私の憧れの人は姉の婚約者様

りまり

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 レオンさまの侍女をしていると、いつも言いがかりをつけられてしまうのです。

 やれ色目使うなとか、お前のような品のない女が殿下の側にいるなど殿下の評判が悪くなるなど、色々言われているんです。

 今日もレオンさまを探していると、高位令嬢たちとばったり会ってしまい嫌味を散々言われてしまった。

 彼女たちの言い分もわかる。

 だから言われるがままにしているのだから……

 最近は暴力まで受けるようになって、命の危険まで感じるようになってきたのだ。

 こればっかりは流石に侍女頭様に相談した。

 彼女たちは露骨に私を虐めていたこともあり、すぐに判明したのだ。

 彼女たちは厳重注意で今後はレオンさまの婚約者候補から外れることが決定したのだ。

 「馬鹿な人たちですね、あれじゃ自分の価値を下げているだけですよね」

 「聞いた話ですが、結婚相手の一人に高位貴族を入れたかったらしいですよ」

 「私にはよくわかりません」
 
 結婚などできるはずもなく、私はここで働く気持ちで一生懸命仕事を頑張っているのだ。

 平民で貴族と結婚できるのは、器量がいい子だけだ。

 私のように不細工でデブは見向き去れないのだ。

 ため息しか出ない。

 「レオンさま、そろそろ剣術の先生の所に行かなければいけない時間ですよ」

 「わかった」

 レオンさまはダークさまを連れ練習にいた。

 私はと言うと、いつものように洗濯をし食堂に行くと皿洗いを手伝ったのだ。

 

 

 
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