くの食堂に食べに行かなければならないのでできればそれは避けたいのだ。
僕は井戸から水を汲みシーツを一枚一枚洗濯していったのだ。魔法が使えればあっという間に洗濯から乾燥まで出来るのだが、僕には魔力がないのでこうやって手洗いしなければならない。
終わったのはお昼を少し回ったころだった。
僕は昼食を取り朝の練習メニューをこなしていると、洗濯が早いと疑われてしまったのだ。
本当に真面目にやっているのにだ。
疑いについては副団長が監視していたので疑いは晴れたが、毎回そうだと良いのにと思わずにはいられなかった。
その後団員が集められ、副団長が怖い顔で団員を睨むと、
「朝からこいつを監視しているが、団長のシーツだけでなく団員全員のシーツを洗っていたのはどういうことだ。
その後も朝の練習メニューは完璧にこなしているし、こいつが手癖が悪いと言っていたがそんな気配感じなかったんだがどういうことだ?」
手癖が悪い?
何でそんな話になっているんだ?
僕は?マークをつけながら仲の良い先輩を見たのだ。
「今日の当番は団長に抱かれていた二人です」
「なら他の奴がやればいいことだろ!
それにこいつの練習量はお前たちの二倍になっていてどうしてお前たちと同じ時間におわるんだ?」
「そんなのありえません」
「何かの間違いです」
口々に言い始めた他の団員に副団長は切れ明日から僕と同じメニューで練習することが決まったのだ。
僕のメニューは特別メニューで中の良い先輩に相談したところこのメニューを指示してもらった。
はっきり言って僕のダイエットメニューであるが、それでも痩せない僕って……
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