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探す相手を銀髪の冒険者に変えると、いろいろ噂が出てきた。
「すごいな、かなり強い冒険者みたいだね」
「そうですね、これはもしかするかもしれませんね」
俺たちは徐々に近づいてきていると感じていた時、ぷつんと噂が途切れたのだ。
最後の噂はダンジョンに入ったところで途切れていた。
「まさか、ダンジョンに単独で入ったのか」
「無謀なことしなければいいけど……」
噂に聞いたダンジョンの前に行くと人だかりができていた。
人垣をかき分け前に出ると銀髪の青年が血を流して倒れているではないか!
「何があった!」
「いきなり床が崩落して、巻き込まれたらしいよ」
「そばにいる彼女は?」
「あの子をかばって自分が下に落ちたんだってさ」
泣いているように見えるが、あれは泣いていない。
それに治癒魔法が施されていないではないか!
「エリー、みすみす殺すにはかなりおしい人間です」
「そうだね」
俺は瓦礫を取り除き、下敷きになった冒険者を救出し彼らに治癒魔法を施した。
息さえしていれば俺の魔法で蘇る。
瓦礫を魔法で取り除いてわかったのだが、誰かが好意で崩落させたのがわかった。
魔法の痕跡がありありと残っていたのだ。
「レオ、これは魔法を使って崩落されているよ」
「本当か!」
「ああ、狙いは銀髪の彼だね」
側で鳴いていた女の態度が変わったのを見逃さなかったオリバーは彼女の行動を一挙手一投足見つめていた。
少しでも怪しい動きをすれば動けるようにだ。
誰も見ていないと気付くと持っていたナイフで彼を刺そうとしたのだ。
女の行動を見ていたオリバーはすぐに女を取り押さえた。
他にも仲間がいるのか、逃げ出す奴らはレオとホセによってお縄になっていた。
「相変わらず無茶するよな」
「そうしなければ助からない命もありましたからね」
「一緒にいると寿命が縮むよ」
「なら一緒に居なければいいじゃないか」
俺らのやり取りを見ていた冒険者が、どうも俺らのことを知っていたらしく犯人を引き渡した警備隊に釘をさしていた。
「きちんとしなければ、あそこにいる奴らに八つ裂きにされるからな」
「もし、こいつらとグルで逃がすようなら騎士の名にかけ、お前たちに裁きの剣を行う」
俺の言葉を聞き頷くと連れて行った。
「すごいな、かなり強い冒険者みたいだね」
「そうですね、これはもしかするかもしれませんね」
俺たちは徐々に近づいてきていると感じていた時、ぷつんと噂が途切れたのだ。
最後の噂はダンジョンに入ったところで途切れていた。
「まさか、ダンジョンに単独で入ったのか」
「無謀なことしなければいいけど……」
噂に聞いたダンジョンの前に行くと人だかりができていた。
人垣をかき分け前に出ると銀髪の青年が血を流して倒れているではないか!
「何があった!」
「いきなり床が崩落して、巻き込まれたらしいよ」
「そばにいる彼女は?」
「あの子をかばって自分が下に落ちたんだってさ」
泣いているように見えるが、あれは泣いていない。
それに治癒魔法が施されていないではないか!
「エリー、みすみす殺すにはかなりおしい人間です」
「そうだね」
俺は瓦礫を取り除き、下敷きになった冒険者を救出し彼らに治癒魔法を施した。
息さえしていれば俺の魔法で蘇る。
瓦礫を魔法で取り除いてわかったのだが、誰かが好意で崩落させたのがわかった。
魔法の痕跡がありありと残っていたのだ。
「レオ、これは魔法を使って崩落されているよ」
「本当か!」
「ああ、狙いは銀髪の彼だね」
側で鳴いていた女の態度が変わったのを見逃さなかったオリバーは彼女の行動を一挙手一投足見つめていた。
少しでも怪しい動きをすれば動けるようにだ。
誰も見ていないと気付くと持っていたナイフで彼を刺そうとしたのだ。
女の行動を見ていたオリバーはすぐに女を取り押さえた。
他にも仲間がいるのか、逃げ出す奴らはレオとホセによってお縄になっていた。
「相変わらず無茶するよな」
「そうしなければ助からない命もありましたからね」
「一緒にいると寿命が縮むよ」
「なら一緒に居なければいいじゃないか」
俺らのやり取りを見ていた冒険者が、どうも俺らのことを知っていたらしく犯人を引き渡した警備隊に釘をさしていた。
「きちんとしなければ、あそこにいる奴らに八つ裂きにされるからな」
「もし、こいつらとグルで逃がすようなら騎士の名にかけ、お前たちに裁きの剣を行う」
俺の言葉を聞き頷くと連れて行った。
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