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騎士編
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翌朝魔力が全回復した。
はっきり言います。
言いたくないし、認めたくもないが彼らのものを搾りきりました。
そのためやられた俺よりやってくれた彼らがダウンしてしまったのだ。
彼らには悪いが魔力が全開した。
「今日はお一人ですか?」
「みんなダウンしている」
「……最近皆さんの魔力が上昇してますからそれも関係しているのでしょう」
「確かに最初のころと比べると皆最近は余裕があるしな」
この作業をし始めてかれこれ半年を費やす、かなりの渦を消すことに成功したが、一番大きな渦はまだ健在なのだが徐々に小さくはなっている。
「小さいものであれば彼らだけでも大丈夫みたいですしね」
「そうだな、でも一進一退だからなここで手を緩めると後々後悔しかねない」
俺は朝食をとるとまた渦に浄化の魔法をかけに行った。
小さな渦は彼らに任せ俺は大きな渦を浄化していたが、なかなか浄化しきれていない。
ほかの浄化のメンバーも手を貸してくれるが浄化しきれないのが現状だ。
「これ以上の浄化は無理に思えるのですが……」
「やはりそう思うか?」
「はい、レオン様の魔力を込めてもこれ以上は無理でした」
「全員でやってもこれでは何かに守られているしとしか思えません」
確かに一理ある。
今回はここまでとし、経過を見ることにした。
広範囲で確認してもらいながら渦を探すが見つけた先から浄化しているので増えることはなかった。
それだけじゃない、大きな渦が徐々に小さくなっているのだ。
「これは……」
数か月後大きな渦は確実に小さくなり跡形もなく消えていったのだ。
それを見届けると今回の討伐は終了となった。
翌日荷物を片し、王都に向けて出発となったのだが、行きと違い帰りはかなり遠回りし帰ったため王都に着くまでに数か月要した。
普段の討伐よりかかるのはなぜだろう?
そう思いながらも村々を回り被害状況を確認し、家を直すのを手伝ったり傷をしている人には治癒を施したりとしていった。
そうこうしていると王都を出てから一年がたっていた。
なぜだろうまた討伐の時期になっているのだが、口々では残念だと言っているのに残念がっていないのだ。
だからと言って討伐するわけでもなく村々を回り復興を手伝っているのだ。
「父さま、良いのですか討伐は?」
「魔物が出ればすぐに知らせが来る」
「それに今は人々の生活が最優先だからね」
「わかりました」
俺は自分でできる範囲で結界を張り、これ以上被害が出ないように施して行った。
復興を手伝った村にはもれなく俺の結界が施されているので、今までのように襲われる心配はないと思う。
はっきり言います。
言いたくないし、認めたくもないが彼らのものを搾りきりました。
そのためやられた俺よりやってくれた彼らがダウンしてしまったのだ。
彼らには悪いが魔力が全開した。
「今日はお一人ですか?」
「みんなダウンしている」
「……最近皆さんの魔力が上昇してますからそれも関係しているのでしょう」
「確かに最初のころと比べると皆最近は余裕があるしな」
この作業をし始めてかれこれ半年を費やす、かなりの渦を消すことに成功したが、一番大きな渦はまだ健在なのだが徐々に小さくはなっている。
「小さいものであれば彼らだけでも大丈夫みたいですしね」
「そうだな、でも一進一退だからなここで手を緩めると後々後悔しかねない」
俺は朝食をとるとまた渦に浄化の魔法をかけに行った。
小さな渦は彼らに任せ俺は大きな渦を浄化していたが、なかなか浄化しきれていない。
ほかの浄化のメンバーも手を貸してくれるが浄化しきれないのが現状だ。
「これ以上の浄化は無理に思えるのですが……」
「やはりそう思うか?」
「はい、レオン様の魔力を込めてもこれ以上は無理でした」
「全員でやってもこれでは何かに守られているしとしか思えません」
確かに一理ある。
今回はここまでとし、経過を見ることにした。
広範囲で確認してもらいながら渦を探すが見つけた先から浄化しているので増えることはなかった。
それだけじゃない、大きな渦が徐々に小さくなっているのだ。
「これは……」
数か月後大きな渦は確実に小さくなり跡形もなく消えていったのだ。
それを見届けると今回の討伐は終了となった。
翌日荷物を片し、王都に向けて出発となったのだが、行きと違い帰りはかなり遠回りし帰ったため王都に着くまでに数か月要した。
普段の討伐よりかかるのはなぜだろう?
そう思いながらも村々を回り被害状況を確認し、家を直すのを手伝ったり傷をしている人には治癒を施したりとしていった。
そうこうしていると王都を出てから一年がたっていた。
なぜだろうまた討伐の時期になっているのだが、口々では残念だと言っているのに残念がっていないのだ。
だからと言って討伐するわけでもなく村々を回り復興を手伝っているのだ。
「父さま、良いのですか討伐は?」
「魔物が出ればすぐに知らせが来る」
「それに今は人々の生活が最優先だからね」
「わかりました」
俺は自分でできる範囲で結界を張り、これ以上被害が出ないように施して行った。
復興を手伝った村にはもれなく俺の結界が施されているので、今までのように襲われる心配はないと思う。
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1ページ目
バード の説明
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