公爵家の長男だけど優秀な弟がいるので僕は騎士となりのし上ります

りまり

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騎士編

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 正式に騎士となり本格的に騎士としての練習が始まったのだが、生ぬるかった!!!

 俺たちはいつも通り身体に負荷をかけての練習なのに俺たち以上に新人は疲れているのだ。

 「お前たちはこの練習メニューでも疲れしらずか!」

 「……領地での練習はこれ以上を熟していますからね」

 「お前たちの領主は討伐隊隊長だったな、ならすぐ戦力になるな」

 俺たちはすぐに戦力とみなされ上級者向けの練習になったのだけど、バードの練習に耐えている俺たちには生ぬるかった。

 その為、隊長に練習相手を務めてもらうも隊長はお父様より弱かったのだ!

 討伐隊の面々も合同練習と言うことで参加しているのだが、実力に差があり過ぎて練習にならないのだ。

 「……ここまで差があるとは思いませんでした」

 「俺たちはいかなる時も最強でなければ魔物は倒せないからね」

 「それでも一番弱いとされているうちの新人より弱い騎士団ってさすがにやばくないか」

 差があまりに開いていることに危惧し陛下に報告した。

 すぐに調査隊が結成され判明したことは、町の治安だけを守るため自分たちの実力を過信してしまい、練習を怠っていたのだ。

 町を守るどころか最近は住民に煙たがられていると報告まで来ていた。

 団長、副団長はそれぞれの隊長に練習メニューを任せていたため、今回の報告を聞いてびっくりしていた。

 騎士団にメスが入ったことでもう一度見直され、治安を守れずにいた数十名が除名処分となった。

 練習メニューも討伐隊と同じものを作られ実施しているが、最後までついてこれないのだ。

 勿論団長も副団長もそのメニューをこなしてもらっていますよ。

 やはりデスクワークが中心になっていたためかなり辛そうだったが、何とかメニューをこなしているところはさすがだと思う。

 俺は団長たちのやっていた書類を見ながら黙々とこなしていき、デスクにあった書類をきれいにしていった。

 どうも団長たちはデスクワークが苦手らしく貯まる一方だったようだ。

 すべて片付いたと言えば嬉々として練習に打ち込んでいた。

 腐敗した騎士団は再スタートをきり、わずか一か月で見違えるほど立派になっていった。

 これでだいたい討伐隊の新人レベルにたどりついただけだが、騎士団もレベル上げの為討伐隊に参加することが決まり討伐に向けてさらに練習メニューが強化さてたのだ。

 その中で目を見張るように成長したのは団長と副団長だったのは言うまでもない。

 今までのうっぷんを晴らす様に練習に打ち込んでいたのだから、どれだけストレスが貯まっていたんだろうと思った。
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