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 「ずいぶんと楽しそうだね」

 「王子様がこんなところで油売っていていいのですか?」

 「大丈夫だよ、俺は君に誰も近づかせないための護衛だからね」

 「……そこのご令嬢の皆さん王子様がダンスでもどうかとおっしゃっているのですがいかがですか?」

 俺は壁の花と化していたご令嬢たちに声を掛けるとわらわらと集まってきた。

 「さー王子様一曲ずつ踊ってきてください」

 俺はにこやかに送り出すと団長と副団長の元に戻った。

 「相変わらず鮮やかだね」

 「ああいう輩は後を絶ちませんからね」

 「それでも王子を手の上で転がせるのは君ぐらいだよ」

 「全然嬉しくありません」

 「でもそろそろ陛下の所に行かないとこっちに来る勢いだよ」

 「……面倒な」

 「最近、陛下の相手してないんだろ」

 「その分、普段が普段です」

 公務の休憩中を利用して、王様は俺を味わう。

 まさに味わうが正解だと思うような行為だ。

 キスはねっとりと味わうよう舌を絡ませ、その間手は乳首をいじっている。

 キスに満足すると乳首を嘗め回すんだ。

 一回の休憩が十五分なのだが、たった十五分で俺は腰が抜けたようにへたり込んでしまう。

 この五年でフェラも教え込まされた。

 最初は抵抗があったが、魔力が高いと精液も甘く感じるらしく最近は抵抗なく咥えられるようになった。

 そうしなければ尻にいれられそうだったからとも付け加えておこう。

 俺は陛下の所に行くと陛下は手を伸ばし俺の腕をとると一度退出し、空いている部屋に入った。

 「……いい加減我慢を覚えてください」

 「エリー、キスしたいし、抱きしめたい」

 「パーティーが終わるまでお預けです」

 ここ数か月要約俺が主導権を握れるようになり、王様は何とか手なずけることに成功した。

 それについては王様に仕事を押し付けられていた臣下の人たちには大いに感謝されたのは言うまでもない。

 「お願い、昨日からお預けなんだよ」

 「もう少し頑張ってください、これが終わったらベルクさまのかわいがってあげますよ」

 王様の唇を舌で舐めれば少しやる気を取り戻した王様を連れ戻った。



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