公爵家の長男だけど優秀な弟がいるので僕は騎士となりのし上ります

りまり

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冒険者編

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 朝になり、テントから起きだすと身支度を整え朝食を食べ、その場を後にした。

 一人のんびりとした旅。

 煩わしい人間もいない、のんびりと自分のペースで歩けるなんて最高じゃないか!

 俺は森に入り薬草を摘み、魔物を狩りながら村を目指す。

 ウィル一行に遅れること三日で村に着いた。

 この村はそれなりに大きな村で宿屋も二つあった。

 いなさそうな宿屋に行き宿を取ると次にギルドによった。

 自分の討伐した魔物が依頼の中にあればいいのだが、クエストをくまなく探すとあった!

 薬草のほうもあり、それなりの金額になったので、当分は依頼を受けなくても良くなった。

 依頼書を数枚とり受付に渡すと受理されその品物を渡すと完了のハンコをもらいお金を受け取ることになる。

 ランクが上がれば依頼料も多くなり、金額が金額だけに最近は持ち歩くのも物騒なので、ギルドから支給される腕輪で支払いできるようにしてもらっている。

 大金を持ち運ばないで良くなったので助かる。

 今だってこっちを見ている輩がいるのだ。

 本当にああいう輩は後を絶たない。

 警戒しておくに限るだろ。

 ギルド職員もそれには気付いたらしくマスターに知らせるブザーを押していた。

 俺は目配せをしギルドを出ると人気のないところに入った。

 「よー待ってくれよ、随分と大金もらってたじゃないか、俺たちにも分けてくれよ」

 俺の肩を叩いたのを確認すると一斉に捕縛された。

 「なっ、何しやがる!」

 「何しやがるじゃありません」

 「恐喝の容疑で捕縛させていただきました」

 「これでお前たちもお縄になったし、枕を高くして眠れるよ」

 ギルドマスターはホクホク顔で出てきて何を考えているかわからないような笑みを浮かべた。

 その顔をみていたら背筋が寒くなった。

 あまり怒らせちゃいけないタイプの人種なのがわかり関わらないようにしようと誓った。

 誓ったのにも関わらず、その場を離れようとしたのにギルマスに捕まりました。

 詳しい話が聞きたいと言われ断ることが出来ませんでした。

 渋々ギルマスの職務室に通されお茶を出されました。

 「あの連中には手を焼いていたんだ、助かったよ」

 「それは良かったです。
 でも、あんな連中を野放しにしておくと言うことは何かほかにもあるんですか?」

 「あいつらの親玉を捕まえたいんだ」

 「泳がせて捕まえるのは?」

 どうもそれもうまくいかなかったようだ。

 なら、追跡型の魔道具を作り彼らに取り付ければと思い提案するとそれがどういうものか問われ説明するとすぐに取り掛かると言い出した。

 その為、魔道具ができるまで足止めを食らうことになったが急ぐ旅でもないのでよしとした。


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