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私は一人で会場入りすると、親友たちが来て私を囲み周りからブロックしてくれた。
ルディアとリオは檀上近くで話をしている。
時間になり司会者が会の進行するために壇上に上がり、会の流れを軽く説明してから学園長の挨拶のあとダンスが始まった。
本当であればリオと踊るのですが、それもルディアと踊っているのでかないません。
仕方なく壁の花になろうと壁際に来ると、隣国からの留学生である公爵家のリュシアン様にダンスの申し込みをされたので断る理由もないので踊った。
「あなたの妹君は何を考えているんだい?」
「わかりませんわ、人より少し美しく生まれてしまったので今まで周りがちやほやしすぎた結果ですわ」
「それでもあれはないよ」
「もしかしたら、自分がふさわしいと思っているのかもしれませんわね」
「彼の婚約者になるためにはSランクの称号が必要だぞ」
「それも知らないと思いますわ」
厭きれてしまったのかそこで丁度音楽が終わったので挨拶をして別れた。
その後はずるずると他の殿方とダンスをしたのだけど、これっていつ休めるんでしょうか?
そう思いながらダンスをしていると、親友が割って入ってくれ連れ出してくれた。
喉が渇いたのでジュースをもらい喉を潤すとお礼を言った。
「ありがとうございます。
まさか永遠と踊らなければならないかと思いましたわ」
「どういたしまして、でもあれってどうなの?」
「何がですか?」
「え、妹ちゃんと話しているのに目はあなたを追っているのよ?」
「そうなんですか?」
「それも踊った相手を睨んでいるしね」
「なぜかしら?」
パーティーは終盤になり、いよいよ終了と言うところでルディアが声高らかにして言ったのです。
「お姉さまと王太子殿下の婚約破棄していただきます」
「……」
まさかルディア自信が言うとは思いませんでしたわ。
「なぜと聞いていいかしら?」
「あたしはお姉さまに虐められていたんです!」
「……虐めと言いましても、あれは修行のうちですわ」
「ひどいわ!
お姉さまはことあるごとにあたしに突っかかってきて、あたしのほうが優秀だからと言って虐めるなんて国母となる人のやることではないですわ!」
あきれてしまった。
何をどうしたら私よりルディアのほうが優秀だと言うのだろう。
周りも騒ぎ出した。
そりゃそうだろう。
Sランクの称号を持っている私とEランクの称号しか持っていないルディアではレベルが違うのだ。
「お姉さまはあたしの物をすぐに欲しがり奪っていたではないですか!」
「奪っていたのはあなたでしょ?
そのドレスも私の部屋にあったものですわよね?」
「これは、王太子殿下から頂いたものです」
「でも私の部屋を荒らして持って行ったことには変わりないですよね」
私はそういうとパチンと指を鳴らすとカーテンに私の部屋を荒らしドレスの中身を確認してから部屋を出るルディアの姿が映っていた。
知っていると思いますが、私の婚約者様はこの国の王子様です。
王子様の婚約者である私は人一倍頑張らなければならないんです。
優秀で、優しくて強い王子様の横に立つためには並大抵の努力じゃ足りません。
それにこういっては何ですが、イケメンなんですのよ。
なので私といるよりルディアといたほうが美男美女のカップルで見た目は釣り合っているんです。
ルディアから見たら私など下の下でしかない容姿ですから、リオが私を側に寄せないのは分かっているんです。
ルディアとリオは檀上近くで話をしている。
時間になり司会者が会の進行するために壇上に上がり、会の流れを軽く説明してから学園長の挨拶のあとダンスが始まった。
本当であればリオと踊るのですが、それもルディアと踊っているのでかないません。
仕方なく壁の花になろうと壁際に来ると、隣国からの留学生である公爵家のリュシアン様にダンスの申し込みをされたので断る理由もないので踊った。
「あなたの妹君は何を考えているんだい?」
「わかりませんわ、人より少し美しく生まれてしまったので今まで周りがちやほやしすぎた結果ですわ」
「それでもあれはないよ」
「もしかしたら、自分がふさわしいと思っているのかもしれませんわね」
「彼の婚約者になるためにはSランクの称号が必要だぞ」
「それも知らないと思いますわ」
厭きれてしまったのかそこで丁度音楽が終わったので挨拶をして別れた。
その後はずるずると他の殿方とダンスをしたのだけど、これっていつ休めるんでしょうか?
そう思いながらダンスをしていると、親友が割って入ってくれ連れ出してくれた。
喉が渇いたのでジュースをもらい喉を潤すとお礼を言った。
「ありがとうございます。
まさか永遠と踊らなければならないかと思いましたわ」
「どういたしまして、でもあれってどうなの?」
「何がですか?」
「え、妹ちゃんと話しているのに目はあなたを追っているのよ?」
「そうなんですか?」
「それも踊った相手を睨んでいるしね」
「なぜかしら?」
パーティーは終盤になり、いよいよ終了と言うところでルディアが声高らかにして言ったのです。
「お姉さまと王太子殿下の婚約破棄していただきます」
「……」
まさかルディア自信が言うとは思いませんでしたわ。
「なぜと聞いていいかしら?」
「あたしはお姉さまに虐められていたんです!」
「……虐めと言いましても、あれは修行のうちですわ」
「ひどいわ!
お姉さまはことあるごとにあたしに突っかかってきて、あたしのほうが優秀だからと言って虐めるなんて国母となる人のやることではないですわ!」
あきれてしまった。
何をどうしたら私よりルディアのほうが優秀だと言うのだろう。
周りも騒ぎ出した。
そりゃそうだろう。
Sランクの称号を持っている私とEランクの称号しか持っていないルディアではレベルが違うのだ。
「お姉さまはあたしの物をすぐに欲しがり奪っていたではないですか!」
「奪っていたのはあなたでしょ?
そのドレスも私の部屋にあったものですわよね?」
「これは、王太子殿下から頂いたものです」
「でも私の部屋を荒らして持って行ったことには変わりないですよね」
私はそういうとパチンと指を鳴らすとカーテンに私の部屋を荒らしドレスの中身を確認してから部屋を出るルディアの姿が映っていた。
知っていると思いますが、私の婚約者様はこの国の王子様です。
王子様の婚約者である私は人一倍頑張らなければならないんです。
優秀で、優しくて強い王子様の横に立つためには並大抵の努力じゃ足りません。
それにこういっては何ですが、イケメンなんですのよ。
なので私といるよりルディアといたほうが美男美女のカップルで見た目は釣り合っているんです。
ルディアから見たら私など下の下でしかない容姿ですから、リオが私を側に寄せないのは分かっているんです。
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