公爵家の長男だけど優秀な弟がいるので僕は騎士となりのし上ります

りまり

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騎士編

7 モーリスside

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 初めて会った時から大好きな人。

 初恋の人だ。

 側近となり、レオンに触れることを赦されてからはまるで夢のような日々だった。

 俺の大切なご主人様。

 一生お側を離れることはないと思っていたのに、ちょっとした行き違いで離れてしまうことになるとは思わなかった。

 認めてもらえるように頑張った。

 並大抵の努力じゃ認めてもらえないのもわかっていた。

 それでも側にいるためなら頑張れるものだ。

 だからか、最近俺を側においてくれるようになった。

 俺に身体をゆだねてくれるようになった。

 本当に嬉しかった。

 俺の大切なご主人様の為ならどんなことでもできる。

 やり遂げた後のご褒美はとても甘美だ。

 だんだん変態みたいになっていきと言われても俺は気にしない。

 だってそうだろ、たいていのことは赦してくれるんだ。

 どんどん我儘になる自分を抑えるのが大変になってくるが、俺の願い事に少し眉を顰め首を傾げるレオンは本当にかわいくってたまらない。

 俺のレオン、俺だけのものにならないけど俺を信頼してくれていることはわかる。

 誰を好きになってもいいけど、俺は側近だからいつまでもともにいられる。

 でも最近俺の居場所を取ろうとしている奴がいるんだ。

 だけど、俺ほど信頼されていないから夜は部屋には入れてもらえないみたいだ。

 他の奴にこの場所を明け渡す気はないから努力はし続けなければすぐに誰かに持っていかれてしまう。

 俺のご主人様一生お側にいますからね。

 
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