嫌われ者の僕はひっそりと暮らしたい

りまり

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47 ギルド長5

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 疲れ切った辺境伯は相変わらずいい男にさらに色気がプラスされて目のやり場に困る。

 「これは彼らのやらかした報告書です」

 「わざわざ済まない。
 それにしてもリアムは自覚してリリシャを追い詰めていると思うかい?」

 「実際にお会いしましたが目に魔力をのせて相手と話しているようなので自覚はあると思います」

 「そうか……それなら死刑は免れないね」

 「そうですね。
 その前にあの兄に殺されるんじゃないですか?」

 「あの子も魅了されリリシャをいたぶっていた一人だよ。
 リリシャは反射的に体がこわばるからね。こればっかりは自業自得というしかないね」

 「そうでしたか、ですがわれわれの目から見ると領主様も避けられていると思うのですが……」

 「何かやった自覚はないけどもしかしたらあの子の中ではトラウマになっていることがあるのかも知れないから、ある程度距離はとっているよ。でも最終的には私のお嫁さんとしてここに住んでくれるとありがたいよ」

 「そうなればいいですが……今回のことがどういう影響を与えるか……」

 「そうなんだよね」

 ため息を付きその場を後にした。

 リリーを嫁にという男性はギルドの中でもかなりの人数いるが、彼らに勝ち目はないな。

 俺は彼らをどうやって慰めるかを考えながら屋敷を後にした。

 その後彼らを連れて酒場で失恋の痛みを分かちあうために浴びるように飲んで飲んで飲みまくり、その場でリリーに対する恋心は封印した。

 
 
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