婚約者様覚悟してくださいませ、ざまあさせていただきます

りまり

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 時が立つのは早い。

 証拠集めも順調に進みました。

 明日がとうとう卒業パーティーとなり、証拠に不備がないかを確認し書類をアイテムボックスにしまった。

 いよいよ明日だ。

 すべてを終わらせもう一度旅をするために着替えや旅の道具をアイテムボックスにしまってある。

 これが終わったらすぐに旅に出るつもりだ。

 誰を敵に回したかを目に物を言わせてあげますわよ。

 私は明日の為に眠りについた。

 もちろん自分の部屋には何重にも結界を張り巡らせてある。

 大事な証拠を消されてはたまったもんじゃないですからね。

 でもアイテムボックスに入っている以上私以外は取り出せないようにしてあるのでそこらへんはぬかりありませんわよ。

 すぐに睡魔は遅い深い眠りについた。

 朝目を覚ますと、寝室以外の部屋がそれはそれは見事に荒らされていた。

   「お目当てのものがなかったみたいね」

   トントン

   「お嬢様、そろそろお支度しないと間に合いませんよ」

   「わかったわ」

   侍女が入り部屋が荒らされているのを見るとすぐに護衛に監視カメラの確認をさせた。

   「わかりやすいことしますね」

   「しかたないわ、この部屋でなくなっている物がないかあるはずのない物があるか確認してくれない」

   「わかりました」

 すぐに判明した。

 私が大切にしていたリオからのプレゼントのブローチとリオから送られてきた今日着るはずのドレスがなくなっていた。

 そして妹の物と思われる貴金属が数点見つかったのだが、私自身褒めて差し上げたいですわ。

 なんて高性能に作り上げたのでしょう。

 ばっちり妹の犯行が移っていますのよ。

 自分の貴金属を隠す場面や私の部屋からドレスやブローチを盗みだす場面これでは言い逃れができないではありませんか。

 だいたい、あんなイミテーションのドレスを持っていくなんてあきれてしまいますわ。

 昨日リオからもらったドレスを確認するために中を開けると手紙が入っていたのだ。

 手紙を見ると手紙の入っていたドレスをアイテムボックスにしまうことともう一枚はクローゼットに入れておくこと、ブローチもドレスと一緒にいれたものと取り換えておくことだった。

 言われたとおりにするのは癪だが確かにそのほうが良いのは確かだ。

 でもどうしてリオはそんなことしたのかしら?

 わかっているのはドレスが無事と言うことだけでも良いですわ。

 早く支度を済ませて会場に入らなくてはいけませんね。


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