公爵家の長男だけど優秀な弟がいるので僕は騎士となりのし上ります

りまり

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青年期(討伐)

16 ウィルside6

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 その後の練習メニューは鬼だった。

 さすがバード様だ。

 練習メニューをこなし終わるとご飯を食べるのを忘れ眠りについてしまうぐらいだ。

 それも一か月たつ頃には慣れてきて、ちゃんとお風呂に入りご飯を食べてから寝れるようになったが、それでも爆睡には変わりない。

 同じメニューなのにレオンは軽くこなしているから凄い。

 俺たちに会う前までのメニューだと言っていた。

 レオンは俺たちよりもさらに負荷をかけての練習だと言う。

 やばいかもしれない。

 俺たちが守るんじゃなく、守られる側に回ってしまう。

 そう思うとダゼンやる気が出てきて、ものすごいスピードで上達していった。

 徐々に負荷をかけていき、最後には20キロの負荷をかけての練習でどうにか普通にこなせるようになった頃トーナメント大会が執り行われた。

 王様と王子様たちはトーナメントを見たかったが、それまでは入れないと泣く泣くしぶしぶ帰って行った。

 俺たちは笑いながら見送り、王子様たちから絶対負けるなと激を飛ばされた。
 最初はなれなれしくレオンに接する王族に嫌悪感を持っていたが、接してみるととてもフレンドリーで帰るぎりぎりまで同じ練習をこなしていたぐらいだ。

 王子たちのどちらかがレオンの相手なら俺たちはいいなとさえ思うようになったぐらいだ。

 トーナメント当日、レオンが俺たち一人一人にキスをしてくれ、お守りだと言ってレオンが作った花の刺繍の入ったハンカチをくれた。

 俺たちはそれを剣に結び試合に臨んだ。

 負荷を解いた体は羽の生えたように軽かった。

 相手の動きもよく見えた。

 俺たちは余裕で勝ち進みベスト10に入ることが出来たのだ。

 残すは、俺たちに文句を言ってきた先輩だがどういうことだろう一人しか勝ち残ってはいなかったのだ。

 この時点で俺たちの勝利は確実だった。

 それでも最後までわからないのが勝負の世界だ。

 結果として俺たちがベスト5になり先輩騎士は10位になった。

 これで晴れて俺たちはレオンの側近として認めれもらえるようになった。

 試合中不機嫌だった領主さまは激を飛ばし練習メニューを今までの倍に増やしたのは言うまでもない。

 俺たちはバード様のもと日々精進しています。

 ちなみに今の負荷の重量は40キロまで増やされています。
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