婚約者様覚悟してくださいませ、ざまあさせていただきます

りまり

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 「この旅で決めるよ」

 「「それでもいい」」

 「メリーが決めてくれればいいから」

 「今国同士が今後のことで話し合うことになっている」

 「このままSランクが誕生しないと困るからそれはそれで高ランクの子をと推薦してくれるように国同士で話し合うことになったから、メリーは気にすることないよ」

 一体それのどこに安心する要素があるのか不思議だ。

 「ただ遠回しにお前ら諦めろと言っている気がするのはきのせいかな」

 「メリーは気にしないの、実際そういう気持ちで言っているんだから」

 二人の顔が怖いんですけど……

 「私は二人とも好きよ、エッチができるぐらいには好き」

 「決められなかったら、二人とも選んでも大丈夫だからね」

 「俺は国に兄弟がいるから、こっちに婿に入っても大丈夫なんだ」

 「準備いいな……」

 「メリーを見た途端雷に打たれたような衝撃を受けたんだ」

 「俺もそうだった」

 「それから目が離せなくなったんだ」

 「目が離せなくなったおかげでほかの女の粗が見えて流石にきもかったけどな」

 「特にメリーの妹はすごかったよな」

 「あれだけ媚を売っているにに誰にも相手にされない、挙句の果ては私が美しすぎて誰も近づかないんだと自画自賛していたのにはびっくりしたぞ」

 「……それって私を見ていたのと関係してるんですか?」

 「お前に危害を加えられないように学園中に監視カメラをしかけて、騎士団を配備してあったんだ」

 「……初めて知りましたわ」

 確かに監視カメラは私も身を守るために妹の周りに飛ばしておいたし、ほかの令嬢とともにいつも一緒に行動を共にしていたのも自分自身の身の潔白を図るためだった。

 まさか同じことをしているとは思わなかった私は思いっきり笑ってしまった。

 「やばいですわ、ツボに入ってしまいました」

 ケタケタ笑い転げていると、ようやく収まり二人にお礼を言った。

 「二人ともありがとうございます」

 二人ははにかみながら私を抱きしめてくれたのだ。
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