婚約者様覚悟してくださいませ、ざまあさせていただきます

りまり

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 旦那様たちの周りは令嬢で埋め尽くされていて近寄れません。

 毎回これでは呆れるしかないではないか、そんなに旦那様たちがよければランクを上げればいいことだ。

 「ほら見てくださいな、買収してSランクを手に入れたのによく堂々とこの場に入れますわよね」

 「……」

 「本当ですよね、私なら恥ずかしくってこの場に立てませんわ」

 そう私を罵った令嬢の側に雷が落ちた。

 「それ本当に言っているならお前たちのランクを下げさせてもらう」

 「たかが、Cランクのお前たちがよく吠えられたものだな!」

 そういったのはギルドマスターだった。

 「ギルドは金を積まれてもランクは買えないんだよ!」

 「ではおかしいじゃありませんか、私たちでさえCランクどまりなのになぜあの人がSランクなんですの!」

 「メリッサ見せてやれ」

 私はうなずくと手をかざし剣を思い描くと剣は異空間より現れた。

 「お前たちにこれができるか?」

 「……」

 「なんですの!
 そんなこと人間にできるわけないじゃないですか!」

 すると同じようにギルドマスターも出して見せると、いたるところで同じように出して見せたのだ。

 「これができるのはSランクの印だ、お前たちの父親も出来ているぞ」

 私に因縁をつけてきた令嬢の両親は怒りを隠すことなく令嬢たちのところに来ると頬を叩いたのだ。

 「お前たちの考えだと私たちも人間ではないのだな」

 「お父様……」

 「お前たちは努力もせず、ただ愚痴ばかり言い、メリッサ様を貶めるなど言語道断!
 Aランクになるまで屋敷に戻ることは禁じる」

 そう宣言したのだ。

 するとほかの貴族たちもAランク以下の令嬢は修行のやり直しと言われ修行の旅に出されることが決定したのだ。

 その場に残った令嬢はそれこと私を含めたたった三人だけだった。

 「……ここまでいないとは思いませんでした」

 「申し訳ございません、私たちはすでに結婚していて……」

 何を誤っているか分かった私は首を振った。

 「ご息女を修行に出した方たちは危機感を覚えたから修行のやり直しをさせたのです。
 あなたたちはお互いに切磋琢磨して今のランクにいるのですから例えSランクになられても引きはがすような不埒な真似はさせませんわ」

 私は婚約者がいて信頼している彼らを安心させるために宣言した。

 「そうですよ、再度修行のやり直しをしても我々と結婚は無理です」

 「彼女たちが望んでも彼女たちの家族が反対しますよ」

 「貴族のトップの王家はどこもSランクを取るまで帰ることを許されていませんからね。
 王家を侮辱した彼女たちを王家に嫁がせるほど恥さらしではないでしょ」

 ほれぼれする微笑みをたたえながらかなりパンチの聞いたことをいう旦那様たちです。

 羨ましいと思うならランク上げて下さい!
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