45 / 53
44 兄side12
しおりを挟む
見つかったと手紙をもらい駆け付けるとそこには静かに眠るリリシャの姿があった。
痛々しく包帯を巻き眠っている。
本当にただ眠っているだけなのだ。
なんでこんなことになったんだ?
あそこは安全だ他はずだ。この子に悪意があれば入れないはずなのに……何でこんなことになってんだよ!!!!
ここの住人らを始末してやろうか?
リアムから守るつもりが全然守れてなかったなんて……今はここから移すのは無理だと医者は言っていたではないか、なら俺がここに住んでお世話をしようと提案すれば却下されてしまった。
やることをやってからだと言われた。
やること……そうだ今はリアムをどうにかしなければまたリリシャを傷つけられてしまう。
俺の大切なリリシャを守ると誓ったのに……会えなくて寂しかった。
リリシャを抱きしめたかった。
ぬくもりを堪能したかった。
すべてリアムによって台無しになった。
やっぱりリアムはいらないだろう?
殺してもいいよね?
「ダメに決まっているだろ!!!!」
「伯父上どうしてです?」
「気持ちはわかるがもう少し待てだ。
今の段階ではリアムを処刑すれば優しいリリシャなら、自分のせいで弟が処刑されたなんて聞かされてみろ後を追いかねないだろ。そうではなくぐうの音も出ないほどの証拠を見つけて処刑すれば仕方ないと思ってくれる」
「そうは言っても……今だにのうのうと生きて生活しているのだと考えれば許せないんだ」
「わからなくもないがここはこらえろ」
「わかった。
その代わりあいつをやるのは俺がやる」
狂ったとか壊れたとか言われても平気だ。リリシャを失えば本当にあいつを八つ裂きにしている。
何度だって回復薬で傷を治してからまた同じように傷つけてやる。
あいつが泣いて辞めてと言っても何度でも同じことをしてやるんだ。
今から楽しみだ。
痛々しく包帯を巻き眠っている。
本当にただ眠っているだけなのだ。
なんでこんなことになったんだ?
あそこは安全だ他はずだ。この子に悪意があれば入れないはずなのに……何でこんなことになってんだよ!!!!
ここの住人らを始末してやろうか?
リアムから守るつもりが全然守れてなかったなんて……今はここから移すのは無理だと医者は言っていたではないか、なら俺がここに住んでお世話をしようと提案すれば却下されてしまった。
やることをやってからだと言われた。
やること……そうだ今はリアムをどうにかしなければまたリリシャを傷つけられてしまう。
俺の大切なリリシャを守ると誓ったのに……会えなくて寂しかった。
リリシャを抱きしめたかった。
ぬくもりを堪能したかった。
すべてリアムによって台無しになった。
やっぱりリアムはいらないだろう?
殺してもいいよね?
「ダメに決まっているだろ!!!!」
「伯父上どうしてです?」
「気持ちはわかるがもう少し待てだ。
今の段階ではリアムを処刑すれば優しいリリシャなら、自分のせいで弟が処刑されたなんて聞かされてみろ後を追いかねないだろ。そうではなくぐうの音も出ないほどの証拠を見つけて処刑すれば仕方ないと思ってくれる」
「そうは言っても……今だにのうのうと生きて生活しているのだと考えれば許せないんだ」
「わからなくもないがここはこらえろ」
「わかった。
その代わりあいつをやるのは俺がやる」
狂ったとか壊れたとか言われても平気だ。リリシャを失えば本当にあいつを八つ裂きにしている。
何度だって回復薬で傷を治してからまた同じように傷つけてやる。
あいつが泣いて辞めてと言っても何度でも同じことをしてやるんだ。
今から楽しみだ。
237
お気に入りに追加
3,098
あなたにおすすめの小説
シャルルは死んだ
ふじの
BL
地方都市で理髪店を営むジルには、秘密がある。実はかつてはシャルルという名前で、傲慢な貴族だったのだ。しかし婚約者であった第二王子のファビアン殿下に嫌われていると知り、身を引いて王都を四年前に去っていた。そんなある日、店の買い出しで出かけた先でファビアン殿下と再会し──。

婚約破棄と国外追放をされた僕、護衛騎士を思い出しました
カシナシ
BL
「お前はなんてことをしてくれたんだ!もう我慢ならない!アリス・シュヴァルツ公爵令息!お前との婚約を破棄する!」
「は……?」
婚約者だった王太子に追い立てられるように捨てられたアリス。
急いで逃げようとした時に現れたのは、逞しい美丈夫だった。
見覚えはないのだが、どこか知っているような気がしてーー。
単品ざまぁは番外編で。
護衛騎士筋肉攻め × 魔道具好き美人受け
婚約破棄?しませんよ、そんなもの
おしゃべりマドレーヌ
BL
王太子の卒業パーティーで、王太子・フェリクスと婚約をしていた、侯爵家のアンリは突然「婚約を破棄する」と言い渡される。どうやら真実の愛を見つけたらしいが、それにアンリは「しませんよ、そんなもの」と返す。
アンリと婚約破棄をしないほうが良い理由は山ほどある。
けれどアンリは段々と、そんなメリット・デメリットを考えるよりも、フェリクスが幸せになるほうが良いと考えるようになり……
「………………それなら、こうしましょう。私が、第一王妃になって仕事をこなします。彼女には、第二王妃になって頂いて、貴方は彼女と暮らすのです」
それでフェリクスが幸せになるなら、それが良い。
<嚙み痕で愛を語るシリーズというシリーズで書いていきます/これはスピンオフのような話です>

侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。

聖女ではないので、王太子との婚約はお断りします
カシナシ
BL
『聖女様が降臨なされた!』
滝行を終えた水無月綾人が足を一歩踏み出した瞬間、別世界へと変わっていた。
しかし背後の女性が聖女だと連れて行かれ、男である綾人は放置。
甲斐甲斐しく世話をしてくれる全身鎧の男一人だけ。
男同士の恋愛も珍しくない上、子供も授かれると聞いた綾人は早々に王城から離れてイケメンをナンパしに行きたいのだが、聖女が綾人に会いたいらしく……。
※ 全10話完結
(Hotランキング最高15位獲得しました。たくさんの閲覧ありがとうございます。)

僕はただの平民なのに、やたら敵視されています
カシナシ
BL
僕はド田舎出身の定食屋の息子。貴族の学園に特待生枠で通っている。ちょっと光属性の魔法が使えるだけの平凡で善良な平民だ。
平民の肩身は狭いけれど、だんだん周りにも馴染んできた所。
真面目に勉強をしているだけなのに、何故か公爵令嬢に目をつけられてしまったようでーー?
僕の策略は婚約者に通じるか
藍
BL
侯爵令息✕伯爵令息。大好きな婚約者が「我慢、無駄、仮面」と話しているところを聞いてしまった。ああそれなら僕はいなくならねば。婚約は解消してもらって彼を自由にしてあげないと。すべてを忘れて逃げようと画策する話。
フリードリヒ・リーネント✕ユストゥス・バルテン
※他サイト投稿済です
※攻視点があります

転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる