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 最近のお父様は少しおかしいです。

 あれだけラブラブだったのに急にお母様と距離を取るようになりました。

 屋敷に帰らずにお城に部屋があるのでそこにいるそうなのですが……陛下がご機嫌で仕事がはかどるとお父様の従者の方が言ってました。

 お父様は宰相をしているそうで、かなり優秀なのだとか……陛下はお父さんがいないとすぐにサボり仕事を増やしていくそうで陛下の側近さんたちはかなり大変だと言ってました。

 最近お休みになるとお城に連れて行かれお仕事のお手伝いをしているのですが……かなり変わりました。

 巻き戻る前はこの時点で二学年の最下層で、お友達も出来ずに寮から出ることはなかった。

 こうしてお父様のお側でお仕事をお手伝いすることなどなかったです。

 ただ不思議なのは屋敷を出てから一度も戻ったことがないのにリアムは僕に虐められたと言い張っているのだ。

 それについて屋敷の者たちは何度もリアムに説明したが、話が通じないようで困っているとお父様あてのお手紙に書いてあった。

 お母さまはお茶会の度に僕が我儘で困るとか、リアムを虐めてどうすればいいのかと周りの方に零すようだけどそれも「大変ですね」と言うだけに留まっているそうだ。

 長い休みになればお城でお仕事手伝っている僕が弟に何かするわけないだろ。

 俺は彼らの旦那様がお話ししてくれているようで本当に頼もしいです。

 えっ、陛下のやる気を引き出してくれたお陰で仕事がはかどるからそのお礼と……僕何かしましたか?

 この世界は前世にいた世界と違い、女性がいないんだ。

 だから男が子供を産むそうなのだけど……少し気になっていたんだけど、孕む方の男性は本当に華奢できれいな人ばかりなんだ。孕ませる方なかなりごついです。

 確かに兄さまや陛下は中世的で細マッチョでかっこいいです。でも基本はゴリマッチョなんです。

 でも顔は皆さんいいんです!!!!!!

 僕のように下の下などいないんですよ!!!!!

 陛下はお父さま大好き人間で、お父さまのお顔を見るたびに好きだと叫んでいるんですけど……お父様丸っと無視を決め込んでいるあたり凄いです。


 
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