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王様は何事もなかったように席に着くと両親を睨んだ。
「これは一体どういうことだ」
決して声を荒げていないのに委縮してしまうほど声に威厳がある。
委縮しながらもお父様はあることないこと王様に吹き込んでいるではないか、それをうんうんと頷きながら聞いている王様にお父様は何を勘違いしたのか、さらにエスカレートしていった。
本当に僕の両親は馬鹿だったんだな。
王様の顔を見れば同意して頷いているのではないことぐらい気が付くのに、さらに僕の悪口を言うものだから王様の顔に青筋が浮き出てきた。
お妃さまのお顔も怖いんですけど……
震える身体を殿下とナターシャ様に抱きしめられた。
お二人の鼓動を聞いてようやく冷静になれ成り行きを見守ることにしたのだが……うちの両親本当に不敬罪で処刑されてもいいんじゃないレベルでヤバイです。
お兄さまは終始冷めた目で両親を睨んでいますし、カオスです。
お兄さまは両親と同じ考えなのかと思っていましたがそうではなかったようで、安心しましたがなら何故屋敷にいた時に注意すればよかったのにと思うのですが……
「君の両親はそんなんで聞き入れた?」
「無理ですね。
何が正しくて何が間違っていいるかさえわからないと思います」
「彼も始めは注意したらしいよ。
特に君に関することは本当に何度も言ったらしいけど無理だったと嘆いていたよ。
だから俺たちが協力したんだ」
「そうだったんですね」
「同じ兄弟でこうも違うのかと嘆いでいたんだ」
「あなたのことを救いたかったのね」
「お兄さま……」
とっても嬉しかった。でもどうしてお兄さまの忠告を聞かなかったのか不思議でもあった。
「これは一体どういうことだ」
決して声を荒げていないのに委縮してしまうほど声に威厳がある。
委縮しながらもお父様はあることないこと王様に吹き込んでいるではないか、それをうんうんと頷きながら聞いている王様にお父様は何を勘違いしたのか、さらにエスカレートしていった。
本当に僕の両親は馬鹿だったんだな。
王様の顔を見れば同意して頷いているのではないことぐらい気が付くのに、さらに僕の悪口を言うものだから王様の顔に青筋が浮き出てきた。
お妃さまのお顔も怖いんですけど……
震える身体を殿下とナターシャ様に抱きしめられた。
お二人の鼓動を聞いてようやく冷静になれ成り行きを見守ることにしたのだが……うちの両親本当に不敬罪で処刑されてもいいんじゃないレベルでヤバイです。
お兄さまは終始冷めた目で両親を睨んでいますし、カオスです。
お兄さまは両親と同じ考えなのかと思っていましたがそうではなかったようで、安心しましたがなら何故屋敷にいた時に注意すればよかったのにと思うのですが……
「君の両親はそんなんで聞き入れた?」
「無理ですね。
何が正しくて何が間違っていいるかさえわからないと思います」
「彼も始めは注意したらしいよ。
特に君に関することは本当に何度も言ったらしいけど無理だったと嘆いていたよ。
だから俺たちが協力したんだ」
「そうだったんですね」
「同じ兄弟でこうも違うのかと嘆いでいたんだ」
「あなたのことを救いたかったのね」
「お兄さま……」
とっても嬉しかった。でもどうしてお兄さまの忠告を聞かなかったのか不思議でもあった。
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