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28 デューク殿下side 3

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 あまりの美しさに周りはざわついたが本人はいたって普通だった。

 「自分の美に対して無頓着とは……それとも妹君は彼女よりさらに美しいというのか?」

 シオンは固唾を飲み彼女の美しさに見とれていたが、あのレオンが何も言わないところを見ると普通なのだろうと予想は着いた。

 レオンは言いも悪いも正直だ。

 彼女以上の美しさであれば言うに決まっている。

 何も言わないところを見ると彼女に劣るのだろう。

 魅了の力で周りを引き付けているのならはっきり言って犯罪だよな。

 すでに対策は練っているから大丈夫だが、念には念を入れとかないとな、好きな女ぐらい守れるぐらいにはなりたい。

 早いものであっという間二年が過ぎた。

 色々あったが、レナの信頼を得ることが出来俺たちはレナの両脇を鎮座している。

 何をするのも一緒だ。

 レオンの方も準備はできたようだ。

 妹が入学してくるのが楽しみだ。

 そう思っていた俺は殴りたい。

 あれはなんだ?

 レナの足元にも及ばない、マナーも何もなっていないあれはなんだ?

 あんなのがレナの妹なのか?

 あんなのに好かれたレオンがかわいそうになってきた。

 今回の作戦の為に好きでもない女の元に行くなど虫唾が走るが、あれではさらにだな。

 それだけレナを愛しているからできるんだと思う。

 気持ちは負けるつもりがないが覚悟が違うんだろう。

 それに先ほどからレナを嫌な目で見てるやつがいるし、そいつもどうにかしないといけないと思う。

 やることはやまずみだが、好きな女の為ならなんだってできる。

 俺はレナと結婚して笑いの絶えない家庭を作るんだ!!!!

 その為には今回のことを片付けたら本格的にレナを口説こうと思う。

 シオンにもレナは譲らないよ。

 レナは俺だけのレナでいてもらうんだ。

 
 
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