婚約者様覚悟してくださいませ、ざまあさせていただきます

りまり

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 愛称で呼び合うようになってから、どんどん実力をつけていきみるみるランクを上げて行った。

 そんな時二人でダンジョンにもぐりダンジョンを攻略し出てくるとギルドの職員がそこにいたのだ。

 「お疲れのところ申し訳ございません。
 メリッサさんにご家族の方からお電話を何回もいただいているのですが、どうしますか?」

 「わかりました、町に戻ります」

 私が旅に出て一年はおとなしいものだった。

 それが突然またルディアが私に虐められたと訴えたのだが、私たちは冒険者としてあっちこっち渡り歩いており名前もそこそこ売れてい時だったので両親もさすがに妹の狂言を疑った。

   両親は私の居場所を探し出し、連絡をくれたが私たちはダンジョンを制覇し出てきたところだったのだ。

   「すみません、今ダンジョンから出てきたので連絡くれたそうですが何かありましたか?」

   「いや、頑張っているならそれでいいよ。
   最近よく名前も聞くようになったからな活躍しているのがよくわかって私たちも嬉しいよ」

   「ありがとうございます。
   相棒がいいんですよ」

   「うまくやっているようだね」

   「はい 」

   両親からの通信の後直ぐに、ヒューリから通信があり経緯を聞いたのだが、呆れてしまい一気に疲れがでてきて宿屋に着くと私はそのまま深い眠りについてしまった。

   それ以来両親は妹の言うことは信じなくなり、剣術も魔法もそこそこしかできないことも発覚し、すべてが嘘だったことがわかると婚約者を定めず15歳で戻ってきた時に改めて決めることになったのだ。

   この5年で既にSランクになり有名人となった私たちとは違い、妹はEランクにようやくなり帰ってきた。

 ルディアは私に婚約者がいるのにびっくりし、ましてやその婚約者は今を時めく王太子殿下と来たもんだからさらにびっくりしたようだ。

 王太子殿下に挨拶され誉められ有頂天になったルディアは私と殿下の間に割って入るようになったのだ。

 何度も何度も注意されたが聞かないルディアに両親は疲れ果て寝込むようになってしまった。

 リオもはじめは断っていたようだが、次第に仲良くなり二人で会うのもためらわなくなっていた。

 そういえば旅をしているときもリオは女性冒険者に優しく、すごく人気があった。

 一緒にいるだけで睨まれたことや、嫌みを言われたことは数えるのも嫌になるぐらいあった。

 それでも、リオが私を特別だと言ってくれたから頑張ることもできたし、リオを好きになるのに時間はかからなかったのだ。

 好きだ。

 大好きだ。

 だから二人のことを見るのがつらい。

 顔を近づけて笑っている姿がとても見ていてつらいのだ。

 私は円滑に婚約破棄をし、もう一度冒険者となり旅に出ようと決心した瞬間だった。

 なまった体を以前のように持っていくのに学校が休みの旅に魔物討伐しに行ったり、騎士団の練習に顔を出し一緒に練習に参加することもあった。

 徐々に以前の感覚がよみがえってきた時、ルディアがまた私に虐められたと訴えてきたのだ。

 私は以前から一人で行動したことはなかった。

 いつも護衛の人と一緒か友達と一緒していたので、それを言うとさらにひどくなったのだ。

 その時からルディアとリオの逢引き場面が目撃されるようになったのだ。
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